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食人植物篇
マルス
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マルスとは、
ローマ神話における戦と農耕の神。
「オレはだれだ……」
1999年、相次ぐ大地震……
それが理由か、発射された核ミサイルからの世界的な核戦争……
荒廃し荒れ果てた世界をさ迷っていると、
オレはある森に迷い込んだ。
その森は普通の森ではなかった。
記憶がないオレにも、それがわかるぐらい“異常”だった。
食虫植物というのは、そちらの世界にも生息しているらしいが、
この森の植物は、食人植物。
何らかの突然変異が起きたのだろう。
人を餌に森を大きくしていっていた。
当然、そんな森に迷い込んだオレにも森の植物は襲いかかる。
何十本ものツタがオレの手足や首を締め付ける。
このオレを養分にしようとしている……
これまでも何人もの人を餌にしてきたに違いない。
「許せん!」
オレの悲しみが頂点に達したとき、
オレの体から炎が燃え上がり、食人植物の森は一瞬にして消え去った。
オレは、いつからこんなことができるようになったのか……それは未だに思い出せない。
呆然と立ち尽くすオレの前に1人の男が現れた。
その男は森の中にいたらしいが、森の中にいて、あの炎は大丈夫だったのか?
「この炎はあなたが?私の名は、マルス。あなたこそ、予言にあった恐怖の大王……いえ、恐怖の魔王に違いない。さあ、我らの城の1つにご案内いたしましょう。」
マルスと名乗る男は、オレが出した炎を馬のような形に変えた。
その炎の馬に乗りたどり着いたのは、江戸城だった……
ローマ神話における戦と農耕の神。
「オレはだれだ……」
1999年、相次ぐ大地震……
それが理由か、発射された核ミサイルからの世界的な核戦争……
荒廃し荒れ果てた世界をさ迷っていると、
オレはある森に迷い込んだ。
その森は普通の森ではなかった。
記憶がないオレにも、それがわかるぐらい“異常”だった。
食虫植物というのは、そちらの世界にも生息しているらしいが、
この森の植物は、食人植物。
何らかの突然変異が起きたのだろう。
人を餌に森を大きくしていっていた。
当然、そんな森に迷い込んだオレにも森の植物は襲いかかる。
何十本ものツタがオレの手足や首を締め付ける。
このオレを養分にしようとしている……
これまでも何人もの人を餌にしてきたに違いない。
「許せん!」
オレの悲しみが頂点に達したとき、
オレの体から炎が燃え上がり、食人植物の森は一瞬にして消え去った。
オレは、いつからこんなことができるようになったのか……それは未だに思い出せない。
呆然と立ち尽くすオレの前に1人の男が現れた。
その男は森の中にいたらしいが、森の中にいて、あの炎は大丈夫だったのか?
「この炎はあなたが?私の名は、マルス。あなたこそ、予言にあった恐怖の大王……いえ、恐怖の魔王に違いない。さあ、我らの城の1つにご案内いたしましょう。」
マルスと名乗る男は、オレが出した炎を馬のような形に変えた。
その炎の馬に乗りたどり着いたのは、江戸城だった……
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