異世界転移体質少女

？？？から異世界転移

今日から夏休み。
なんだけど……、これはいったいどういう状況なんだっ！？
ぼくはずっと家にいたはずなのに、気が付いたら見たこともない場所に閉じ込められていたんだよ！

六畳くらいの部屋の中には、見渡す限り何もない。
窓どころか、出口さえ無いんだ！！
意味がわからない。いったい何が起きているんだ。


なんて事を考えていたら……、おいおい冗談だろうっ！？
周囲の白い壁が虹色に輝き出したじゃないか！
しかも、虹色の壁が少しずつぼくに近づいてくる！！


四方からじわじわと迫ってくる虹色の壁から逃げる術はない。
まさか、いよいよ本気で異世界転移させるつもりなのか……っ？

まるで走馬灯みたいにカノジョの顔が脳裏に浮かぶ。
そしてとうとう虹色の壁がぼくの目の前にまで迫ってきた瞬間。


はっ――――――


と目が覚めた。
ああ……、汗びっしょりだ……。