異世界転移体質少女

走り幅跳びから異世界転移

異世界転移のきっかけは常にあたしを狙ってるの。
だから学校に居る時だって一秒だって気が抜けないわ。

たとえば体育の時間。
あれは、走り幅跳びの記録測定をしている時だったわね。
少しでも良い記録を残すために助走をめいっぱい付けたあたしは、思いっ切りジャンプした。

その瞬間よ。
砂が敷き詰められた着地場に、虹色に輝く穴が現れたのは。

ふぅん。考えたわね。
なかなかやるじゃない。


でもね。
アンタはあたしの運動神経を見誤ってるわっ！！


あたし、そんな遠くまで跳べないのよ……。