13 / 59
一章 聖女と守護者達
十二話「光の神官」後編✳
しおりを挟む
「抱きたいです」絞り出すような声で、イオナンタが囁いた。
「お母上に似た貴女が可愛かった。懐いてくれて嬉しくて、会えなくなって寂しかった。お母上と話している内に、貴女が聖女だと気付きました」お母様、知ってたのね。
「貴女が通る時間に合わせて、神殿の門前を掃除しました。よく挨拶を交わしていましたよ」そういえばよく神官の姿を見て、熱心だなぁと思ってたわ。
「貴女の守護者選定の儀が行われると知って、真っ先に申請しました」コレウスも言ってたわ。あの儀式は早い者順だったのかしら。
「わたしは自分の気持ちが怖い。貴女を欲しいままに抱いて、壊してしまいそうで」イオは震えている。
「闇の守護者であるタッカが伴侶に選ばれた時の絶望が甦ると、震えてしまうほどです。貴女が好きで、抱きたくて堪らない」若草色の目が欲望にギラついている。
「抱いて。大好きな神官のお兄ちゃん」頬を撫でて囁くと、荒々しい口付けに襲われた。ずっと揉みほぐされていた胸に優しく触れられて、嬌声をあげて悶える。甘い花の香りが広がった。
「可愛いヴェロニカ、貴女が欲しい」乳首を甘嚙みされながら、秘所を弄られる。
「あぁ、気持ちいい」身を捩り、自分から脚を開いた。イオの手は大きく、指は骨ばって長い。少し荒れた指先で姫豆を弄られて、すぐにイきそうになる。
「淫らですね、この国の聖女に相応しい」イオは嬉しそうに笑った。
「お母上の教育で、今の立場を辛く思っていないかと心配しましたが、大丈夫で良かった」指を秘裂に差し入れられると、湿った音がする。
「あぁ、ん」胸を愛撫する綺麗な薄紫色の髪を撫でて、快楽に溺れた。
「挿入ますよ」数本の指を受け入れて花の香りが噎せるほど濃くなり、もう請願ろうかと思った時に漸く、イオが入って来てくれた。
「嬉しい」細く背の高い彼にしがみつくと、子どもの頃に戻った気がする。
「あぁぁああ」中で大きくなり、弾けるのと同時にイく。
ぐいっと乳房を掴まれると、真っ黒な靄が流れ出して行った。体の中が温かくて、凄く穏やかな気持ちになる。でも
「もっとして?」花の香りも下腹の疼きもおさまらない。口付けて誘うと、イオが喉を鳴らした。
「余り煽らないで下さい、我慢できなくなる」我慢しないで欲しい、と繋がった腰を揺らす。イオが呻いて、私の両足を抱え上げた。腰を激しく打ち付けられて奥に迸りを受けても、渇きがおさまらない。
「まだ足りないの。助けて」何かおかしいかも。悲鳴をあげる私の中で、イオは何度も達した。
「光の精霊が暴走してるよ」タリーの声がして、視界を塞がれる。
「イオナンタ、聖水です。飲んで下さい」嚥下音がして、肩に担がれていた足がゆっくりと下ろされた。
「すまない、引き摺られたようだ」イオの手が頬を撫でて、そっと口付けてくれる。
「光の精霊は御子を欲しがってるけど、ヴェロニカは万全じゃない。まだ風の加護も受けられてないし、少し待って貰いたいんですが」タリーに抱きしめられて、少しは落ち着いたけど。
「……駄目らしいね」うん、そうみたい。
「何か、今がいい理由があるようですね」イオも額に手を当てている。
「御子って、精霊の種とは違うの?」タリーの言葉が少し引っ掛かった。
「成る程、種か。そんな感じだったね」タリーが頷く。
「それを言うなら、光の御子は聖女の種なのかもしれません」イオが言い出した。
「イーストフィールドには今、聖女を孕める巫女がいません。お母上は条件に合う方でしたが、お父上と恋に落ちました。聖女が結婚した当初で出産も望めましたので、ラディアータ様が二子以上授かれば生国に戻すとの約束でお嫁にいらしたのです」でも、イーストフィールドの聖女は亡くなり、お母様は私しか生めなかった。
「光の御子を生んでイーストフィールドに送って欲しい、と光の精霊が頼んでいます」三人揃ってため息を吐く。
「御子はどうやって生むの?」やるしかないなら、仕方ないわね。
「ある程度の大きさまで君の胎内で育てたら、人の子の様に生まれてくるんだ。純粋な光属性が必要だから、イオナンタだけが育てられる」
「でも、聖女自身の体には他の守護者の加護が必要です。だから、口や後ろから補給するんです」と小さな声でイオが付け加えた。後ろ……少し怖いわ。
「風の加護が薄いから、パクレットには多目にしてもらわないと」タリーも覚悟を決めたようだ。
「タッカはここでは落ち着かないだろうね。孕めたら、聖女の間に移動しよう」
「お母上に似た貴女が可愛かった。懐いてくれて嬉しくて、会えなくなって寂しかった。お母上と話している内に、貴女が聖女だと気付きました」お母様、知ってたのね。
「貴女が通る時間に合わせて、神殿の門前を掃除しました。よく挨拶を交わしていましたよ」そういえばよく神官の姿を見て、熱心だなぁと思ってたわ。
「貴女の守護者選定の儀が行われると知って、真っ先に申請しました」コレウスも言ってたわ。あの儀式は早い者順だったのかしら。
「わたしは自分の気持ちが怖い。貴女を欲しいままに抱いて、壊してしまいそうで」イオは震えている。
「闇の守護者であるタッカが伴侶に選ばれた時の絶望が甦ると、震えてしまうほどです。貴女が好きで、抱きたくて堪らない」若草色の目が欲望にギラついている。
「抱いて。大好きな神官のお兄ちゃん」頬を撫でて囁くと、荒々しい口付けに襲われた。ずっと揉みほぐされていた胸に優しく触れられて、嬌声をあげて悶える。甘い花の香りが広がった。
「可愛いヴェロニカ、貴女が欲しい」乳首を甘嚙みされながら、秘所を弄られる。
「あぁ、気持ちいい」身を捩り、自分から脚を開いた。イオの手は大きく、指は骨ばって長い。少し荒れた指先で姫豆を弄られて、すぐにイきそうになる。
「淫らですね、この国の聖女に相応しい」イオは嬉しそうに笑った。
「お母上の教育で、今の立場を辛く思っていないかと心配しましたが、大丈夫で良かった」指を秘裂に差し入れられると、湿った音がする。
「あぁ、ん」胸を愛撫する綺麗な薄紫色の髪を撫でて、快楽に溺れた。
「挿入ますよ」数本の指を受け入れて花の香りが噎せるほど濃くなり、もう請願ろうかと思った時に漸く、イオが入って来てくれた。
「嬉しい」細く背の高い彼にしがみつくと、子どもの頃に戻った気がする。
「あぁぁああ」中で大きくなり、弾けるのと同時にイく。
ぐいっと乳房を掴まれると、真っ黒な靄が流れ出して行った。体の中が温かくて、凄く穏やかな気持ちになる。でも
「もっとして?」花の香りも下腹の疼きもおさまらない。口付けて誘うと、イオが喉を鳴らした。
「余り煽らないで下さい、我慢できなくなる」我慢しないで欲しい、と繋がった腰を揺らす。イオが呻いて、私の両足を抱え上げた。腰を激しく打ち付けられて奥に迸りを受けても、渇きがおさまらない。
「まだ足りないの。助けて」何かおかしいかも。悲鳴をあげる私の中で、イオは何度も達した。
「光の精霊が暴走してるよ」タリーの声がして、視界を塞がれる。
「イオナンタ、聖水です。飲んで下さい」嚥下音がして、肩に担がれていた足がゆっくりと下ろされた。
「すまない、引き摺られたようだ」イオの手が頬を撫でて、そっと口付けてくれる。
「光の精霊は御子を欲しがってるけど、ヴェロニカは万全じゃない。まだ風の加護も受けられてないし、少し待って貰いたいんですが」タリーに抱きしめられて、少しは落ち着いたけど。
「……駄目らしいね」うん、そうみたい。
「何か、今がいい理由があるようですね」イオも額に手を当てている。
「御子って、精霊の種とは違うの?」タリーの言葉が少し引っ掛かった。
「成る程、種か。そんな感じだったね」タリーが頷く。
「それを言うなら、光の御子は聖女の種なのかもしれません」イオが言い出した。
「イーストフィールドには今、聖女を孕める巫女がいません。お母上は条件に合う方でしたが、お父上と恋に落ちました。聖女が結婚した当初で出産も望めましたので、ラディアータ様が二子以上授かれば生国に戻すとの約束でお嫁にいらしたのです」でも、イーストフィールドの聖女は亡くなり、お母様は私しか生めなかった。
「光の御子を生んでイーストフィールドに送って欲しい、と光の精霊が頼んでいます」三人揃ってため息を吐く。
「御子はどうやって生むの?」やるしかないなら、仕方ないわね。
「ある程度の大きさまで君の胎内で育てたら、人の子の様に生まれてくるんだ。純粋な光属性が必要だから、イオナンタだけが育てられる」
「でも、聖女自身の体には他の守護者の加護が必要です。だから、口や後ろから補給するんです」と小さな声でイオが付け加えた。後ろ……少し怖いわ。
「風の加護が薄いから、パクレットには多目にしてもらわないと」タリーも覚悟を決めたようだ。
「タッカはここでは落ち着かないだろうね。孕めたら、聖女の間に移動しよう」
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる