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一章 聖女と守護者達

六話「伴侶の絆」後編✳

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 荒い息を吐きながら、タリーがゆっくりと私から離れる。
「愛してるよ」優しい桜色の目で見つめられ、優しく口付けて頬を撫でられ、涙が溢れていたのに気付いた。


「すみません、待てなくて」ヒビスクスの大きな体が、ゆっくりと覆い被さって来る。鎧のような筋肉で被われた、厚い体だ。朝から何度も誘ってしまっている。この手が気持ち良くて、タリーと彼に触れられて発情した。

「ぁあん」乾いた熱い指で乳首をキュッと捻られる。分厚い舌が唇と口内を舐めてから、ゆっくりと首筋を這い下りてきた。手と舌の感触を体が覚え始めている。
「気持ちいい」舐め噛まれるだけで、イってしまいそう。
「すぐに、胸だけでイけるようにしてあげますよ」ウィンクされちゃった。

「でも今は、貴女の中に入りたい」大きな膨らみが脚に当たっている。
「ぁ、あ」そっと秘所に触れられて、太い指を差し込まれると、中が絞まって、歓んでいるのが分かる。花の香りがだめ押しのように広がって、待てないと感じた。

「もう、来て……」姫豆の快感も嬉しいけど、今は大きな体に覆われて、熱い思いを中で感じたい。
「聖女、男にはそんなこと言っちゃダメなんですよ」熱い息を吐きながら、ヒビスクスが押し入って来る。

「あああ!」大きなものに貫かれて、ゆっくりと体を揺さぶられるように出し入れされて、姫豆も擦られて全身が熱い。
「もう、イっ、ちゃうっ」熱いほとばしりを感じて、一緒に達した。

 大きな体に押し潰されて、幸せな重みに息を吐く。背中に手を回すと、ゆっくりと体を起こして
「愛してます」と新緑の目を優しく細めて、目尻に口付けて涙を吸ってくれた。


 しなやかな体が、優しく寄り添う。黒髪、黒い瞳、冷たく整った造作が、微笑むと温かくなった。そっと触れる細い指が心地良い。
「可愛い」私もそっと頬に触れて、唇を合わせる。唇を優しく舐められて口を開くと、躊躇ためらうようにゆっくりと、長い舌が入って来る。舌先で口内を探られ、触れていない所がないと感じる程徹底的になぶられた。

「ぁ、ぁん、ん」手も足もじっとはしていない。首も肩も、腕も指先も、乳房も乳首も、全身に触れられて、花の香りは甘く甘く広がり、恥ずかしいほどに喘ぎ続けた。
「聖女が可愛いです」その繊細な指と舌で姫豆や秘裂を弄られたら……
「ぁんっ、あ、ダメ、もう、やぁあん」イきっぱなしの啼かされっぱなし。

「ぁ、入れ、て。お願い、イかせて」乱れてヨガって嬌声をあげ、おかしくなりそうな体をタッカに擦り付けて請願ねだった。
「ぁん、タッカ、もう、おかしくなっちゃうっ」ゆっくりと入って来たタッカは、その当たる場所や速度や強さまで探る。私はもう、息も絶え絶えで、
「ぁあああ!」絶頂を迎えた途端、意識を失った。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おはよ」のんびりしたタリーの声。
「おはよ、ござい、ますっ」息を切らした明るい声。
「おはようございます」落ち着いた優しい声。
「ぉぁょ」がらがらに掠れた私の声。
「あらら」タリーは書類仕事中。
「あぁよく、啼いた、もんな」ヒビスクスは腹筋を続けてる。

「すみませんっ、イオナンタさんかコレウスさんを呼んで来ます!」タッカは走って行った。
「水、飲んでみる?」伸びをしながら、タリーが水差しとコップを持って来てくれる。
 優しい私の伴侶達。水を飲んで、タリーの首に腕を回して抱きつく。

「どうしたの? 可愛いことして」ぎゅっと抱きしめて口付けをくれる。愛しのタリーが揶揄からかうように尋ねるけど、新婚だもの、いいじゃない。
「聖女は、いつも、可愛い」ヒビスクス、次は腕立て伏せなのね。

 タッカに手を引かれて、魔術師コレウスがやって来た。
「おはよう、昨日は当てられたぞ、声も枯れような」そう、みんな聞かれてたわよね。タリーの胸から顔が上げられなくなる。
 コレウスの治癒術で声が出るようになった。こっそり全身に懸けてくれたけど。

「タッカ、こちらへ来て」早速呼ぶと、ほら、泣きそうな顔してる。
「大丈夫よ、タッカ」細い体を引き寄せると、しがみつくように抱きしめられた。
「昨日の私、可愛かった?」背中を撫でながら訊くと、頷いてくれる。

「とっても気持ち良かったわ。ありがとう」腕の中から見上げた。タッカは私を見つめて、泣きながら笑う。
「愛してます」最高の笑顔で、優しい口付けを贈られた。
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