26 / 63
”異世界転生”
【召喚されしプロレスラー】
しおりを挟む
ここはどこ・・・・・・なんてテンプレはどうだっていい。
佐藤恭平が死亡したのは確かだ。
その次に起こることなど、予想できるものではないし、してもいなかった。
だが、王宮とは・・・・・・
「映画みてぇだな」
「おーい。余が呼んでおるのだぞー!」
「ン?」
黄金の玉座には、年配の男性が座っていた。
特徴的な紫色の髪、山羊ヒゲに凛々しい眉毛。
威厳を醸し出す正装に金ピカの冠ときた・・・・・・
「・・・・・・王様みてぇ・・・・・・」
「事前に言っておくが国王だっ」
ふと、自分の周りにはチョークで描かれた何かが書かれているのに気がついた。
大きな円に・・・・・・五芒星と・・・・・・よくわからん文字やら・・・・・・
教養の無い恭平にはピンと来ていないが、どうやら魔方陣らしい。
「まぁ・・・・・・なんにせよだ。召喚は成功したと言うことだな」
「召喚?」
王の言葉と同時に、大勢が拍手をした。
手を鳴らしているのは、甲冑を着た兵士やローブを目深に被った怪しげな者共・・・・・・教科書でしか見たことのない中世ヨーロッパの貴族のような人物たちも居た。
「神に祈ってよかったよかった」
「ここがどこだとかは・・・・・・どうだっていいさ・・・・・・」
「ほう・・・・・・他の転生者たちとはひと味違う反応だな」
「こちとらチャカでぶっ殺されたンだ・・・・・・ちょっとやそっとのコトで驚くほど金玉は小さくねぇよ」
「下品な言葉遣いについては不問としよう・・・・・・君に頼みがある」
「ほほう」
その前に、血で汚れたシャツも古びたズボンも相応しくない。
ということで、国王とやらのご厚意によって着替えさせられた。
「・・・・・・」
恭平は不機嫌で戻ってきた。
何しろ、どれほど大きいサイズの服を選んでもパツパツ。
身体に合っていない。
それもそうだ。
宮廷服に伸び縮みなどは期待できないし、高貴な者にゴリラのような体躯の人物は少ないだろう。
七分丈のちんちくりんな格好で戻ってくると、集まっていた貴族たちは笑いをこらえるのに必死だった。
「・・・・・・」
「・・・・・・なんだか、すまん」
国王が謝った。
佐藤恭平が死亡したのは確かだ。
その次に起こることなど、予想できるものではないし、してもいなかった。
だが、王宮とは・・・・・・
「映画みてぇだな」
「おーい。余が呼んでおるのだぞー!」
「ン?」
黄金の玉座には、年配の男性が座っていた。
特徴的な紫色の髪、山羊ヒゲに凛々しい眉毛。
威厳を醸し出す正装に金ピカの冠ときた・・・・・・
「・・・・・・王様みてぇ・・・・・・」
「事前に言っておくが国王だっ」
ふと、自分の周りにはチョークで描かれた何かが書かれているのに気がついた。
大きな円に・・・・・・五芒星と・・・・・・よくわからん文字やら・・・・・・
教養の無い恭平にはピンと来ていないが、どうやら魔方陣らしい。
「まぁ・・・・・・なんにせよだ。召喚は成功したと言うことだな」
「召喚?」
王の言葉と同時に、大勢が拍手をした。
手を鳴らしているのは、甲冑を着た兵士やローブを目深に被った怪しげな者共・・・・・・教科書でしか見たことのない中世ヨーロッパの貴族のような人物たちも居た。
「神に祈ってよかったよかった」
「ここがどこだとかは・・・・・・どうだっていいさ・・・・・・」
「ほう・・・・・・他の転生者たちとはひと味違う反応だな」
「こちとらチャカでぶっ殺されたンだ・・・・・・ちょっとやそっとのコトで驚くほど金玉は小さくねぇよ」
「下品な言葉遣いについては不問としよう・・・・・・君に頼みがある」
「ほほう」
その前に、血で汚れたシャツも古びたズボンも相応しくない。
ということで、国王とやらのご厚意によって着替えさせられた。
「・・・・・・」
恭平は不機嫌で戻ってきた。
何しろ、どれほど大きいサイズの服を選んでもパツパツ。
身体に合っていない。
それもそうだ。
宮廷服に伸び縮みなどは期待できないし、高貴な者にゴリラのような体躯の人物は少ないだろう。
七分丈のちんちくりんな格好で戻ってくると、集まっていた貴族たちは笑いをこらえるのに必死だった。
「・・・・・・」
「・・・・・・なんだか、すまん」
国王が謝った。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
死が二人を分かつまで
KAI
キャラ文芸
最強の武術家と呼ばれる男がいた。
男の名前は芥川 月(あくたがわ げつ)殺人術の空術を扱う武人。
ひょんなことから、少女をひとり助け出したが、それが思いもよらない方向へと彼の人生を狂わせる!
日本の・・・・・・世界の『武』とはなにか・・・・・・
その目で確かめよ!!
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
左遷されたオッサン、移動販売車と異世界転生でスローライフ!?~貧乏孤児院の救世主!
武蔵野純平
ファンタジー
大手企業に勤める平凡なアラフォー会社員の米櫃亮二は、セクハラ上司に諫言し左遷されてしまう。左遷先の仕事は、移動販売スーパーの運転手だった。ある日、事故が起きてしまい米櫃亮二は、移動販売車ごと異世界に転生してしまう。転生すると亮二と移動販売車に不思議な力が与えられていた。亮二は転生先で出会った孤児たちを救おうと、貧乏孤児院を宿屋に改装し旅館経営を始める。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる