DANCING・JAEGER

KAI

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第1章

【喧風一家のその後】

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「喧風一家はどうよ?」


「鬼道が『弁当持ち(執行猶予中の意)』だから、シノギからは外している。もしケンカでもしたら刑務所にぶち込まれるからな」


「あのバカはホンマにパーフェクトなバカやから、世話かけるわ」


「アイツがいきり立つ度に、モルが蹴り飛ばして頭に上った血を下ろしてくれているよ」


「ああ。それくらいしてもらってようやく鬼道は学ぶさかい。構わん」


「流石に今の喧風一家は世間の風当たりが強いから、表立って動くことはできない。その代わりに俺らがひもじい思いなんて絶対にさせないから、安心してくれ」


「・・・・・・サンキューや。兄弟」


「じゃあ・・・・・・またすぐに面会に来るから、待っていてくれよ」


 クインは立ち上がり、さよならを告げようとしたが・・・・・・煙を吐く龍敏の「待て」のひと言が背中を貫く。


「・・・・・・ヤニ臭くても匂うで兄弟・・・・・・線香の匂いがのぉ・・・・・・」

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