死が二人を分かつまで

KAI

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異種格闘技トーナメント篇

【最近の若い者は】

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「そこまでです」



 芥川が両方の間に割って入った。



「まったく・・・・・・最近の若い方は言葉選びが下手っぴですねぇ」



 レックス・谷の腕をギリギリ捻りながら、ため息を吐く。



「え?」


「カンさん、ゴウさん、レンさん・・・・・・頑張る姿を応援して下さい・・・・・・で十分でしょう? そっから先はファンは関係ない・・・・・・貴方がたの闘いです」


「闘い?」


「どうも近頃の方々は、謝り方をはき違えている・・・・・・やっちまったことは取り消せない・・・・・・だったら、上から塗り重ねるしかないでしょう?」


「はい・・・・・・」


「だったら『』と『』だけでよろしい・・・・・・その他の飾り言葉なんざ必要ない」


「でも・・・・・・ファンのみんなに・・・・・・」


「過去を知って尚、するかかは、それこそファンである方々の勝手です。だったら最大級のこっぱずかしい綺麗事でも並べてケツの穴まで見せなさい」



 で・・・・・・



「好かれるなら徹底的に好かれる。嫌われるなら徹底的に嫌われる・・・・・・その覚悟あっての『今』があるんでしょう?」


「・・・・・・はいっ!」


「だったら余計なこたぁ言わずに頭下げて、頭抱えて、明日からも生きていきな!! 分かったか!!」



 芥川のあえてトゲのある檄によって、三人は雷に打たれたかのような衝撃を受けた。



 そしてカメラマン・ファンの前に立ち、



「「「よろしくお願いします!!」」」



 疑りようのないほど、立派に頭を下げ、そして決意表明をした。


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