死が二人を分かつまで

KAI

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”アイドル篇”

【オマケ】

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「なんか・・・・・・寂しくなっちゃいましたね」



 芥川道場にて、新樹がボソッと呟いた。



「そうですねぇ」



 芥川が逆立ちをしながら、腕立て伏せをして答えている。



「でも、お二人がいるだけでも、私としてはうれしい限りですがね」


「そうッスか・・・・・・」


『ゲツ・・・・・・』


「それに、あのお三方の活躍はこれからです。それをスクリーンで見られるまで、我々も邁進していくしかないですからね」



 とーーーー



「そう言えば・・・・・・あの三人が主演をやるって映画、どんな名前なんですか?」


「言ってませんでしたっけ? よっと!」



 芥川が身軽にくるりと足を地面につける。



 そして、大事に保管していた台本を出してきた。



「内容としては・・・・・・お三方は学校の生徒会。しかしそれは表の顔・・・・・・放課後になると秩序を乱す不良たちを成敗していく。という感じです」


「へぇ~」


「で・・・・・・タイトルが・・・・・・」



 ペラリ・・・・・・



「『イケメン生徒会は謎多し!? 天誅天誅天誅!! イケメンポリス!!』です」



 ・・・・・・



 ・・・・・・



 ・・・・・・



「・・・・・・ダサ」


「それ以上はいけない」



 パタン・・・・・・



「いや・・・・・・完全にネーミングセンスが崩壊してるじゃないですか!」


「名前なんぞ第一印象に過ぎません。要するに内容さえ良ければいいんですよ」


「そんな問題ですか!?」


「大丈夫! あの三人でしたらド派手なアクションで観客の度肝を抜くこと間違いなし」


「・・・・・・この三人で観に行きましょうね」


「ええ。もちろん」



 また、三人の道場が帰ってきた。



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