死が二人を分かつまで

KAI

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”アイドル篇”

【不合理な縦社会】

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「はぁはぁ・・・・・・もうお腹いっぱいで・・・・・・破裂しそうですよ」



 芥川も疲弊し、肩で息をしていた。



 顔面がヘコんでいる丹波が、ゆっくりと関によって起こされた。



「ヒヒヒ・・・・・・まだまだ・・・・・・」


「親父・・・・・・流石に今日はここまでです」


「関ぃ・・・・・・ワレェおちょくっとるンか? おぉゴラァ!?」


「癇に触ってしまいましたら申し訳ありません・・・・・・しかし、明日は幹部会・・・・・・それに、道路の封鎖もそろそろ限界かと」


「ケッ・・・・・・こっからがおもろいンのに・・・・・・」



 とーーーー



 パアァァァァンッッ!!



 丹波がまるで当たり前かのように、心配してくれている関の頬を思い切りビンタした。



「・・・・・・ガキが親の楽しみ奪いおってボケェ」


「・・・・・・ありがとうございました!!」



 頬を赤く腫らしている関が、大声で感謝している。



 圧倒的な反社会的組織の、上下関係!!



 呆気にとられている弟子たちを横目に、丹波は別れを告げた。



「ほな芥川ちゃん~また遊ぼうや!」


「ええ。今日は御協力、ありがとうございました」


「他人行儀なこと言わんでええから~・・・・・・次はドス使わせてもらうで・・・・・・覚悟しといてや~」


「はい」



 二人が出ていくと、張りつめていた空気がやっと和らいだ。



「では・・・・・・跳ぶ練習を少しして・・・・・・そしたら今日の稽古は終わりです」


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