死が二人を分かつまで

KAI

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”日常その参”

【ラッキースケベ】

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 あとは、渡すだけ・・・・・・



 二五日のクリスマスに、さりげなく帰り際に渡す・・・・・・はずだった。



 なのに・・・・・・安静でベッドから出られない・・・・・・



 稽古にもいけないし、超過保護の芥川のことだ。



 年越しはセツナは芥川の家にいるだろう。



 ならば・・・・・・



 チャンスは今しかない。



 だが・・・・・・どうする!?



 ここでプレゼントして・・・・・・失敗したら・・・・・・



 地獄の年越し・・・・・・



 それだけは・・・・・・嫌だ・・・・・・



 ツンツン・・・・・・



「ん!?」


『ねえ、この漫画の八巻がないのだけど』


「ああ・・・・・・借りパクされてないんだった・・・・・・」


『続き・・・・・・読めない』


「ごめん・・・・・・」


『それよりも、足の具合はどう?』


「痛みもないし大丈夫。あの変人針師のおかげだね」


『それならよかった』



 セツナは別の漫画を探して、本棚をさぐる・・・・・・



 バサバサ!!



 本が、何冊か落ちた。



「あっ!」


『あなたは寝てて。私が戻すから大丈夫』



 ホワイトボードを床に置いて、四つん這いになり散らばった本を集め・・・・・・る・・・・・・



 ワァ~オ・・・・・・



 この寒い中でスカートなんか履くから・・・・・・



 アレだ・・・・・・つまりは・・・・・・



 ・・・・・・ってことだ。



 逆側に体を向ければ問題はすぐに解決できる。



 なのに・・・・・・男というのは本当にバカな生き物だ。



 それをしない。



 穴が開くまでジッと見つめてしまう。



(・・・・・・白なんだ)



 下着だけじゃない。



 太ももの付け根・・・・・・淫靡な美しさが、雄の本能を刺激してきやがるぅぅぅ!!



 嗚呼・・・・・・まただ・・・・・・



 吐く息が熱い・・・・・・



 熱を帯びたように、喉を、口の中を焼いてくる。



 呼吸の回数がどんどん上がっていく・・・・・・



 だが・・・・・・

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