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楽しい夏休み
マツダくんの戦友たち
しおりを挟む智裕は父と一緒に炎天下の都内を歩いていた。
「あづいよぉ……。」
「相変わらずだなこの坂……あぢー…。」
「オヤジぃ…もう言うなよぉ……あぢー…。」
JR品川駅から気温34℃の陽の下で坂道を登る苦行を強いられていた。
「オトン、もう俺あかんわー……。」
「なんやもうくたばるんか?情けないのぉ。」
「オトンが元気過ぎんねん……あぢー…。」
すぐ後ろから関西弁のやりとりが聞こえて智裕は振り向くと、ヘロヘロになった松田八良とボディビルダーのような男性が歩いていた。
「あー…八良せんぱーい……。」
「あ?……トモちんかー……やっほー……。」
「お?君たしか“東の松田”くんか?ウチのバカが世話になっとるみたいやなぁ。あっはっはっはっ!」
こんなクソ暑い中、こんなに豪快に笑うのはこのガングロマッチョのおじさんだけだった。
「トモちん、これ、俺のオトン。」
「………マジか⁉︎…あ、ダメだ。」
驚きで叫んだ衝撃で智裕はフラついた。
「がっはっはっは!右も左もこない軟弱で金メダルは夢なんやないかー?あっはっはっはっ!」
「オトン…もう、オトン見るだけで疲れるからさっさと…ホテル行くで……。」
(あのポジティブ体力馬鹿の八良先輩が気圧されて疲れてる……八良パパ、恐ろしい!)
世の中拓海のようなホワワンと優しい父親もいれば、こんな豪快な父親もいるのか、という世間の広さを感じた智裕だった。
***
「すーずしー!」
「生き返るぅぅぅぅ!」
冷房のきいたホテルのロビーに避難した途端、W松田は天を仰いだ。その凸凹2ショットは目立っており、遠巻きに色んな人から盗撮されまくっていた。
「何してんねんハチロー。」
「あ、シュンちゃん!もぉ、なんで先に降りとんの!」
「お前ら親子は東京まで乗り過ごしてんねん!どーせ昨日も寝られへんとかそういうことやったんちゃうんか!」
「え⁉︎シュンちゃんエスパー⁉︎」
「いつものことやろが!ええ加減直せボケ!」
会って3秒で漫才が始まった。智裕はぴしっと緊張しながら挨拶をする。
「お久しぶりです、シュンちゃん先輩!」
「おー、まっつん、久しぶりやなぁ。」
「馬橋、優勝おめでとうございます!」
「あ!それ俺に会うた時なかったで!」
「そらハチローさん相手やと締まらんからやろ。」
「あ。」
巨大な中川の後ろからひょっこりと見えたのは、馬橋の正捕手で八良の女房役だった畠だった。
「畠くん、トライアウト受かったんだ!」
「当たり前やろ、ドヘタレエースに言われとぉないわ。」
「おい!なんか清田と俺とで態度違くね?」
「な…!やかましわヘタレ!」
畠の顔は真っ赤に染まっていた。八良はニヤニヤと畠を見る。
「せやなー、畠はキョーちゃんにお熱やもんなー。」
「ちゃうわ!ただこのヘタレの扱い方を教えてもろぉとるだけや!」
「畠、やかましで。」
「ぐ…っ、と、とりあえずそういう事や、今度はチームメイトでよろしゅうな。」
「おう…宜しく。」
「あと、俺のことは呼び捨てでええから。タメやし。」
「そっか。俺も呼び捨てでいいぞ。」
畠と智裕は握手を交わした。すると入口の方から4人に近づく人物がいた。
「あー!ハチローとシュンちゃん早かったんやね。」
智裕はその人物を見たことがあった。
(金子先輩に匹敵する仏顔の黒縁メガネの坊主頭って……福岡県の隈筑中央の正捕手……だよな?)
甲子園の決勝戦をテレビで見ていた智裕は、馬橋の金子もさることながら、相手校の正捕手にも戦慄した。吠えて吠えて吠えまくって、悪魔のような顔をしていた。その時智裕は清田と今中に感謝した。
「ごごごごごご後藤礼央!」
中々選手の名前は覚えない智裕でも彼の名前はしっかり覚えていた。
「君は、東の松田くんやろ?話は2人から聞いちょるばい。俺んこつ知ってくれちょったん?」
「は、はい……。」
「恐怖の対象として」とは言えなかった。
「隈筑中央高校ん3年、後藤礼央っち言います。よろしく。」
「だ、第四総合の松田智裕です。」
「松田が2人もおるけん、俺もまっつんっち呼ばせてもらうばい。」
「はい。どうも…。」
タレ目タレ眉の優しい表情が、いつ悪魔になるのかと智裕は少し戦々恐々としながら握手を交わした。
「せやけどまっつん、良かったなぁ。」
「へ?」
「あー、トモちんって野球カード持ち歩くほど好きやったもんな、由比壮亮。」
「あ……そ、そうなんです!俺、マジで死ぬかも!」
「んな大袈裟やなぁ…。」
「だってだって由比選手っすよ!イケメンで美しい左投げのスリークォーターからの天才的なスプリットとスライダーはもう痺れるぅ憧れるぅ!」
今集まっているこのメンバーの中で実は1番浮かれているのは智裕だった。「落ち着け」と頭を撫でてきた中川にキラキラとした目で訴えると、また1人近付いてきた。まず黙ったのは八良、そして後藤、畠、中川。中川の間抜けな顔に気付いた智裕はその目線を辿った。
「何だか賑やかな学生がいると思ったら、夏の甲子園のスター揃いだね。」
ビシッとした紺のスーツに、黒い革靴、スタイリッシュな高級腕時計、そのフォーマルな格好に見合った黒のオールバックで決めた、モデルのような男性がコツコツと足音を立てて智裕たちに近づいてきた。
「こんにちは、松田智裕くん。」
爽やかな笑顔は智裕に向けられた。
「………………まっつん?」
「アカン、気絶しとる。」
「ガチファン過ぎて引くわぁ…。」
中川たちが智裕にツンツンとつついたり小突いたりしても智裕は動けずにいた。頭の中もフリーズしていた。そんな様子に笑顔の男性は苦笑し、智裕に近づくとさっき後藤と握手をしたままに固まった智裕の右手に握手をした。
その瞬間、大人しかったマスコミたちが一斉に智裕たちを囲みカメラやスマホで2人をバシャバシャと撮影し始めた。
「あ…………あの……と……。」
「また後で改めて挨拶するけど、君たちのコーチをさせてもらう由比壮亮です。よろしくね。」
「…………は…ひ……ぃ……。」
由比が握手を辞めて「じゃあ、またあとで」と手を振って去っていくと、智裕は後ろに倒れた。
「トモちーーーん!」
「まっつん!しっかりせぇ!」
「もうすぐ決起集会始まるって松田!」
「あー、こりゃダメやね。シュンちゃん担いでやんないや。」
「せやなぁ……よっと。」
さすがに担ぐことは出来なかったが、お姫様抱っこをして一行は会場へと向かう。
***
(どうにか目が覚めた)智裕は係員に誘導されて席に座った。智裕の隣は八良だった。野手は捕手の後藤と畠が隣り合って並んだ。
「八良先輩…俺は夢を見ていたんですか。由比投手が俺の右手に握手をしてくれたんですけど。」
「おうトモちん、それは夢やなかったて明日ネットニュースに載るから安心せぇ。」
「さいですか…。」
(由比コーチ、色んなとこで1番期待しとるんがトモちんやって明言しとったな。スプリットとかフォークのあの落ち方は外国人に有効なんはわかるけど……なぁんかそれだけやなさそうな…。)
小さいステージにホテルマンに先導されたU-18の監督、コーチ陣が登壇した。途端に選手たちの後ろにいたマスコミのカメラが一斉にフラッシュをたきだした。
バシャ バシャ バシャ
智裕たちもこの夏に何度も向けられた眩い光は未だに慣れることはなく、多くの選手がギュッと目を瞑ってしまう。
『本日はお忙しい中、U-18日本代表決起集会にお越し頂きありがとうございます。まずはU-18強化部長の…。』
司会の男性が淡々と進行していく。智裕たちも知らないようなお偉いさんたちが挨拶を終えると、次に智裕たちが今後関わっていく監督とコーチたちの挨拶になる。
まず最初にマイクを持ったのはスキンヘッドの厳つい顔で眼鏡をかけた男性。
『どうも、えー今回のU-18日本代表の監督に就きました、関本でございます。選手の保護者の方々には…“乱闘将軍”などのイメージがあると思いますが、私も年を取り丸くなりました。選手には一切あのような横暴は致しませんのでご安心下さい。』
関本監督の現役を知る父親たちはドッと笑ったが、選手たちは引きつった顔で笑っていた。勿論、智裕と八良も同様だった。
関本比佐志、およそ10年前に43歳で引退した伝説の野手。約20年の現役生活で打点王3回、ホームラン王5回、ベストナイン9回という輝かしい生涯成績を残している。スキンヘッドと強面に加え、闘争心剥き出しのプレー、何よりもよく乱闘を起こしていたため、「乱闘将軍」として智裕たちも認識していた。
智裕はU-18に招集されて、関本氏の動画を見て震えあがってしまった。
「なんやワレボケェ!」「このXXXX野郎がぁ!」「帽子とらんかい!若造がぁ!」と関西弁でまくし立てる姿はさながらVシネマのようだった。
『続きまして、由比壮亮投手総括コーチ、お願いします。』
視界に促されてマイクを持ったのは、先ほど智裕が握手した智裕の神様。智裕は一気に野球少年のキラキラした目になった。
『先日、田中コーチと替わりに就任致しました、由比と申します。私は昨年まで“東京スピンズ”で選手としてプレーしておりました。首脳陣の中では圧倒的に若いので選手の皆さんのお兄さんみたいな存在になれたらと思います。若輩者では御座いますが、このチームを、日本の野球を世界一にする為に私の精一杯で尽力致します。どうぞ宜しくお願いします。』
(神様がお兄さんみたいな存在になっちゃうの?はあああああ!これ夢だろ?夢だよなぁ……!)
挨拶を終え椅子に座った由比は、投手チームが固まっている方を見た。1人だけとんでもなく目を輝かせている選手を見つけるとその目を見つめてウインクを投げた。投げられた本人は顔を真っ赤にして下を向いた。隣に座るもう1人のエースは思った。
(恋する乙女か!キモいねんトモちん!)
***
決起集会が終わると、選手達は別の部屋に案内された。
「この後、公式用の写真撮影に入ります。上半身だけアンダーシャツに着替えて順番が来るまで待機して下さい。」
係員がそう指示をすると、一斉に制服からアンダーシャツに着替え始めた。智裕はチラチラと他の選手の身体を観察した。やはり断トツで仕上がっているのは中川と八良だった。
「まっつん、何ボーッとしよん?」
すぐ隣で着替えていた後藤が不思議そうに声をかけてきた。
「いや…シュンちゃん先輩の身体すげーなーって。」
「あー…もうあいつ93、4kgはあるばい。」
「マジっすか!」
「プロに入ったら100kg超えるんやねーかな。まーだまだ未完成やけん……ってまっつん、えっらいガリガリやね。」
智裕を指摘する後藤は仏顔に相反して、肩周りと太ももがパンパンに仕上がっている。
「あの…後藤さんは何kgなんですか?」
「180cmの90kgやけど、まっつんは183cmん72kg前後っちとこやろ?」
「すげー!何でわかるんですか!」
「けど四捨五入して80kgはねぇとっち言われるっちゃねえか?まっつんの神様から。」
「ああ…やっぱりですよね……。」
少しフィットしないアンダーシャツを着て智裕は落ち込みながら呼ばれるのを待った。
***
写真撮影、採寸、日程の確認等々、終わった頃には夕方になっていた。
「あっはっはっ!智裕くん!こんなアホやけど仲良ぉしたってや!」
「は、はい。」
智裕と父は品川駅の新幹線の改札前まで、大阪に帰る馬橋学院のメンバーを見送っていた。
パワフルな八良の父に圧倒されながら挨拶を交わした。
「次に会うんは来月末の壮行試合前やな。お前らどっちが先発するんやろうな。」
中川がニヤニヤしながらそう言うと、智裕と八良は目を合わせて笑った。
「絶対負けへんで。」
「俺だって負けません。」
そして互いに拳を突き出して、気合を入れる。
「松田、次に会う時までに体重増やしとけや。しっかり身体出来てへんかったら乳首ドリルやで。」
「畠…お前やっぱ清田の時と態度違いすぎ。」
「せやからキョースケ関係あらへんわ!」
いくら鈍い智裕でも気付いてしまった。
(畠、清田のこと絶対好きだなこれ。)
「よっしゃ、また連絡してやー。」
新幹線の時間が迫った一同は、改札をくぐってホームへと向かった。
全員の背中が見えなくなったところで、智裕と父は在来線の改札に向かって歩き出した。
「親父、オフクロがなんかケーキ買って来いとか言ってなかった?」
「あー、改札の中だっけ?」
「だったか?ちょっと調べようぜ。」
母からの頼みごとを思い出した2人は壁に寄って、智裕がスマホを取り出して目的のものを調べる。
「松田智裕さん。」
検索していると声をかけられたのでスマホから目を離して顔をあげた。
そこには智裕より少し背の低い、坊主頭で、馬橋の金谷や四高の清田といい勝負というくらい目つきが鋭く眉毛は太い睨み顔の男子がいた。制服は、小田原の聖斎学園の夏服。
「えっと、どちら様?」
「聖斎学園、1年の島田翅、U-18の投手です。」
「…あーあーあー!いた!1年生投手!ごめん、すっかり忘れてた。」
智裕は他人を覚えることが苦手だった。しかし開き直ったようにヘラヘラした顔を島田に向けるとギロリと睨まれた。
「えっと、島田くん?」
その睨みにビビって智裕は声を震わせた。冷や汗も出てきた。隣で父は呆れたようにため息を吐いた。
「ごごごごめんなさい!本当に俺人の名前と顔を覚えるの超苦手でさ!はい!今覚えたー!なんなら通信のアドレス交換しようぜ!フリフリ機能でいい?」
慌ててマシンガン言い訳を始めて、スマホを差し出した。しかし島田は益々睨んでくる。
「し、島田くん?」
「松田さん、単刀直入に言います。直倫を返して下さい。」
「はひ?」
(あれ?なんかこれまた同じこと言われてる?)
数日前に、聖斎の赤松直能にも同じことを言われていたのでデジャブな感じに智裕は戸惑った。
「えっと…そ、それは、何で俺に言うかなーってこと、なん、ですけど。」
「松田さんのせいで直倫は進路を間違ったんです。だから返してください。」
「いやいや、俺関係なくね?」
「直倫が今回のトライアウト受験してたのはご存知ですか?」
「…は?」
智裕は直倫が帰省する前日にも会っていたが、そんな話は寝耳に水だった。
「これがどういう意味か、松田さんにはわかりますよね?」
島田は真っ直ぐに智裕を見る。その鋭い眼光に捕らえられて智裕は逸らすことが出来なかった。
(俺や八良先輩は監督や連盟に指名されてそれを承諾して今に至る。だけどトライアウトを受験するというのは違う。畠ももっと上を、プロを目指しているから挑戦した。俺なんかより何倍も野心がある。今目の前にいる島田もそうだ。そんで…赤松も…。)
「マジかよ……。」
(そういや、直能さんから電話があったのって…全メンバーが公表された日だ。八良先輩から畠が代表に選ばれたって連絡来た日だ。あの日に、赤松は…落ちた。)
様々な辻褄が合い始めて、智裕は「うわぁ」と声をあげて片手で頭を抱えた。
***
目的のケーキを購入し、電車に乗って帰路に着く。電車に揺られながら智裕は父にぼやく。
「親父…俺、どうしよう。」
「知らねーなー…しかし今時の高校生ってみんなあんなシュッとしてんのか。お前本当可哀想だな。」
「息子の悩みに塩を塗りこまないでくれる?」
「ま、何を決めるのも本人の責任だ。お前が考えることじゃねーよ。」
「だーよなー…八ツ当りだよなぁあんなの。」
智裕は盛大にため息をついた。吊り革を強く握った右手が妙に痛く感じた。
(赤松は俺らを選んでるってことか。大竹のこともあるんだろうけど…本気で上を目指すなら、聖斎に戻るべきなんだろうけど……でも、俺らが上を目指すには赤松が必要だ。直能さん、島田…それに赤松…もうちょっと待ってくれ。アメリカから帰って来る日には答えも出てるだろうし、な。)
「智裕。」
「何?」
「急ぐことはねぇよ。」
「……おう。」
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