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夏が始まる
マツダくんの本音
しおりを挟む6月後半になり、雨も止み始めた。室内練習ばかりだった運動部もグラウンドを駆けられるようになった。
放課後、グラウンドを何周もランニングする野球部の隊列は「四高ぉー!ファイッ!」「オゥ!」と定番の声を上げている。スポーツサングラスを掛けた顧問は険しい顔をし、隣でストップウォッチを持った野村の顔も真剣だった。
「残り10秒ぉ!…………5、4、3、2、1、やめー!」
野村の合図で隊列はランニングをやめ、徐々にペースを落とし歩く。列を乱さないまま、主将の堀を先頭に監督の森の前に並ぶ。そして「気をつけ!礼!」「お願いします!」と90度頭を下げる。昨年では考えられない規律正しい始まりだ。
「今日からは各ポジション毎に調整に入る。それぞれ野村、清田、堀、私の指示に従って各自再来週の県大会を万全の状態で迎えるように。」
「はい!」
「まず、ベンチ入りの内野はノックから、外野はティーバッティング、投手陣はキャッチボールで肩を作れ。ベンチ外は野村と坂口の指示を仰げ、以上だ。解散!」
「はい!」
散り散りになって練習を始めた。
***
保健室で薬品や備品の補充をしていた拓海のもとに、1人の女子生徒がやって来た。
「……高梨さん?」
「先生……あの………。」
高梨は言いづらそうにしていたが、下腹部を押さえる仕草を見て拓海はすぐに把握した。
「今お薬出すから、そこに座っててね。辛かったらベッド空いてるから横になる?」
「ううん……大丈夫…。」
拓海に言われた通りに高梨は丸椅子に座った。そして拓海はすぐに高梨に必要な薬を出した。そして小さいペットボトルのミネラルウォーターを開封して高梨に渡す。
「これ、1錠だけ飲んでね。はい。」
「ありがとうございます。」
渡された薬を服用して、高梨はまた下腹部をさすった。拓海はすぐ隣について高梨の腰の辺りをさする。
「いつもは痛くないんですけど……なんか今日は酷くて…。」
「天気や気温の急激な変化もストレスだったりするから仕方ないよ。ゆっくりしていっていいからね?」
「はい……。」
そしてまた保健室に静寂が訪れると、外から聞こえてくる部活動をしている生徒達の声が目立って仕方がなかった。その声の主は恐らく野球部だ。
「………ねぇ、先生……1組の清田とカッちゃんが話していたんだけど……松田、ちょっとヤバいっぽい。」
「………ヤバい?」
「カッちゃんが言うには、明らかにオーバーワークなのに本人が自覚してないからいつ倒れてもおかしくない状態なんだって。それとコントロールが乱れ始めてるって……清田が頭かかえてた。恐らく気持ちとか…その辺の乱れだって……。」
「………オーバーワーク…って……?」
「知らない……でも最近授業以外で松田を見かけなくなってるから、時間があれば全部トレーニングや練習に費やしているんだと…。」
拓海はふと卓上のカレンダーを見た。隣に住んでいるのに、近くで智裕を見たのは、目があったのはいつだろうと顧みる。
毎日、一方的に遠くから見つめてはいたが。
「先生……やっぱアイツは先生のこと忘れらんないんだよ。単純でバカだけど、初めてなんだよ、こんなことなるの……。」
「…………高梨さん。」
「先生はまだ、アイツのこと好き?」
高梨の悲痛の質問。その目には既に涙が浮かんでいた。
(俺は……泣いちゃダメだ……大人なんだから、もうダメだ。本音も全部建前で隠さないとダメだ…。)
拓海はニコリと笑って答える。
「俺の感情なんて、関係ないよ。」
その言葉を聞いた瞬間、高梨の頬に一筋だけ涙が伝った。
***
野村は投球練習を終えたレギュラーの部員にアイシングを施していた。
「野村ってこーゆーの超上手いよな。」
3年の元エース候補だった桑原はアイシングを受けながらそう笑う。言われた野村は「はは。」と笑う。
「俺はスローイングもキャッチングも選手としては足りなかったですから。」
「でもあの松田の球を受けてたんだろ?」
「最初だけです。しかも右で投げててどうしようもなく球速も無しコントロール無しのヘボ球の頃でしたし。」
「確かに、右で投げるのはやめといたほうがいいな。」
桑原は笑いながら周りを見渡す。そこには「入校許可証」を提げた大人が投球練習を見守っている。次のグループには智裕が投げるからだった。
「高校生でスプリットをモノにしてんだから十分だろ。カットボールだってあるし。」
「そうですけど、ここ1週間はかなりコントロールが乱れてますよ。球速よりも正確で緻密なコントロールが武器ですから…これを修正出来ないと……。」
「………気持ちの問題かもな。」
「はい。」
2人の懸念は的中している。
「松田ァァァ!」
智裕の捕球をしていた3年の今中はキャッチャーマスクを外し、立ち上がって智裕に近づく。
「てめぇ、日に日に悪くなってんぞ!すっぽ抜けんのこれで何球目だ⁉︎集中しろ!」
「はい…。」
その様子を見てた野村は智裕の元に駆け寄る。
「松田くん、俺が監督に言ってくるから今日はもう帰って休んで。」
「何でだよ。」
「今中先輩が言った通りだよ。日に日に悪くなってるし、昨日までも追い込み期間とはいえオーバーワークだよ。ダウンランニングと柔軟して帰る準備して。」
「俺は…!」
「これ以上エースがこんな球投げてたら示しがつかなくなる!チームの士気にも影響するんだよ!」
近くにいた野球部員は全員びっくりしていた。いつも穏やかな野村が声を荒げる場面など初めて見たからだった。幼馴染の智裕でさえ初めてだった。
苦虫を噛むような表情で、松田はその場を離れた。
「野村……悪いな。」
今中はバツが悪そうに謝る。
「平気ですよ。俺が監督に報告するので投球練習続けて下さい。」
「ああ、頼んだぞ。」
***
午後6時過ぎ、拓海は茉莉と一緒に帰宅した。駐輪場に自転車を停めて、下ろした茉莉の手を引いてエントランスに登ろうとしたら、入口の段差に人が倒れていた。
「うわ⁉︎だ、大丈夫ですか⁉︎」
拓海はすぐに荷物を地面に置いて、倒れている人に駆け寄る。仰向けにすると、それはよく知った顔だった。
「智裕くん⁉︎」
「とーと!」
「智裕くん!聞こえる⁉︎しっかりして!」
智裕は皮膚が赤くぐったりして熱かった。拓海は何度も頬を叩いて呼びかける。異様な光景を察知した茉莉は拓海にしがみついて泣き出した。
「あぁあああ!うあぁああ!ぱーぱーああああ!」
「まーちゃん……ちょっと待ってね。」
震える手を叩いて、スマホで119番にかける。冷静を戻そうと努め、救急車を要請した。通話を切ると再び智裕に呼びかけた。
「あらあら、どうしたの⁉︎」
1階の住人の老女が茉莉の泣き声を聞きつけて拓海の元に来た。茉莉はまだ泣きじゃくっていた。
「もう救急車呼んだので……すいません騒がしくして…。」
「いいのよ、それより大丈夫なの?」
「あ、あの!10階の松田さんを呼んで下さい!この子松田さんの息子さんなんです!」
「え⁉︎わ、わかったわ…すぐに行ってくるから!」
老女はすぐにエレベーターに乗って、10階に向かった。拓海は出そうになる涙をこらえながら智裕に呼びかける。
「智裕くん!智裕くん!お願い!返事して!」
脈は打っているが速い。心臓も動いている。だけど目を覚ましてくれない。
「智裕くん!智裕くん!」
エレベーターが開いたのと同時に救急車のサイレンが聞こえてきた。
「にーちゃん!茉莉ちゃんのとーちゃん!」
焦るように駆けつけてきたのは弟の智之だった。
「智之くん、お父さんとお母さんは?」
「かーちゃん達、まだ仕事で帰ってきてない。それに俺スマホ持ってないから電話番号もわかんなくて…。」
「そうか……救急車来るから、一緒に病院行こう、ね?」
「にーちゃん、大丈夫なの?ねぇ、茉莉ちゃんのとーちゃん、どうしよう……。」
半泣きになってすがる智之を拓海は頭を撫でて安心するように促した。
「大丈夫、大丈夫だよ。すぐにお医者さんに診てもらうから、大丈夫だよ。」
赤い光が入り口を照らすと、すぐに救急隊の人たちが駆け寄る。拓海は2歩ほど離れて、茉莉を抱っこして落ち着かせる。智之は不安から拓海の服を掴む。
「すいません、どなたか付き添いの方は?」
「はい、私たちが行きます!」
「後ろに乗って下さい。」
拓海は片手で茉莉を抱っこし片手で智之の手を引いて、救急車の後ろに乗った。ストレッチャーに乗せられた智裕が運ばれると後ろの扉が閉まる。酸素吸入をされ、血圧や心拍が測られる。禍々しい雰囲気に智之は涙を流すが声を殺して精一杯我慢している。
救急隊員は懸命に智裕に声をかける。微弱に手が動いていることで命に大事はないという安心はあった。
(智裕くん……智裕くん……やだよ……智裕くん!)
***
「熱中症、それに脱水症状も見られました。一晩点滴を打って、明日の午後には退院出来ますよ。」
「あの……息子が全然目を覚まさないのは…。」
「寝不足と過労ですね。身体に負荷をかけている割に休息が十分でなかったと考えられます。退院しても2、3日は安静にして下さい。」
「はぁ……ありがとうございました。」
病院から連絡を受けた松田母は、すぐに運ばれた総合病院に駆け込んだ。そして処置が終わって医者に呼ばれて、智裕の症状について説明を受けた。
拓海は松田母が入っていった診察室の待合場所にいた。智之はジュースを飲んでやっと落ち着き、泣き疲れた茉莉は拓海に抱っこされて寝ていた。
すると入口の方からバタバタと走る足音がした。
「智之、遅くなったな。」
「とーちゃん……。」
「にーちゃんは大丈夫か?」
「うん、今かーちゃんが先生に呼ばれて話聞いてる。」
「そうか……石蕗さん、うちのバカ息子が迷惑かけました。本当に申し訳ありません!」
松田父は呼吸を整えるのもそこそこに拓海に対して深く深く頭を下げた。拓海は慌てる。
「僕は当然のことをしただけですので、頭をあげて下さい。」
「智之まで世話になったみたいで……本当に助かりました。感謝してもしきれません…ありがとうございます。」
「松田さん、もう結構ですから……それに、智之くんはよく我慢しました。不安でたまらなかったはずなのにとても気丈でした。どうか労ってあげて下さい。」
拓海がニコリと笑って諭すと、松田父は智之の隣に座り頭を強く撫でた。智之は不安から解放されて父親の胸に飛び込んで泣きじゃくった。そして丁度に、診察室から松田母が出てきた。
「ただの熱中症と寝不足だって。それに水分と塩分も摂らずに炎天下でランニングしてたから脱水症状……起きたらしっかり叱らないとね。」
松田母は呆れたように松田父に報告する。そして智之に気がついて、母もまた気丈にしていた息子を労った。
「とりあえず1回家に帰って智裕の保険証やら取りに行かないといけないし……会社にも明日休みの連絡入れて…。」
「母さんは智裕の方を頼むよ。俺は智之と適当に夕飯済ませて、洗濯と明日の朝ごはんの用意くらいしておくから。」
「そうね、頼むわ……。」
松田父は智之の手を引いてその場をあとにする。拓海も続こうとしたら、松田母に手を引かれて止められた。
「……石蕗さん、本当にありがとうございます。」
「いえ……大事に至らなくて良かったです。」
「石蕗さん、智裕のそばにいて下さい。」
「へ?」
松田母の突然の申し出に拓海は戸惑った。松田母はモゾモゾしだした茉莉を拓海から奪うように、茉莉を抱っこした。
「ここ2週間は本当に様子が変だったのよ。寝ている時に苦しそうに『拓海さん』ってずっと寝言で呟いていたのよ。」
「あ……あの………僕は…。」
「もうあの子の母親17年もしていますからね、石蕗さんとあの子のことくらい大体察しがついてますよ。」
拓海は申し訳ないという罪悪感に襲われた。どんな顔をすればいいのか分からず俯いてしまった。
「ここで身体を休めても、今のままではまた同じことを繰り返すことになります。この子の心を解かすことは…私や主人では無理でしょう。だから、お願いします。」
いつも明るく振舞っている松田母が苦しそうに拓海に訴える。拓海はその姿を見て、胸が痛んだ。
「………出来る限りの事を、させていただきます。」
***
処置室では、智裕が2本の点滴に繋がられて穏やかに眠っていた。拓海は智裕の顔をじっと見つめる。
(たった2週間で随分痩せちゃってる………無理してたの本当だったんだ。)
元々丸みがなかった輪郭が更に鋭くなったようだった。左腕は逞しくなり黒く日焼けていた。
「あ……れ……拓海、さん…?」
弱々しい声が微かに聞こえた。拓海はすぐに智裕の顔を覗き込んだ。
「智裕くん?気がついた?」
「……いや、夢だよな……俺、フラれたんだし……。」
「え……?」
まだ意識がはっきりしていない智裕は、拓海を見つめるが、目の焦点が合ってない。
「夢にまで……出てこないでよ……拓海さん……。」
「智裕くん……夢じゃないよ?」
「夢なら……言ってもいいよね…?」
智裕は点滴の刺さっている左手を動かして、拓海の腕を掴む。その手には力がなかった。
「俺、ガキだし……ヘタレだし……イケメンでもねーし、バカだし……いいとこなんか1個もないの……わかってるよ……だけど……俺、拓海さんが好きだよ……まだ、好きだよ。」
(智裕くんの、優しい声だ……。)
「迷惑なら…会うのも控えるし……セックスもキスも我慢する……だから……別れるなんて……言わないでくれよぉ……。」
智裕の目からは涙が流れていた。拓海の心臓は苦しさで握り潰される。
「拓海さん……愛してるよ……。」
左手に精一杯の力を入れて、拓海を引き寄せてキスをする。
「なんか……夢にしちゃリアルだな……俺、死んだ?」
「智裕くん…っ!」
拓海は覆い被さり、抱きついて、もう一度、今度は拓海からキスをする。拓海の目にも涙がこぼれた。
「………た、くみ……さ、ん?」
「ごめんね……智裕くん……智裕くんっ!」
「え……えええええ⁉︎」
智裕は拓海からのキスで意識が戻った。
***
「お前マジで一生寝てろ。」
ゴツッ
「あだあぁぁぁぁぁ!」
「星野先生、まだ智裕くんは処置中ですので暴力は…。」
「大丈夫ですよ、石蕗先生。サービス残業の憂さ晴らしですから。なぁ、松田。」
「た、た、拓海さぁん!ほっしゃん怖いよぉ!」
面会時間ギリギリに連絡を受けた星野が病室に訪れた。諸々手続きを終えた松田母も呆れたように智裕を見ていた。
当の智裕は星野の殺気に怯えたのをいいことに、拓海を掴んで引き寄せて抱きしめる。
「先生、馬鹿息子が重ね重ね申し訳ありません。」
「いえ、担任として当然のことですので。お母様も大変でしょう。」
「ええ……馬鹿は死なないと治らないって本当なんですね。」
「もーやだ!拓海さん以外みんな優しくない!」
一層強く抱きしめられる拓海は頬が熱くなる。星野も松田母もいくら認めているとは言え、人前でこんなに密着されるのは戸惑うしかない。
「あ、石蕗さん。茉莉ちゃん、夕飯はお子様ランチ完食したみたいですよ。さっき一旦帰宅したら智之がお馬さんになって元気に遊んでたわ。」
「何から何まですいません……。」
「いいのよぉー。茉莉ちゃんは我が家の癒しだから大歓迎よ。いっそのことそこの馬鹿と交換しない?」
「あ、それいいかも。俺拓海さんチの子になるわ。」
「智裕くん!もー……離してくれないかな?」
「やだ。拓海さん不足。」
駄々っ子のように拗ねた声で拓海を離さず甘えてくる。拓海は困った顔をしていたが、本当はとても嬉しかった。
ビシッ、と鋭い音を立てて智裕にチョップをしたのは松田母だった。
「石蕗さんに散々ご迷惑をかけているんだからこれ以上困らせないの!」
「うるせーなー、いいじゃんかよぉ、病人なんだからさぁ。」
「いいからとっとと寝なさい!」
松田母によって拓海はやっと解放された。
「じゃ、明後日はサボり厳禁な。明日退院したらクラスのグループチャットに謝罪文飛ばしとけよ。」
星野は松田母と拓海に挨拶をすると病室をあとにした。
「石蕗さん、そろそろ私たちも行きましょうか。」
「そうですね。」
「大人しく寝てなさいよ。」
「はいはーい。」
智裕が不貞腐れたようにベッドに横たわると、拓海は今一度智裕に近づいて、耳元で囁いた。
「期末テストと県大会終わったら…ご褒美、あげるから、ね?」
智裕の目が点になる。そして拓海を見ると、羞恥で顔が赤く染まりうつむき気味になっている。ご褒美とは、つまりそういうことだった。
「お、お大事にね!」
拓海は慌てるように松田母と一緒に病室を出たが、心臓は破裂しそうなくらいだった。松田母の後ろを歩きながら顔が少し緩む。
(良かった……智裕くん、大好きな智裕くんだった。)
そして智裕はベッドで色々と想像をして身悶えてしまっていた。
***
星野は車に乗り込むなりイライラしながら電話をかけていた。
『先生?』
「よぉ、一起。今何してんの?」
『自宅でテスト勉強してましたけど…。』
「今からヤらせろ。」
『無理です。』
ツー、ツーの音が虚しく聞こえる。
「一起……覚えてろよ。」
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