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幕引きは時間内
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『ご来賓の皆様、お楽しみいただけておりますでしょうか。私は当代生徒会副会長を務めさせていただいております、モルガーナ・ル・フェインと申します。ただいまハプニングがございましたが、ここで本日、ハーデンベルギア・エスター・ローザリア先輩に協力すべく、学園長に選出された、我々の紹介をさせていただきます』
優雅に一礼すると、彼女は観覧席を一度ぐるりと見渡した。
普段から生徒会を仕切っているだけあって、慣れた仕草だ。
『今この舞台上に上がっておりますのは、生徒会等役員付のものだけでございますが、実際には、各学年成績優秀者と、募集に応じました総勢36名が、各々の技量で、各々の自由裁量のもと、提示された魔術式を展開いたしました』
彼女の声に舞台袖からわらわらと生徒--協力者である学園の生徒たちが舞台中央に向かって歩みをすすめる。
彼らはまるで壁のように、モルガーナ副会長とティルナシア嬢の間に立つ。
先程の絵画のように破壊させはしない、と決意しているかのように。
『まずはこの貴重な経験を私たちに与えてくれた学園関係者の皆様に御礼を』
舞台に立つ生徒たちが客席--貴賓席に向かい一斉に礼をする。
『この画期的な魔術式を、惜しげもなく指導してくれたローズ・ロレーヌ・ローザリア嬢に』
ざっ、と此方を向き、やはり一斉に。女子は膝を折り、男子は腰を曲げる。
『そして何より、この素晴らしい、歴史に刻まれるであろう実験に参加させてくださいました、ハーデンベルギア・エスター・ローザリア先輩に、心から御礼申し上げます』
訓練でもしたかのような一糸乱れぬ礼をして見せると、彼らは再び己の体で壁を形成した。
『残念ながら時間の都合で此処に立つすべての者たちの撮影したものをお見せすることは出来ません。資料として学園にて保管されますので、後ほど図書館での閲覧が可能となっております。では、最後に私の撮影したものご覧ください』
副会長が幕に向かい、魔力を流して「再生」の術式を起動させる。
そこは階段だった。先程は斜め横から階段を捉えた映像だったが、今度は正面から臨める。
〔ぁあ、もう、面倒。ホント、あの悪役令嬢、ちゃんと仕事しなさいっての。こんなことしなきゃダメとか、マジ迷惑〕
再度、同じ声がした。
だが、今度はその姿がありあと映り込む。
もちろん、ティルナシア嬢だ。
階段を五段上がり、二段降り、叫びながら飛び降り、踊り場に倒れこみ、小首を傾げてから再度叫ぶ。
殿下たちがやってきて、震えているのだろう少女の背中をさすり、あるいは抱きしめ、あるいは頭を撫で、その少女が語る声に耳を傾ける。
それは、破られた絵画では見ることの出来なかった、続き、だ。
〔ティナ…ローズの名前が聞こえたが、ローズが、君をこんな目に合わせたのだなっ〕
〔ち、違うの、私が悪いの…私がカイ様と仲良くしているから……だから…〕
〔くそ、かばう必要はない!、あの性悪女め!、ティナになんてことを…っ、もう許さんっっ〕
〔…カイさま…こ、こわかった…私、あの上から突き落とされて…死んじゃうかもって…〕
〔すまない、ティナ。怪我がなくてよかった…俺は愛しい君を守ってみせる…っ〕
〔本当に怪我がなくてよかった…やっぱり君は女神さまに愛されてるね〕
〔ああ、そうだな。…今までティナ嬢が受けていた嫌がらせは酷いものだし、もう我慢する必要もないのでは?〕
〔そうだな。今度こそ、あの女を制裁してみせる…っ〕
同じ位置から同じ等身で映る彼らの姿。うん、兄上、やはり、こー、必要に応じて大きく映して記録することが出来ると良いと思う、ああ、その前にまずは魔具に進化させてからとなる?
勿論、名前だけが叫ばれた、この私の姿は一瞬たりとも映らない。角度的にも、たまたま映らなかっただけ、ということはあり得ない。
何より、どう考えても茶番でしかない。
いや、それよりも悪質だ。濡れ衣を着せるために叫びながら飛び降りる姿、誰も来ないからか、再度叫び、駆け付けた殿下たちの勘違い、言葉や思いを誘導している。
「うそよ、こんなの、でっち上げよ!! 悪役令嬢なんかに騙されないで!!」
ティルナシア嬢の叫びが響く中、静かなモルガーナ副会長の声がする。
『我々実験参加者は、お互い自由に設置場所を決めておりましたので、設置場所は秘密でした。しかし、今回、このように、偶然、違う角度から、同じ場所を同じ時間に撮影することに成功しました。これはとりもなおさず、≪チェイン-M≫がまさに「その時」の「その場」、「その事象」を捉えている証明となります』
一礼する姿に、最初に手を叩いたのは兄上だった。
続いて会場のところどころから、やがて全体で拍手が贈られる。
やがてその拍手が静まると、兄上がヒトの壁となっていた参加者、そして生徒会メンバーを見てから、会場に向き直った。
『素晴らしい成果を残してくださった彼らに、再度、温かい拍手をお願いします』
会場が割れんばかりの歓声に包まれる。
その陰で、殿下方が警備の大人たちに舞台袖に引き戻され行く。
こんなの嘘よ、どうして、私はヒロインなのに、悪役令嬢のくせに、そうティルナシア嬢の叫ぶ声が拍手にかき消されていった。
【…ローズ、時間、大丈夫そう?】
兄上の声が耳元でする。
【はい。このままアイリス様の発表につなげましょう。音声面でのアイリスさまの活躍を提示してから】
【いいよ、おにいちゃまに任せなさい】
いや、それは私の仕事なのだが、と思い浮かべたが本日絶好調の兄上には無駄な抵抗だった。
姉である我が母を大好きな叔父上--陛下が我が家にやってきて、謝罪とその後を語って帰った。
思えば昔から--私が生まれた時から、姪である私をとにかく可愛がっていた陛下は、私にも謝罪の言葉を繰り返した。
あまりにも落ち込んでいたので、叔父上のことは大好きですよと何度か返すと、ようやく気を取り直して帰城したのだが、とにかく背中が煤けていた。
イヴァン殿下は廃嫡され、子孫を残せないように処理された上で側室さまの実家に据えたと。芸術伯の子息と魔術師長のお孫さんも似たようなものだそうだ。
あの令嬢については、皆口を閉ざしている。
まあ、つまりはそういうことなのだろう。皇家公爵家への不敬、侮辱行為、妄言、罪状は枚挙にいとまがない、というものだし、何より、兄上のあの微笑みが。
…存外、兄上の再教育プログラムで、お国のお役に立てるナニかになっているかもしれない。
デッド・オア・アライブ。
どちらが幸せなのか、私にはわからない。
その兄上は、絶賛別館に引きこもっている。私があの茶番劇の最中に考えていた、場面をクローズアップするための術式を構築中だ。
その発想はすごいよローズ、そう口にした後はポエミーな言葉を続けて続けて続けてから引きこもったので、そのうち私が思いついたことが現実になるだろう。何しろ兄上は天才なので。
私は慰謝料として提示された目録を眺めながら、あの茶番劇をとは言わないが、私が思い浮かべた場面の切り取りを活かした何かがつくれないものかと考えている。
優雅に一礼すると、彼女は観覧席を一度ぐるりと見渡した。
普段から生徒会を仕切っているだけあって、慣れた仕草だ。
『今この舞台上に上がっておりますのは、生徒会等役員付のものだけでございますが、実際には、各学年成績優秀者と、募集に応じました総勢36名が、各々の技量で、各々の自由裁量のもと、提示された魔術式を展開いたしました』
彼女の声に舞台袖からわらわらと生徒--協力者である学園の生徒たちが舞台中央に向かって歩みをすすめる。
彼らはまるで壁のように、モルガーナ副会長とティルナシア嬢の間に立つ。
先程の絵画のように破壊させはしない、と決意しているかのように。
『まずはこの貴重な経験を私たちに与えてくれた学園関係者の皆様に御礼を』
舞台に立つ生徒たちが客席--貴賓席に向かい一斉に礼をする。
『この画期的な魔術式を、惜しげもなく指導してくれたローズ・ロレーヌ・ローザリア嬢に』
ざっ、と此方を向き、やはり一斉に。女子は膝を折り、男子は腰を曲げる。
『そして何より、この素晴らしい、歴史に刻まれるであろう実験に参加させてくださいました、ハーデンベルギア・エスター・ローザリア先輩に、心から御礼申し上げます』
訓練でもしたかのような一糸乱れぬ礼をして見せると、彼らは再び己の体で壁を形成した。
『残念ながら時間の都合で此処に立つすべての者たちの撮影したものをお見せすることは出来ません。資料として学園にて保管されますので、後ほど図書館での閲覧が可能となっております。では、最後に私の撮影したものご覧ください』
副会長が幕に向かい、魔力を流して「再生」の術式を起動させる。
そこは階段だった。先程は斜め横から階段を捉えた映像だったが、今度は正面から臨める。
〔ぁあ、もう、面倒。ホント、あの悪役令嬢、ちゃんと仕事しなさいっての。こんなことしなきゃダメとか、マジ迷惑〕
再度、同じ声がした。
だが、今度はその姿がありあと映り込む。
もちろん、ティルナシア嬢だ。
階段を五段上がり、二段降り、叫びながら飛び降り、踊り場に倒れこみ、小首を傾げてから再度叫ぶ。
殿下たちがやってきて、震えているのだろう少女の背中をさすり、あるいは抱きしめ、あるいは頭を撫で、その少女が語る声に耳を傾ける。
それは、破られた絵画では見ることの出来なかった、続き、だ。
〔ティナ…ローズの名前が聞こえたが、ローズが、君をこんな目に合わせたのだなっ〕
〔ち、違うの、私が悪いの…私がカイ様と仲良くしているから……だから…〕
〔くそ、かばう必要はない!、あの性悪女め!、ティナになんてことを…っ、もう許さんっっ〕
〔…カイさま…こ、こわかった…私、あの上から突き落とされて…死んじゃうかもって…〕
〔すまない、ティナ。怪我がなくてよかった…俺は愛しい君を守ってみせる…っ〕
〔本当に怪我がなくてよかった…やっぱり君は女神さまに愛されてるね〕
〔ああ、そうだな。…今までティナ嬢が受けていた嫌がらせは酷いものだし、もう我慢する必要もないのでは?〕
〔そうだな。今度こそ、あの女を制裁してみせる…っ〕
同じ位置から同じ等身で映る彼らの姿。うん、兄上、やはり、こー、必要に応じて大きく映して記録することが出来ると良いと思う、ああ、その前にまずは魔具に進化させてからとなる?
勿論、名前だけが叫ばれた、この私の姿は一瞬たりとも映らない。角度的にも、たまたま映らなかっただけ、ということはあり得ない。
何より、どう考えても茶番でしかない。
いや、それよりも悪質だ。濡れ衣を着せるために叫びながら飛び降りる姿、誰も来ないからか、再度叫び、駆け付けた殿下たちの勘違い、言葉や思いを誘導している。
「うそよ、こんなの、でっち上げよ!! 悪役令嬢なんかに騙されないで!!」
ティルナシア嬢の叫びが響く中、静かなモルガーナ副会長の声がする。
『我々実験参加者は、お互い自由に設置場所を決めておりましたので、設置場所は秘密でした。しかし、今回、このように、偶然、違う角度から、同じ場所を同じ時間に撮影することに成功しました。これはとりもなおさず、≪チェイン-M≫がまさに「その時」の「その場」、「その事象」を捉えている証明となります』
一礼する姿に、最初に手を叩いたのは兄上だった。
続いて会場のところどころから、やがて全体で拍手が贈られる。
やがてその拍手が静まると、兄上がヒトの壁となっていた参加者、そして生徒会メンバーを見てから、会場に向き直った。
『素晴らしい成果を残してくださった彼らに、再度、温かい拍手をお願いします』
会場が割れんばかりの歓声に包まれる。
その陰で、殿下方が警備の大人たちに舞台袖に引き戻され行く。
こんなの嘘よ、どうして、私はヒロインなのに、悪役令嬢のくせに、そうティルナシア嬢の叫ぶ声が拍手にかき消されていった。
【…ローズ、時間、大丈夫そう?】
兄上の声が耳元でする。
【はい。このままアイリス様の発表につなげましょう。音声面でのアイリスさまの活躍を提示してから】
【いいよ、おにいちゃまに任せなさい】
いや、それは私の仕事なのだが、と思い浮かべたが本日絶好調の兄上には無駄な抵抗だった。
姉である我が母を大好きな叔父上--陛下が我が家にやってきて、謝罪とその後を語って帰った。
思えば昔から--私が生まれた時から、姪である私をとにかく可愛がっていた陛下は、私にも謝罪の言葉を繰り返した。
あまりにも落ち込んでいたので、叔父上のことは大好きですよと何度か返すと、ようやく気を取り直して帰城したのだが、とにかく背中が煤けていた。
イヴァン殿下は廃嫡され、子孫を残せないように処理された上で側室さまの実家に据えたと。芸術伯の子息と魔術師長のお孫さんも似たようなものだそうだ。
あの令嬢については、皆口を閉ざしている。
まあ、つまりはそういうことなのだろう。皇家公爵家への不敬、侮辱行為、妄言、罪状は枚挙にいとまがない、というものだし、何より、兄上のあの微笑みが。
…存外、兄上の再教育プログラムで、お国のお役に立てるナニかになっているかもしれない。
デッド・オア・アライブ。
どちらが幸せなのか、私にはわからない。
その兄上は、絶賛別館に引きこもっている。私があの茶番劇の最中に考えていた、場面をクローズアップするための術式を構築中だ。
その発想はすごいよローズ、そう口にした後はポエミーな言葉を続けて続けて続けてから引きこもったので、そのうち私が思いついたことが現実になるだろう。何しろ兄上は天才なので。
私は慰謝料として提示された目録を眺めながら、あの茶番劇をとは言わないが、私が思い浮かべた場面の切り取りを活かした何かがつくれないものかと考えている。
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