…どうしてこうなった！？

高校一年

食後の出来事

   30分ほどたった後、ピザが来た。
   届いてすぐにアツアツの出来立てピザを二人で食べ始めた。

「美味しい…っ!」

   前に食べた時も美味しかったが今日のピザは前に食べた味とはまた違い、今回のは前よりも好みの味だ。
   美味しさを噛み締めていたら柊が不思議そうな顔をして言った。

「確かに美味しいけど…俺は立華の作ったごはんの方が好きだな。」

   ……こいつ、よくこんな恥ずかしい事、素面で言えるな。それとも、誰にでもこういうこと言ってて慣れてるとか？
   ……それはそれでなんか、胸がもやもやするな。

「…何考えてるの？」

「え？」

   声をかけられて慌てて柊の顔を見ると、柊は心配そうにこちらを見ていた。

「何か気になることがあるんでしょ？なに？」

   そう聞いてくるが、……別に柊に言うほどのことじゃないしなぁ。

「いや、別になんでもないから、気にしなくて大丈夫だぞ？」

   だから柊にそう言ったんだが、それを聞いた柊は眉を寄せて、

「俺が気になるの。…立華、教えて？」
   
   こうなったら引かないんだよなー…。もう言うか。
   ……いや、こうやってすぐ教えるから毎回こういう展開になるんじゃないか？
   断ったらどうなるんだろう。…ちょっと試してみようかな。

「…いやだ。」
   言って見た。

「………。」

   結果は…うん、雰囲気がより一層怖くなるだけだな。

「さて、ピザも食べ終わったし…お風呂入ってくる。」

   お風呂はもう湧いてるし、今のうちに一人で入ってこよう。



   お風呂に入り、体を洗っていると突然お風呂の扉が開き、柊が入って来た。






   ………やっぱり来たか。