2 / 19
2.めろめろの放課後
しおりを挟むかぷっ、っていーんちょーが口に噛みついてきた。
びっくりして、ふりほどいた。
なんか、にゅるってしたのが口に入ってきてた。
「なに、すんだヨ!」
高校の制服の袖口で口をぬぐう。
「何、ってキスだよ」
冷たい顔していーんちょーが言った。
う・・・、こ、怖くなんかないゾ。
「ち、違うよ、キスってこんな気持ち悪いんじゃないから」
「―――― 気持ち悪かったの?」
「あ、あたりまえじゃん! あんな、し、舌とか、気持ち悪いに決まってるだろ」
「ふーん」
あ、ふーんっつった。ふーん、って。
いーんちょーの「ふーん」は危険のシグナル。
もう、恋人歴2週間だから、そんなカレシのクセも把握ずみ。
「じゃあ、舌でキミの身体なめまわして、×××で×××した後に××××を指で×××に、したいって僕が言ったら?」
きーーーやーーーーっっ!!
耳をふさいでしゃがみこんだ。
意味の半分もよくわかんなかったけど、なんか、イケナイこといっぱい言われたきがするー。
オトコ同士のえっちって、お布団で一緒にちゅーしながら、身体のさわりっこして眠るんじゃないの?
「オ、オレたち、ふつーのコイビトなんだから ―――、しないヨ、そ、そんな変なこと」
ちょっと涙がにじんできた。
そして、
へん、なんか、へん。胸がどきどきして、顔があつい。
「コイビトだったら、そういうことするんだよ」
眼鏡をきらりとさせて、オレが好きな賢そうな顔で、いーんちょーが言った。
その顔にちょっと弱い。そーなのか、ってうっかり納得しそう。
けど、そんなん、ありえないから。
「しないってば!」
「へー、じゃあ僕たちってコイビトじゃないんだね」
えっ!!
えええーーっっ。
「みんなしてるんだよ」
ええええええーーーーっっっ。
―――― そ、そんな。
ど、どうしよう。
「・・・・・・、ひとばん考えさせて」
家に帰ってベッドでごろごろしながら、ネコにゃんを抱きしめる。
「ねーほんとうに、コイビト同士って、身体を縛ったり鞭で叩いたり、蝋燭をあそこにいれたり、みんなしてるのかなー」
( おわり )
しません。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
男の子たちの変態的な日常
M
BL
主人公の男の子が変態的な目に遭ったり、凌辱されたり、攻められたりするお話です。とにかくHな話が読みたい方向け。
※この作品はムーンライトノベルズにも掲載しています。
ダンス練習中トイレを言い出せなかったアイドル
こじらせた処女
BL
とある2人組アイドルグループの鮎(アユ)(16)には悩みがあった。それは、グループの中のリーダーである玖宮(クミヤ)(19)と2人きりになるとうまく話せないこと。
若干の尿意を抱えてレッスン室に入ってしまったアユは、開始20分で我慢が苦しくなってしまい…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる