王道学園にブラコンが乗り込んでいくぅ!

玉兎

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星蘭学園に編入します!

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side 凜
まじでふざけてんじゃねえよ、あのくそバ会長が。
服ひっぺがしてチワワん中ぶん投げんぞ。

すみません。取り乱しました。しかし、これもあのバ会長のせいですので。

会「今、校門に生徒がいる。迎えにいってこい。」

『は?』

会「だから、校門に生徒がいるから迎えに行け。」

『それは分かってますよ。何で今言うんですか。』

会「めんどくさかったから。」

なぜ、めんどくさかったからっていう私情で人に迷惑をかけるんでしょうか。本当に理解できません。

校門に黒いモジャモジャがいますけど、もしかしてあの方ですかね?

『遅れてしまい申し訳ありません。』

琥珀「大丈夫です。お忙しいなかありがとうございます僕は水時琥珀です。よろしくお願いします。」

頭モジャモジャだからヤバイ人かと思いましたが意外と礼儀正しいですね。やはり偏見はよくないですね。

??「王道なのに礼儀正しいだと?!」

なんか聞こえましたけど、無視でいいでしょう。 

『ここが理事長室です。では、ここで。』

琥珀「ありがとうございました。あの、副会長さん、僕の格好に引いてるのかも知れないですけど、無理して笑うのも疲れてしまうと思うので、無理して笑わなくていいですよ。」

私の作り笑顔に気づいたんですか?私、作り笑顔には自信があったのですが。琥珀くん、面白いですね。

『ありがとうごさいます。優しいですね。でも、これは癖なので琥珀くんに引いている訳じゃないですよ。琥珀くん私のことは副会長さんではなく、名前で呼んでくださいね。』

呼び捨てで呼ばせたかったですが、凜くんっていうのも新鮮でいいですね。

琥珀「ありがとうございました。(*´▽`*)」

( ; ゚Д゚)


( ゚д゚)ハッ!

いやいや、顔もしっかり見えないのに笑顔が可愛いなんてあり得ません。

なぜ、こんなに頬が熱いんでしょう。
火照った頬を冷やすために窓を開けると、涼しい風が頬を撫でると共に、花壇に植えてあるライラックの優しく甘い香りを運んできた。
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