執愛

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目覚め

04

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『ん…っぁう…ぁ』


また身体を揺さぶられていた。そして身体を揺すられる動きに合わせるように、どこからか鼻にかかった様な甘い声が聞こえる。肌をたたくような音にゆっくり意識が浮上していく。かすむ視界いっぱいにシーツが広がっていた。うつ伏せで寝ていたようだ。
『ウィリ……アム?』
「おはよう、イーサン」


肌と肌をたたく音と水音が激しくなる。あり得ないところに異変を感じ後ろを見ると真っ裸な俺の身体とウィリアムの鍛え上げられた逞しい裸体が見えた。え、何でと戸惑う前にぐっと身体の奥をこじ開けるような刺激に俺の口から聞いたことがない声がこぼれる。
『ああっ……』

ウィリアムの引き締まった下腹部が俺の尻にあたり、肉のうつ音と水音を立てている。ウィリアムのペニスが俺の尻の中に入っていた。
『なっなんで……あぁっはいって………』
ウィリアムは俺の声に応えず荒い息を吐きながらひたすら腰を動かしている。
『なぁ……あっあぁやっ………なんか、言えよっ』
行為をやめさせなければと、両手に力を入れ前に這うようにしてウィリアムから逃げるが俺の腰を掴んでいた手に引き戻される。逃げた俺を咎めるように乱暴に突き上げられ身体の奥を抉じ開けようとする。
『あぅっだめ……変な…とこに』
肉壁と粘膜を強く擦りあげるように突き上げられ、足がびくびくと痙攣し始めた。

『ふうっ……、あぁ…っ、はっ、うぁ!』

ウィリアムの腰の動きは徐々に早くなる。
いくものか、と我慢すると尻に力が入り締め付けてしまう。
『ひぅ……はぁっ…』
「中がうねってるぞ」
きつくなった締め付けにウィリアムは嬉しそうに言い、額に口づけをおとし上から圧し掛かってくる。シーツを固く握っていた俺の手を解くと指を絡めるように手をつながれる。背中にウィリアムの汗に濡れた逞しい肉体を感じた。

内奥を深く抉るような強い突き上げに嬌声を上げて身を捩るときつく抱きしめられた。淫らな収縮を繰り返す感触を楽しむように、何度も奥深くまで挿入される。

上からウィリアムに圧し掛かられ、シーツと自分の下腹部に擦られている俺の欲望は涙をはしたなく流してシーツを濡らしていた。びくんと、身体が跳ねる。きがついたら欲望からとろとろと精を迸せていた。


『あぁっ、んぅ』
「中に出すぞ」
当然のようにウィリアムが耳元で言い、数度奥へ突き上げられてから熱い精が注ぎ込まれた。


『っんぅ…』
奥に熱い精がひろがるのを感じる。びくびくと脈打つウィリアムのものをまるでこびているように締め付けてしまう。俺の身体は気持ちはともかくウィリアムに犯されて歓喜していた。"はじめて抱かれたはずなのに”身体は慣れたように快楽を受け入れ悦んでいるのだ。




俺がどれだけ息も意識も絶え絶えだとしても、ウィリアムの執拗な手は止まらない。

両足を抱えあげられ。
無理矢理騎乗位にされ奥をひらく欲望に怯え。身体を二つ折りのように屈曲させられ、上から体重をかけられる体制で責められて後半はもうされるがままになっていた。


ずっと絶頂の余韻が続いていて、体に力が入らない。涙が勝手にながれ、チカチカと火花が散る。


途中喘ぎすぎで声をかすれさせた俺に口移しで水を飲ませると身体を愛撫された。ずっと熱を高められた身体はもう自分の身体ではないようで動かない。


甘やかすように汗に濡れ額に張り付いた髪を流すように撫でられ、恋人のように飽きもせずに唇を合わせられた。ぬるぬると唾液が絡む、淫靡な音。

舌で唾液を啜り、コクリと飲み下す。



「………イーサン愛してる」


耳元で囁かれ、頭を撫でられると意識が沈んでいった。




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