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第四章 大事なものと中年冒険者
新人装備と中年
しおりを挟むギルド宮城支部、
「んじゃこれ、一から四層のドロップね、ちゃんと装備に変えてね」
「もちろんです、通常で計算して32万。マスターからですが、この値段で買い取らせて頂きます」
「大丈夫? こっちとしては、ありがたいけど」
「はい、あと、お聞きしたいんですが今日は何層まで?」
「十層まで行きましたよ、数が多くて大変でしたよ」
「2日で十層ですか? 自衛隊でも一週間かかりましたよ」
「まぁ慣れですよ、そんな事より新人は集まりそうですか?」
横川さんは残念そうに、
「宮城ダンジョンに悪いイメージがついていて、なかなか寄り付いてくれないんですよ」
そっか、自分を守る為なのになぁ、
「やっぱ装備だけじゃダメですかねぇ」
「いや、そんな事は、まだ物も出来ていませんし」
「ノセなんか作れないの?」
「カッコイイのっすか? んーハウス帰ったら会議でもしますか?」
「だな、とゆうわけでこっちでも考えて見ますね」
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
というわけで、
「カッコイイ装備を考えようの会、開催!」
「「「「「「いぇーい!」」」」」」
集会所にて会議。て何人集めたんだよ、
「モデルは賢人でいいとして、狩りゲー的な感じ?」
「ですねぇ、でも素材が限られてますから、どーするかですよね」
「ノセの言う事もだけど、もろ初心者装備だと萎えるだろ?」
「男女でも分けるっすか?」
「さすがボブ、俺はセクシーなの見たい!」
賢人ここには、
「へぇ、なら賢人君が試着するんだね? 楽しみぃー」
ほらな。
「それはない! 色んなの出ちゃうからね!」
「あと、全員同じだとつまんないから、職業ごととか?」
モッチーが、
「だね、剣士系、魔法使い系、軽装備の三種くらいかね?」
と案を出し合い、攻略本や漫画などを参考にする。
「宮城ダンジョンがわかるように、ワンポイントでなんか入れたら?」
「政宗の家紋とか?」
「あれ複雑だから兜に着いてる月みたいな奴とかは?」
「いいねぇ!」
と自分が着るわけじゃないから進む進む。
毛皮が、ウルフ、モンキー、スネーク、
牙・爪がウルフ、モンキー、スネーク、
木がウッドマンか、剣とかはゴブのを溶かして再利用すればいいだろ。
出来上がったのをみると蛮族みたい、
毛皮が多すぎるな。
八層のアーマーブルの革を少しずつ使ってみれば? と提案したり、試行錯誤の末出来上がったのは。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
頭:鉢金
身体:ヘビ皮と鉄の胸当て
腕:鉄とウルフ牙の手甲
腰:ウルフの腰巻
足:鉄とウルフ皮の足甲
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
で全体的に軽装備はシルバーと黒、魔法使い系はシルバーと白、剣士系はシルバーと赤にさせた。もちろんフリーサイズ。
ウッドマンは弓矢や持ち手に、猿皮は小さいので鞘のワンポイントなどにした。
流石にブーツは牛を使い。
剣士はアーマープレートに魔法使いはウルフのコートにした。
見た目もなかなか初心者では揃わない感じでいいと思う。
予算オーバーだがそれくらいはしょうがないだろう。
鉄と牛が結構いるな。まぁ、途中でギルドに丸投げだ。
次の日、ギルドに持っていくと喜ばれ、
「すぐ生産に入ります。」
というので、
「ブーツに使う牛の革と鉄はゴブリンの装備を溶かして再利用すればいいんで、俺が調達しますよ」
「そこも買取でお願いします! 出来上がったものはそれでも安いですから」
と真面目な顔で言ってくるので、買い取ってもらうことにした。
「とりあえず冒険者の人数はどれくらいをかんがえてますか?」
「そうですね、100は絶対欲しいところですよね、4人パーティーで考えても25。一日5パーティーは入って欲しいですからね」
「じゃあ倍の200を装備の目安にしましょう。装備も三種あるので、その傾向も知りたいですしね」
「ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願いします。」
そこからは早くて、賢人のポスターを見てただで貰えると冒険者の応募が殺到。装備は順番待ちになった。
まぁ賢人はいつもの忍者スタイルなので、バレていないが、ギルドの女の子に言い寄られているらしい(笑)しかもノセ、ボブの嫉妬が酷い(笑笑)
これで宮城ダンジョンの人手不足は解消かな。俺らもいまは低階層は周らず、十層から周っている。
現在十四層、十一層から浅い水場みたいな所で、モンスターも水生系が多い。
カエルやらデッカいゲンゴロウ、貝系、飛ぶのだとトンボなど、
十四層はリザードマン、ゴブリンより良さげな槍を使ってくるが、槍と尻尾に気をつければ弱くて武器も偶に落とすのでギルドにあげている。
さて十五層は、
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
ビッグポイズンフロッグ ランクD
レベル 50
身体中から毒の粘液を出し、触れると毒にかかる、舌を伸ばし捕まえて狩猟もする。
跳躍力が高く押し潰してくる。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
カエルは嫌いだが、耐性持ってるの俺だけかよ、
と思ってたら賢人が爆発クナイ、モッチーがアイスランスを口に連発してあっけなく倒れた。
「「らっくしょー!」」
ほぉ、連携が上手くなったのぉ。ノセとボブは水場に足を取られるらしく、今回活躍出来ていない。
「ここ、俺らは見に徹します!」
とほざいてる。
急ぐ必要はないので、ギルドに帰って休憩。
と冒険者が増えて結構賑わっているが、職業変更の所で詰まっているようだ。
「兄ちゃん、助けてあげたら?」
んー、賢人が言うなら少し見てくるかな。
「どうですかー?」
「あ、千社さん、私、職業変更が出来るんですがLvが低くて一日10人しか出来ないんですよ。
せっかく来てくれるのに、もう1人はもう今日変更出来なくて。私もあと2人が限度でして……」
「じゃぁ、俺も出来るんで代わりましょう。はい! 次の方! ……剣士ですか? スキルは? なら戦士の方が活かせると思いますよ?」
女の子は後ろで休ませて、ドンドン人をさばいていく。
1時間であらかた終わって、女の子と交代。
「ありがとうございます、助かりました……であの」
「気にしないで、せっかく冒険者が増えるんだから良かったですね」
と手を振り賢人達の方へ。
「あれ絶対惚れたぞ!」
「兄ちゃん眼中なし!」
「ご愁傷様だね」
「やーっと、はけたわ! やっぱ他人と喋るのは疲れる。あとなんなんかね? 斧術とって剣士に成りたいとか……」
とブツクサ文句をたれてると、
「女の敵……」
とノセが言ってくるが賢人達にボコボコにされてた。
なんのことだ?
俺はタダ働きしてきたから労ってもらいたいのだが。
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