王霞珠玉

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第4章 五個目のダンジョン

半年後の再開

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半年後、天帝国前
「まず、全員髪切りにいくよ!」
霞月が言う、え?まずは話をして
「話なんかあと、みんな汚いからクリーンの魔法かけて!」
とりあえずみんなしたがう、
「じゃーティングのとこまで行くからついてきてね!」
なんで霞月が仕切ってんだ?
「いいからここは黙ってついてきて!」
せっかく四人揃ったのに、ついて行くしかないか、
「ティング久しぶり!全員お願い!」
「あら、良い男が台無しになってる!いいわ!私に任せて!」

やっと終わって半年前の俺らになった。
「ティング魔石払いでいい?」
「これじゃ貰いすぎよ!」
「定期的にくるから前払いでお願いね」
「それじゃそれでいいわ!」

「また来てねー!」
サッパリしたけど次こそ話を
「次はドルトンとこね!」
えー!キルトまで行くの?
霞月について行くと納屋の中に転移陣が、

でキルトの町に到着、ドルトンの店に行って、いつものように
「ドルトンさん、来ましたよ!」「え?」「喧嘩の時間がもったいない」
えー、楽しみにしてたのに!
「おー、キング達か、いつもと違うからビックリしたぜ、で?どうした?」
「みんなの装備の点検と補修をお願いします!」
「はい、みんな装備脱いで!はやくね!」
クレアさんも動いてるけどいつものハンマーは、ポッケの中で静かなもんだな。
「バカキング早く脱げ!」
このバカツキが!
「拳骨したらどうなるか知らないからね!」
くっ!逆らえない!こいつの弱みを握る迄、

全員の装備はガタガタで点検と補修に早くて1ヶ月かかるらしい、
「オメェら強くなって来たんだろうな?」
「「「「当たり前だ!」」」」
「ならよし!ちゃんと直してやっからな!」

と少し丸くなってしまったドルトンに別れを告げて次は、「次はゴドルに行くよ!」と走り出した!わけもわからない俺達三人はついて行くしかない。

ゴドルに着くとクロ婆ちゃんの所で爆買いする霞月。
飴もう無かったのか、そーいえば途中から食べて無かったな。
「やっぱりクロ婆ちゃんの飴は最高だね!」
「なぁそろそろ、「あ、グレアのとこにも行かないと」あ、えー」
言葉を遮られグレアのとこへ、
「グレア!降りてこい!」
バタバタと降りてくるグレア、
「どうしたのよ?」
「上級魔法の巻物見せてくれ!」
「買うの?いいわよ!」
と俺らのことは放ったらかしで巻物を物色する霞月。
俺らも見るがこれと言って無いなぁ。
ソナタもカナタも無いようだな。
「んじゃこれ魔石払いで」
「まいどー!いまから何処行くの?」
「そろそろ話をさせないと爆発しそうだからクアトロの所でゆっくり話するつもり」
「ならいいや、ありがとねー!」
とグレアはついてこないらしい。
「さて、お待たせしました、クアトロの店で話しよっか!」
やっとこれでゆっくりできるわ!

扉を開けてコーヒーの香りを楽しみながら、
「久しぶり、クアトロ」
「久しぶりですね、皆さん、コーヒーでよろしいですか?」
「二つはミルクと砂糖よろしくね」
と霞月は言ってテーブル席へ、
俺らも座ってようやく落ち着いて話が出来る。
「ソナタ、カナタ、本当に久しぶりだな」
「やっとしゃべれたぜ!酷いぞ霞月!」
「ごめんごめん、先にやっときたい事を済ませとか無いと時間の無駄だからね」
「我もビックリしたよ、着いたとたんだったからな」
「「ソナタが直ってる!」」
「あー、ビックリしたりするとまだ出るけどな」
カナタが言うが、
「いや、でも凄いよ!頑張ったな!」
「そうでもないでおし、よ」
笑う三人、コーヒーも出て来て、
「限界突破は?」
「「もちろん!」」
「「おおー!」」
「お前らの酷使の山は?」
俺らは二人で
「「もちろん!」」
「まじかよ!また強くなってるのか」
「弱くなるやつなんていないだろ?」
俺が言うと霞月が
「キングはねー、」
と俺の方を見るが
「別にいいぞ言って!」
「え?言うよ?本当にいいの?」
「別に気にして無かったし言われてもいいよ」
「えー、つまんないよー!それ最初から?」
「うん、の方が楽しいかな?って」
「やられた、馬鹿なキングにやられた」
「アッハッハ、別に人間だから嫌いなものくらいあるだろ、お前虫ダメじゃん!」
ちなみに俺は蝉でした!
「キングなのに蝉がダメとか笑うよね?」
「あ、俺も蝉はダメだ」とカナタ、
「ちなみに我も、あのいつ飛ぶか分からんのが無理だ」とソナタ、
机に突っ伏して泣いている霞月、
「まー、一ヶ月位我慢してあげたんだからいいじゃん!」
「くー!バカキングに馬鹿にされてたのに腹がたつ!」
「んだとバカツキの癖に!中層に放り込むぞ!」
「ごめんなさい」
「やっと落ち着いた、カナタ達はずっとダンジョンか?」
俺から聞いてみるとソナタが
「酷いんですよ、死の荒野から始まってそのまま上級行ってクリアしたらそのまま超上級に行って、何日食わなかったか・・・それでもなんとか全部倒して肉をゲットするんですが知らないうちに、食ってるんですこの馬鹿が!オアシスでも赤点いっぱいのとこに頭突っ込んで見ずに飲んでたら鰐に喰われそうになるし、木ノ実見つけりゃ鑑定しないで食って勝手に麻痺してるし、酷くて酷くて」
「カナタ、羽目外し過ぎだよ」
「違うんだ!肉も水も木ノ実もあったか、食べただけで、ダンジョンにそんな事あるなんて知らなかったんだ!」
「ソナタ!本当は?」
「何遍も繰り返し引っかかってますね」
あの真面目なカナタが!脳筋なんて、
「ソナタだって助けてーって叫んでたじゃないか!」
「それは宝箱のわなの時でしょ、耐性付けるために交互にやってたのに笑って助けなかったから言ったんです!」
「「カナタ有罪」」
「お陰で麻痺耐性はMAXですよ」
「うわぁ、それはないわー」
「僕も出来ませんね」
「・・・ごめんなさい」
カナタが土下座だ。
「そっちはどうだったの?」
ソナタが聞いてきたが霞月が
「最初だけキングのブートキャンプ!詰め込み過ぎなの!で僕が変えていった!」
俺のは詰め込み過ぎらしかった。
「で、効率的にやっていって、ウォータードラゴン、トルネードドラゴン、ファイアードラゴン倒して、最後はエンシェントドラゴンと話しして帰ってきたよ」
「エンシェントドラゴン?そんなんいるのか?話?」
「そうそう、永く生きてるから話しがしたいっていうから話してた。キングは寝てたけど」
だってあのジジドラ話長ーし退屈すぎ、
「で?みんなのステータスはどんなんなってるかみせよーぜ!」
「いいねー!」
話に混ざれないカナタと俺が言うと
「まーここならいいでしょ!」
霞月のOKも出たし、


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