王霞珠玉

あに

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第1章 異世界乱舞

ギリギリのちギリギリ

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目覚めると身体が怠い、この一カ月動きっぱなしだったからかな?まー、起きるかと起き上がろうとするが身体が言う事を聞かない。

「キングー、起こしてー!」
「お前もか?俺も起きれない」
・・・どうしよう。

一時間後ようやく身体が動くようになってきて、起き上がれるまでになった。
女達には今日は休みにすると言って、仕事に行ってもらったからいいが一日中動けなかったら漏らしてたぞ、あぶね。

霞月も起き上がれる様になったらしく、フラフラしながらトイレに行った、本当に危なかった。

身体を慣らしながら動かしていくとなんとか普通に動けるようになり、たぶん固有スキルの反動だろうと言う事になった。
本当に慣れるのだろうか?

今日の訓練は無しになってしまったからもう一度試す為草原へ、今度は俺から
「王乱!」
Lv2になっているが自分なりにLv1程度に抑えてやってみる、と気を失うことは無かったがやはり反動で5分くらい動けない。
霞月にも言ってLv1程度に抑えてやる様に言うとそれくらいに抑えられたらしく、動けないことはなかったが疲れが半端ないらしい。
後は帰ってどうなるかだな、さすがに固有スキルのLvは上がってないが反動が怖い。

巻物屋に寄って魔法を物色すると、回復魔法Lv5があって同じ値段だから2つ買い、習得して家に帰る。

晩飯を食い、身体を拭いて、トイレも済ませて寝る!明日は動けます様に!

次の日、身体は少し怠いが動ける!霞月も同じようで二人で喜び朝飯を食ってギルドへ。

またオーク、お馴染みの道を歩いて森へ入って行くと
「キング、右十、左十、挟まれてる」
「別れるのはマズイから右行くぞ!」
右十から倒して行くが五体倒したとこで援護が後ろから来ている。
「俺が後ろ抑える!前をやれ!」
「了解!」
後ろから来ているオークを避けながら殴るが多少攻撃を食らう、が負ける訳には行かない。
六体倒したとこで霞月が参戦!何とか倒して回復魔法をかける。
「危なかったね、マップももうちょい上げないと」
「いや、こらくらいどうにか出来ないと、あとが苦しい」
と解体しながら喋ってると
「また来る、前から十、たぶんオークリーダーもいる」
「やれるか?」
「何とかね」
解体を辞めて戦闘態勢になる。

派手な鎧の豚が一匹、あとは普通のオーク、
「あれってたぶん」
「将軍だな、あれは俺がやるわ!」
飛び出して蹴りを入れるが硬い!っとやばかった、すぐ後ろに下がったが少し掠った、リーダーより素早いな、身長は変わらないくらいか。

霞月は他のオークを倒しているが流石に九対一はキツイか、コイツを早く倒さないとな!

剣の攻撃を避けて足の関節を狙って前蹴りして下がると切り返して来る剣をギリギリで避ける。
硬えな此奴は、木を背にして剣を避けて、
「オーラっ!」
拳に力を込めて金的に打ち込み逆の拳で足の関節をぶん殴る!
金的が効いたのか止まったのでもう一度今度は蹴りを間接に叩き込むとやっと折れた!

ですぐに霞月の方に援護に行くと、霞月の背中を狙っている豚を殴って倒す!
「霞月!行けるか!」
「おう!」
あと四体!二体倒したところで将軍が片足でこっちに来ている。
「こっち頼んだ!」
「余裕!」
流石将軍、片足でもなんとか動くな!
剣をつえ代わりにして殴りかかってくるがリーチが短くなってんだよ!
「オラっ!」
避けて逆足の間接を蹴る、膝をつく豚の顔面を拳で連打!離れると杖がわりにしていた剣を振るうが当たらない!そろそろくたばれよ!
「だあぁあぁ!」
と出ている顔面をまた連打、ようやく白目むいて倒れた。
霞月はボロボロになりながら首を刀で斬り落とす。
「なんとかなったー」
霞月が地面に座り込んで言う、
「あぁ、今回はだいぶしんどかったわ」
俺も木を背にしてもたれかかる、
があまりゆっくりも出来ない、また来られたら本当にアウトだ。

解体を始めて霞月は座ったまま警戒する、
なんとか全部解体が終わり帰る。

街道に出て歩いていると女の悲鳴が聞こえた、
「キングこっち!」
走って行くとまた十匹のオーク、オークは十匹単位で移動するのか?

とりあえずリーダーもジェネラルも居ないからなんとか倒して解体、女になんでここにいるのか聞いてみるとやはり冒険者でオークの討伐らしい。
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