ガチャから始まる錬金ライフ

あに

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アーシャ

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 とりあえず一泊させたが、あまり泊めるのもやばい気がするのでサッサとカレン達に連絡をする。
 周りはパトカーがうるさいな。
 とりあえず明日『プライド』に集まることになった。

 『プライド』には悪いけどちょうどいいんだよな、待ち合わせ場所に。

 服は洗ったがかなりボロボロになっているので買いに行く。
「適当に選べよ?」
「私も自分で金は持っている」
「なら心配ないな」
 といって買い物をさせてる間に、自分の服を見る。俺も筋肉質になったのか胸周りがきつい服があるんだよな。
 
 とりあえず2人で服を買い、アーシャは今風のパンツルックに着替えている。
 アーシャが髪を切りたいと言ったので美容室に連絡して予約を取る。
「綺麗な銀髪なのにいいのか?」
「あぁ、アーシャは死んだものとしてくれればいいがな」
「そっか」
 予約時間に連れて行き、俺は喫茶店に入ってゆっくりする。

「サッパリしたよ!」
「おまっ!似合ってるけど切りすぎじゃないか?」
 まさかのベリーショートだ。
「これでいい、なんなら髪色も変えたかったが止められた」
「だろうな」
 まぁ、気に入ってるならいいか。

 あとは部屋だな。
 不動産屋に行って近場の一人暮らしの物件を探してもらう。
 2DKでいい物件があったので見に行くと、アーシャも気に入った様でここにするらしい。
 即入居可能だから鍵を渡される。

 まぁ、家具を買いに向かうと、カレンにばったり会う。
「よぉ!カレン!」
「ヤト?!ん?その綺麗な人が新メンバー?」
 とじっくり見る。
「そうだ。アーシャだ」
「よろしくお願いします」
「よろしく!かわいいね!」
「カレンより年上だと思うぞ?」
 スーツを着てるアーシャしか見たことなかったが、普段着になると幼く見えるな。
「そうなんだ!でも仲間になるんでしょ?いいじゃん!」
「カレン、よろしく」
「こちらこそよろしく!」
 と、ここでおばちゃんが入ってくる。
「あら、カレンの友達?」
「パーティーメンバーのヤトと今度入るアーシャよ」
「あらあらまあまあ、いつもカレンがお世話になって!」
「こちらこそお嬢さんを連れ回してすいません」
 カレンのお母さんだった。
「いいのよ!無事に帰ってくれば!」
「はい、怪我はさせませんので」
 怪我したらすぐ治すからな!
「うん!頼りにしてるわね!ヤトさん!」
「はい!」
 と言って別れると、
「いいお母さんね」
「そうだな、アーシャは親は?」
「いないわ、孤児だったからこんな仕事させられてたの」
「なら俺と一緒だな。両親は亡くなってもうだいぶ経つからな」
 うちの家族はダンジョンのスタンピートに巻き込まれて車の下にいた俺だけが助かった。
 まぁ、親戚もいないような感じだから孤児と変わらないかな。育ったのも孤児院だしな。

「あと私はもう25だから」
「おう、若く見えるのはいいことだな」
「ふぅ、そう言うつもりじゃないんだけどな…」
「なんだ?」
「別に!家具を買うわよ!」
「ったく、はいはい」
 と家具、家電を買ってから新しい部屋に行く。
 言われた通りに配置をして、
「じゃあ明日『プライド』に9時だな!」
「了解、…ありがとう」
「おう!んじゃな!」

 はぁ、やっと終わった。
 まさか一日中アーシャといるとはな。

 ようやく帰れると思いきや。
「はぁ、なんか用か?」
「流石だな、俺がバレるとはな」
 と出て来た男はゴツい武装をしている。
「そりゃね、背後から近寄るなんてな」
「悪かったな。俺たちはお前に手を出せないからな」
「そうか、ならなんで?」
「アーシャを頼むな!」
「…そっか、あいつにも味方がいたんだな」
「まぁ、お前が保護しなかったら死んでたんだがな」
 おー、間一髪ってとこか?
「…ふぅ、名前は?」
「俺か?俺はアジーンと呼ばれている。ただの番号だけどな」
「そうか、アジーン、これやるよ!」
「ポーションか?」
「上級ポーション、お守りだ」
 訳のわからないって顔してるな。
「…」
「お前は死ぬなよ?」
「悲しむ奴はいない」
「俺がいる」
「…ハハ、変な奴だな」
「お互い様だ」
「それじゃあな」
「あぁ、またな!」
 と言って消えていった。
 アジーンは本当はアーシャを助けたかったから俺のとこまでこさせたんだろう。
 そんな奴が悪い奴とは思えないからな。
 どこかであったら飲みながら喋ってみたいな。

 次の日に『プライド』に行く。
 アーシャはもう来ていた。
「どこに行く気だ?」
「ダンジョンには行かないのか?」
「顔合わせだぞ?」
「力量は見るだろ?」
「んー、どうかな?」
 と喋っていると如月がやって来て、
「河地様、おはようございます」
「如月、おはよう。ごめん、また待ち合わせに使っちゃった」
「気にしないでください、それに中で待ってもらって構いませんよ?」
「ならそうしよう」
 と2人で『プライド』の中に入る。

 結構客が入っているのに商談用のソファーセットに案内される。
「オークションのことはまだオフレコでお願いしますね」
「あはは、メンバーは知ってるぞ?」
「それは問題ないです」
 そう言って戻っていった。
「またオークションをするのか?」
「あぁ、今度は『錬金術』はないけどな」
「なにを出す?」
「『鑑定』だな」
「なっ!また貴重なスキルボールか!」
「『鑑定』できる人間は多いだろ?別に構わないんじゃないか?」
 ため息をつくアーシャは、
「『錬金術』があるんだ、『鑑定』は喉から手が出るほど欲しい冒険者は多いぞ?」

 まぁ、アメリカはそうだろうな。
「まぁ、これもあるからな」
「ん?ゴーグル?」
「つけて見て見ろよ」
 アーシャはつけると、
「な!な!はぁ?なんてものを」
「な?それがあるからなんとでもなるんだよ」
「量産は可能なのか?」
「いや、今はそれ一個だな」
 あとは『プライド』に一個、モクレンが一個、『ブルーオーシャン』に一個で全部で4個だな。

「そうか、こんなものがあったとはな」
「だから『鑑定』なんてなくても平気なんだよ」
 と言ってるとカレン達が外に見えた。
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