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〜幼少期編〜
第9話 悪役令嬢の修練
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誕生日パーティからはや1ヶ月。
大変なことをやらかしたと思ったがあれから王子は何も言ってこない。
おかげで静かなひとときを過ごせているので助かってはいるが。
暇を見つけては剣を振るっているがドレスがとても邪魔だ、、、髪の毛だって長すぎる。
食事も好き嫌いせずに食べ身長を手に入れるために無理のないトレーニングも始めた。
魔法は影を最近自由自在に操れるようになった。
試しにレイヴンに使いに出してみたが無事に任務を遂行して戻ってきた。
簡単な任務だが大きな成長だ。
成長期なのだから今のうちにできることをしないとな!
まぁ、あまり令嬢が剣の修練をするのは珍しいのかもしれないが。
鍛えといてそんなは無い。
それに貴族なのだから魔物討伐をしなければならない時もあるだろう。
そういえば、ゲームのダリアもそこそこ強いのかな?剣術はそんなにだと思うけど、、、、もしかして魔法で?
まぁ、いいか。
というか今思い出したが私が警戒しなければならないのってアルベルト王子だけじゃないような、、、、
攻略対象って何人いたっけ。
たしか、王子って3人いて1番上のベルファ王子。
そして次男のアルベルト王子。
そんでもって最後に側室の息子がいたような、、、、、
たしか母が異国の民で~、、、ダメだァ!思い出せん!
まぁ公爵家という立場なら近いうちに出会いそうではあるが。
「ほぉ、令嬢が剣術の修練をするのか。」
不意にかけられた言葉に思わず心臓が跳ねてしまった。
はぁっとため息をついて振り向くとそこには意地悪な笑みを浮かべているアルベルト王子が仁王立ちにたっていた。
「アルベルト王子、ごきげんよう。」
挨拶をすると王子が近づきながら本当の私で話すように言う。
「かしこまるな。誕生日パーティでのお前はどうした?俺はそいつと話したい。」
面倒臭い、、、、クソデカため息を見せつけるようにすると令嬢の笑顔を辞めた。
「見れば見るほど不思議だな。お前は誰だ?」
「なにか取り付いているように見えるかい?無理もないけど。」
「そうとしか考えられないだろう。まるで別人だ。」
「まずは形からと言うじゃないか。これも演じているんだよ。新しい私として。この間まで君にベッタリだったダリアが私の本質だ。だがこれではいけないって思っただけだよ。」
「だが婚約まで破棄しようとしているのは何故だ?俺たちの婚約は悪い話ではないだろう?」
いや、、、悪いんだなこれが。
いわゆる「どうせ捨てられるなら初めから離れよう」というやつだ。
しかしこんなこと言ったってなぁ、、、
「言ったではありませんか、殿下。心変わりだと。」
「それでごまかせているつもりか?」
「誤魔化されてほしい、、、」
思わず遠い目をしてしまった、、、
「俺の何が気に入らないんだ、、、」
「え?何か言ったかい?」
「な、なんでもない!」
顔を真っ赤にさせて怒ることないじゃないか。
小さい声でブツブツ言っているから何を言ってるのかわからないのに。
「とにかくっ!俺は全てを納得したわけじゃないからな!」
「いつもの余裕な王子様はどこに行ったんですかね?」
本当にいつも余裕だったのは周りの影響だったということか。
この私と一緒だな。
本当の意味での自分とは何なのかを自分で気付けるまではまだまだだな。
この先どうなることやら、、、
𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭🌃
大変なことをやらかしたと思ったがあれから王子は何も言ってこない。
おかげで静かなひとときを過ごせているので助かってはいるが。
暇を見つけては剣を振るっているがドレスがとても邪魔だ、、、髪の毛だって長すぎる。
食事も好き嫌いせずに食べ身長を手に入れるために無理のないトレーニングも始めた。
魔法は影を最近自由自在に操れるようになった。
試しにレイヴンに使いに出してみたが無事に任務を遂行して戻ってきた。
簡単な任務だが大きな成長だ。
成長期なのだから今のうちにできることをしないとな!
まぁ、あまり令嬢が剣の修練をするのは珍しいのかもしれないが。
鍛えといてそんなは無い。
それに貴族なのだから魔物討伐をしなければならない時もあるだろう。
そういえば、ゲームのダリアもそこそこ強いのかな?剣術はそんなにだと思うけど、、、、もしかして魔法で?
まぁ、いいか。
というか今思い出したが私が警戒しなければならないのってアルベルト王子だけじゃないような、、、、
攻略対象って何人いたっけ。
たしか、王子って3人いて1番上のベルファ王子。
そして次男のアルベルト王子。
そんでもって最後に側室の息子がいたような、、、、、
たしか母が異国の民で~、、、ダメだァ!思い出せん!
まぁ公爵家という立場なら近いうちに出会いそうではあるが。
「ほぉ、令嬢が剣術の修練をするのか。」
不意にかけられた言葉に思わず心臓が跳ねてしまった。
はぁっとため息をついて振り向くとそこには意地悪な笑みを浮かべているアルベルト王子が仁王立ちにたっていた。
「アルベルト王子、ごきげんよう。」
挨拶をすると王子が近づきながら本当の私で話すように言う。
「かしこまるな。誕生日パーティでのお前はどうした?俺はそいつと話したい。」
面倒臭い、、、、クソデカため息を見せつけるようにすると令嬢の笑顔を辞めた。
「見れば見るほど不思議だな。お前は誰だ?」
「なにか取り付いているように見えるかい?無理もないけど。」
「そうとしか考えられないだろう。まるで別人だ。」
「まずは形からと言うじゃないか。これも演じているんだよ。新しい私として。この間まで君にベッタリだったダリアが私の本質だ。だがこれではいけないって思っただけだよ。」
「だが婚約まで破棄しようとしているのは何故だ?俺たちの婚約は悪い話ではないだろう?」
いや、、、悪いんだなこれが。
いわゆる「どうせ捨てられるなら初めから離れよう」というやつだ。
しかしこんなこと言ったってなぁ、、、
「言ったではありませんか、殿下。心変わりだと。」
「それでごまかせているつもりか?」
「誤魔化されてほしい、、、」
思わず遠い目をしてしまった、、、
「俺の何が気に入らないんだ、、、」
「え?何か言ったかい?」
「な、なんでもない!」
顔を真っ赤にさせて怒ることないじゃないか。
小さい声でブツブツ言っているから何を言ってるのかわからないのに。
「とにかくっ!俺は全てを納得したわけじゃないからな!」
「いつもの余裕な王子様はどこに行ったんですかね?」
本当にいつも余裕だったのは周りの影響だったということか。
この私と一緒だな。
本当の意味での自分とは何なのかを自分で気付けるまではまだまだだな。
この先どうなることやら、、、
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