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101 一歳の誕生日
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母様が言っていた『グズグズ期』が過ぎて、表情も豊かになり、意味のある言葉が出始めて、僕を「えー」と言い、兄様を「あー」と呼んで父様と母様を笑わせるなんて事もあった夏を過ぎ……
歯が生え始め、ハイハイが出来るようになり、初めてつかまり立ちをした時にタイミング良く兄様がビデオを撮ってそれを父様やお祖父様達に送ったら、何故かパーティが開かれた秋から冬のはじめ。
そうして本格的な冬が来て、十二の月の二日。冬祭りで忙しい中、僕は二人を連れてフィンレーに来ていた。
生まれて一年経った事をグランディス様にご報告して感謝をする為だ。
当主の嫡子は必ず行う儀式なのだそう。兄様はいずれはフィンレーの当主になるので、二人はこの儀式を受けなければならないと言われたよ。
グリーンベリーの事もあるし、ウィル達の事もあるし、もちろん二人がこれからどうなっていくかも分からないけれど、グランディス様にきちんと報告とお礼をしたいっていう気持ちはあるから、お願いをした。
「初めての転移陣でしたが、二人とも落ち着いていましたね」
「そうだね。二人とも偉かった」
僕と兄様の言葉に二人が「はーい」と手を挙げて笑ってしまった。
本当なら二人についているメイドが抱っこして護衛がついて僕達とは別に転移陣を使うみたいなんだけど、どうしても自分たちで抱いて一緒に来たかったんだ。アルも「それがいいね」と言ってくれたし、二人も落ち着いていたからやっぱりこうしてきて良かった。
「無事について良かったわ。二人ともご機嫌みたいね」
「アーネスト、サイラス、よく来たな!」
別棟の転移陣の部屋には父様と母様達が待っていてくれた。
「お忙しいところ二人のためにお時間をいただきましてありがとうございました」
「いやいや、これはフィンレーにとっては冬祭りと同じように大事な儀式だからね。さぁ、では祈りを捧げよう」
僕達は父様達と一緒に当主が毎朝祈りを捧げるという小さな部屋にやってきた。
本来であればここは当主しか入れないところで、父様がどうしても祈りを捧げられない時には母様が、母様も駄目な時には当主から預かった印を持って家令が祈りを捧げに来るんだって聞いてびっくりしてしまったよ。
そんなに神聖な場所なんだね。
部屋の中にはグランディス様の像が祀られていた。そしてその向こうにある開かない窓の向こうにはフィンレーの森が広がっていて一枚の絵みたいだ。
僕達は深く頭を下げた。父様がグランディス様と精霊王様、そしてグランディス様の奥様であり、精霊王様の娘でもあるエンディーヌ様の名前も口にして「今日も感謝します」祈りを捧げてから僕達の方に向き直った。
「本日は嬉しいご報告がございます。次期フィンレー当主アルフレッド・グランデス・フィンレーとその伴侶エドワード・フィンレー・グリーンベリーとの間に生まれた赤子が無事一歳を迎えました。どうぞこれからも健やかな成長を見守りくださいますようお願いいたします」
父様の言葉に続いて兄様が祭壇の前でお辞儀をして顔をあげる。僕も後ろでそれに倣った。
「アルフレッド・グランデス・フィンレーでございます。本日私達の子供が無事一歳の誕生日を迎える事が出来ました。深く感謝をいたします。こちらがアーネスト・グランデス・フィンレー、あちらがサイラス・グランデス・フィンレーでございます。どうぞこれからもよろしくお願いいたします」
子供たちと一緒にもう一度頭を下げると、なぜか二人が祭壇に向かってまるで何かに話しかけるように声を出し始めた。
「グランディス様が二人の顔を見にいらしてくださったのかもしれないな」
「そうですわね。アーネスト、サイラス。きちんとご挨拶をするのですよ」
父様と母様にそう言われて僕と兄様に抱っこをされた二人は、返事をするかのように大きな声を上げた。
◆◆◆
父様と兄様は冬祭りの準備に向かった。
僕はその日はフィンレーに泊まって、翌日グリーンベリーに戻る事にした。本当は十二の月は色々と忙しいのだけれど、「子供を連れての里帰りなんだから日帰りはなしだよ」ってミッチェル君にも言われていたしね。
翌日の昼過ぎ、転移陣に乗る前に庭に出て、山と森にお辞儀をしたよ。またいつかあの青い麦畑を見たいなってふと思った。そしてその時には兄様も、二人の子供たちも一緒に行けたらいい。
「また遊びに行きますよ、アーニー、サイ。エディもね。王都からまた美味しいお茶が届くみたいよ。一緒に飲みましょう」
「はい。母様楽しみにしています」
「いつか二人を連れて、一緒に冬祭りにも行きたいわね」
「! ぜひ!」
こうして無事に一歳の誕生日の報告を終え、三日間の冬祭りが開催された四日の朝。
眠っていたサイラスが小さなその手で不思議な色の枝を握っていた。
「…………これは」
ミルクティー色の枝についたペリドット色の葉。
「これって…………」
ドキドキする胸でそっとそれをとって【鑑定】をかけると、もしかしたらと思っていたものと一致した。
冬祭りの初日である事を考えて僕はお祖父様に書簡を出した。お祖父様はすぐにグリーンベリーにいらしてくださった。
そして……
「うむ。確かに『精霊樹の枝』と鑑定に出る。サイラスの瞳の色を見てもしやと思ってはいたが……」
「はい」
ハワード先生が調べたによると同じ時代にペリドットアイは一人しかいなかった。それでもおそらくサイラスはペリドットアイを持っている。
「エドワード。アーネストも何か持っている」
「え!」
そう言われて僕はぎゅっと握りしめているアーネストの左手をそっと開いた。
「…………これは……」
小さな宝石だった。兄様の色の美しい石。
「エンディーヌ様からの祝福だ。『泉の石』と出ている。二人とも精霊様から良いものをいただいたな」
「あ~い!」
「じぃ~!」
「これは……どうしたら良いのでしょう」
「グリーンベリーに帰ってきてから渡されたものだ。グリーンベリーに植えればよい。泉の石を置き、現れた泉の傍に精霊樹の枝を植えよという事であろう。妖精たちがフィンレーとグリーンベリーを行き来しているので、こちらにも縁を結んでおこうと思ったのかもしれん。感謝をして有難く受け取っておきなさい」
こうして冬祭りが終わってから僕と兄様、そして二人の子供たちと父様とお祖父様と一緒に以前兄様と見つけた敷地内にある森に行った。
手を入れて馬車が通れるくらいに道も広げて整備をしたんだけど、その奥にある小さくて枯れかけたような泉の方はほとんど手つかずになっていたから、力を使って泉とその周辺の森を広げ、木々を適度に増やし、勿論フィンレーの森のように深い森にはならないけれど、それでも不用意に人が立ち入れないように、神域のようになるべく結界も張った。
「一度にかなり力を使ったけれど大丈夫かい?」
「はい。この場所はとても気持ちがいいです。力を使っても疲れるような感じはありません」
「では、予定通りここに植える事にしよう」
兄様がアーネストと一緒に『泉の石』を枯れかけた泉に投じると、不思議な光が広がってそこに小さいけれど美しい泉が現れた。
そのほとりに【緑の手】で苗木に成長させた枝を、僕とサイラスでそっと植える。するとこれもまた不思議な光が広がって、初めからそこにあったかのように若木へと成長した。
「綺麗……」
美しい青い泉とミルクティー色の木についたペリドット色の葉。
「どうぞ、この地も末永く見守ってください。二度と『厄災』を目覚めさせる事がないように、僕達も語り継ぎ、祈り続けます」
兄様も、父様も、お祖父様も、そしてアーネストとサイラスも皆で泉と木に向かって祈りを捧げた。
その瞬間ふわりと優しい風が吹いて、祈りが届いたのだと思って嬉しくて兄様を見つめたら、兄様も僕を見つめていた。
「幸せです」
「エディ?」
「ふふふ、本当に『悪役令息』にならなくて良かった。運命に立ち向かう事が出来て良かった。フィンレーに迎えてもらって、兄様を好きになって、こうして二人が僕達のもとにきてくれて良かった」
「………………そうだね。私もエディと出会えて良かった。これからもよろしくね」
思わずギュッて抱きついてしまったら、兄様は優しい笑みを浮かべながら変わらずにギュッとしてくれた。もっとも僕らの間にはアーネストとサイラスがいて「きゃ~!」ってはしゃいだような声を上げていたし、父様とお祖父様は苦笑して「さぁ、行こうか」って後ろを向いてくれたよ。
こうして僕達はもう一度お辞儀をして、新たな聖地を後にした。
----------
サイラスが枝を握っているのは、ずっと考えていたシーンです。
やっと精霊が関わってきた感じ( ;∀;)
でもこれでいいって思ったの。精霊はこうして上から見てくれている存在でいいって。
ちょっとでも伝わってもらえたら嬉しいです。
多分次で終わりかな。
の、のびるかな?(笑)
歯が生え始め、ハイハイが出来るようになり、初めてつかまり立ちをした時にタイミング良く兄様がビデオを撮ってそれを父様やお祖父様達に送ったら、何故かパーティが開かれた秋から冬のはじめ。
そうして本格的な冬が来て、十二の月の二日。冬祭りで忙しい中、僕は二人を連れてフィンレーに来ていた。
生まれて一年経った事をグランディス様にご報告して感謝をする為だ。
当主の嫡子は必ず行う儀式なのだそう。兄様はいずれはフィンレーの当主になるので、二人はこの儀式を受けなければならないと言われたよ。
グリーンベリーの事もあるし、ウィル達の事もあるし、もちろん二人がこれからどうなっていくかも分からないけれど、グランディス様にきちんと報告とお礼をしたいっていう気持ちはあるから、お願いをした。
「初めての転移陣でしたが、二人とも落ち着いていましたね」
「そうだね。二人とも偉かった」
僕と兄様の言葉に二人が「はーい」と手を挙げて笑ってしまった。
本当なら二人についているメイドが抱っこして護衛がついて僕達とは別に転移陣を使うみたいなんだけど、どうしても自分たちで抱いて一緒に来たかったんだ。アルも「それがいいね」と言ってくれたし、二人も落ち着いていたからやっぱりこうしてきて良かった。
「無事について良かったわ。二人ともご機嫌みたいね」
「アーネスト、サイラス、よく来たな!」
別棟の転移陣の部屋には父様と母様達が待っていてくれた。
「お忙しいところ二人のためにお時間をいただきましてありがとうございました」
「いやいや、これはフィンレーにとっては冬祭りと同じように大事な儀式だからね。さぁ、では祈りを捧げよう」
僕達は父様達と一緒に当主が毎朝祈りを捧げるという小さな部屋にやってきた。
本来であればここは当主しか入れないところで、父様がどうしても祈りを捧げられない時には母様が、母様も駄目な時には当主から預かった印を持って家令が祈りを捧げに来るんだって聞いてびっくりしてしまったよ。
そんなに神聖な場所なんだね。
部屋の中にはグランディス様の像が祀られていた。そしてその向こうにある開かない窓の向こうにはフィンレーの森が広がっていて一枚の絵みたいだ。
僕達は深く頭を下げた。父様がグランディス様と精霊王様、そしてグランディス様の奥様であり、精霊王様の娘でもあるエンディーヌ様の名前も口にして「今日も感謝します」祈りを捧げてから僕達の方に向き直った。
「本日は嬉しいご報告がございます。次期フィンレー当主アルフレッド・グランデス・フィンレーとその伴侶エドワード・フィンレー・グリーンベリーとの間に生まれた赤子が無事一歳を迎えました。どうぞこれからも健やかな成長を見守りくださいますようお願いいたします」
父様の言葉に続いて兄様が祭壇の前でお辞儀をして顔をあげる。僕も後ろでそれに倣った。
「アルフレッド・グランデス・フィンレーでございます。本日私達の子供が無事一歳の誕生日を迎える事が出来ました。深く感謝をいたします。こちらがアーネスト・グランデス・フィンレー、あちらがサイラス・グランデス・フィンレーでございます。どうぞこれからもよろしくお願いいたします」
子供たちと一緒にもう一度頭を下げると、なぜか二人が祭壇に向かってまるで何かに話しかけるように声を出し始めた。
「グランディス様が二人の顔を見にいらしてくださったのかもしれないな」
「そうですわね。アーネスト、サイラス。きちんとご挨拶をするのですよ」
父様と母様にそう言われて僕と兄様に抱っこをされた二人は、返事をするかのように大きな声を上げた。
◆◆◆
父様と兄様は冬祭りの準備に向かった。
僕はその日はフィンレーに泊まって、翌日グリーンベリーに戻る事にした。本当は十二の月は色々と忙しいのだけれど、「子供を連れての里帰りなんだから日帰りはなしだよ」ってミッチェル君にも言われていたしね。
翌日の昼過ぎ、転移陣に乗る前に庭に出て、山と森にお辞儀をしたよ。またいつかあの青い麦畑を見たいなってふと思った。そしてその時には兄様も、二人の子供たちも一緒に行けたらいい。
「また遊びに行きますよ、アーニー、サイ。エディもね。王都からまた美味しいお茶が届くみたいよ。一緒に飲みましょう」
「はい。母様楽しみにしています」
「いつか二人を連れて、一緒に冬祭りにも行きたいわね」
「! ぜひ!」
こうして無事に一歳の誕生日の報告を終え、三日間の冬祭りが開催された四日の朝。
眠っていたサイラスが小さなその手で不思議な色の枝を握っていた。
「…………これは」
ミルクティー色の枝についたペリドット色の葉。
「これって…………」
ドキドキする胸でそっとそれをとって【鑑定】をかけると、もしかしたらと思っていたものと一致した。
冬祭りの初日である事を考えて僕はお祖父様に書簡を出した。お祖父様はすぐにグリーンベリーにいらしてくださった。
そして……
「うむ。確かに『精霊樹の枝』と鑑定に出る。サイラスの瞳の色を見てもしやと思ってはいたが……」
「はい」
ハワード先生が調べたによると同じ時代にペリドットアイは一人しかいなかった。それでもおそらくサイラスはペリドットアイを持っている。
「エドワード。アーネストも何か持っている」
「え!」
そう言われて僕はぎゅっと握りしめているアーネストの左手をそっと開いた。
「…………これは……」
小さな宝石だった。兄様の色の美しい石。
「エンディーヌ様からの祝福だ。『泉の石』と出ている。二人とも精霊様から良いものをいただいたな」
「あ~い!」
「じぃ~!」
「これは……どうしたら良いのでしょう」
「グリーンベリーに帰ってきてから渡されたものだ。グリーンベリーに植えればよい。泉の石を置き、現れた泉の傍に精霊樹の枝を植えよという事であろう。妖精たちがフィンレーとグリーンベリーを行き来しているので、こちらにも縁を結んでおこうと思ったのかもしれん。感謝をして有難く受け取っておきなさい」
こうして冬祭りが終わってから僕と兄様、そして二人の子供たちと父様とお祖父様と一緒に以前兄様と見つけた敷地内にある森に行った。
手を入れて馬車が通れるくらいに道も広げて整備をしたんだけど、その奥にある小さくて枯れかけたような泉の方はほとんど手つかずになっていたから、力を使って泉とその周辺の森を広げ、木々を適度に増やし、勿論フィンレーの森のように深い森にはならないけれど、それでも不用意に人が立ち入れないように、神域のようになるべく結界も張った。
「一度にかなり力を使ったけれど大丈夫かい?」
「はい。この場所はとても気持ちがいいです。力を使っても疲れるような感じはありません」
「では、予定通りここに植える事にしよう」
兄様がアーネストと一緒に『泉の石』を枯れかけた泉に投じると、不思議な光が広がってそこに小さいけれど美しい泉が現れた。
そのほとりに【緑の手】で苗木に成長させた枝を、僕とサイラスでそっと植える。するとこれもまた不思議な光が広がって、初めからそこにあったかのように若木へと成長した。
「綺麗……」
美しい青い泉とミルクティー色の木についたペリドット色の葉。
「どうぞ、この地も末永く見守ってください。二度と『厄災』を目覚めさせる事がないように、僕達も語り継ぎ、祈り続けます」
兄様も、父様も、お祖父様も、そしてアーネストとサイラスも皆で泉と木に向かって祈りを捧げた。
その瞬間ふわりと優しい風が吹いて、祈りが届いたのだと思って嬉しくて兄様を見つめたら、兄様も僕を見つめていた。
「幸せです」
「エディ?」
「ふふふ、本当に『悪役令息』にならなくて良かった。運命に立ち向かう事が出来て良かった。フィンレーに迎えてもらって、兄様を好きになって、こうして二人が僕達のもとにきてくれて良かった」
「………………そうだね。私もエディと出会えて良かった。これからもよろしくね」
思わずギュッて抱きついてしまったら、兄様は優しい笑みを浮かべながら変わらずにギュッとしてくれた。もっとも僕らの間にはアーネストとサイラスがいて「きゃ~!」ってはしゃいだような声を上げていたし、父様とお祖父様は苦笑して「さぁ、行こうか」って後ろを向いてくれたよ。
こうして僕達はもう一度お辞儀をして、新たな聖地を後にした。
----------
サイラスが枝を握っているのは、ずっと考えていたシーンです。
やっと精霊が関わってきた感じ( ;∀;)
でもこれでいいって思ったの。精霊はこうして上から見てくれている存在でいいって。
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