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第9章 幸せになります
414.愛する事と愛される事の始まり
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食事をして、着替えをして、まだ灯りのついているホールの大きな窓に向かってペコリとお辞儀をしてグリーンベリーに出発しようとしていたら、そっと抜け出して来てくれたらしい父様と母様が転移陣の所まで来てくださった。
「今日はお疲れ様。二人とも改めて結婚おめでとう。素晴らしい結婚式だった。幸せに」
「ようやく迎えた日ですね。二人ともおめでとう。幸せになるのですよ」
父様と母様の言葉に兄様が「ありがとうございます」とお辞儀をした。僕も一緒にお辞儀をして、それからそっと口を開いた。
「父様と母様の子供になれて幸せでした。沢山愛してくださってありがとうございます。これからもよろしくお願いします」
僕の言葉を聞いた母様は、潤んだ瞳で僕の事をギュッとしてきた。小さな頃みたいに腕の中に収まってしまうような事はもちろん無くて、でもあの頃と同じように温かくて、優しくて、僕はそっと母様の背中に手を回した。
「もちろんですよ、エディ。これからもよろしくね。またお茶会をしましょう。グリーンベリーにも遊びに行きますね」
「はい。お待ちしています」
そうして僕達はグリーンベリーに転移をした。
フィンレーと違って、こちらはとても静かだった。
そしてお祝いの会に出ていたマリーもルーカスもジョシュアもいて「お帰りなさいませ」って迎えてくれたんだよ。今日くらいそのままお休みしてくれてもいいのにって思ったけど、やっぱりいつもの顔があるとホッとする。
「じゃあエディ、また後で」
兄様はそう言って護衛と一緒に自分の部屋の方に向かった。実は今日からは夫婦のお部屋に移るんだ。
今までとは違うそれぞれのお部屋の真ん中に一緒の寝室がある。兄様と同じお部屋で眠るなんてちょっとドキドキするよね。
僕はマリー達と一緒に新しい僕の部屋に向かった。
「こちらでございます」
部屋の前にはレオラと一緒に今日支度を手伝ってくれた母様付きのメイド達がいた。
「お帰りなさいませ。本日のお支度は私たちが奥様より申しつかっております。よろしくお願いいたします」
「分かりました。よろしくお願いします。マリー、今日はありがとう」
「はい、本日は本当にありがとうございました」
「うん。これからもよろしくね」
僕はマリーと分かれてレオラ達と新しい部屋に入った。
新しい部屋は落ち着いた色合いの美しい家具や調度品で整えられていて、僕が飾っていたものも、新しい場所にきちんと収まっていた。机や書棚も他の家具と合わせて新しくなっていてたけれど、収められている物は以前と同じように並べられていて、この辺りはもしかしたらマリーがやってくれたのかもしれないなって思った。
「エドワード様、まずは湯浴みを。身体を温めてお疲れを取られた方がよろしいかと存じます。その後に少しお肌を整えさせていただきます」
「え……」
「本日はご結婚をして初めて夜ですので」
「あ、うん……」
「ではこちらへ」
そう言われてよくわけが分からないままに浴室へと連れていかれた。一人で大丈夫だって言ったけれど、身体を洗われて、その後裸の上に薄布を掛けられて、マッサージというのをされている。
「足が少しむくんでおりますね」
「そ、そう?」
「はい。それに少し血行も悪いようです」
「ええ?」
「定期的にマッサージをされた方がよろしいですね」
「…………」
僕が黙り込んでしまうとレオラが小さく笑った。
「マッサージにも色々なものがあるのですよ。ご自身でこうして手の平や指を押してやるだけでも良いのです。よろしければ今度お教えいたしますね。冷えというものは体の不調に繋がる事も多いのですよ」
「分かりました。よろしくお願いします」
うん。こんな風にお風呂に入って触られたりするのは恥ずかしいけれど、自分で出来るならやってみてもいいかな。
そんな事を思いながらいい匂いのするオイル? みたいなもので全身をほぐされているうちに僕はうとうととしていたらしい。
「エドワード様、お疲れ様でございました。このオイルは温かいタオルで拭き取ってしまいます。皆様おやりになられているので恥ずかしい事ではございませんよ」
そう言われると恥ずかしく思う方が恥ずかしい気がして、僕はそのままメイドたちに任せて、肌触りの良い寝衣に着替えさせられた。
「どうぞ、白湯でございます。汗をかかれているのでお飲みください」
言われるままにそれを口にする。白湯と言われたが、何か入っているのかすっきりとしてほんの少しだけ甘みがあるように思えた。そうして「それではこちらへ」と移動したのは大きなベッドのある部屋だった。
「こちらが本日よりアルフレッド様とエドワード様の寝室となります」
そう言われて思わず顔が熱くなったような気がした僕に、レオラはふわりと優しく笑った。いつの間にか他のメイドたちはいなくなっていて、部屋には僕とレオラの二人だけになっていた。部屋の灯りは少し落とされているけれど、もちろん部屋の中の様子が分からないような暗さではなく、香を焚いているのか優しい花のような香りがしていた。
「アルフレッド様がいらっしゃる前に、私からエドワード様に少しだけお話をさせていただきたい事がございます。これは閨教育と思って下さって結構ですよ」
「ねや教育……」
「はい。奥様からエドワード様に、私が奥様にお話しした事を分かりやすく伝えてほしいと申しつかりました」
「母様から……」
「はい」
ベッドの端を腰を下ろすと、レオラは柔らかくて暖かいガウンをそっと僕に羽織らせてくれた、そうしてから目の前に膝をついてゆっくりと言葉を続けた。
「まずは閨と申しますのは寝所、この寝室の事でございます」
「え! 寝室?」
僕は思わず小さな声を上げてしまった。
「はい。この寝室の事に関する教えを閨教育と呼んでおります」
そ、そうだったんだ。ええっと、でも寝室の教えって……
そんな僕の心の声が聞こえているかのようにレオラは更に言葉を続けた。
「結婚式のその夜というのは、ご結婚をされたお二人にとっては特別なものです」
「特別な?」
「はい。ご夫婦となられて初めての迎える夜は、大切な儀式でもあるのです」
「儀式……」
レオラの言葉を僕はそのまま繰り返していた。レオラはそれに頷きながらゆっくりと話し始めた。
「ご存じの通り、このルフェリットでは異性婚も同性婚も認められております。男女の場合は子を授かる為のものでもありますが、勿論それだけではございません。そして同性であってもその本来の意味は変わりません。これからの事はご結婚をされたお二人がお互いの事を深く知り、愛し、愛されるためのものなのですよ」
「…………」
「難しいかもしれませんが、今夜は愛する事と、愛される事の始まりの日です」
「愛する事と愛される事の始まり……」
「はい。それぞれ別々の身体で生まれたお二人が愛し合う事で一つになる。そういうものです。ですから気負う事も、恐れる事もありません。ありのままのエドワード様でいらしてくださいませ」
「…………」
レオラの話は僕には少し難しかったけれど、それでも今日という日が大切な始まりの日だという事は分かった。
「ふふふ、不安なお顔をされていますね。大丈夫です。これからの事は全てアルフレッド様にお任せくださいませ。エドワード様の事を大切に、愛おしく思いながら、きっとこの日を待ち望んでいらしたと思いますよ」
「えっと……は、はい」
赤くなってしまった顔で頷くとレオラはニッコリと笑った。
「ここからご夫婦としての新しい日が始まります。今日のお式で悲しみ深い時も、喜びに充ちた時も共に在ると誓われたように、この先お二人がいつまでも仲睦まじく、愛し、愛される事を、そして沢山の幸せが訪れます事を、皆で願っております」
「ありがとう、レオラ」
「はい。では失礼いたします。どうぞお幸せに。あ、エドワード様、もう一つだけ……」
そうして小さな声で告げられた言葉。その瞬間寝室の中に「え!!」という僕の声と「大丈夫ですよ。何もかもお任せすれば良いのです」という笑いを含んだレオラの声が聞こえて、やがてパタンと扉が閉じた。
ベッドの端に腰かけたまま、僕はレオラが羽織らせてくれたガウンの合わせをギュッと握りしめていた。
レオラが部屋を後にしてからどれくらい経っただろう。ほんの少しのような気もするし、何だかすごく時間が経ったような気がしていると、閉じられていた扉がゆっくりと開いた。
「エディ?」
入ってきたのは勿論、兄様だった。
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「今日はお疲れ様。二人とも改めて結婚おめでとう。素晴らしい結婚式だった。幸せに」
「ようやく迎えた日ですね。二人ともおめでとう。幸せになるのですよ」
父様と母様の言葉に兄様が「ありがとうございます」とお辞儀をした。僕も一緒にお辞儀をして、それからそっと口を開いた。
「父様と母様の子供になれて幸せでした。沢山愛してくださってありがとうございます。これからもよろしくお願いします」
僕の言葉を聞いた母様は、潤んだ瞳で僕の事をギュッとしてきた。小さな頃みたいに腕の中に収まってしまうような事はもちろん無くて、でもあの頃と同じように温かくて、優しくて、僕はそっと母様の背中に手を回した。
「もちろんですよ、エディ。これからもよろしくね。またお茶会をしましょう。グリーンベリーにも遊びに行きますね」
「はい。お待ちしています」
そうして僕達はグリーンベリーに転移をした。
フィンレーと違って、こちらはとても静かだった。
そしてお祝いの会に出ていたマリーもルーカスもジョシュアもいて「お帰りなさいませ」って迎えてくれたんだよ。今日くらいそのままお休みしてくれてもいいのにって思ったけど、やっぱりいつもの顔があるとホッとする。
「じゃあエディ、また後で」
兄様はそう言って護衛と一緒に自分の部屋の方に向かった。実は今日からは夫婦のお部屋に移るんだ。
今までとは違うそれぞれのお部屋の真ん中に一緒の寝室がある。兄様と同じお部屋で眠るなんてちょっとドキドキするよね。
僕はマリー達と一緒に新しい僕の部屋に向かった。
「こちらでございます」
部屋の前にはレオラと一緒に今日支度を手伝ってくれた母様付きのメイド達がいた。
「お帰りなさいませ。本日のお支度は私たちが奥様より申しつかっております。よろしくお願いいたします」
「分かりました。よろしくお願いします。マリー、今日はありがとう」
「はい、本日は本当にありがとうございました」
「うん。これからもよろしくね」
僕はマリーと分かれてレオラ達と新しい部屋に入った。
新しい部屋は落ち着いた色合いの美しい家具や調度品で整えられていて、僕が飾っていたものも、新しい場所にきちんと収まっていた。机や書棚も他の家具と合わせて新しくなっていてたけれど、収められている物は以前と同じように並べられていて、この辺りはもしかしたらマリーがやってくれたのかもしれないなって思った。
「エドワード様、まずは湯浴みを。身体を温めてお疲れを取られた方がよろしいかと存じます。その後に少しお肌を整えさせていただきます」
「え……」
「本日はご結婚をして初めて夜ですので」
「あ、うん……」
「ではこちらへ」
そう言われてよくわけが分からないままに浴室へと連れていかれた。一人で大丈夫だって言ったけれど、身体を洗われて、その後裸の上に薄布を掛けられて、マッサージというのをされている。
「足が少しむくんでおりますね」
「そ、そう?」
「はい。それに少し血行も悪いようです」
「ええ?」
「定期的にマッサージをされた方がよろしいですね」
「…………」
僕が黙り込んでしまうとレオラが小さく笑った。
「マッサージにも色々なものがあるのですよ。ご自身でこうして手の平や指を押してやるだけでも良いのです。よろしければ今度お教えいたしますね。冷えというものは体の不調に繋がる事も多いのですよ」
「分かりました。よろしくお願いします」
うん。こんな風にお風呂に入って触られたりするのは恥ずかしいけれど、自分で出来るならやってみてもいいかな。
そんな事を思いながらいい匂いのするオイル? みたいなもので全身をほぐされているうちに僕はうとうととしていたらしい。
「エドワード様、お疲れ様でございました。このオイルは温かいタオルで拭き取ってしまいます。皆様おやりになられているので恥ずかしい事ではございませんよ」
そう言われると恥ずかしく思う方が恥ずかしい気がして、僕はそのままメイドたちに任せて、肌触りの良い寝衣に着替えさせられた。
「どうぞ、白湯でございます。汗をかかれているのでお飲みください」
言われるままにそれを口にする。白湯と言われたが、何か入っているのかすっきりとしてほんの少しだけ甘みがあるように思えた。そうして「それではこちらへ」と移動したのは大きなベッドのある部屋だった。
「こちらが本日よりアルフレッド様とエドワード様の寝室となります」
そう言われて思わず顔が熱くなったような気がした僕に、レオラはふわりと優しく笑った。いつの間にか他のメイドたちはいなくなっていて、部屋には僕とレオラの二人だけになっていた。部屋の灯りは少し落とされているけれど、もちろん部屋の中の様子が分からないような暗さではなく、香を焚いているのか優しい花のような香りがしていた。
「アルフレッド様がいらっしゃる前に、私からエドワード様に少しだけお話をさせていただきたい事がございます。これは閨教育と思って下さって結構ですよ」
「ねや教育……」
「はい。奥様からエドワード様に、私が奥様にお話しした事を分かりやすく伝えてほしいと申しつかりました」
「母様から……」
「はい」
ベッドの端を腰を下ろすと、レオラは柔らかくて暖かいガウンをそっと僕に羽織らせてくれた、そうしてから目の前に膝をついてゆっくりと言葉を続けた。
「まずは閨と申しますのは寝所、この寝室の事でございます」
「え! 寝室?」
僕は思わず小さな声を上げてしまった。
「はい。この寝室の事に関する教えを閨教育と呼んでおります」
そ、そうだったんだ。ええっと、でも寝室の教えって……
そんな僕の心の声が聞こえているかのようにレオラは更に言葉を続けた。
「結婚式のその夜というのは、ご結婚をされたお二人にとっては特別なものです」
「特別な?」
「はい。ご夫婦となられて初めての迎える夜は、大切な儀式でもあるのです」
「儀式……」
レオラの言葉を僕はそのまま繰り返していた。レオラはそれに頷きながらゆっくりと話し始めた。
「ご存じの通り、このルフェリットでは異性婚も同性婚も認められております。男女の場合は子を授かる為のものでもありますが、勿論それだけではございません。そして同性であってもその本来の意味は変わりません。これからの事はご結婚をされたお二人がお互いの事を深く知り、愛し、愛されるためのものなのですよ」
「…………」
「難しいかもしれませんが、今夜は愛する事と、愛される事の始まりの日です」
「愛する事と愛される事の始まり……」
「はい。それぞれ別々の身体で生まれたお二人が愛し合う事で一つになる。そういうものです。ですから気負う事も、恐れる事もありません。ありのままのエドワード様でいらしてくださいませ」
「…………」
レオラの話は僕には少し難しかったけれど、それでも今日という日が大切な始まりの日だという事は分かった。
「ふふふ、不安なお顔をされていますね。大丈夫です。これからの事は全てアルフレッド様にお任せくださいませ。エドワード様の事を大切に、愛おしく思いながら、きっとこの日を待ち望んでいらしたと思いますよ」
「えっと……は、はい」
赤くなってしまった顔で頷くとレオラはニッコリと笑った。
「ここからご夫婦としての新しい日が始まります。今日のお式で悲しみ深い時も、喜びに充ちた時も共に在ると誓われたように、この先お二人がいつまでも仲睦まじく、愛し、愛される事を、そして沢山の幸せが訪れます事を、皆で願っております」
「ありがとう、レオラ」
「はい。では失礼いたします。どうぞお幸せに。あ、エドワード様、もう一つだけ……」
そうして小さな声で告げられた言葉。その瞬間寝室の中に「え!!」という僕の声と「大丈夫ですよ。何もかもお任せすれば良いのです」という笑いを含んだレオラの声が聞こえて、やがてパタンと扉が閉じた。
ベッドの端に腰かけたまま、僕はレオラが羽織らせてくれたガウンの合わせをギュッと握りしめていた。
レオラが部屋を後にしてからどれくらい経っただろう。ほんの少しのような気もするし、何だかすごく時間が経ったような気がしていると、閉じられていた扉がゆっくりと開いた。
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