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第9章 幸せになります
338. 調印式と願い事
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四の月に入って少しした頃、西の国の使節団がやってきた。
『国交の正常化』って、それは口にするほど簡単なものではなかったみたい。勿論始めから分かっている事もあった。ルフェリットはほとんどの国民が魔力を持っている。けれど西の国はほとんどの国民が魔力を持っていない。だからこそ国同士の交流を始めるならば、最初にきちんとした決まりごとが必要だって。
宰相府の人とハワード先生が、国同士で人や物の行き来が普通に行われた時に起こりうる事をきちんと整理してまとめ上げたって兄様から聞いた。勿論その内容まではお話は出来なかったけれど、以前僕たちが考えたような事も入っていたみたい。そうして、その為にどのような事ができるのか、やってきた西の国の使節団の人達が持ってきた提案と、何日もかけてものすごく細かくすり合わせをしていたみたい。
だけど大切な事だから、お互いの国民を守る為の決め事はきちんとしていた方がいいものね。
西の国の出来る事、ルフェリットの出来る事。西の国でしてはいけない事、ルフェリットでしてはいけない事。
罰則だって勿論考えなければならない。どちらかの国に行ってしまえば罪が無くなるような事はあってはいけない。それぞれの国のやり方があるから、まったく平等にっていうわけにはいかないけれど、それでも、それぞれの国民を守らなければならないからね。
そうして大まかな骨組みはできて、細かな文書は後ほど仕上げていきましょうって事で話がついて、いよいよ西の国もとい、シェルバーネ王国とルフェリット王国の調印式が行われる事になった。
調印をするのはシェルバーネの使節団としてやってきたシェルバーネ現国王の王弟であり、筆頭公爵家の当主であり、宰相府の長を務めているエルグランド公爵。なんと、ダリウス叔父様の義父にあたる方だった。
そしてルフェリットは色々と揉めたみたいだけど、シェルバーネに合わせる形で、筆頭公爵家である現国王グレアム陛下の従兄である、ニールデン公爵が調印をする事になった。
「よりよい関係を築いてまいりましょう」
「はい、よろしくお願い致します」
こうしてグレアム国王が見守る前で、調印式は無事終了。
一月の調整を経て、五の月から二国間の交流が正式に始まる事になったって王国内に正式な御布令が出た。
国同士の新しい事に一月の準備って短いような気がするけど、国交正常化の話が出ていたのは昨年末だったから、港のある領はそれに備えて港の整備を始めていたし、シェルバーネの物を取り扱う卸売商の人達にも、それなりに準備期間があったから、後は決まりごとの確認と徹底で大丈夫みたい。
ふふふ、そのうち王都のお店でもシェルバーネの魔道具とかが普通に並べられるのかなって思うと楽しみだな。
でもしばらくの間はちゃんとした取引や行き来が出来るのか、大きな揉め事とか、滞るような事はないか見ていくみたいな事を父様が言っていた。まだ慣れるまでは色々と大変だけど、この関りが良いものになるといいなって思っている。
-*-*-*-
ともあれ、そんな感じで無事に調印式が終わったので、僕はお祖父様のお家に来ていた。
妖精たちから出た話については父様に、妖精の大きい人がいつ僕の夢に現れるのか分からないからなるべく早くお祖父様と相談をしたいってお知らせしていたんだけど、やっぱり調印式が終わるまでは難しいって事で、ハリーからリロイ達に伝言をしてもらっていたんだ。
それにもう一つ。お祖父様の所にもきちんと報告が必要だよって。
うん。そうでした。ちゃんとお話をしなければいけないよね。
というわけで、兄様も一緒です。
「ふふふ、二人ともそんなにかしこまらないで。さぁ、どうぞ紅茶を召し上がって」
「ありがとうございます」
二人で頭を下げてから、目の前の椅子に腰かけたお祖父様とお祖母様の前で僕たちは静かに椅子から立ち上がった。
「本日はお時間を取っていただきましてありがとうございます。お祖父様、お祖母様ご報告をしたい事があります」
兄様はそう言って隣にいる僕を見てから、お二人の方に視線を移した。
「先日、父上と母上に、こちらにいるエドワードとの婚姻をお許しいただきたいとお願いいたしました。ずっとずっと大切にしたいと思い続けておりました。これからは兄弟ではなく、伴侶として、隣に在り続けたいと思っております。今年の十の月、エドワードの十七歳の誕生日後に婚約式を、そして学園の卒業後に結婚式を挙げたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします」
「よろしくお願いいたします」
兄様と一緒に一礼をすると、お祖母様が「おめでとう」と声をかけて下さった。
「座って頂戴。ねぇ、貴方。ほら、何か言ってあげて」
「うむ。アルフレッド、エドワード、おめでとう。何かあれば遠慮なく相談をしなさい」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます、お祖父様、お祖母様。おめでとうと言っていただき、すごく、すごく嬉しいです」
「エディ?」
言葉と一緒になぜかポロリと涙が落ちてしまった僕に、兄様が驚いたような顔をした。
「すみません。自分が思っていた以上に緊張していたみたいです。ふふふ、父様にも母様にもお祖父様にもお祖母様にも、皆から「おめでとう」と言っていただいて、僕は幸せです。ありがとうございます」
そう。兄様はフィンレーの嫡子だから絶対にこんな事は無理だって思っていたのに。
小さな時から何も分からずに兄様の色のリボンを付けさせていただいて、当たり前のようにその色を贈って、自分の色を並べて付けたりしていた事が、本当はいけないのだと知った時には悲しかった。
だけど今は、ううん。これからも、それが許されるようになった。今も僕の髪を結んでいるのは兄様の瞳の色のリボンだ。それが何だか今頃になってすごく嬉しくて泣きたくなる。
「あらあら、エドワード。まだ泣くのは早いですよ。嬉し泣きは結婚式までとっておかなければね」
お祖母様が優しくそう言った。
「エディ、ほら、泣かないで」
兄様がそっとハンカチで僕の目元を拭った。
「すみ、すみません。なんだか、安心して、嬉しくなっちゃって、えへへ」
「ふふふ、まずは十の月の婚約式ですね。素敵な御式になるようにしましょうね。冷めてしまったから紅茶を淹れなおしてもらいましょう。それとケーキも用意をしてあるのですよ。シフォンケーキというふわふわのケーキなの。一緒に食べて下さいね」
「はい」
そしてケーキを食べて少しお話をしてから、僕達はお祖父様の書斎へと場所を移した。
「書簡で見たが、妖精王からお礼がしたいという話が来たと」
「はい。調印式が済んでからとハリーからリロイ達に伝えてもらっていますので、まだ夢には現れておりません。どのような返事をすればよいかご相談をしたいと思っておりました」
「うむ……」
「僕としては、お祖父様のお手伝いをしていただくという事で森を守る契約をしたつもりでした。けれどそれは同じではないと。お礼というのがどういうものなのか分からないのもあります。ただ、それは要らないというのはいけないかなとも思っています」
「うむ、そうだな。ではエドワードがこうなったらいいなと思う事を願ってみればよい。出来るか出来ないかは妖精たちが決めるだろう」
「僕が、決めてよろしいのでしょうか?」
「エドワードの力で森が守られた。それで良い」
「……こうなったらいいなと……」
う~~~~~ん、それはとっても難しい。何だろう。僕は何がどうなってほしいのかな。二度と『首』には起きてほしくない。あの眠りの樹を見守ってほしいというのはどうなのかな。あとは、もう魔人になるような人がいてほしくない。皆が幸せに暮らしてほしい。あとは、えっとあとは……
「あ……」
「どうしたの、エディ」
僕の小さな声に兄様が顔を覗き込んできた。
「あ、あの、出来るかどうかは分からないのですが……」
僕は思い浮かんだことをお祖父様と兄様に伝えた。
---------
さて、何かな!(^^)!
『国交の正常化』って、それは口にするほど簡単なものではなかったみたい。勿論始めから分かっている事もあった。ルフェリットはほとんどの国民が魔力を持っている。けれど西の国はほとんどの国民が魔力を持っていない。だからこそ国同士の交流を始めるならば、最初にきちんとした決まりごとが必要だって。
宰相府の人とハワード先生が、国同士で人や物の行き来が普通に行われた時に起こりうる事をきちんと整理してまとめ上げたって兄様から聞いた。勿論その内容まではお話は出来なかったけれど、以前僕たちが考えたような事も入っていたみたい。そうして、その為にどのような事ができるのか、やってきた西の国の使節団の人達が持ってきた提案と、何日もかけてものすごく細かくすり合わせをしていたみたい。
だけど大切な事だから、お互いの国民を守る為の決め事はきちんとしていた方がいいものね。
西の国の出来る事、ルフェリットの出来る事。西の国でしてはいけない事、ルフェリットでしてはいけない事。
罰則だって勿論考えなければならない。どちらかの国に行ってしまえば罪が無くなるような事はあってはいけない。それぞれの国のやり方があるから、まったく平等にっていうわけにはいかないけれど、それでも、それぞれの国民を守らなければならないからね。
そうして大まかな骨組みはできて、細かな文書は後ほど仕上げていきましょうって事で話がついて、いよいよ西の国もとい、シェルバーネ王国とルフェリット王国の調印式が行われる事になった。
調印をするのはシェルバーネの使節団としてやってきたシェルバーネ現国王の王弟であり、筆頭公爵家の当主であり、宰相府の長を務めているエルグランド公爵。なんと、ダリウス叔父様の義父にあたる方だった。
そしてルフェリットは色々と揉めたみたいだけど、シェルバーネに合わせる形で、筆頭公爵家である現国王グレアム陛下の従兄である、ニールデン公爵が調印をする事になった。
「よりよい関係を築いてまいりましょう」
「はい、よろしくお願い致します」
こうしてグレアム国王が見守る前で、調印式は無事終了。
一月の調整を経て、五の月から二国間の交流が正式に始まる事になったって王国内に正式な御布令が出た。
国同士の新しい事に一月の準備って短いような気がするけど、国交正常化の話が出ていたのは昨年末だったから、港のある領はそれに備えて港の整備を始めていたし、シェルバーネの物を取り扱う卸売商の人達にも、それなりに準備期間があったから、後は決まりごとの確認と徹底で大丈夫みたい。
ふふふ、そのうち王都のお店でもシェルバーネの魔道具とかが普通に並べられるのかなって思うと楽しみだな。
でもしばらくの間はちゃんとした取引や行き来が出来るのか、大きな揉め事とか、滞るような事はないか見ていくみたいな事を父様が言っていた。まだ慣れるまでは色々と大変だけど、この関りが良いものになるといいなって思っている。
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ともあれ、そんな感じで無事に調印式が終わったので、僕はお祖父様のお家に来ていた。
妖精たちから出た話については父様に、妖精の大きい人がいつ僕の夢に現れるのか分からないからなるべく早くお祖父様と相談をしたいってお知らせしていたんだけど、やっぱり調印式が終わるまでは難しいって事で、ハリーからリロイ達に伝言をしてもらっていたんだ。
それにもう一つ。お祖父様の所にもきちんと報告が必要だよって。
うん。そうでした。ちゃんとお話をしなければいけないよね。
というわけで、兄様も一緒です。
「ふふふ、二人ともそんなにかしこまらないで。さぁ、どうぞ紅茶を召し上がって」
「ありがとうございます」
二人で頭を下げてから、目の前の椅子に腰かけたお祖父様とお祖母様の前で僕たちは静かに椅子から立ち上がった。
「本日はお時間を取っていただきましてありがとうございます。お祖父様、お祖母様ご報告をしたい事があります」
兄様はそう言って隣にいる僕を見てから、お二人の方に視線を移した。
「先日、父上と母上に、こちらにいるエドワードとの婚姻をお許しいただきたいとお願いいたしました。ずっとずっと大切にしたいと思い続けておりました。これからは兄弟ではなく、伴侶として、隣に在り続けたいと思っております。今年の十の月、エドワードの十七歳の誕生日後に婚約式を、そして学園の卒業後に結婚式を挙げたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします」
「よろしくお願いいたします」
兄様と一緒に一礼をすると、お祖母様が「おめでとう」と声をかけて下さった。
「座って頂戴。ねぇ、貴方。ほら、何か言ってあげて」
「うむ。アルフレッド、エドワード、おめでとう。何かあれば遠慮なく相談をしなさい」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます、お祖父様、お祖母様。おめでとうと言っていただき、すごく、すごく嬉しいです」
「エディ?」
言葉と一緒になぜかポロリと涙が落ちてしまった僕に、兄様が驚いたような顔をした。
「すみません。自分が思っていた以上に緊張していたみたいです。ふふふ、父様にも母様にもお祖父様にもお祖母様にも、皆から「おめでとう」と言っていただいて、僕は幸せです。ありがとうございます」
そう。兄様はフィンレーの嫡子だから絶対にこんな事は無理だって思っていたのに。
小さな時から何も分からずに兄様の色のリボンを付けさせていただいて、当たり前のようにその色を贈って、自分の色を並べて付けたりしていた事が、本当はいけないのだと知った時には悲しかった。
だけど今は、ううん。これからも、それが許されるようになった。今も僕の髪を結んでいるのは兄様の瞳の色のリボンだ。それが何だか今頃になってすごく嬉しくて泣きたくなる。
「あらあら、エドワード。まだ泣くのは早いですよ。嬉し泣きは結婚式までとっておかなければね」
お祖母様が優しくそう言った。
「エディ、ほら、泣かないで」
兄様がそっとハンカチで僕の目元を拭った。
「すみ、すみません。なんだか、安心して、嬉しくなっちゃって、えへへ」
「ふふふ、まずは十の月の婚約式ですね。素敵な御式になるようにしましょうね。冷めてしまったから紅茶を淹れなおしてもらいましょう。それとケーキも用意をしてあるのですよ。シフォンケーキというふわふわのケーキなの。一緒に食べて下さいね」
「はい」
そしてケーキを食べて少しお話をしてから、僕達はお祖父様の書斎へと場所を移した。
「書簡で見たが、妖精王からお礼がしたいという話が来たと」
「はい。調印式が済んでからとハリーからリロイ達に伝えてもらっていますので、まだ夢には現れておりません。どのような返事をすればよいかご相談をしたいと思っておりました」
「うむ……」
「僕としては、お祖父様のお手伝いをしていただくという事で森を守る契約をしたつもりでした。けれどそれは同じではないと。お礼というのがどういうものなのか分からないのもあります。ただ、それは要らないというのはいけないかなとも思っています」
「うむ、そうだな。ではエドワードがこうなったらいいなと思う事を願ってみればよい。出来るか出来ないかは妖精たちが決めるだろう」
「僕が、決めてよろしいのでしょうか?」
「エドワードの力で森が守られた。それで良い」
「……こうなったらいいなと……」
う~~~~~ん、それはとっても難しい。何だろう。僕は何がどうなってほしいのかな。二度と『首』には起きてほしくない。あの眠りの樹を見守ってほしいというのはどうなのかな。あとは、もう魔人になるような人がいてほしくない。皆が幸せに暮らしてほしい。あとは、えっとあとは……
「あ……」
「どうしたの、エディ」
僕の小さな声に兄様が顔を覗き込んできた。
「あ、あの、出来るかどうかは分からないのですが……」
僕は思い浮かんだことをお祖父様と兄様に伝えた。
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さて、何かな!(^^)!
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