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第8章 収束への道のり
290. 妖精の祝福を受けた者
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妖精の祝福という加護を受けたのは今から四十年も前の事だった。
特別に妖精に興味があったわけではない。むしろ妖精などという見えないものに興味などなかったのに、どうしてこんな加護を受けたのかと思っていた。
だが、次第に加護の力が判るようになると身の回りでキラキラと光るようなものが見えるようになり、時折可愛らしい声が聞こえるようになった。不思議と怖いという感情は湧いてこず、ただただその姿が見えたらと思うようになった。
そうしているうちに姿見えるようになり、声が聞こえるようになり、愛おしくなって何か喜ぶことをしてやりたいと思うようにさえなった。
十歳を過ぎた頃には話も出来るようになった。見えないものと話をする姿は周りの者からは気味悪がられたが、それでもかまわなかった。彼らは純粋に楽しい事を楽しみ、嬉しい事を喜ぶ。両親はそんな自分を気味悪がる事なく接してくれたのでそれも有難かった。
加護は家族の生活も変えた。のどかで豊かな村へ伝手を頼って引っ越した。精霊などを信仰するフィンレー領に近かった事や、自然が豊かな土地であった事、そして父が腕の良い家具職人だったので生活はそれほど困らなかった。
また珍しい食べ物や石などを見つけては持ってきてくれる妖精がいたのでそれも生活の足しになった。
裕福というわけではないけれど、貧しくもなく、それなりに暮らしていける事に感謝をして、穏やかに静かに流れていく時間。そして成人を迎えた時に、妖精や精霊などに興味をもつ娘と知り合い結婚をした。一男一女に恵まれて子供たちも成人に近づいた頃に両親が他界した。
そしてその頃から何かが急におかしくなってきたのだ。今まで不作になるような事などなかった村の収穫が減った。食べ物が貧しくなってくると人の心もすさんでくる。だが、森に近かったその村は何とか普通の暮らしを保つ事が出来た。
その次の年は不思議な病が流行り始めたという噂が届いた。女性だけがかかると言う奇妙な病は幸いにも村の中までは入ってこなかった。
けれど変異は続いていく。魔素が多く湧くようになった。この為に魔獣が増えた。他領では魔物が増えていると言う。何が起きているのか、どうなっているのか。
不安に思いながらも、妖精たちは変わらずにいてくれた。妻も子もそれを当たり前に信じてくれた。大丈夫。きっと大丈夫。そう思っていた時に聖神殿からの使者がやってきたのだ。
そしてその後、精霊を敬うフィンレー領の領主自らがやってきて言った事に驚かされる事になる。
『妖精の「影に隠れる力」を奪って、妖精を使い潰して人を集めている呪術師がいる。けれどその後ろには、その呪術師にそれを教えて何かをしようとしているものがいると思われる。妖精の影に隠れる魔法というものを知っていたら教えてほしい。そしてその中に落とされた者達がどうなるのか。そこから抜け出す方法があるのかを探している。どうか協力をしてほしい』
そう言って頭を下げた領主の肩に小さな妖精が乗っているのが見えた。どうやら彼の息子は妖精に愛されている子供らしい。それならば信じようと思った。協力を承諾した。
といっても私がどうこう出来るものではない。フィンレーの領主もそれは分かっているようだったが、お願いしますと頭を下げて僅かな供の者と一緒に帰って行った。
「そんな風に妖精を使う者がいるなんて悲しいよ。何かの術に使われないように、集められた人たちを元の世界へと戻したい。私は昔、君の影に隠してもらって助けられたことがある。捕らえられてしまった人たちが出てこられる方法を教えてもらえないだろうか」
長く一緒に居てくれた金色の子、と言ってもおそらくは自分よりもはるかに長い時を生きているだろう妖精<クラウン>は『祈ればいい』と言った。
「祈る?」
『その男がその人達を出したいと祈るんだ』
「それだけ?」
『そうだよ。後はその男が死んで影が無くなるか。それだけだ』
そうだった。いつだって妖精たちはとてもシンプルだった。
良いか、悪いか。
好きか、嫌いか。
楽しいか、つまらないか。
いつだってそうしてきた。
「ああ、そうだね。簡単な事だった。ありがとう」
そう言って特別なワインを傾けると、私の親友<クラウン>は嬉しそうに笑った。
-*-*-*-*-
その知らせが届いたのは旧レイモンド領の守塚の封印強化が終わったその翌朝だった。
魔導書簡で直接のやり取りが出来ればよかったのだが、他領の平民から直接フィンレー当主へと書簡を送る事は難しく、魔道具を使ってその領の神殿に届き、そのまま手筈通りに聖神殿へ。そしてフィンレーへと届いた為、二日ほど時間がかかってしまった。
それでもタイミング的には良かったのかもしれない。もう第二の『首』は眠りについて封印をされ、呪術師も捕縛をされて呪術を使えないようになっている。
封書を開けば、その男が影から出したいと祈るか、その男が死んで影がなくなるかのどちらかであると。そして妖精はいつもシンプルだと記載をされていた。
「祈るか、死ぬか、か」
デイヴィットは小さく声を漏らした。
そして考える。おそらく『首』はあの男を殺して、集めた人間たちを影から出し、自身の封印を破るために使おうとしたのだろう。あの男の命さえもその糧として魔力暴走の引き金にでもするつもりだったのかもしれない。
あの場で百名近くもの魔力暴走が引き起こされていたら、おそらくは自分たちも相当な被害を受けた事だろう。
「………………」
一度頭を振ってからデイヴィットは王城へ行く為の準備をする。昨日からニールデン公爵やケネスが呪術師チャッドの尋問に当たっている。おそらくは今日も早くからそうしているのだろう。
「父様、おはようございます」
振り向くとエドワードの姿があった。
「おはよう、エドワード。昨日はきちんと報告が出来ずにすまなかったね。エドワードのお陰で無事に封印の強化をする事が出来たよ。もっとも枝の成長も全ては父の魔法という事になっているが」
「はい。お祖父様にお任せをしていますので」
「うん。八方を囲んで樹が抱えこみ、父上たちがこれでもかと周りを強化していたから簡単には解ける事はないだろう。元ハーヴィンよりも更に目立つ祈りの場となった」
「そうでしたか。父様もお疲れさまでした。いつか僕も行って祈りを捧げたいと思います。でもその前に影に落ちた方が早く助かりますように祈りたいと思います」
「ああ、そうだね。それに関して協力者から連絡があったよ。これから王城へ向かう」
「そうでしたか! では、良い連絡をお待ちしております」
そう言ってニッコリと笑った自慢の息子にデイヴィットは「ああ、期待に応えられるように頑張ろう」と言って転送陣から王都へと向かった。
-------------------
この回、何だかとても好き( ̳- ·̫ - ̳ˆ )◞❤︎
特別に妖精に興味があったわけではない。むしろ妖精などという見えないものに興味などなかったのに、どうしてこんな加護を受けたのかと思っていた。
だが、次第に加護の力が判るようになると身の回りでキラキラと光るようなものが見えるようになり、時折可愛らしい声が聞こえるようになった。不思議と怖いという感情は湧いてこず、ただただその姿が見えたらと思うようになった。
そうしているうちに姿見えるようになり、声が聞こえるようになり、愛おしくなって何か喜ぶことをしてやりたいと思うようにさえなった。
十歳を過ぎた頃には話も出来るようになった。見えないものと話をする姿は周りの者からは気味悪がられたが、それでもかまわなかった。彼らは純粋に楽しい事を楽しみ、嬉しい事を喜ぶ。両親はそんな自分を気味悪がる事なく接してくれたのでそれも有難かった。
加護は家族の生活も変えた。のどかで豊かな村へ伝手を頼って引っ越した。精霊などを信仰するフィンレー領に近かった事や、自然が豊かな土地であった事、そして父が腕の良い家具職人だったので生活はそれほど困らなかった。
また珍しい食べ物や石などを見つけては持ってきてくれる妖精がいたのでそれも生活の足しになった。
裕福というわけではないけれど、貧しくもなく、それなりに暮らしていける事に感謝をして、穏やかに静かに流れていく時間。そして成人を迎えた時に、妖精や精霊などに興味をもつ娘と知り合い結婚をした。一男一女に恵まれて子供たちも成人に近づいた頃に両親が他界した。
そしてその頃から何かが急におかしくなってきたのだ。今まで不作になるような事などなかった村の収穫が減った。食べ物が貧しくなってくると人の心もすさんでくる。だが、森に近かったその村は何とか普通の暮らしを保つ事が出来た。
その次の年は不思議な病が流行り始めたという噂が届いた。女性だけがかかると言う奇妙な病は幸いにも村の中までは入ってこなかった。
けれど変異は続いていく。魔素が多く湧くようになった。この為に魔獣が増えた。他領では魔物が増えていると言う。何が起きているのか、どうなっているのか。
不安に思いながらも、妖精たちは変わらずにいてくれた。妻も子もそれを当たり前に信じてくれた。大丈夫。きっと大丈夫。そう思っていた時に聖神殿からの使者がやってきたのだ。
そしてその後、精霊を敬うフィンレー領の領主自らがやってきて言った事に驚かされる事になる。
『妖精の「影に隠れる力」を奪って、妖精を使い潰して人を集めている呪術師がいる。けれどその後ろには、その呪術師にそれを教えて何かをしようとしているものがいると思われる。妖精の影に隠れる魔法というものを知っていたら教えてほしい。そしてその中に落とされた者達がどうなるのか。そこから抜け出す方法があるのかを探している。どうか協力をしてほしい』
そう言って頭を下げた領主の肩に小さな妖精が乗っているのが見えた。どうやら彼の息子は妖精に愛されている子供らしい。それならば信じようと思った。協力を承諾した。
といっても私がどうこう出来るものではない。フィンレーの領主もそれは分かっているようだったが、お願いしますと頭を下げて僅かな供の者と一緒に帰って行った。
「そんな風に妖精を使う者がいるなんて悲しいよ。何かの術に使われないように、集められた人たちを元の世界へと戻したい。私は昔、君の影に隠してもらって助けられたことがある。捕らえられてしまった人たちが出てこられる方法を教えてもらえないだろうか」
長く一緒に居てくれた金色の子、と言ってもおそらくは自分よりもはるかに長い時を生きているだろう妖精<クラウン>は『祈ればいい』と言った。
「祈る?」
『その男がその人達を出したいと祈るんだ』
「それだけ?」
『そうだよ。後はその男が死んで影が無くなるか。それだけだ』
そうだった。いつだって妖精たちはとてもシンプルだった。
良いか、悪いか。
好きか、嫌いか。
楽しいか、つまらないか。
いつだってそうしてきた。
「ああ、そうだね。簡単な事だった。ありがとう」
そう言って特別なワインを傾けると、私の親友<クラウン>は嬉しそうに笑った。
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その知らせが届いたのは旧レイモンド領の守塚の封印強化が終わったその翌朝だった。
魔導書簡で直接のやり取りが出来ればよかったのだが、他領の平民から直接フィンレー当主へと書簡を送る事は難しく、魔道具を使ってその領の神殿に届き、そのまま手筈通りに聖神殿へ。そしてフィンレーへと届いた為、二日ほど時間がかかってしまった。
それでもタイミング的には良かったのかもしれない。もう第二の『首』は眠りについて封印をされ、呪術師も捕縛をされて呪術を使えないようになっている。
封書を開けば、その男が影から出したいと祈るか、その男が死んで影がなくなるかのどちらかであると。そして妖精はいつもシンプルだと記載をされていた。
「祈るか、死ぬか、か」
デイヴィットは小さく声を漏らした。
そして考える。おそらく『首』はあの男を殺して、集めた人間たちを影から出し、自身の封印を破るために使おうとしたのだろう。あの男の命さえもその糧として魔力暴走の引き金にでもするつもりだったのかもしれない。
あの場で百名近くもの魔力暴走が引き起こされていたら、おそらくは自分たちも相当な被害を受けた事だろう。
「………………」
一度頭を振ってからデイヴィットは王城へ行く為の準備をする。昨日からニールデン公爵やケネスが呪術師チャッドの尋問に当たっている。おそらくは今日も早くからそうしているのだろう。
「父様、おはようございます」
振り向くとエドワードの姿があった。
「おはよう、エドワード。昨日はきちんと報告が出来ずにすまなかったね。エドワードのお陰で無事に封印の強化をする事が出来たよ。もっとも枝の成長も全ては父の魔法という事になっているが」
「はい。お祖父様にお任せをしていますので」
「うん。八方を囲んで樹が抱えこみ、父上たちがこれでもかと周りを強化していたから簡単には解ける事はないだろう。元ハーヴィンよりも更に目立つ祈りの場となった」
「そうでしたか。父様もお疲れさまでした。いつか僕も行って祈りを捧げたいと思います。でもその前に影に落ちた方が早く助かりますように祈りたいと思います」
「ああ、そうだね。それに関して協力者から連絡があったよ。これから王城へ向かう」
「そうでしたか! では、良い連絡をお待ちしております」
そう言ってニッコリと笑った自慢の息子にデイヴィットは「ああ、期待に応えられるように頑張ろう」と言って転送陣から王都へと向かった。
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この回、何だかとても好き( ̳- ·̫ - ̳ˆ )◞❤︎
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