169 / 335
第8章 収束への道のり
281. 欲しかった力
しおりを挟む
お祖父様は妖精たちにせがまれて、土人形の芝居を一つ見せてくれた。
藁の家と木の家とレンガの家を作る三人の兄弟たちのお話だ。やって来る魔物が風の魔法を使ってもびくともしない一番下の弟が作った家に皆は大はしゃぎだった。
そしてなんとお祖父様はリロイの他に三人の妖精と契約をしたんだ! 勿論その内の一人はティオだ。
カルロスとちゃんと言えるのは僕とも契約をしている青い髪のリロイと、リロイと同じくらいの力をもっているような赤い髪をしているらしい子(セームル)だけで、緑の髪のティオとアメジストみたいな紫の髪を持っているらしい子(エスト)、そして金色の髪の子? (ミナ)はカルロで定着しているみたい。
ハリーがそう教えてくれた。ちなみにハリーはその子たちとは契約済なんだって。僕にはなしてくれながらも、本当にびっくりしていて、ちょっとだけ悔しそうだった。だって、ハリーが彼らと契約出来たのは話し出してからしばらくしてからだったんだって。もうさすがお祖父様としか言えないよね。
また遊びにおいでの挨拶をしてから僕たちは応接室へ向かった。
「妖精の言葉から重大な事が判った」
お祖父様がそう言って僕たちは「はい」と頷いた。
他人の力を盗む術を使える呪術を知っている呪術師には欲しい力があった。
そしてそれを利用して、くろいおおきいのが近寄ってきた。
妖精を使って影に隠れるという力を盗めば、誰にも知られずに人を攫う事が出来る。そうして人を集めて行けば、望む力を手に入れる事が出来ると術師を誘惑した。
けれど妖精のおおきいひとに言わせれば、それは偽りだった。多くの人を集めても術師が欲しい力は手に入らない。だとすれば……
「くろいおおきいのは術師が集めた人を別の事に使いたいと思っていた」
「うむ」
「『くろいおおきいの』か……。確か前回は『怖いの』だったか」
「はい。怖いのが来るから気を付けるようにと教えてくれました。その後それは魔人か、魔素の事なのかと思いました」
「うむ」
僕とお祖父様のやりとりを聞きながらハリーがそっと口を開いた。
「他の子たちが言っていたのも『くろいおおきいの』でしたね。見た事があるか聞いたらものすごく怖がっていました。おおきいひともどうにも出来ないもののようですね」
何だろう。くろいおおきいの。妖精たちが知っているもの。何か魔人のようなものだろうか。それとも『首』だろうか。でも『首』自身が一人の呪術師に直接話しかけて操ろうとするなんて事があるんだろうか。そんな風に出来るのだったら、やっぱり封印が解けかけているんだろうか。
そしてもう一つ……
「でも、呪術師が欲しかった力が何だったのかも気になります」
「そうだな。禁術の反魂の術も含めて話し合いをしてみようと思う」
「反魂……」
死者を生き返らせる術。もしも本当にそうだとしたら誰かを生き返らせるためにこんなにも多くの命を使うというのだろうか。
「今日の事は父様達とすぐにお話になられますか?」
「うむ。そうだな。急いだ方がいいだろう。アルフレッドにはデイヴィットたちの方から」
「では兄様へは僕から書簡を出しておきます。僕に契約妖精が増えた事や、お祖父様が妖精と契約された事などもお知らせしたいので」
「そうか。ではそうしよう。引き続き十分に気を付けて過ごすように。それからまだはっきりとしたわけではないので今日の事は友人にはまだ伝えぬように」
「分かりました」
-*-*-*-*-
「エディ、書簡をありがとう」
そう言って兄様が現れたのは皆と夕食と取った後だった。
「お疲れ様です、アル兄様」
兄様と僕は別館で僕が自分の部屋として使っている部屋の中にあるソファーに腰を下ろした。
「お食事は済まされましたか?」
「いや、王城からの帰りにこちらへ来たから」
「ではお食事を先に」
「ううん。大丈夫だよ。とにかく先に話をして少しゆっくりしよう。エディと二人で話をするのも久しぶりだからね」
「そうですね。最近はルシルやお祖父様と一緒にお話をした感じでしたから」
「そうだね。ええっとそれでは今日の事を詳しく聞かせてもらえるかな」
僕は兄様も妖精たちの様子とお祖父様が聞き出した妖精の話をした。
「……なるほど。くろいおおきいの、か」
「はい。それが何なのかははっきりと分からないのですが、呪術師と思われる者は他者の力を盗む術を使えると思われる。くろいおおきいのは、その術を使って妖精の力を奪い、人を集めるという事を教えた。呪術師は欲しい力があった。でもそれを盗む事は出来なかった? そしてその力は人を集めれば叶うとくろいおおきいのは呪術師を騙している。あとは欲しかった力というのが何なのかという事ですね。お祖父様は禁術の反魂の術を含めて調べてみると仰っていました」
「反魂の術か……」
「はい。ところで兄様は呪術師の消息と使おうとしている術を調べていると聞いていたのですが、この事件を起こしているのは本当にべウィック公爵家にいた呪術師でほぼ間違いはないのでしょうか」
「呪術師はその者一人だけでは勿論ない。もしかしたら把握をされていない呪術師もいるかもしれない。だけど消息が分からずに、何かを調べていたような者は今の所はべウィック公爵家に仕えていたチャッドという呪術師のみだと分かっている。勿論他の可能性も入れてはいるが、今は彼の消息を調べているよ。お祖父様が言っていた通りに彼は自分を雇いあげてくれたべウィック公爵を心酔していた所があったようだし、今回のこの消息不明事件が多発する前に姿を消している。彼が行方不明だと言われている公爵の次男の消息を掴んでいた事も確認をした」
「そのチャッドという人は一体何をしたかったのでしょう。いえ、彼はどんな力を手に入れたかったのでしょう。彼は他人の力を盗むという禁術は仕えていた筈ですよね。その禁術ではできない力というのは何だったんだろう」
僕は少しだけ独り言のようにそう言った。
「本当に反魂の術を使いたかったのでしょうか。もしかしてそれでべウィック公爵を生き返らせたかったのかな。でも生き返らせても、同じようにはなりませんよね」
「そうだね。たとえ公爵が生き返っても無くなってしまった爵位は取り戻せないし、何よりも時間を巻き戻す事はできないね」
「時間……時間を巻き戻すような魔法はあるのですか?」
「お伽話ではあるようだけど、私は聞いた事がない」
「そうですよね。でも本当にそんな魔法があったら困るな。だってまた悪役令息になりたくないってやりなおさなきゃいけなくなるのなんて嫌だもの」
僕がそう言うと兄様は笑い出した。そして。
「大丈夫。どんな事が起きてもエディは悪役令息にはならないし、私はエディの味方だ」
そう言われて顔がじりじりと赤く、熱くなった。
結局その日は答えは出なかったけれど、妖精の契約の話などもして、久しぶりに兄様と一緒に食事をした。と言っても僕はもう夕食は食べてしまっているのでシェフの作ったデザートとお茶だけだ。
この所事件の話ばかりだったけれど、お祖父様が妖精にとても好かれていた事や、ゴーレムの人形芝居などの話をしてとても、とても楽しかった。
-------
すみません。お祖父様が契約をした妖精の特徴の辺りを修正しました。
藁の家と木の家とレンガの家を作る三人の兄弟たちのお話だ。やって来る魔物が風の魔法を使ってもびくともしない一番下の弟が作った家に皆は大はしゃぎだった。
そしてなんとお祖父様はリロイの他に三人の妖精と契約をしたんだ! 勿論その内の一人はティオだ。
カルロスとちゃんと言えるのは僕とも契約をしている青い髪のリロイと、リロイと同じくらいの力をもっているような赤い髪をしているらしい子(セームル)だけで、緑の髪のティオとアメジストみたいな紫の髪を持っているらしい子(エスト)、そして金色の髪の子? (ミナ)はカルロで定着しているみたい。
ハリーがそう教えてくれた。ちなみにハリーはその子たちとは契約済なんだって。僕にはなしてくれながらも、本当にびっくりしていて、ちょっとだけ悔しそうだった。だって、ハリーが彼らと契約出来たのは話し出してからしばらくしてからだったんだって。もうさすがお祖父様としか言えないよね。
また遊びにおいでの挨拶をしてから僕たちは応接室へ向かった。
「妖精の言葉から重大な事が判った」
お祖父様がそう言って僕たちは「はい」と頷いた。
他人の力を盗む術を使える呪術を知っている呪術師には欲しい力があった。
そしてそれを利用して、くろいおおきいのが近寄ってきた。
妖精を使って影に隠れるという力を盗めば、誰にも知られずに人を攫う事が出来る。そうして人を集めて行けば、望む力を手に入れる事が出来ると術師を誘惑した。
けれど妖精のおおきいひとに言わせれば、それは偽りだった。多くの人を集めても術師が欲しい力は手に入らない。だとすれば……
「くろいおおきいのは術師が集めた人を別の事に使いたいと思っていた」
「うむ」
「『くろいおおきいの』か……。確か前回は『怖いの』だったか」
「はい。怖いのが来るから気を付けるようにと教えてくれました。その後それは魔人か、魔素の事なのかと思いました」
「うむ」
僕とお祖父様のやりとりを聞きながらハリーがそっと口を開いた。
「他の子たちが言っていたのも『くろいおおきいの』でしたね。見た事があるか聞いたらものすごく怖がっていました。おおきいひともどうにも出来ないもののようですね」
何だろう。くろいおおきいの。妖精たちが知っているもの。何か魔人のようなものだろうか。それとも『首』だろうか。でも『首』自身が一人の呪術師に直接話しかけて操ろうとするなんて事があるんだろうか。そんな風に出来るのだったら、やっぱり封印が解けかけているんだろうか。
そしてもう一つ……
「でも、呪術師が欲しかった力が何だったのかも気になります」
「そうだな。禁術の反魂の術も含めて話し合いをしてみようと思う」
「反魂……」
死者を生き返らせる術。もしも本当にそうだとしたら誰かを生き返らせるためにこんなにも多くの命を使うというのだろうか。
「今日の事は父様達とすぐにお話になられますか?」
「うむ。そうだな。急いだ方がいいだろう。アルフレッドにはデイヴィットたちの方から」
「では兄様へは僕から書簡を出しておきます。僕に契約妖精が増えた事や、お祖父様が妖精と契約された事などもお知らせしたいので」
「そうか。ではそうしよう。引き続き十分に気を付けて過ごすように。それからまだはっきりとしたわけではないので今日の事は友人にはまだ伝えぬように」
「分かりました」
-*-*-*-*-
「エディ、書簡をありがとう」
そう言って兄様が現れたのは皆と夕食と取った後だった。
「お疲れ様です、アル兄様」
兄様と僕は別館で僕が自分の部屋として使っている部屋の中にあるソファーに腰を下ろした。
「お食事は済まされましたか?」
「いや、王城からの帰りにこちらへ来たから」
「ではお食事を先に」
「ううん。大丈夫だよ。とにかく先に話をして少しゆっくりしよう。エディと二人で話をするのも久しぶりだからね」
「そうですね。最近はルシルやお祖父様と一緒にお話をした感じでしたから」
「そうだね。ええっとそれでは今日の事を詳しく聞かせてもらえるかな」
僕は兄様も妖精たちの様子とお祖父様が聞き出した妖精の話をした。
「……なるほど。くろいおおきいの、か」
「はい。それが何なのかははっきりと分からないのですが、呪術師と思われる者は他者の力を盗む術を使えると思われる。くろいおおきいのは、その術を使って妖精の力を奪い、人を集めるという事を教えた。呪術師は欲しい力があった。でもそれを盗む事は出来なかった? そしてその力は人を集めれば叶うとくろいおおきいのは呪術師を騙している。あとは欲しかった力というのが何なのかという事ですね。お祖父様は禁術の反魂の術を含めて調べてみると仰っていました」
「反魂の術か……」
「はい。ところで兄様は呪術師の消息と使おうとしている術を調べていると聞いていたのですが、この事件を起こしているのは本当にべウィック公爵家にいた呪術師でほぼ間違いはないのでしょうか」
「呪術師はその者一人だけでは勿論ない。もしかしたら把握をされていない呪術師もいるかもしれない。だけど消息が分からずに、何かを調べていたような者は今の所はべウィック公爵家に仕えていたチャッドという呪術師のみだと分かっている。勿論他の可能性も入れてはいるが、今は彼の消息を調べているよ。お祖父様が言っていた通りに彼は自分を雇いあげてくれたべウィック公爵を心酔していた所があったようだし、今回のこの消息不明事件が多発する前に姿を消している。彼が行方不明だと言われている公爵の次男の消息を掴んでいた事も確認をした」
「そのチャッドという人は一体何をしたかったのでしょう。いえ、彼はどんな力を手に入れたかったのでしょう。彼は他人の力を盗むという禁術は仕えていた筈ですよね。その禁術ではできない力というのは何だったんだろう」
僕は少しだけ独り言のようにそう言った。
「本当に反魂の術を使いたかったのでしょうか。もしかしてそれでべウィック公爵を生き返らせたかったのかな。でも生き返らせても、同じようにはなりませんよね」
「そうだね。たとえ公爵が生き返っても無くなってしまった爵位は取り戻せないし、何よりも時間を巻き戻す事はできないね」
「時間……時間を巻き戻すような魔法はあるのですか?」
「お伽話ではあるようだけど、私は聞いた事がない」
「そうですよね。でも本当にそんな魔法があったら困るな。だってまた悪役令息になりたくないってやりなおさなきゃいけなくなるのなんて嫌だもの」
僕がそう言うと兄様は笑い出した。そして。
「大丈夫。どんな事が起きてもエディは悪役令息にはならないし、私はエディの味方だ」
そう言われて顔がじりじりと赤く、熱くなった。
結局その日は答えは出なかったけれど、妖精の契約の話などもして、久しぶりに兄様と一緒に食事をした。と言っても僕はもう夕食は食べてしまっているのでシェフの作ったデザートとお茶だけだ。
この所事件の話ばかりだったけれど、お祖父様が妖精にとても好かれていた事や、ゴーレムの人形芝居などの話をしてとても、とても楽しかった。
-------
すみません。お祖父様が契約をした妖精の特徴の辺りを修正しました。
304
お気に入りに追加
10,823
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく、舞踏会編、はじめましたー!
他のお話を読まなくても大丈夫なようにお書きするので、気軽に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
悪役令息を引き継いだら、愛が重めの婚約者が付いてきました
ぽんちゃん
BL
双子が忌み嫌われる国で生まれたアデル・グランデは、辺鄙な田舎でひっそりと暮らしていた。
そして、双子の兄――アダムは、格上の公爵子息と婚約中。
この婚約が白紙になれば、公爵家と共同事業を始めたグランデ侯爵家はおしまいである。
だが、アダムは自身のメイドと愛を育んでいた。
そこでアダムから、人生を入れ替えないかと持ちかけられることに。
両親にも会いたいアデルは、アダム・グランデとして生きていくことを決めた。
しかし、約束の日に会ったアダムは、体はバキバキに鍛えており、肌はこんがりと日に焼けていた。
幼少期は瓜二つだったが、ベッドで生活していた色白で病弱なアデルとは、あまり似ていなかったのだ。
そのため、化粧でなんとか誤魔化したアデルは、アダムになりきり、両親のために王都へ向かった。
アダムとして平和に暮らしたいアデルだが、婚約者のヴィンセントは塩対応。
初めてのデート(アデルにとって)では、いきなり店前に置き去りにされてしまい――!?
同性婚が可能な世界です。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
※ 感想欄はネタバレを含みますので、お気をつけください‼︎(><)

推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。