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第7章 厄災
218. 前進
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ダリウス叔父様から色々な情報が入ってきた。
そして、父様からもハーヴィンの事や、それ以外にもオルドリッジ公爵家の様子、その他の管轄領の事、そして冒険者ギルドの方から入ってきているモーリス領の事なども聞いた。
おそらく近日中にハワード先生の方からも話があるかもしれないって言っていた。
ハーヴィンの中にある可能性が高い封印された場所。
見つかれば王室の方にも知らせると。
それがもしも本当に『首』を封印した場所だとしたら。
そして、妖精たちが言っていたように、本当に封印が解かれている、あるいは解けそうになっているとしたら、これから一体どうなるんだろう。
僕とルシルが封印があるかもしれないハーヴィンで生まれたというのは、単なる偶然なんだろうか。
父様たちは何度もルフェリットにはルフェリットのやり方があると言っていたけれど。
力のある者だけに背負わせるものではないと言っていたけれど。
もしも、あの本以上に恐ろしい事が起きてしまったら。
そしてそれが父様や、兄様、そして僕が大切に思う人たちを傷つけようとするならば。
僕は…………
「エディ、どうしたの?」
声をかけられてハッとした。
「何だか疲れているみたいだよ。何かあった?」
心配そうにそう訊ねてきたトーマス君に僕は笑って首を横に振った。
「ううん。ごめん。昨日ちょっと遅くまで起きていたから。ふふふ講義の間に居眠りをするような事がなくて良かった」
「もう、エディったら。ほら、次は合同講義だよ。また端っこの遠い教室まで移動だから頑張って」
「あ、そうだった。ごめんごめん。行こう」
僕たちは教室を出て合同講義へと向かった。
今日は王国内についての報告だ。
最新とまではいかないけれど、それに近い状態で起きていた事が報告されるのは有難い。
教室に着くとレナード君たちが席を取っていてくれた。
「ありがとう。レオン、エリック、クラウス。ああ、やっぱり校内での転移を許可してほしいなぁ」
「まぁ、まぁ、これも運動だと思って」
ミッチェル君とルシルのやり取りを聞きながら席に着くと、隣に座ったレナード君が少しだけ眉を寄せて口を開いた。
「エディ? 何かあった?」
「うん。ちょっとおかしいんだよ。今日。夜更かししてたっていうけどさ」
「体調が悪いなら早めに帰った方が」
ミッチェル君がすかさず説明をするして、エリック君までもが心配そうな声を出した。
「待って、待って。大丈夫だよ。本当に。……えっと叔父上から手紙が来たからまた後で話をしたいなと思っている」
そう言うとみんなは一瞬だけ顔を固くして、コクリと頷いてくれた。
良かった。昨日のうちに父様に皆にどこまで話していいか確認をしておいて。
ほどなくして講義が始まった。
このひと月の王国内での様子。
魔物は聞いていた通りに、粛清が行われたところを中心に湧いているようだけれど、他領や養成所からの派遣、そしてギルドから依頼要請された冒険者などの連携が取れてきた為か、大きな被害にはなっていない。
さすがに管轄領については報告はなかった。
作物についても今年はそれほど大きな天候不順もなく、どの領もそれなりに収穫量がありそうだ。
領主の交代や領地の没収、減封は今回の報告は粛清があったからびっくりするくらいあったけど、それも多分もうそろそろ治まりそうだ。
大きな魔素だまりや、魔人については何もなかった。そしてハーヴィンに行ったルシルたちについても。
先生は大きな改革が王国内でされていると言っていた。
これによって、王国の法が分かりやすく改正される可能性もあると。ただ、それがどのようにされていくのか、どういった方向に向かうのかについては王国から正式に発表になったら伝えるという事にとどまった。
「なんか結局は今のところは全部保留みたいな感じだったね」
相変わらずバッサリとした感じのミッチェルの言葉にみんなは慣れたように頷いた。
「嵐の前の静けさってやつじゃないといいけどな」
うん。クラウス君もなかなか言うようになったね。
講義の後昼食をとるべく、僕たちは空き教室に入って遮音の魔法をかけた。
そうしていつもの通りに食事をしながら話をする。
今日の話は西の国の話だ。
「昨日西の国から届いた書簡を父様から見せてもらった。先日僕らが話をした仮定が仮定でなくなる可能性が出てきた。とりあえず、分かった事を話すね」
僕は五つ首の現れた時の様子やそれによって変わっていた五種族の事。
起きた諍いとそれを煽るようにしているような厄災という名の化け物の事。
五つ首には名前があった事。
精霊が授けた光の剣で浄化をして消えてしまったという化け物の胴体は実は光の剣で封印をしていた事。
封印場所は胴体部分と首を合わせて六ケ所ある可能性が出てきた事。を話した。そして更に先王の加護が、アンデッド化していた先々王を封じた事を考えると聖魔法と考えられる可能性がある事も、更に、ハーヴィンに何かを封じているらしい場所があるようで今調べている所だと告げた。
「思っていた以上に大きな情報でしたね」
スティーブ君がそう言うとみんなも大きく頷いた。
「とにかく、これで西の国に伝わっていた英雄譚とルフェリットに伝わっていた英雄譚が同じものである可能性が高いという事が分かり、更に、ルフェリット王国内には三つの首が封じられている可能性が高い事が分かったわけだ」
「うん。ただ、時代が時代なのではっきりとした国境もないからさ、正しくルフェリット内だったのかは疑問は残っているよ」
「なるほど」
「それからまだ確定ではないけれど、ハーヴィン内に封印をされている場所があるかもしれないって探しているみたい」
「え? ハーヴィンに?」
「うん。ただ、どうも古い話だからさ、場所が特定できないみたい。古地図と奮闘しているような事を言っていたよ」
「ああ、あの辺りは結構領地替えが行われていると言われていますからね」
ユージーンが頷きながらそう言った。
「そうなんだね」
「はい。私の領もそうだけどその辺は整備をして結構細かく区切れていて煩雑な感じだったと。それで南寄りに男爵家子爵家を移動させて、伯爵領を集めたのだと聞いた事があります。多分その辺りの古地図はあると思うので聞いてみましょう」
「ありがとう!」
「いえ、あれば写しでお送りしますね」
「うん」
すごい、少し話をしただけなのに。
「それなら私の所には先ほどチラリと話に上った西の国との境の記録があると思う。120年くらい前なら記録は残っている筈だ。私はそれを聞いてみよう。それと、現在の国境付近の魔物の状況もね」
「エリック、ありがとう」
「いえいえ、色々な貴重な情報を教えていただいていますからね。どこかで役に立たないと」
「エディ、僕はハーヴィンには2度行っているけれど、封印が解かれているならもっとこう、何か禍々しいような何かを感じると思うんだけど、感じていない。僕が行っていない所を重点的に探してみるのも一つじゃないかな」
「ああ、そうか。そうだね」
「多分アルフレッド様は僕らが行っている場所を把握していると思うけれど、一応後で僕がハーヴィンの地図に書き込んだものを送るね。僕と護衛だけで訪れたような所もあるから」
「うん。助かるよ。ありがとう」
「オックス領について、私はまだ途中なのでもう少しまとまったらお話します」
「僕も、実は、僕の所はべウィック領に近いから、少し手を伸ばして調べていたんだよ。ハーヴィンの次に色々な事が起きた所だからね。もしかしたらエディのお父様たちの方が早いかもしれないけれど、はっきりしてきたらお知らせするね」
「ありがとう、スティーブ、トム」
「ああ、賢者の方はまだだ、ごめんね」
「俺もひい爺さんの口が堅くて。でも王家へ話が行く手筈がついているなら、今度は王室に協力をするような形になるから何とかなるかもしれない」
ミッチェル、クラウス、無理はしないで。僕も情報を集めるだけで自分では何も出来ていない」
「そんな事ないよ。こうして情報を共有してもらっているだけでも随分違う。父も助かっているし。僕の領もかなり北だけど西の国との国境に面しているからね。エリックと同様に戦いの記録と最近の境の魔物についての報告を見てみよう。それから、私のトールマン領には封印されているようなものはなかった」
レナード君の言葉をきっかけにクラウス君のモーリス領、エリック君のマクロード領、トーマス君のカーライル領には封じられていたり古くから祀られているような場所はないという事が判った。ユージーン君の所は多分関係がないと思うけれど、港があるので、海と航海の神様が港の方に祀られているという事だった。
うん。フィンレーのグランディス様みたいな感じなのかなとそんな事を考えた。
思っていた以上に情報が集まりそうな予感を胸に、僕たちは午後の講義へと向かった。
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じりっと動き出してますよ。
そして、父様からもハーヴィンの事や、それ以外にもオルドリッジ公爵家の様子、その他の管轄領の事、そして冒険者ギルドの方から入ってきているモーリス領の事なども聞いた。
おそらく近日中にハワード先生の方からも話があるかもしれないって言っていた。
ハーヴィンの中にある可能性が高い封印された場所。
見つかれば王室の方にも知らせると。
それがもしも本当に『首』を封印した場所だとしたら。
そして、妖精たちが言っていたように、本当に封印が解かれている、あるいは解けそうになっているとしたら、これから一体どうなるんだろう。
僕とルシルが封印があるかもしれないハーヴィンで生まれたというのは、単なる偶然なんだろうか。
父様たちは何度もルフェリットにはルフェリットのやり方があると言っていたけれど。
力のある者だけに背負わせるものではないと言っていたけれど。
もしも、あの本以上に恐ろしい事が起きてしまったら。
そしてそれが父様や、兄様、そして僕が大切に思う人たちを傷つけようとするならば。
僕は…………
「エディ、どうしたの?」
声をかけられてハッとした。
「何だか疲れているみたいだよ。何かあった?」
心配そうにそう訊ねてきたトーマス君に僕は笑って首を横に振った。
「ううん。ごめん。昨日ちょっと遅くまで起きていたから。ふふふ講義の間に居眠りをするような事がなくて良かった」
「もう、エディったら。ほら、次は合同講義だよ。また端っこの遠い教室まで移動だから頑張って」
「あ、そうだった。ごめんごめん。行こう」
僕たちは教室を出て合同講義へと向かった。
今日は王国内についての報告だ。
最新とまではいかないけれど、それに近い状態で起きていた事が報告されるのは有難い。
教室に着くとレナード君たちが席を取っていてくれた。
「ありがとう。レオン、エリック、クラウス。ああ、やっぱり校内での転移を許可してほしいなぁ」
「まぁ、まぁ、これも運動だと思って」
ミッチェル君とルシルのやり取りを聞きながら席に着くと、隣に座ったレナード君が少しだけ眉を寄せて口を開いた。
「エディ? 何かあった?」
「うん。ちょっとおかしいんだよ。今日。夜更かししてたっていうけどさ」
「体調が悪いなら早めに帰った方が」
ミッチェル君がすかさず説明をするして、エリック君までもが心配そうな声を出した。
「待って、待って。大丈夫だよ。本当に。……えっと叔父上から手紙が来たからまた後で話をしたいなと思っている」
そう言うとみんなは一瞬だけ顔を固くして、コクリと頷いてくれた。
良かった。昨日のうちに父様に皆にどこまで話していいか確認をしておいて。
ほどなくして講義が始まった。
このひと月の王国内での様子。
魔物は聞いていた通りに、粛清が行われたところを中心に湧いているようだけれど、他領や養成所からの派遣、そしてギルドから依頼要請された冒険者などの連携が取れてきた為か、大きな被害にはなっていない。
さすがに管轄領については報告はなかった。
作物についても今年はそれほど大きな天候不順もなく、どの領もそれなりに収穫量がありそうだ。
領主の交代や領地の没収、減封は今回の報告は粛清があったからびっくりするくらいあったけど、それも多分もうそろそろ治まりそうだ。
大きな魔素だまりや、魔人については何もなかった。そしてハーヴィンに行ったルシルたちについても。
先生は大きな改革が王国内でされていると言っていた。
これによって、王国の法が分かりやすく改正される可能性もあると。ただ、それがどのようにされていくのか、どういった方向に向かうのかについては王国から正式に発表になったら伝えるという事にとどまった。
「なんか結局は今のところは全部保留みたいな感じだったね」
相変わらずバッサリとした感じのミッチェルの言葉にみんなは慣れたように頷いた。
「嵐の前の静けさってやつじゃないといいけどな」
うん。クラウス君もなかなか言うようになったね。
講義の後昼食をとるべく、僕たちは空き教室に入って遮音の魔法をかけた。
そうしていつもの通りに食事をしながら話をする。
今日の話は西の国の話だ。
「昨日西の国から届いた書簡を父様から見せてもらった。先日僕らが話をした仮定が仮定でなくなる可能性が出てきた。とりあえず、分かった事を話すね」
僕は五つ首の現れた時の様子やそれによって変わっていた五種族の事。
起きた諍いとそれを煽るようにしているような厄災という名の化け物の事。
五つ首には名前があった事。
精霊が授けた光の剣で浄化をして消えてしまったという化け物の胴体は実は光の剣で封印をしていた事。
封印場所は胴体部分と首を合わせて六ケ所ある可能性が出てきた事。を話した。そして更に先王の加護が、アンデッド化していた先々王を封じた事を考えると聖魔法と考えられる可能性がある事も、更に、ハーヴィンに何かを封じているらしい場所があるようで今調べている所だと告げた。
「思っていた以上に大きな情報でしたね」
スティーブ君がそう言うとみんなも大きく頷いた。
「とにかく、これで西の国に伝わっていた英雄譚とルフェリットに伝わっていた英雄譚が同じものである可能性が高いという事が分かり、更に、ルフェリット王国内には三つの首が封じられている可能性が高い事が分かったわけだ」
「うん。ただ、時代が時代なのではっきりとした国境もないからさ、正しくルフェリット内だったのかは疑問は残っているよ」
「なるほど」
「それからまだ確定ではないけれど、ハーヴィン内に封印をされている場所があるかもしれないって探しているみたい」
「え? ハーヴィンに?」
「うん。ただ、どうも古い話だからさ、場所が特定できないみたい。古地図と奮闘しているような事を言っていたよ」
「ああ、あの辺りは結構領地替えが行われていると言われていますからね」
ユージーンが頷きながらそう言った。
「そうなんだね」
「はい。私の領もそうだけどその辺は整備をして結構細かく区切れていて煩雑な感じだったと。それで南寄りに男爵家子爵家を移動させて、伯爵領を集めたのだと聞いた事があります。多分その辺りの古地図はあると思うので聞いてみましょう」
「ありがとう!」
「いえ、あれば写しでお送りしますね」
「うん」
すごい、少し話をしただけなのに。
「それなら私の所には先ほどチラリと話に上った西の国との境の記録があると思う。120年くらい前なら記録は残っている筈だ。私はそれを聞いてみよう。それと、現在の国境付近の魔物の状況もね」
「エリック、ありがとう」
「いえいえ、色々な貴重な情報を教えていただいていますからね。どこかで役に立たないと」
「エディ、僕はハーヴィンには2度行っているけれど、封印が解かれているならもっとこう、何か禍々しいような何かを感じると思うんだけど、感じていない。僕が行っていない所を重点的に探してみるのも一つじゃないかな」
「ああ、そうか。そうだね」
「多分アルフレッド様は僕らが行っている場所を把握していると思うけれど、一応後で僕がハーヴィンの地図に書き込んだものを送るね。僕と護衛だけで訪れたような所もあるから」
「うん。助かるよ。ありがとう」
「オックス領について、私はまだ途中なのでもう少しまとまったらお話します」
「僕も、実は、僕の所はべウィック領に近いから、少し手を伸ばして調べていたんだよ。ハーヴィンの次に色々な事が起きた所だからね。もしかしたらエディのお父様たちの方が早いかもしれないけれど、はっきりしてきたらお知らせするね」
「ありがとう、スティーブ、トム」
「ああ、賢者の方はまだだ、ごめんね」
「俺もひい爺さんの口が堅くて。でも王家へ話が行く手筈がついているなら、今度は王室に協力をするような形になるから何とかなるかもしれない」
ミッチェル、クラウス、無理はしないで。僕も情報を集めるだけで自分では何も出来ていない」
「そんな事ないよ。こうして情報を共有してもらっているだけでも随分違う。父も助かっているし。僕の領もかなり北だけど西の国との国境に面しているからね。エリックと同様に戦いの記録と最近の境の魔物についての報告を見てみよう。それから、私のトールマン領には封印されているようなものはなかった」
レナード君の言葉をきっかけにクラウス君のモーリス領、エリック君のマクロード領、トーマス君のカーライル領には封じられていたり古くから祀られているような場所はないという事が判った。ユージーン君の所は多分関係がないと思うけれど、港があるので、海と航海の神様が港の方に祀られているという事だった。
うん。フィンレーのグランディス様みたいな感じなのかなとそんな事を考えた。
思っていた以上に情報が集まりそうな予感を胸に、僕たちは午後の講義へと向かった。
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じりっと動き出してますよ。
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