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第7章 厄災
215. 二人の夕食は美味しい
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父様からお茶会で話をする事の了承を取ったから、本当なら今日の事は父様にお知らせをするのが正しいのだけれど、一つみんなの前では言い出せなかった事があって、僕は兄様と話をしてから伝える事を選んだ。
父様には、今日の話で色々な面から切り出した出来た事を伝え詳細は後日、もう少し自分の中でまとめてからお伝えしますと連絡をした。
そして、兄様には今日のお茶会について、夕食後にでもお時間をいただけないでしょうかという連絡を入れた。
父様からも兄様からも了承の返事が来た。
そうしたら、あとは……。
「あっちも確認をしておこう」
僕はもう一通、書簡を送ってから、今日出された課題を片付ける事にした。
それほど面倒なものではないのでさほど時間もかからずに終わった。
(それにしても、あの魔道具やっぱりほしいな)
明日の支度をして学園用に使っている兄様から戴いたバッグを閉じながら僕は考えていた。
今日の話合いの事をスティーブ君とユージーン君がまとめてくれて、それを写しの魔道具で写してくれたんだ。
マジックポーチの中に入れてきたんだって。使って貰えているのはとても嬉しい。
今度はバッグをプレゼントしよう。そうだな。卒業の記念にでもしようか。卒業をしてもこれからもよろしくねっていう気持ちを込めて。
そんな事を考えていると一通の書簡が届いた。
声の魔法の書簡だった。
『エディ兄様、学園ではいかがお過ごしですか? 魔人が現れていないか心配です。薬草については順調に育っています。マークも珍しいものばかりなので楽しみにしているようです。さて、先ほどお問い合わせいただきました件ですが、あれ以来温室に遊びに来たりすることはあっても、夢の中には現れません。はっきりと伝えなければいけないと彼らが思う様な重大な事がないからかもしれません。様子も変わりません。特に焦ったり、困っていたりという様子もなく、普通にメロンやナシをねだっています。また何か変化があるようでしたら必ずお知らせいたします。どうか、エディ兄様も無理をなさらずに、またフィンレーにいらっしゃるのを楽しみにしています』
ハロルドの言葉が終わって、発動をしていた書簡の光が消えた。
「そうか。変化はないか……」
魔人の事を含めて、今、王国内は小康状態というような感じだ。
粛清を受けた領主の領には魔素や魔物が湧き出ているようだけれど、それ以外の領は比較的落ち着いている。
今までの王国内でも、また現在の魔素のの特性を考えても上が荒れて人が不安になれば魔素は湧き、人がそれを取り込む。そして更に負の感情を増やそうとする。
そう考えると王都で魔物や魔素の被害がないというのはそれなりに粛清が成功をしたという事なのだろう。
「少し、休もう……」
何だか色々な事を考えすぎて疲れてしまった。幸い今日の事は書き留めておく必要がないほど二人がきちんとまとめてくれた。後はそれを見せながら自分が感じた事を兄様に伝えればいい。
「マリー、悪いけど夕食の前に起こして? 学園から引き続きのはなしだったから少し休むね」
「はい。かしこまりました」
体力がついていないわけではないけれど、それでも僕は無理をし過ぎると未だに熱を出してしまう事がある。
さすがに幼い頃の影響とは言い難いものだけど、そう言った体質なのかもしれないなと思うようになった。
兄様に心配されないうちに身体を休めよう。いざとなったら体力回復ポーションを飲めばいい。
そう思いながら僕はベッドにもぐりこんで、目を閉じた。
「エディ、大丈夫?」
「…………」
声をかけられて意識が浮き上がる。そしてハッとして勢いよく起き上がろうとして、それを止められた。
「急に起き上がると危ないよ」
「アル兄様! え? なんで?」
夕食の前にマリーに起こしてって声をかけておいたのにって、声には出していなかったけれど、それが判ったかのように兄様はクスリと笑った。
「まだ夕食には少し早い時間なんだ。ちょうど区切りがよかったので帰ってきたら休んでいるって言うからね。食事までそれでいいって言ったんだよ。どう? 少しは休めたかな」
「……はい。すみません、病気でもないのにこんな風に……」
シュンとしてしまった僕に兄様はクスリと笑って「大丈夫。病気じゃないならその方がいいしね」と言って改めて「ただいま、エディ」と口にした。
「起きます。ゆっくり。大丈夫です。……えっと、お帰りなさい、アル兄様」
ベッドから半身を起こして僕はようやく挨拶をすることができた。
「うん。ただいま。疲れているなら話は明日にするよ?」
「いえ、大丈夫です。スッキリしました。別に熱が出ているわけでもないし、その、今日の事を兄様に一番最初にお話ししたいと思ったので」
「うん。約束したからね。ありがとう、エディ。それじゃあ、起きたばかりだけど夕食にしようか。それとも先に話にする?」
「……いえ、夕食で。兄様にはちゃんとした食事をとっていただきたいので」
そう言って僕はベッドから下りて立ち上がった。
「ふふふ、食事に関しては信用ないな。分かった食事にしよう。マリーそう伝えてくれるかな」
「畏まりました」
部屋の端に控えていたマリーが出て行ったのを見て兄様はもう一度クスリと笑った。
「アル兄様?」
「ああ、ごめん。ふふ寝癖がついている」
「! ああ、これは、もう、ううう。昼寝はしているし、寝癖はついているし、直します。すぐに直します」
本当に申し訳なくて僕は手で髪の毛をわしゃわしゃと押さえた。
「そんなに慌てなくても大丈夫だよ。可愛いよ? でもエディが気になるなら、ほら、こうして、こうして、こうしてしまえば、ね? はい、直ったよ」
兄様は水の魔法と風の魔法と長い指を使ってあっという間に僕の寝癖を直してくれた。そして楽しそうに「仕上げ」と言って頭にチュッと口づけた。
「! ふわ! あり、ありがとう……ございます」
思わず真っ赤になって僕は小さく俯いてしまった。それを見て兄様が「ほら行くよ」という。
「なんだか、小さな子供みたいです」
「そう? そんな事は思っていないけど。というかエディが小さな子供になってしまったら困るな」
「アル兄様?」
「ふふ、もうすぐ誕生日でしょう? それなのに小さくなってしまったら駄目だよ」
「あ、はい。そうでした」
そうだった。兄様やハリー達の誕生日は忘れないけど、自分の誕生日はついつい忘れがちだった。
「エディの誕生日には早く帰れるように今から周りに言っておこう」
部屋を出て廊下を歩きながら兄様が嬉しそうにそう言った。
「いえ、あの、そんな。それよりもちゃんと食事をとってくださる方がいいです」
「とっているよ」
「……ポーションで済ませているとお聞きしていますよ」
「誰かな、そんな情報を流しているのは。そんな事はないからね」
そんな事を言いながら僕たちは夕食のテーブルについた。
お茶会ではプチタルトを2つだけにしたから食べられない事はない。
書簡には夕食後と書いたけど、兄様の夕食後の意味だったから、まさか一緒に食事が出来るなんて思ってもみなかったんだ。
少しバタバタしてしまったけれど、向かいの席に見える兄様の顔が嬉しくて、僕は先ほどの寝癖の恥ずかしさも忘れてニコニコしていた。
父様には、今日の話で色々な面から切り出した出来た事を伝え詳細は後日、もう少し自分の中でまとめてからお伝えしますと連絡をした。
そして、兄様には今日のお茶会について、夕食後にでもお時間をいただけないでしょうかという連絡を入れた。
父様からも兄様からも了承の返事が来た。
そうしたら、あとは……。
「あっちも確認をしておこう」
僕はもう一通、書簡を送ってから、今日出された課題を片付ける事にした。
それほど面倒なものではないのでさほど時間もかからずに終わった。
(それにしても、あの魔道具やっぱりほしいな)
明日の支度をして学園用に使っている兄様から戴いたバッグを閉じながら僕は考えていた。
今日の話合いの事をスティーブ君とユージーン君がまとめてくれて、それを写しの魔道具で写してくれたんだ。
マジックポーチの中に入れてきたんだって。使って貰えているのはとても嬉しい。
今度はバッグをプレゼントしよう。そうだな。卒業の記念にでもしようか。卒業をしてもこれからもよろしくねっていう気持ちを込めて。
そんな事を考えていると一通の書簡が届いた。
声の魔法の書簡だった。
『エディ兄様、学園ではいかがお過ごしですか? 魔人が現れていないか心配です。薬草については順調に育っています。マークも珍しいものばかりなので楽しみにしているようです。さて、先ほどお問い合わせいただきました件ですが、あれ以来温室に遊びに来たりすることはあっても、夢の中には現れません。はっきりと伝えなければいけないと彼らが思う様な重大な事がないからかもしれません。様子も変わりません。特に焦ったり、困っていたりという様子もなく、普通にメロンやナシをねだっています。また何か変化があるようでしたら必ずお知らせいたします。どうか、エディ兄様も無理をなさらずに、またフィンレーにいらっしゃるのを楽しみにしています』
ハロルドの言葉が終わって、発動をしていた書簡の光が消えた。
「そうか。変化はないか……」
魔人の事を含めて、今、王国内は小康状態というような感じだ。
粛清を受けた領主の領には魔素や魔物が湧き出ているようだけれど、それ以外の領は比較的落ち着いている。
今までの王国内でも、また現在の魔素のの特性を考えても上が荒れて人が不安になれば魔素は湧き、人がそれを取り込む。そして更に負の感情を増やそうとする。
そう考えると王都で魔物や魔素の被害がないというのはそれなりに粛清が成功をしたという事なのだろう。
「少し、休もう……」
何だか色々な事を考えすぎて疲れてしまった。幸い今日の事は書き留めておく必要がないほど二人がきちんとまとめてくれた。後はそれを見せながら自分が感じた事を兄様に伝えればいい。
「マリー、悪いけど夕食の前に起こして? 学園から引き続きのはなしだったから少し休むね」
「はい。かしこまりました」
体力がついていないわけではないけれど、それでも僕は無理をし過ぎると未だに熱を出してしまう事がある。
さすがに幼い頃の影響とは言い難いものだけど、そう言った体質なのかもしれないなと思うようになった。
兄様に心配されないうちに身体を休めよう。いざとなったら体力回復ポーションを飲めばいい。
そう思いながら僕はベッドにもぐりこんで、目を閉じた。
「エディ、大丈夫?」
「…………」
声をかけられて意識が浮き上がる。そしてハッとして勢いよく起き上がろうとして、それを止められた。
「急に起き上がると危ないよ」
「アル兄様! え? なんで?」
夕食の前にマリーに起こしてって声をかけておいたのにって、声には出していなかったけれど、それが判ったかのように兄様はクスリと笑った。
「まだ夕食には少し早い時間なんだ。ちょうど区切りがよかったので帰ってきたら休んでいるって言うからね。食事までそれでいいって言ったんだよ。どう? 少しは休めたかな」
「……はい。すみません、病気でもないのにこんな風に……」
シュンとしてしまった僕に兄様はクスリと笑って「大丈夫。病気じゃないならその方がいいしね」と言って改めて「ただいま、エディ」と口にした。
「起きます。ゆっくり。大丈夫です。……えっと、お帰りなさい、アル兄様」
ベッドから半身を起こして僕はようやく挨拶をすることができた。
「うん。ただいま。疲れているなら話は明日にするよ?」
「いえ、大丈夫です。スッキリしました。別に熱が出ているわけでもないし、その、今日の事を兄様に一番最初にお話ししたいと思ったので」
「うん。約束したからね。ありがとう、エディ。それじゃあ、起きたばかりだけど夕食にしようか。それとも先に話にする?」
「……いえ、夕食で。兄様にはちゃんとした食事をとっていただきたいので」
そう言って僕はベッドから下りて立ち上がった。
「ふふふ、食事に関しては信用ないな。分かった食事にしよう。マリーそう伝えてくれるかな」
「畏まりました」
部屋の端に控えていたマリーが出て行ったのを見て兄様はもう一度クスリと笑った。
「アル兄様?」
「ああ、ごめん。ふふ寝癖がついている」
「! ああ、これは、もう、ううう。昼寝はしているし、寝癖はついているし、直します。すぐに直します」
本当に申し訳なくて僕は手で髪の毛をわしゃわしゃと押さえた。
「そんなに慌てなくても大丈夫だよ。可愛いよ? でもエディが気になるなら、ほら、こうして、こうして、こうしてしまえば、ね? はい、直ったよ」
兄様は水の魔法と風の魔法と長い指を使ってあっという間に僕の寝癖を直してくれた。そして楽しそうに「仕上げ」と言って頭にチュッと口づけた。
「! ふわ! あり、ありがとう……ございます」
思わず真っ赤になって僕は小さく俯いてしまった。それを見て兄様が「ほら行くよ」という。
「なんだか、小さな子供みたいです」
「そう? そんな事は思っていないけど。というかエディが小さな子供になってしまったら困るな」
「アル兄様?」
「ふふ、もうすぐ誕生日でしょう? それなのに小さくなってしまったら駄目だよ」
「あ、はい。そうでした」
そうだった。兄様やハリー達の誕生日は忘れないけど、自分の誕生日はついつい忘れがちだった。
「エディの誕生日には早く帰れるように今から周りに言っておこう」
部屋を出て廊下を歩きながら兄様が嬉しそうにそう言った。
「いえ、あの、そんな。それよりもちゃんと食事をとってくださる方がいいです」
「とっているよ」
「……ポーションで済ませているとお聞きしていますよ」
「誰かな、そんな情報を流しているのは。そんな事はないからね」
そんな事を言いながら僕たちは夕食のテーブルについた。
お茶会ではプチタルトを2つだけにしたから食べられない事はない。
書簡には夕食後と書いたけど、兄様の夕食後の意味だったから、まさか一緒に食事が出来るなんて思ってもみなかったんだ。
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