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第7章 厄災
206. 大人たちのお茶会①
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「遅くなった」
「ああ、こちらも今来たところだよ」
「とりあえず座って、食事はしたかい?」
「……まともな食事はしてないな」
「じゃあ、これでも」
そう言ってマジックバッグの中から出された軽食に、ケネスは苦笑して「こんなものをバッグに入れて持ち歩いているのか?」と言った。
「そう。ポーションばかり飲んでいたら持たされた。エドワード様がご心配されていますと言われたら断れなくてね。でもなんだかんだと重宝しているんだ」
「へぇ。ああ、これはうまい」
「お茶会で出したものと同じものだそうだ」
そう言うとケネスは「ああ、ミッチェルが何か色々言っていたな」と小さく笑った。
「おや、珍しい。今日は食事をしながらの報告ですか?」
そう言って部屋に入ってきたのはハワードだ。
「ああ、エドワードに持たされた。ちゃんと食事をして下さいってね。良かったらつまんでくれ」
「ふふふ、エドワード様らしい。では」
「ハワードもどうせまともなものは食べていないんだろう?」
ケネスが言うとハワードは「そうですねぇ」と目の前の小さなピンチョスを口に入れた。
「ああ、手が汚れなくていいですね。それに美味しい」
「すまん、遅れた。ああ? なんだ? 食事?」
「今日はつまみながらだ」
「まぁそれはありがたいがね」
「すみません。遅くなりました」
そして最後にやってきたアルフレッドはテーブルの上に並べられている食事を見て目を見開いてから小さく笑った。
「エディですね?父上も持たされましたか」
「なんだ、アルフレッドもなのか」
「ええ、私はエドワード様から頼まれましたとタウンハウスの方で用意したものを」
そう言ってアルフレッドもいくつかの食事をテーブルの上に並べた。
「まさかここでまともな食事にありつけるとは思ってもいなかったな」
苦笑しながらもマクスウェードはそれに手を伸ばして口に放り込んだ。
「ああ、うまい。さて、では揃ったようなので始めようか」
その言葉に頷いて、ケネスが口を開いた。
「ではまず私から。本日2回目の調査隊が戻った。魔物の数は前回よりも減ってはいるが、出ないわけではない。魔素も同様だ。だが、保護をする拠点が出来たので被害は大きく減っている。また今回の大きな目的でもある保護と補償の手続きも順調だ。それと、今回は愛し子が力を聖魔法で治癒をしているため、領民の中にも希望があったように思えたという報告が来ている。【光の愛し子】という呼び名が元ハーヴィンでは定着をしつつあるという感じだな。前回の魔人の浄化の件は噂では広がっているが、それを恐れるというような様子より、やはり癒しの恩恵の方が強い。今回に限ってはこれが当たったという感じか」
ケネスは一度言葉を区切った。
「砂漠化については進展はない。持ち帰ったものも特に何か特別なものではなく、鑑定をしてもただの砂だ。魔力も瘴気も何もない。ここから何かが湧く事はないと考えられるが、ここから何かの実りをもたらす事は不可能だろうと予測されている。まさに死んだ土地となったわけだ」
つまりは西の国を同じという事だとアルフレッドは思った。多くの土地が砂と化した隣国。
この砂の地が広がるという事は、人が生活する事が出来ない場所が広がるという事だ。
まるであの英雄譚の始まりのようだ。化け物が現れて、住む土地がなくなって、種族が取り合いを始めて、更に住む土地が減っていく。混沌の世界となる。そして、勇者が現れる………
「いずれは他の管轄領も見てほしいという声も上がってはいるが、ルシル・マーロウがまだ学生という事もあり、次々にというわけにはいかないし、愛し子をまつり上げるような雰囲気にもしたくはない」
「ああ、そうだな。第二王子の一行は王国の為に領地まで赴いて魔物を倒し、その側近の愛し子は欠損した体まで治して下さる。王太子派が面倒な事を起こさない事を祈るばかりだよ。これ以上の厄介ごとが重なったらポーションすら口に出来なくなる」
そう言ってデイヴィットは目の前の料理をパクリと口に入れた。
「まったくだね。本当に体がいくつあっても足りない」
ハワードはそう言って眼鏡を押し上げながら再びピンチョスを手に取った。
「ケネスの方はそれくらい? なら私から。まずはこの前話をした禁区について。それぞれの領に、言い伝えや先祖の墓、またはフィンレーのように聖域になっているような場所など調べてみればそれなりにあった。そのうちその忘れ去られているようなものも実は半数位ある。さすがに全てを調べあげるには時間がなくてね。信頼出来る協力者にも声をかけているが、まぁ、秘密のものも多い。申し訳ないがまだ時間はかかる」
「本の方からの賢者と魔法使いと王様という点ではどうですか?」
アルフレッドが口を開いた。
「まずは自分の所と思って調べたけれど、私の領にはそれに該当しそうな場所も、おとぎ話もなかった。でも私の先祖を辿っていくと、はるか昔に領地替えを行っている事が判った」
「領地替えですか?」
「今の領地になってから相当経つので、申し訳ないがあまり気にしていなかった。最初に拝領した土地は海岸のある領だったんだよ。それが伯爵領の関係で色々とあったらしくてね。小さく区切られていたところがまとめて伯爵領となったりしてうちは公爵家の隣になった」
「どのあたりだったのですか?」
「ハーヴィンとロマースクに近い所かな。そのままだったら今頃はハーヴィンから溢れた魔物でとんでもない事になっていたかもしれないね」
「ハーヴィンとロマースク」
また、ハーヴィンだとアルフレッドは思う。
どうしてこう肝心なところでハーヴィンが出てくるのだろうか。
二人の愛し子が生まれた所。
一番魔素や魔物の被害が出ている所。
「王家については古い資料を探させてほしいという申請は通ったよ。ただし、禁書以外」
「それは、そうだろうな」
頷くマクスウェードに、ハワードが言葉を付け加えた。
「一応、そう言わなければならないがっていう言葉を添えてね」
「おい」
「ただ、開封に呪いがかかっているものもあるから注意が必要なんだ。魔力の高い奴を貸してくれるといいんだがね」
ハワードがそう言うとケネスが「口が堅そうなのを厳選しよう」と返した。
これで王家の方の禁区もしくは聖域のようなものも、そして世界のはじまりのようなものも判るかもしれない。
急ぎたい気持ちはある。それでも少しずつ手繰り寄せて行けばいつか、真実が判る。願わくばそれが混沌の中に沈み込む前であってほしい。
「では次は私が、粛清に関してはほぼ終わっているが、先ほども出ているように第二王子の方が王に向いているとまたぞろ言い出す者が出始めている。それに触発されて王太子派が動き始めている。まだ表立った動きはないが。王太子自身はあまりそう言った事に関心がないのが救いでもあるんだが」
マクスウェードの言葉をケネスが引き継いだ。
「なんて言うか、シルヴァン様とつい比べたくなる気持ちも判らんではない。おっとアルフレッド君がいたな」
「いえ、お気にされずに。それにシルヴァン様もあまりそう言った事に興味はないようですし。動いている方が実は楽しいと思われているのではないかと。側近としては迷惑ですが」
「っ! 確かにな。言うようになったな。アルフレッド君。でもまぁ、よりタヌキに近いのはシルヴァン様だろうが、王太子を小動物と思ってはいけない、あれも十分に強かな面がある。とりあえずお互いに嫌がりそうだが、アシュトンを近くに置いておこう」
ケネスがそう言うとデイヴィットが僅かに顔を顰めた。
「また殿下が神経性の胃痛などを起こさなければよいが」
「失礼だな。それくらいはっきりいう奴がそばにいた方がいいんだ。近衛の中にいるから、今回は護衛の一人としてつけてやろう」
「アシュトンが嫌がるのでは?」
「そこはカルロス様の魔法の講義に特別に入れてやるように口添えをしてやるとでも言えば、しばらくはそれなりに務めるだろうさ。あれくらいのがそばに居た方がいいと思うんだが、お互いが胃炎をおこすのだから仕方がないな」
「あの……」
父とケネスのやりとりにアルフレッドが訝し気に口を開くと、ハワードが横から口を挟んできた。
「レイモンド家の嫡男である、アシュトン君の飾り気のない言葉に殿下の胃が持たずに側近候補から外れたという過去があるのです。まぁはたから見ればどっちもどっちだろうと思うのですがね。こればかりは主従にしても相性というものがありますからね。もっとも私たちと陛下の相性が良かったかといえば甚だ疑問ではありますが」
「タヌキ」と呼んでいる時点で推して知るべしだと胸の中で思いつつ、アルフレッドは目の前のサンドウィッチをパクリと口に入れた。脳裏にふわりと笑っているエディの顔が浮かんだ。
-------------
兄様、大人会議に参加中。
長くなったので、一旦切ります( ;∀;)
「ああ、こちらも今来たところだよ」
「とりあえず座って、食事はしたかい?」
「……まともな食事はしてないな」
「じゃあ、これでも」
そう言ってマジックバッグの中から出された軽食に、ケネスは苦笑して「こんなものをバッグに入れて持ち歩いているのか?」と言った。
「そう。ポーションばかり飲んでいたら持たされた。エドワード様がご心配されていますと言われたら断れなくてね。でもなんだかんだと重宝しているんだ」
「へぇ。ああ、これはうまい」
「お茶会で出したものと同じものだそうだ」
そう言うとケネスは「ああ、ミッチェルが何か色々言っていたな」と小さく笑った。
「おや、珍しい。今日は食事をしながらの報告ですか?」
そう言って部屋に入ってきたのはハワードだ。
「ああ、エドワードに持たされた。ちゃんと食事をして下さいってね。良かったらつまんでくれ」
「ふふふ、エドワード様らしい。では」
「ハワードもどうせまともなものは食べていないんだろう?」
ケネスが言うとハワードは「そうですねぇ」と目の前の小さなピンチョスを口に入れた。
「ああ、手が汚れなくていいですね。それに美味しい」
「すまん、遅れた。ああ? なんだ? 食事?」
「今日はつまみながらだ」
「まぁそれはありがたいがね」
「すみません。遅くなりました」
そして最後にやってきたアルフレッドはテーブルの上に並べられている食事を見て目を見開いてから小さく笑った。
「エディですね?父上も持たされましたか」
「なんだ、アルフレッドもなのか」
「ええ、私はエドワード様から頼まれましたとタウンハウスの方で用意したものを」
そう言ってアルフレッドもいくつかの食事をテーブルの上に並べた。
「まさかここでまともな食事にありつけるとは思ってもいなかったな」
苦笑しながらもマクスウェードはそれに手を伸ばして口に放り込んだ。
「ああ、うまい。さて、では揃ったようなので始めようか」
その言葉に頷いて、ケネスが口を開いた。
「ではまず私から。本日2回目の調査隊が戻った。魔物の数は前回よりも減ってはいるが、出ないわけではない。魔素も同様だ。だが、保護をする拠点が出来たので被害は大きく減っている。また今回の大きな目的でもある保護と補償の手続きも順調だ。それと、今回は愛し子が力を聖魔法で治癒をしているため、領民の中にも希望があったように思えたという報告が来ている。【光の愛し子】という呼び名が元ハーヴィンでは定着をしつつあるという感じだな。前回の魔人の浄化の件は噂では広がっているが、それを恐れるというような様子より、やはり癒しの恩恵の方が強い。今回に限ってはこれが当たったという感じか」
ケネスは一度言葉を区切った。
「砂漠化については進展はない。持ち帰ったものも特に何か特別なものではなく、鑑定をしてもただの砂だ。魔力も瘴気も何もない。ここから何かが湧く事はないと考えられるが、ここから何かの実りをもたらす事は不可能だろうと予測されている。まさに死んだ土地となったわけだ」
つまりは西の国を同じという事だとアルフレッドは思った。多くの土地が砂と化した隣国。
この砂の地が広がるという事は、人が生活する事が出来ない場所が広がるという事だ。
まるであの英雄譚の始まりのようだ。化け物が現れて、住む土地がなくなって、種族が取り合いを始めて、更に住む土地が減っていく。混沌の世界となる。そして、勇者が現れる………
「いずれは他の管轄領も見てほしいという声も上がってはいるが、ルシル・マーロウがまだ学生という事もあり、次々にというわけにはいかないし、愛し子をまつり上げるような雰囲気にもしたくはない」
「ああ、そうだな。第二王子の一行は王国の為に領地まで赴いて魔物を倒し、その側近の愛し子は欠損した体まで治して下さる。王太子派が面倒な事を起こさない事を祈るばかりだよ。これ以上の厄介ごとが重なったらポーションすら口に出来なくなる」
そう言ってデイヴィットは目の前の料理をパクリと口に入れた。
「まったくだね。本当に体がいくつあっても足りない」
ハワードはそう言って眼鏡を押し上げながら再びピンチョスを手に取った。
「ケネスの方はそれくらい? なら私から。まずはこの前話をした禁区について。それぞれの領に、言い伝えや先祖の墓、またはフィンレーのように聖域になっているような場所など調べてみればそれなりにあった。そのうちその忘れ去られているようなものも実は半数位ある。さすがに全てを調べあげるには時間がなくてね。信頼出来る協力者にも声をかけているが、まぁ、秘密のものも多い。申し訳ないがまだ時間はかかる」
「本の方からの賢者と魔法使いと王様という点ではどうですか?」
アルフレッドが口を開いた。
「まずは自分の所と思って調べたけれど、私の領にはそれに該当しそうな場所も、おとぎ話もなかった。でも私の先祖を辿っていくと、はるか昔に領地替えを行っている事が判った」
「領地替えですか?」
「今の領地になってから相当経つので、申し訳ないがあまり気にしていなかった。最初に拝領した土地は海岸のある領だったんだよ。それが伯爵領の関係で色々とあったらしくてね。小さく区切られていたところがまとめて伯爵領となったりしてうちは公爵家の隣になった」
「どのあたりだったのですか?」
「ハーヴィンとロマースクに近い所かな。そのままだったら今頃はハーヴィンから溢れた魔物でとんでもない事になっていたかもしれないね」
「ハーヴィンとロマースク」
また、ハーヴィンだとアルフレッドは思う。
どうしてこう肝心なところでハーヴィンが出てくるのだろうか。
二人の愛し子が生まれた所。
一番魔素や魔物の被害が出ている所。
「王家については古い資料を探させてほしいという申請は通ったよ。ただし、禁書以外」
「それは、そうだろうな」
頷くマクスウェードに、ハワードが言葉を付け加えた。
「一応、そう言わなければならないがっていう言葉を添えてね」
「おい」
「ただ、開封に呪いがかかっているものもあるから注意が必要なんだ。魔力の高い奴を貸してくれるといいんだがね」
ハワードがそう言うとケネスが「口が堅そうなのを厳選しよう」と返した。
これで王家の方の禁区もしくは聖域のようなものも、そして世界のはじまりのようなものも判るかもしれない。
急ぎたい気持ちはある。それでも少しずつ手繰り寄せて行けばいつか、真実が判る。願わくばそれが混沌の中に沈み込む前であってほしい。
「では次は私が、粛清に関してはほぼ終わっているが、先ほども出ているように第二王子の方が王に向いているとまたぞろ言い出す者が出始めている。それに触発されて王太子派が動き始めている。まだ表立った動きはないが。王太子自身はあまりそう言った事に関心がないのが救いでもあるんだが」
マクスウェードの言葉をケネスが引き継いだ。
「なんて言うか、シルヴァン様とつい比べたくなる気持ちも判らんではない。おっとアルフレッド君がいたな」
「いえ、お気にされずに。それにシルヴァン様もあまりそう言った事に興味はないようですし。動いている方が実は楽しいと思われているのではないかと。側近としては迷惑ですが」
「っ! 確かにな。言うようになったな。アルフレッド君。でもまぁ、よりタヌキに近いのはシルヴァン様だろうが、王太子を小動物と思ってはいけない、あれも十分に強かな面がある。とりあえずお互いに嫌がりそうだが、アシュトンを近くに置いておこう」
ケネスがそう言うとデイヴィットが僅かに顔を顰めた。
「また殿下が神経性の胃痛などを起こさなければよいが」
「失礼だな。それくらいはっきりいう奴がそばにいた方がいいんだ。近衛の中にいるから、今回は護衛の一人としてつけてやろう」
「アシュトンが嫌がるのでは?」
「そこはカルロス様の魔法の講義に特別に入れてやるように口添えをしてやるとでも言えば、しばらくはそれなりに務めるだろうさ。あれくらいのがそばに居た方がいいと思うんだが、お互いが胃炎をおこすのだから仕方がないな」
「あの……」
父とケネスのやりとりにアルフレッドが訝し気に口を開くと、ハワードが横から口を挟んできた。
「レイモンド家の嫡男である、アシュトン君の飾り気のない言葉に殿下の胃が持たずに側近候補から外れたという過去があるのです。まぁはたから見ればどっちもどっちだろうと思うのですがね。こればかりは主従にしても相性というものがありますからね。もっとも私たちと陛下の相性が良かったかといえば甚だ疑問ではありますが」
「タヌキ」と呼んでいる時点で推して知るべしだと胸の中で思いつつ、アルフレッドは目の前のサンドウィッチをパクリと口に入れた。脳裏にふわりと笑っているエディの顔が浮かんだ。
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兄様、大人会議に参加中。
長くなったので、一旦切ります( ;∀;)
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