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第6章 それぞれの
196. 現状把握
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ルシルはそれから少しして、まだバカンスシーズンのうちに再び管轄領元ハーヴィンに向かった。
今回は王子とルシル、そしてマーティン君とダニエル君とジェイムズ君。そしてその護衛に20名の魔導騎士隊。
本当に小説みたいな感じだ。
かなり管轄領内がかなり改善してきているので、人数を減らしたのと、思っていたよりも王城に残った兄様の仕事が多くて大変だったので、ニールデン公爵子息も残る事になった。
魔法がかなり上手なんだけど、書類の処理や、作成作業がとても早い人なんだって。
それに公爵家が残っていると色々とラクらしい。
とりあえず、粛清と呼ばれるものは続いていて、以前身体の中に魔素を持っていた人たちの多くが、現在の爵位を返上したり、または領地自体を没収されたりしているみたい。さすがに領地を没収されている人は数名だけどね。
それに伴って学園を退学した人もいるらしい。
まだ休み中だからはっきりはしない。
-*-*-*-*-*-
「エディ兄様、何だか沢山の貴族たちが色々悪い事をしていたのが次々に見つかって、罰せられているようですが、そう言うのは魔素を生み出さないのでしょうか?」
薬草の植え替えをしながらハリーが訊いてきた。
「うん? どういう事?」
「魔素は負の感情化が湧いたり、増えたりしますよね? そんな風に罰せられたりする事を恨んだり、悲しんだり、もしかしたら自分もそうなるかもしれないって恐れるような人が増えたりしたら、魔素が多くなってしまうのではないかと思うのですが」
「ああ、うん。確かに」
それでも不思議に魔素による被害は増えたとは聞かない。何が違うんだろう。
それとも魔物が現れる事があまりにも日常的になっていて話に上らなくなってきているんだろうか?
「何か夢を見たの?」
「いえ、特には。ただ、友人の知り合いが爵位を返上して、平民になったと聞いたので」
「ああ、余分な爵位を持っていなければ平民になってしまうんだね」
そう。ルフェリット王国では、高位の爵位を持っている者はそれまで与えられた副次的な爵位を持っている事が多い。その為、使っていない、余っている爵位は、降爵したりした場合とか(本来は滅多にないけれど)、子供たちに分け与えて使わせたりする事が出来るんだ。
なので、家自体を自ら終わりにして、領地も返上してしまったようなべウィック公爵家は没落してしまったけれど、ディンチ伯爵家のように伯爵位を返上して、領地を半分没収されても、持っていた爵位を名乗る事が可能なんだ。
旧ディンチ家と言われているが、実は今はクームス子爵家になっている。
同じように公爵位を返上するように言われてしまった二家は、公爵領からは出され、余っていた管轄領に領地替えをさせられて侯爵家と伯爵家になっている。
王家の管轄領は他にも幾つかあるからね。
「子爵家で、副爵もなかったので、結局領地も没収になってしまって。こんな風に大掛かりな粛清をして王国は一体何をしたいのでしょうか?」
ハリーはそう言って、綺麗にした土に薬草の苗を植え始めた。
手慣れたものだ。
「うん。それは分からないけど、でもこの動きが禍になるような事がないといいなとは思うよね」
「はい。本当に。別に悪い事をしていない僕たちまでも、何か変な事が起きたらどうしようって心配になります」
「そうだねぇ。でも爵位を返上させられたりしている所はそれなりに大きな何かをしてしまったところだから、ある意味ではきちんとした罰を受けているというか、悪い事が減っていると言う事だからね」
「それは判るのですが、あまりそれがきつくなると、反発も起きてしまいますよね」
「うん。その辺りの動きはないのか、今度お祖父様に伺ってみようか。お祖父様もかなり手が長い方だって言われているから、多分色々ご存じだと思うよ?」
「お話していただけるでしょうか?」
「きちんと知りたいと思っているなら、ちゃんとお話はして下さると思う。それで、ハリー本当に妖精たちの方からは何もないんだよね? 僕もあの変な黑いものが出てくるような事はなく過ごしているんだけど」
「はい。何かあったらすぐにお知らせしますね」
「うん。そうしてね。……よし、植え替え終了! いい感じかな。お水をお願いできる?」
「はい!」
元気に返事をしてハリーが水まき魔法を使い始めた。
それを見ながら僕は次の所に移動する。
そう。あれ以来その夢は見ていない。
あの黒いものに飲まれるような夢は、やっぱり魔人化した人に飲まれるような目に合うっていう予知夢だったのかなってちょっと思っているんだ。
ただ、あの時は、僕もものすごく過敏になっていた所もあるから、その気持ちが見せたのかなとも考えている。
「エディ兄様、今日はポーションはどうしますか?」
「ルシルが出かける前に沢山作ったから今日はいいかな。新しい薬草を増やしたいから植える方を優先するね」
「分かりました」
そうして温室で作業をしていると、珍しく父様がやってきた。
「エドワード、いるかい?」
「はい!」
何だろうと急いで温室を出る。
「今、少しいいかい?」
「はい。大丈夫です」
「では別館の方に」
「はい。ハリー、今日はもう終わりにしよう。また明日やるからそのままでいいよ。ハリーも休んで?」
「はい。分かりました」
ハリーにそう言って、僕と父様は別館へと移動した。
大きな集まりや、お客様が止まるところと、魔法陣などと設置されているそこにはハワード先生がいらしていた。
「こんにちはハワード先生」
「こんにちは。エドワード様」
ハワード先生が来ているなんて、何のお話だろう。
「遅くなって申し訳ございません」
そこへ兄様もやってきた。
「ああ、今ここに来たところだ。座りなさい。エドワードも」
「はい」
あまり広くはない部屋の中に遮音の魔法がかけられる。
「さて、早速だが、話をしておきたい事が溜まってきたのでね。アルフレッドは聞いている事も多いと思うが一緒に話を聞いておいてほしい」
「はい」
「ではまずは王国内の管轄領についてだ。元ハーヴィンには今ルシル・マーロウたちが視察に行っている。前回の調査からそれほど時間は経っていないが、領内はかなり改善されて、領民たちの生活もまだ差はあるが、保障が受けられるように手続きが済んだ。領内に残りたい者については住居を提供するというところまで話も進んでいる。また魔物と魔素の湧き出しが目に見えて減った。魔人化をしている者は今はいないらしい。そして、神殿まで行かれない領民たちはポーションでは治らない者に限りルシルと治癒魔法士が治療をしている。特にルシルは時間が経ってしまった欠損も治せるため、光の愛し子様と呼ばれている。彼が思っていたように、おいそれと手出しが出来ないように力をつけるという意味では今の所うまくいっているのだろう」
そうなんだ。なにかきっとふっきれたのかな。
「時間が経てばまた違う側面や問題点が出てくるかもしれないけれど、王室が認めている【光の愛し子】というものは今の所、王国内できちんとその存在を認められる事になった」
「良かったです」
「うん。そして、その他の管轄領だが、こちらもかなり手を入れているので把握できなかったような部分はずいぶんなくなっては来ている。元べウィック公爵領はかなり荒れていたが、だいぶ収まってはきた。アンデッドも確認されていない。荒廃して魔素が湧くところが減ってきた為か、王国全体が少し落ち着いてきているように見える」
父様が難しい顔のままそう言った。
「それについて先ほどハロルドと話していた事があるのですが」
僕がそういうと父様が「なんだい?」と振り向いた。
「はい。王国内では最近かなり粛清と呼ばれているような事が進んでおります。元々は悪い事をしていた者たちが正しく罰せられたという事なのですが、そんな風に罰せられたりする事を恨んだり、悲しんだり、もしかしたら自分もそうなるかもしれないと恐れるような人が増えて、魔素が多くなってしまう様な事はないのでしょうか?」
そう言う言うとハワード先生が「さすが、エドワード様とハロルド様ですね。良い所に気付かれました」とにっこり笑った。
------------
長くなるので一旦切ります。
まったく甘くなくてすみません( ;∀;)
今回は王子とルシル、そしてマーティン君とダニエル君とジェイムズ君。そしてその護衛に20名の魔導騎士隊。
本当に小説みたいな感じだ。
かなり管轄領内がかなり改善してきているので、人数を減らしたのと、思っていたよりも王城に残った兄様の仕事が多くて大変だったので、ニールデン公爵子息も残る事になった。
魔法がかなり上手なんだけど、書類の処理や、作成作業がとても早い人なんだって。
それに公爵家が残っていると色々とラクらしい。
とりあえず、粛清と呼ばれるものは続いていて、以前身体の中に魔素を持っていた人たちの多くが、現在の爵位を返上したり、または領地自体を没収されたりしているみたい。さすがに領地を没収されている人は数名だけどね。
それに伴って学園を退学した人もいるらしい。
まだ休み中だからはっきりはしない。
-*-*-*-*-*-
「エディ兄様、何だか沢山の貴族たちが色々悪い事をしていたのが次々に見つかって、罰せられているようですが、そう言うのは魔素を生み出さないのでしょうか?」
薬草の植え替えをしながらハリーが訊いてきた。
「うん? どういう事?」
「魔素は負の感情化が湧いたり、増えたりしますよね? そんな風に罰せられたりする事を恨んだり、悲しんだり、もしかしたら自分もそうなるかもしれないって恐れるような人が増えたりしたら、魔素が多くなってしまうのではないかと思うのですが」
「ああ、うん。確かに」
それでも不思議に魔素による被害は増えたとは聞かない。何が違うんだろう。
それとも魔物が現れる事があまりにも日常的になっていて話に上らなくなってきているんだろうか?
「何か夢を見たの?」
「いえ、特には。ただ、友人の知り合いが爵位を返上して、平民になったと聞いたので」
「ああ、余分な爵位を持っていなければ平民になってしまうんだね」
そう。ルフェリット王国では、高位の爵位を持っている者はそれまで与えられた副次的な爵位を持っている事が多い。その為、使っていない、余っている爵位は、降爵したりした場合とか(本来は滅多にないけれど)、子供たちに分け与えて使わせたりする事が出来るんだ。
なので、家自体を自ら終わりにして、領地も返上してしまったようなべウィック公爵家は没落してしまったけれど、ディンチ伯爵家のように伯爵位を返上して、領地を半分没収されても、持っていた爵位を名乗る事が可能なんだ。
旧ディンチ家と言われているが、実は今はクームス子爵家になっている。
同じように公爵位を返上するように言われてしまった二家は、公爵領からは出され、余っていた管轄領に領地替えをさせられて侯爵家と伯爵家になっている。
王家の管轄領は他にも幾つかあるからね。
「子爵家で、副爵もなかったので、結局領地も没収になってしまって。こんな風に大掛かりな粛清をして王国は一体何をしたいのでしょうか?」
ハリーはそう言って、綺麗にした土に薬草の苗を植え始めた。
手慣れたものだ。
「うん。それは分からないけど、でもこの動きが禍になるような事がないといいなとは思うよね」
「はい。本当に。別に悪い事をしていない僕たちまでも、何か変な事が起きたらどうしようって心配になります」
「そうだねぇ。でも爵位を返上させられたりしている所はそれなりに大きな何かをしてしまったところだから、ある意味ではきちんとした罰を受けているというか、悪い事が減っていると言う事だからね」
「それは判るのですが、あまりそれがきつくなると、反発も起きてしまいますよね」
「うん。その辺りの動きはないのか、今度お祖父様に伺ってみようか。お祖父様もかなり手が長い方だって言われているから、多分色々ご存じだと思うよ?」
「お話していただけるでしょうか?」
「きちんと知りたいと思っているなら、ちゃんとお話はして下さると思う。それで、ハリー本当に妖精たちの方からは何もないんだよね? 僕もあの変な黑いものが出てくるような事はなく過ごしているんだけど」
「はい。何かあったらすぐにお知らせしますね」
「うん。そうしてね。……よし、植え替え終了! いい感じかな。お水をお願いできる?」
「はい!」
元気に返事をしてハリーが水まき魔法を使い始めた。
それを見ながら僕は次の所に移動する。
そう。あれ以来その夢は見ていない。
あの黒いものに飲まれるような夢は、やっぱり魔人化した人に飲まれるような目に合うっていう予知夢だったのかなってちょっと思っているんだ。
ただ、あの時は、僕もものすごく過敏になっていた所もあるから、その気持ちが見せたのかなとも考えている。
「エディ兄様、今日はポーションはどうしますか?」
「ルシルが出かける前に沢山作ったから今日はいいかな。新しい薬草を増やしたいから植える方を優先するね」
「分かりました」
そうして温室で作業をしていると、珍しく父様がやってきた。
「エドワード、いるかい?」
「はい!」
何だろうと急いで温室を出る。
「今、少しいいかい?」
「はい。大丈夫です」
「では別館の方に」
「はい。ハリー、今日はもう終わりにしよう。また明日やるからそのままでいいよ。ハリーも休んで?」
「はい。分かりました」
ハリーにそう言って、僕と父様は別館へと移動した。
大きな集まりや、お客様が止まるところと、魔法陣などと設置されているそこにはハワード先生がいらしていた。
「こんにちはハワード先生」
「こんにちは。エドワード様」
ハワード先生が来ているなんて、何のお話だろう。
「遅くなって申し訳ございません」
そこへ兄様もやってきた。
「ああ、今ここに来たところだ。座りなさい。エドワードも」
「はい」
あまり広くはない部屋の中に遮音の魔法がかけられる。
「さて、早速だが、話をしておきたい事が溜まってきたのでね。アルフレッドは聞いている事も多いと思うが一緒に話を聞いておいてほしい」
「はい」
「ではまずは王国内の管轄領についてだ。元ハーヴィンには今ルシル・マーロウたちが視察に行っている。前回の調査からそれほど時間は経っていないが、領内はかなり改善されて、領民たちの生活もまだ差はあるが、保障が受けられるように手続きが済んだ。領内に残りたい者については住居を提供するというところまで話も進んでいる。また魔物と魔素の湧き出しが目に見えて減った。魔人化をしている者は今はいないらしい。そして、神殿まで行かれない領民たちはポーションでは治らない者に限りルシルと治癒魔法士が治療をしている。特にルシルは時間が経ってしまった欠損も治せるため、光の愛し子様と呼ばれている。彼が思っていたように、おいそれと手出しが出来ないように力をつけるという意味では今の所うまくいっているのだろう」
そうなんだ。なにかきっとふっきれたのかな。
「時間が経てばまた違う側面や問題点が出てくるかもしれないけれど、王室が認めている【光の愛し子】というものは今の所、王国内できちんとその存在を認められる事になった」
「良かったです」
「うん。そして、その他の管轄領だが、こちらもかなり手を入れているので把握できなかったような部分はずいぶんなくなっては来ている。元べウィック公爵領はかなり荒れていたが、だいぶ収まってはきた。アンデッドも確認されていない。荒廃して魔素が湧くところが減ってきた為か、王国全体が少し落ち着いてきているように見える」
父様が難しい顔のままそう言った。
「それについて先ほどハロルドと話していた事があるのですが」
僕がそういうと父様が「なんだい?」と振り向いた。
「はい。王国内では最近かなり粛清と呼ばれているような事が進んでおります。元々は悪い事をしていた者たちが正しく罰せられたという事なのですが、そんな風に罰せられたりする事を恨んだり、悲しんだり、もしかしたら自分もそうなるかもしれないと恐れるような人が増えて、魔素が多くなってしまう様な事はないのでしょうか?」
そう言う言うとハワード先生が「さすが、エドワード様とハロルド様ですね。良い所に気付かれました」とにっこり笑った。
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まったく甘くなくてすみません( ;∀;)
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