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そうです、私が変な通訳者さんです
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「大丈夫……大丈夫だよ。 頑張れ私!」
「……本当にここに来るのが嫌なんだね」
「逆になんでセシリアは大丈夫なの!? 私たち卒業してないんだからね??」
「ふむ……まぁ私は別に落第したわけではないからね。 むしろ久々に来たから楽しみだよ?」
「ぐっ……」
よく考えたら常に成績トップを保っていたセシリアには何ひとつとして恐れることはないでしょうねぇ……。
しかし……劣等生な私はもしも元同級生と鉢合わせて閉まったら……と考えてしまいます。
そもそもなんでこの魔法大学から依頼が来るですか!!
「はぁ……憂鬱だぁ……」
「ここにいても仕方ないし……早く行くとしよう」
「うん……そうだね…………はぁ」
ただを捏ねても仕方ないので……私はがっくりと肩を落としながら懐かしき校門をくぐり抜けるのでした……。
★★★★★
「「「「「「アリス様~! セシリア様~! お待ちくださいませー!!!!」」」」」」
「「くっ……来るなぁぁぁ!」」
先程の憂鬱さによって鉛のようにピクリとも動かなかった頃とは一転して、私の足はありえない程早い回転率で運動し……後ろから私たちを追いかけてくる女子生徒一同から必死で逃げ続けました。
校門をくぐり抜けるや否や追いかけられたので訳が分かりません。
「セシリア! 箒出して!!」
「……! その手があったか!! 任せてくれ!」
セシリアは当然のように無詠唱魔法を行使して愛用の箒を呼び出し、私を乗せていつも以上のスピードで宙を舞いました。
「「「「「逃がしませんわぁぁぁ!」」」」」
「「ですよねぇ……」」
流石は名だたる魔法大学の生徒と言うべきか、詠唱を挟んだもののスムーズな動作で箒を呼び出した女子生徒一同はほとんどロスタイム無しに私たちを追跡してきます。
これじゃあフィールドが地上から空に変わっただけじゃないですか!!
いくらセシリアが早いと言っても……安全性の観点から出せる速度には限界があります。 そのせいで思うように距離が広がらないですし……どうしましょうか。
「アリス! 視界妨害だ! 何か適当に魔法を!」
「……! その手があったね! よしっ! 任せて!」
セシリアの助言に従って私はローブの内側にしまい込んでいる杖さんを探そうとして……探そうとして……して。
「……ねぇセシリア」
「アリス……まさか……」
私の情けない声色で察しが着いたのでしょうか、セシリアは何とも言えない微妙な表情を浮かべました。
えぇ……そのまさかです。
「杖……忘れちゃった」
魔法使いとしてあるまじき失態。 試験の日に鉛筆を忘れるくらいの失態ですよこれは!!!
「そんな馬鹿な……」
「……っ!! セシリア! 前前!! ……前見て!」
「ん? ……! しまっ……」
あまりに驚いたからでしょうか、セシリアにしては珍しく箒の操作を謝ってしまい……前を向いた時には校舎に激突する数秒前でした。
ここからの回避は不可能……まずいですよ!!
「とりあえず……窓に激突するぞ!」
必死で軌道を修正したセシリアによって……私たちは窓に突入します。
パリーン! ガラガラガッシャーン!
「なっ……貴女達は一体!?」
いきなり窓を突き破り、床をゴロゴロと転がった私たちを見て驚きの声をあげる一人の女性。
私はその声に心当たりがありました。
顔を上げると……やはりそこに居たのは想像通りの人物で……私はゆっくりと口を開きました。
「ええと……お久しぶりです校長さん。 異種族通訳者のアリスと申します。 ……えへへ」
「……本当にここに来るのが嫌なんだね」
「逆になんでセシリアは大丈夫なの!? 私たち卒業してないんだからね??」
「ふむ……まぁ私は別に落第したわけではないからね。 むしろ久々に来たから楽しみだよ?」
「ぐっ……」
よく考えたら常に成績トップを保っていたセシリアには何ひとつとして恐れることはないでしょうねぇ……。
しかし……劣等生な私はもしも元同級生と鉢合わせて閉まったら……と考えてしまいます。
そもそもなんでこの魔法大学から依頼が来るですか!!
「はぁ……憂鬱だぁ……」
「ここにいても仕方ないし……早く行くとしよう」
「うん……そうだね…………はぁ」
ただを捏ねても仕方ないので……私はがっくりと肩を落としながら懐かしき校門をくぐり抜けるのでした……。
★★★★★
「「「「「「アリス様~! セシリア様~! お待ちくださいませー!!!!」」」」」」
「「くっ……来るなぁぁぁ!」」
先程の憂鬱さによって鉛のようにピクリとも動かなかった頃とは一転して、私の足はありえない程早い回転率で運動し……後ろから私たちを追いかけてくる女子生徒一同から必死で逃げ続けました。
校門をくぐり抜けるや否や追いかけられたので訳が分かりません。
「セシリア! 箒出して!!」
「……! その手があったか!! 任せてくれ!」
セシリアは当然のように無詠唱魔法を行使して愛用の箒を呼び出し、私を乗せていつも以上のスピードで宙を舞いました。
「「「「「逃がしませんわぁぁぁ!」」」」」
「「ですよねぇ……」」
流石は名だたる魔法大学の生徒と言うべきか、詠唱を挟んだもののスムーズな動作で箒を呼び出した女子生徒一同はほとんどロスタイム無しに私たちを追跡してきます。
これじゃあフィールドが地上から空に変わっただけじゃないですか!!
いくらセシリアが早いと言っても……安全性の観点から出せる速度には限界があります。 そのせいで思うように距離が広がらないですし……どうしましょうか。
「アリス! 視界妨害だ! 何か適当に魔法を!」
「……! その手があったね! よしっ! 任せて!」
セシリアの助言に従って私はローブの内側にしまい込んでいる杖さんを探そうとして……探そうとして……して。
「……ねぇセシリア」
「アリス……まさか……」
私の情けない声色で察しが着いたのでしょうか、セシリアは何とも言えない微妙な表情を浮かべました。
えぇ……そのまさかです。
「杖……忘れちゃった」
魔法使いとしてあるまじき失態。 試験の日に鉛筆を忘れるくらいの失態ですよこれは!!!
「そんな馬鹿な……」
「……っ!! セシリア! 前前!! ……前見て!」
「ん? ……! しまっ……」
あまりに驚いたからでしょうか、セシリアにしては珍しく箒の操作を謝ってしまい……前を向いた時には校舎に激突する数秒前でした。
ここからの回避は不可能……まずいですよ!!
「とりあえず……窓に激突するぞ!」
必死で軌道を修正したセシリアによって……私たちは窓に突入します。
パリーン! ガラガラガッシャーン!
「なっ……貴女達は一体!?」
いきなり窓を突き破り、床をゴロゴロと転がった私たちを見て驚きの声をあげる一人の女性。
私はその声に心当たりがありました。
顔を上げると……やはりそこに居たのは想像通りの人物で……私はゆっくりと口を開きました。
「ええと……お久しぶりです校長さん。 異種族通訳者のアリスと申します。 ……えへへ」
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