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魔導学院へ
入学の準備
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街についたら私たちとルククさんはそれぞれ馬車を返却して歩いて町を回ることにした。荷馬車には積荷がたくさん載っていたはずだけどその荷物も全部まとめて馬車屋に明け渡して、その代金としていくら受け取るのかを交渉していた。
馬車屋からしたらローリスクで商品を遠くまで運べるし、客から実質タダで移動手段を得られる上に、うまくいけば小遣い稼ぎにもなるようなビジネスモデルらしい。
「お客さん、盗賊団は大丈夫だったんですか?」
「ええまあ、はい。元盗賊団と遭遇はしたのですが、盗賊行為はもうしないって言ってました。多分この平原は比較的安全になったはずですよ」
「そうですか……、貴重な情報ありがとうございます。おや、この魔水晶はダメですね。内側の魔力が完全に変質してしまっています。この分は料金から引かせてもらいますね」
「え……本当ですね。それならしょうがないですね」
「ところで、報告書には『この馬は足を痛めやすい』とあるのですが、道中は大丈夫でしたか?」
「それなら……」
シグレさんがこちらを見て答えづらそうにしている。お馬さんの手柄をどう説明しようか迷っているのかな。
「それならわたし(のお馬さん)が治療しておきましたよ」
「それは助かります! 怪我の痕跡も残さない治療はお見事ですね。この分は料金に乗せておきますね」
魔水晶とかいう魔道具を壊しちゃったのは多分わたしのせいだけど、その分の料金はお馬さんの治療で相殺ってことでいいかな。
ちなみに今は、盗賊団が暴れ回っているという情報があって影響で、運び切ったときの報酬は割高になっているらしい。
受け取った袋に金貨が詰まっているのを見てシグレさんは目を丸くしていた。
「それでシグレさん、これからどうするの? てか、どうしたらいいの?」
「そうですね、アカネさんも魔導学院の入学試験を受けることにするんですよね。でしたらまずは色々と道具を買い揃える必要があります」
「そうなんだ。お金足りるかな……」
「安心してください。思わぬ臨時報酬がありましたので、アカネさんの分もわたしが払いますよ!」
入学試験を受けるためには推薦書もそうだけど、他にも見習魔導士の正装や魔導を勉強するための教材も買う必要があるらしい。
いくらなんでもシグレさんにお世話になりすぎている気もするけれど、背に腹は変えられないし。この恩はいつか返すとして、いまはお世話になっておくことにしようかな。
「それではいきましょう、アカネさん! まずは推薦書の原紙を手に入れるために、教会に向かいましょう!」
馬車屋からしたらローリスクで商品を遠くまで運べるし、客から実質タダで移動手段を得られる上に、うまくいけば小遣い稼ぎにもなるようなビジネスモデルらしい。
「お客さん、盗賊団は大丈夫だったんですか?」
「ええまあ、はい。元盗賊団と遭遇はしたのですが、盗賊行為はもうしないって言ってました。多分この平原は比較的安全になったはずですよ」
「そうですか……、貴重な情報ありがとうございます。おや、この魔水晶はダメですね。内側の魔力が完全に変質してしまっています。この分は料金から引かせてもらいますね」
「え……本当ですね。それならしょうがないですね」
「ところで、報告書には『この馬は足を痛めやすい』とあるのですが、道中は大丈夫でしたか?」
「それなら……」
シグレさんがこちらを見て答えづらそうにしている。お馬さんの手柄をどう説明しようか迷っているのかな。
「それならわたし(のお馬さん)が治療しておきましたよ」
「それは助かります! 怪我の痕跡も残さない治療はお見事ですね。この分は料金に乗せておきますね」
魔水晶とかいう魔道具を壊しちゃったのは多分わたしのせいだけど、その分の料金はお馬さんの治療で相殺ってことでいいかな。
ちなみに今は、盗賊団が暴れ回っているという情報があって影響で、運び切ったときの報酬は割高になっているらしい。
受け取った袋に金貨が詰まっているのを見てシグレさんは目を丸くしていた。
「それでシグレさん、これからどうするの? てか、どうしたらいいの?」
「そうですね、アカネさんも魔導学院の入学試験を受けることにするんですよね。でしたらまずは色々と道具を買い揃える必要があります」
「そうなんだ。お金足りるかな……」
「安心してください。思わぬ臨時報酬がありましたので、アカネさんの分もわたしが払いますよ!」
入学試験を受けるためには推薦書もそうだけど、他にも見習魔導士の正装や魔導を勉強するための教材も買う必要があるらしい。
いくらなんでもシグレさんにお世話になりすぎている気もするけれど、背に腹は変えられないし。この恩はいつか返すとして、いまはお世話になっておくことにしようかな。
「それではいきましょう、アカネさん! まずは推薦書の原紙を手に入れるために、教会に向かいましょう!」
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