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街
魔導謄本でステータス測ってみた
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「おねーちゃん、キオクソーシツなんだって? よくわかんないけど大変そうだね。この機械の使い方、わかる?」
「え、ああうん。わかんないけど……この張り紙には『手を置くだけで全て完了します』って書いてあるから」
「よかった。キオクソーシツでも文字は読めるんだね。じゃーおねーちゃん、機械の準備はできてるから、そこの台の手形に合わせて手を置いてね!」
どうやらおっちゃんはこの女の子にメールかなにかであらかたの事情まで説明してくれといたらしい。様子を見た感じ記憶喪失という言葉は知らなかったけど、私が何もかも忘れてしまっているということは無事に伝わっているのかな?
女の子が指差す先を見ると、手の形に線が引かれた台があった。
ここで躊躇う理由もないから思い切って台の上に手を置くと、ヒヤリとした冷たい感触とともに力が吸い取られていくような感覚が……。
「ピピッ、魔力パターンの解析、完了しました!」
これで、失われた私の記憶に関する情報が手に入りそうかな……。
「ピーッ、ピーッ! 該当するパターンが存在しません。新規で登録を行いますか?」
「……まあ、そんな気はしてたけどね。とりあえず、『はい』を選択すれば、いいのかな」
女の子に目配せすると、不思議な顔をされながら「うん?」と頷かれたので、画面に表示されている『はい』のボタンに触ると反応して画面がコロコロ切り替わってどんどん次の画面に切り替わっていく。
あっぶねぇ、タッチパネル式になってなかったら反応しない画面を触りながら首を傾げる頭悪い人になるところだった……。
「おねーちゃん、処理が終わりましたよ! これがおねーちゃんのステータス……ええっ⁉︎ なにこの魔力量、見たことない!」
「え、なになに? そんなに凄い結果だったの?」
「凄いっていうか、見たほうが早いよ。ほら、結果はこのカードに載ってるから」
「どれどれ?」
ステータス
名前:アカネ
魔力値:2
魔力属性:未定
「おねーちゃん、この魔力値、生まれてきたばかりの赤ちゃんと同じぐらいだよ⁉︎ 今までどうやって生きてきたの……そっか、全部忘れちゃったんだっけ」
「ちなみにだけど、お嬢ちゃんの魔力値はどんなもんなの?」
「私? 私はこんなもんだけど……、でも、そんなに珍しい数値でもないよ?」
ステータス
名前:ピピ
魔力値:9999…
魔力属性:草(風+水)
魔力値がカンストしとるやん……。
「魔力値なんて、15歳ぐらいになったら誰でも最大値になるんだよ、アカネおねーちゃん。まあ私は、人と比べたら成長が早いけど、魔力値なんかよりも、普通は属性の方が大事なんだよ」
「まあ私のほうは、属性も無属性だったんだけどね」
「おかしいよね。機械が故障したのかな……あ! わかったかも、アカネおねーちゃん!」
「わかったって、なにがわかったの? ピピちゃん」
「えへへ……、きっと、アカネおねーちゃんの魔力は、おねーちゃんの記憶とともにどっかに行っちゃったんだよ! だからきっと、おねーちゃんが記憶を取り戻せば、おねーちゃんの魔力も元に戻るはずだよ‼︎」
……あれ、これって記憶喪失系のお話だったの?
「え、ああうん。わかんないけど……この張り紙には『手を置くだけで全て完了します』って書いてあるから」
「よかった。キオクソーシツでも文字は読めるんだね。じゃーおねーちゃん、機械の準備はできてるから、そこの台の手形に合わせて手を置いてね!」
どうやらおっちゃんはこの女の子にメールかなにかであらかたの事情まで説明してくれといたらしい。様子を見た感じ記憶喪失という言葉は知らなかったけど、私が何もかも忘れてしまっているということは無事に伝わっているのかな?
女の子が指差す先を見ると、手の形に線が引かれた台があった。
ここで躊躇う理由もないから思い切って台の上に手を置くと、ヒヤリとした冷たい感触とともに力が吸い取られていくような感覚が……。
「ピピッ、魔力パターンの解析、完了しました!」
これで、失われた私の記憶に関する情報が手に入りそうかな……。
「ピーッ、ピーッ! 該当するパターンが存在しません。新規で登録を行いますか?」
「……まあ、そんな気はしてたけどね。とりあえず、『はい』を選択すれば、いいのかな」
女の子に目配せすると、不思議な顔をされながら「うん?」と頷かれたので、画面に表示されている『はい』のボタンに触ると反応して画面がコロコロ切り替わってどんどん次の画面に切り替わっていく。
あっぶねぇ、タッチパネル式になってなかったら反応しない画面を触りながら首を傾げる頭悪い人になるところだった……。
「おねーちゃん、処理が終わりましたよ! これがおねーちゃんのステータス……ええっ⁉︎ なにこの魔力量、見たことない!」
「え、なになに? そんなに凄い結果だったの?」
「凄いっていうか、見たほうが早いよ。ほら、結果はこのカードに載ってるから」
「どれどれ?」
ステータス
名前:アカネ
魔力値:2
魔力属性:未定
「おねーちゃん、この魔力値、生まれてきたばかりの赤ちゃんと同じぐらいだよ⁉︎ 今までどうやって生きてきたの……そっか、全部忘れちゃったんだっけ」
「ちなみにだけど、お嬢ちゃんの魔力値はどんなもんなの?」
「私? 私はこんなもんだけど……、でも、そんなに珍しい数値でもないよ?」
ステータス
名前:ピピ
魔力値:9999…
魔力属性:草(風+水)
魔力値がカンストしとるやん……。
「魔力値なんて、15歳ぐらいになったら誰でも最大値になるんだよ、アカネおねーちゃん。まあ私は、人と比べたら成長が早いけど、魔力値なんかよりも、普通は属性の方が大事なんだよ」
「まあ私のほうは、属性も無属性だったんだけどね」
「おかしいよね。機械が故障したのかな……あ! わかったかも、アカネおねーちゃん!」
「わかったって、なにがわかったの? ピピちゃん」
「えへへ……、きっと、アカネおねーちゃんの魔力は、おねーちゃんの記憶とともにどっかに行っちゃったんだよ! だからきっと、おねーちゃんが記憶を取り戻せば、おねーちゃんの魔力も元に戻るはずだよ‼︎」
……あれ、これって記憶喪失系のお話だったの?
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