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聖剣
三人の勇者
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「二人とも……あのネズミは魔物だ。そしてあの炎は……簡単に言えば、敵の攻撃だ。俺を標的に追尾して襲ってくる!」
シオリが言った「あのやばいの」とは、黒く燃える炎のことだろう。
今は光の精霊がバチバチと音を立てながら押さえつけているが、勢いが弱まる様子は見られない。
それに、どうやらアカリの力でも完全に封じることは出来ていないようで、少しずつこちら側に押し込まれているようにも見える。
「イツキくん……ごめん、もう長くは……どうしたら良い?」
「ああ。あの炎はネズミの命を燃やして生み出された特殊な攻撃だ。あれを生み出した術士を倒せばどうにかなると思うんだが……」
「そうなの? それってあの、逃げようとしているネズミのこと?」
「逃げようと? ……マジかよ、あいつ、本当に逃げようとしていやがる。待て、逃がすか!」
さっき手から落としてしまっていたソラワリを引き寄せて掴み、そのまま投擲すると、直撃はしなかったが、ネズミの進行方向に突き刺さった。
立ち止まったネズミは、即座に向きを変えて再び走り出そうとするが、それよりもシオリが『プリズン!』と呪文を唱え、ネズミの周りに鉄の檻が生み出される方が早かった。
さっきまでは、ネズミの方に数的優位があったのだが、アカリとシオリが合流したことで、それはいつの間にか逆転していた。
扉を守るように配置していたネズミは、二人がこの部屋に入ってくるときに倒されていたのか、そこには魔物が倒されたときに出る灰がうっすらと積もっているだけだったから、黒い炎を抜きにすれば、俺達が三人で、ネズミはたったの一匹ということになる。
しかもその、最後の一匹は檻の中に閉じ込められている。逃げだそうと手に持っていた杖を鉄格子にぶつけているが、シオリの表情を見た感じ、心配は必要なさそうだ。
シオリは、すでに捕らえたネズミには興味が無いと言わんばかりに、どこからか一冊の本を取り出して、何かを調べだした。
アカリの精霊がなんとか抑え込んでいる黒い炎から本の記述へと、そして、ネズミの死骸が三つ転がっている魔方陣を最後に一瞥して、何かがわかったように一言呟いた。
「アカリ、あと少しの間、そのままでお願いします。……『ディスペル・ドロップ!』」
シオリが呪文を唱えると、炎の真上に魔方陣が描かれて、そこから一滴の水がこぼれ落ちた。
あの火力に対してたったこれだけの水では、まさに「焼け石の水」……かと思ったら、その一滴の水を受けた炎は弾けるように飛んで消滅した。
それを見て、檻の中のネズミは「バカナ……」と驚愕と絶望が混ざったような表情で両手を床に着き、抵抗を止めた。
「シオリ……今のは、何をしたんだ?」
「大したことはしていませんよ。あの術式は、本に書いてあるのを読んだことがあったので。あれは、大昔の戦争で使われていた、原始的な魔術です。汎用的な『解除』の魔術が発明されて以来、あまり使われなくなったと書かれていたのですが……」
それはつまり、魔界のネズミは、そんな時代遅れの術式しか使えないぐらいに、遅れた魔物だったのだろうか。
それとも、時が経つことで『解除』の魔術が忘れ去られていき、再び使われるようになったとか?
確かにそれも気になる情報ではあるけれど、それよりも今は助けに来てくれた二人に礼を言うことにしよう。
「二人とも、助けに来てくれて、助かった。ティナと赤髪にも礼を言わないとな……」
「はい。二人ともイツキのことを心配しているようでした。……敵がいるとは、聞いてませんでしたが」
「そうだね。私もシオリちゃんも、あの二人からは『イツキくんを励ましてくれ』としか聞いてないからね……でも、そんなに落ち込んでいないみたいで、安心したよ。事情は聞いてないから、何に落ち込むのかも知らないけどね」
「そうか、あの二人がそんなことを……」
普通にしていたつもりだったのだが、あの二人からは俺が聖剣と魔剣を失って落ち込んでいるように見えたのだろうか。
まあ実際問題、精神的なショックがなかったかといえば確かに少しはあったと思う。
それにそうでなくても、結果的にアカリとシオリが助けに来てくれなければ、今頃俺は黒い炎によって消し炭になっていたかもしれないから、そのことにはとりあえず感謝している。
のだが……
同情されたような気分になってしまい、どうにも釈然としないのは、今まで横に並んで対等だった相手が、急に先に進んでしまい、置いて行かれたような気分になったのかもしれない。
こんなことを考えている時点で、あの二人が心配しているように俺の中には相当なショックがあったということか。
これなら、心配されても仕方がない……と、とりあえず今はそう考えておくことにしよう。
それよりも今は、せっかく敵を生かしたまま捕らえたのだから、いろいろと情報をはいてもらうことにしよう。
もちろん素直に話してもらえるとは思えないし、話したところで虚実が混ざっているだろうから簡単に信用することも出来ないわけだが、それでも質問に対する反応を見れば、それなりにいろいろな情報を得ることが出来るだろう。
アカリとシオリの二人に並んで、ネズミが捕らえられている檻に近づくと、ネズミは隠し持っていたナイフを自分自身に突き立てようとする。
だが、その刃は皮膚の上でぽよんと弾み、傷の一つを付けることすら出来なかった。
「無駄ですよ。その『プリズン』は、内部で行われる暴行を無効化します。そしてそれは、あなた自身への攻撃も含まれています!」
シオリによると、この檻は、中に入った魔物の魔力を沈静化することが出来るらしい。
つまり、人間をこの檻で捕らえてもただの鉄格子でしかないのだが、魔物を捕らえた場合は内部からは絶対に破壊できない完璧な牢獄になるらしい。
最初はシオリの言葉に耳を傾けずに、ナイフで自分の体をどうにか傷つけて自殺しようとしていたネズミも、自らの首に当てたナイフが無情にも弾かれたのを確認して、今の状況を理解したらしい。
そのままネズミは諦めてナイフを床に置き、開き直るように俺達の方に体を向けてきた。
これは、話を聞こうという態度というよりは、何があっても話さないぞという覚悟のようにも見える。
その表情からは、強い使命のようなものすら感じられる。
最悪の場合、何も聞き出せなければ、倒して俺達の経験値にするしかなくなるかもしれないな……
シオリが言った「あのやばいの」とは、黒く燃える炎のことだろう。
今は光の精霊がバチバチと音を立てながら押さえつけているが、勢いが弱まる様子は見られない。
それに、どうやらアカリの力でも完全に封じることは出来ていないようで、少しずつこちら側に押し込まれているようにも見える。
「イツキくん……ごめん、もう長くは……どうしたら良い?」
「ああ。あの炎はネズミの命を燃やして生み出された特殊な攻撃だ。あれを生み出した術士を倒せばどうにかなると思うんだが……」
「そうなの? それってあの、逃げようとしているネズミのこと?」
「逃げようと? ……マジかよ、あいつ、本当に逃げようとしていやがる。待て、逃がすか!」
さっき手から落としてしまっていたソラワリを引き寄せて掴み、そのまま投擲すると、直撃はしなかったが、ネズミの進行方向に突き刺さった。
立ち止まったネズミは、即座に向きを変えて再び走り出そうとするが、それよりもシオリが『プリズン!』と呪文を唱え、ネズミの周りに鉄の檻が生み出される方が早かった。
さっきまでは、ネズミの方に数的優位があったのだが、アカリとシオリが合流したことで、それはいつの間にか逆転していた。
扉を守るように配置していたネズミは、二人がこの部屋に入ってくるときに倒されていたのか、そこには魔物が倒されたときに出る灰がうっすらと積もっているだけだったから、黒い炎を抜きにすれば、俺達が三人で、ネズミはたったの一匹ということになる。
しかもその、最後の一匹は檻の中に閉じ込められている。逃げだそうと手に持っていた杖を鉄格子にぶつけているが、シオリの表情を見た感じ、心配は必要なさそうだ。
シオリは、すでに捕らえたネズミには興味が無いと言わんばかりに、どこからか一冊の本を取り出して、何かを調べだした。
アカリの精霊がなんとか抑え込んでいる黒い炎から本の記述へと、そして、ネズミの死骸が三つ転がっている魔方陣を最後に一瞥して、何かがわかったように一言呟いた。
「アカリ、あと少しの間、そのままでお願いします。……『ディスペル・ドロップ!』」
シオリが呪文を唱えると、炎の真上に魔方陣が描かれて、そこから一滴の水がこぼれ落ちた。
あの火力に対してたったこれだけの水では、まさに「焼け石の水」……かと思ったら、その一滴の水を受けた炎は弾けるように飛んで消滅した。
それを見て、檻の中のネズミは「バカナ……」と驚愕と絶望が混ざったような表情で両手を床に着き、抵抗を止めた。
「シオリ……今のは、何をしたんだ?」
「大したことはしていませんよ。あの術式は、本に書いてあるのを読んだことがあったので。あれは、大昔の戦争で使われていた、原始的な魔術です。汎用的な『解除』の魔術が発明されて以来、あまり使われなくなったと書かれていたのですが……」
それはつまり、魔界のネズミは、そんな時代遅れの術式しか使えないぐらいに、遅れた魔物だったのだろうか。
それとも、時が経つことで『解除』の魔術が忘れ去られていき、再び使われるようになったとか?
確かにそれも気になる情報ではあるけれど、それよりも今は助けに来てくれた二人に礼を言うことにしよう。
「二人とも、助けに来てくれて、助かった。ティナと赤髪にも礼を言わないとな……」
「はい。二人ともイツキのことを心配しているようでした。……敵がいるとは、聞いてませんでしたが」
「そうだね。私もシオリちゃんも、あの二人からは『イツキくんを励ましてくれ』としか聞いてないからね……でも、そんなに落ち込んでいないみたいで、安心したよ。事情は聞いてないから、何に落ち込むのかも知らないけどね」
「そうか、あの二人がそんなことを……」
普通にしていたつもりだったのだが、あの二人からは俺が聖剣と魔剣を失って落ち込んでいるように見えたのだろうか。
まあ実際問題、精神的なショックがなかったかといえば確かに少しはあったと思う。
それにそうでなくても、結果的にアカリとシオリが助けに来てくれなければ、今頃俺は黒い炎によって消し炭になっていたかもしれないから、そのことにはとりあえず感謝している。
のだが……
同情されたような気分になってしまい、どうにも釈然としないのは、今まで横に並んで対等だった相手が、急に先に進んでしまい、置いて行かれたような気分になったのかもしれない。
こんなことを考えている時点で、あの二人が心配しているように俺の中には相当なショックがあったということか。
これなら、心配されても仕方がない……と、とりあえず今はそう考えておくことにしよう。
それよりも今は、せっかく敵を生かしたまま捕らえたのだから、いろいろと情報をはいてもらうことにしよう。
もちろん素直に話してもらえるとは思えないし、話したところで虚実が混ざっているだろうから簡単に信用することも出来ないわけだが、それでも質問に対する反応を見れば、それなりにいろいろな情報を得ることが出来るだろう。
アカリとシオリの二人に並んで、ネズミが捕らえられている檻に近づくと、ネズミは隠し持っていたナイフを自分自身に突き立てようとする。
だが、その刃は皮膚の上でぽよんと弾み、傷の一つを付けることすら出来なかった。
「無駄ですよ。その『プリズン』は、内部で行われる暴行を無効化します。そしてそれは、あなた自身への攻撃も含まれています!」
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最初はシオリの言葉に耳を傾けずに、ナイフで自分の体をどうにか傷つけて自殺しようとしていたネズミも、自らの首に当てたナイフが無情にも弾かれたのを確認して、今の状況を理解したらしい。
そのままネズミは諦めてナイフを床に置き、開き直るように俺達の方に体を向けてきた。
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