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ログアウト権限を獲得した者たち
シュウさんへのお願い
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『何だろうか。あまり難しいこと、特に、えすえぬえす、的なものは期待しないでほしい』
「心配しないでください。会社内で確認してきてほしいことがあるだけです」
『……ん?』
「あのダンジョンの中で、二台のパソコンからWFOの企画書が出てきたじゃないですか」
『出てきたな』
「もし、シュウカさんが言っていた通り、あのダンジョンがナイトメア・ソフトウェアの会社を模したものだったとしたら、あのパソコンや企画書も実在するのではないかと思うのです」
『なるほど?』
「なので、あの企画書を作った人と、あとからそっくりの企画書を作った人を特定したいんです」
『……心得た。調べられるか、試してみる』
「危なくないですかね」
『9階にも、知り合いがいる。なんとかなるはずだ。とりあえず、あのデスクの配置から、誰のデスクを意識して作られたものかだけでも分かれば、万々歳だな』
「それが分かれば、一つ前進できる気がしますね」
あのダンジョン攻略を攻略することこそが、今の私たちにできること。そしてあのダンジョン攻略にはおそらく、本物のナイトメア・ソフトウェアの会社内での探索も必要になってくる。面白みを感じてる場合じゃないんだけど、リアルとゲームの複合型ゲームみたいで、新鮮。
『ムトウが考えていることは分からないが、できることをやって行くしかないな』
「現実世界にも、向こうの世界で作ったアイテムを持ち込めたらいいですけどね」
『それができたら最強だが、あったらあったでまずいだろうな』
確かに。それだと、他の人のスキルとかも現実世界で利用できることになるから、急に殺伐としてくるもんね。
『明日何か分かったら連絡する。……まぁ、何もなくとも一応連絡はする予定だが。22時以降になると思うから、それくらいにはスマートフォンの電源を入れておいてくれ』
「分かりました」
電話を切ったあと、既に寝室で眠っていた母親を叩き起こす。不機嫌な母親に、現在、本来ならゲーム世界に取り残されていたはずだったこと、朝、会社に欠勤連絡を入れてほしいことを伝えた。
朝以降、スマートフォンの電源は切ってしまっていいと思うけど、やっぱりパソコンは使おう。他の人たちの状況や、こっち側から見たゲームの様子を知っておいて損はない。情報を集めるのは大事だからね。間違って、仕事のメールとかだけ返信しないように気をつけよう。
「心配しないでください。会社内で確認してきてほしいことがあるだけです」
『……ん?』
「あのダンジョンの中で、二台のパソコンからWFOの企画書が出てきたじゃないですか」
『出てきたな』
「もし、シュウカさんが言っていた通り、あのダンジョンがナイトメア・ソフトウェアの会社を模したものだったとしたら、あのパソコンや企画書も実在するのではないかと思うのです」
『なるほど?』
「なので、あの企画書を作った人と、あとからそっくりの企画書を作った人を特定したいんです」
『……心得た。調べられるか、試してみる』
「危なくないですかね」
『9階にも、知り合いがいる。なんとかなるはずだ。とりあえず、あのデスクの配置から、誰のデスクを意識して作られたものかだけでも分かれば、万々歳だな』
「それが分かれば、一つ前進できる気がしますね」
あのダンジョン攻略を攻略することこそが、今の私たちにできること。そしてあのダンジョン攻略にはおそらく、本物のナイトメア・ソフトウェアの会社内での探索も必要になってくる。面白みを感じてる場合じゃないんだけど、リアルとゲームの複合型ゲームみたいで、新鮮。
『ムトウが考えていることは分からないが、できることをやって行くしかないな』
「現実世界にも、向こうの世界で作ったアイテムを持ち込めたらいいですけどね」
『それができたら最強だが、あったらあったでまずいだろうな』
確かに。それだと、他の人のスキルとかも現実世界で利用できることになるから、急に殺伐としてくるもんね。
『明日何か分かったら連絡する。……まぁ、何もなくとも一応連絡はする予定だが。22時以降になると思うから、それくらいにはスマートフォンの電源を入れておいてくれ』
「分かりました」
電話を切ったあと、既に寝室で眠っていた母親を叩き起こす。不機嫌な母親に、現在、本来ならゲーム世界に取り残されていたはずだったこと、朝、会社に欠勤連絡を入れてほしいことを伝えた。
朝以降、スマートフォンの電源は切ってしまっていいと思うけど、やっぱりパソコンは使おう。他の人たちの状況や、こっち側から見たゲームの様子を知っておいて損はない。情報を集めるのは大事だからね。間違って、仕事のメールとかだけ返信しないように気をつけよう。
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