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攻略!ビルもどきダンジョン
見覚えのある書類
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「え? それって、ここではない別の場所で見たってことですか」
「そうそう、そんな気がする……。どこで見たんだっけな……」
シュウカさんが首をかしげる。一生懸命考え込んでくれるけど、こういう時に限って、記憶ってあいまいになるし、思い出せないもんだよね。
「家にはまぁ当たり前だけど、仕事は持ち込んでないからあり得ないかな。兄ちゃんも見てないよね?」
『……見てないな。むしろ、この書類自体、俺が見たのは初めてだ』
「ってことは、見たのはアタシだけか。家で見たわけでもないのも確か」
『……職場か?』
「職場しかないよね。他に書類見ることなんて、ほとんどないし。そういえば」
何かを思い出したように、シュウカさんが周りを見渡した。
「どうしたんですか」
「……この場所なんだけどね。なーんか見たことあるなぁ、見覚えあるなぁって思ってたんだけど……」
私の方に向き直ると、シュウカさんは真剣な顔をしていた。
「オフィスなんて、どこも似たような作りだろうしって思ったんだけど。……もしかしたら、もしかしたらなんだけど。ここが、会社なんじゃないかって思ったの」
「会社?」
『ナイトメア・ソフトウェアということか』
「うん」
ナイトメア・ソフトウェアのビルそのもの!? それを意識して作られたダンジョン!? それは驚きだけど、なんでそんなものが今、出現したんだろう。
シュウさんの言葉に、シュウカさんが頷く。
「そして、もしここが本当にナイトメア・ソフトウェアのビルを意識して作られたものだとしたら。ナイトメア・ソフトウェアのビルの構造が頭に入っていれば、役に立つかもしれない。そして、アタシはどの階にどの部署があるか、だいたい頭に入ってる」
もし、本当にこのダンジョンが、ナイトメア・ソフトウェアのビルを意識して作られたもので、構造が一緒だったら。各フロアにどんな部署があるか大体知ってるシュウカさんがいたら、心強いよね。
なんたって、フロアの受付嬢さんだもん!
「9階はね、ゲームプランナーの部署。だから、アタシの考えが正しければ、ここはゲームプランナーたちが仕事をしている、デスクが並んでるはずだよ」
「ゲームプランナー」
そういえば私、一時期ゲームプランナーを目指していた時期があったな。ゲームを作る仕事って多岐にわたっていて、探すのに苦労した記憶が。私は小説を書くしかできないから、ゲームシナリオが書きたかったんだけど、そもそもゲームシナリオ業務のみで雇ってもらえる正社員雇用のゲーム会社ってなかったんだよね。
「そうそう、そんな気がする……。どこで見たんだっけな……」
シュウカさんが首をかしげる。一生懸命考え込んでくれるけど、こういう時に限って、記憶ってあいまいになるし、思い出せないもんだよね。
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『……見てないな。むしろ、この書類自体、俺が見たのは初めてだ』
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『……職場か?』
「職場しかないよね。他に書類見ることなんて、ほとんどないし。そういえば」
何かを思い出したように、シュウカさんが周りを見渡した。
「どうしたんですか」
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「オフィスなんて、どこも似たような作りだろうしって思ったんだけど。……もしかしたら、もしかしたらなんだけど。ここが、会社なんじゃないかって思ったの」
「会社?」
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「うん」
ナイトメア・ソフトウェアのビルそのもの!? それを意識して作られたダンジョン!? それは驚きだけど、なんでそんなものが今、出現したんだろう。
シュウさんの言葉に、シュウカさんが頷く。
「そして、もしここが本当にナイトメア・ソフトウェアのビルを意識して作られたものだとしたら。ナイトメア・ソフトウェアのビルの構造が頭に入っていれば、役に立つかもしれない。そして、アタシはどの階にどの部署があるか、だいたい頭に入ってる」
もし、本当にこのダンジョンが、ナイトメア・ソフトウェアのビルを意識して作られたもので、構造が一緒だったら。各フロアにどんな部署があるか大体知ってるシュウカさんがいたら、心強いよね。
なんたって、フロアの受付嬢さんだもん!
「9階はね、ゲームプランナーの部署。だから、アタシの考えが正しければ、ここはゲームプランナーたちが仕事をしている、デスクが並んでるはずだよ」
「ゲームプランナー」
そういえば私、一時期ゲームプランナーを目指していた時期があったな。ゲームを作る仕事って多岐にわたっていて、探すのに苦労した記憶が。私は小説を書くしかできないから、ゲームシナリオが書きたかったんだけど、そもそもゲームシナリオ業務のみで雇ってもらえる正社員雇用のゲーム会社ってなかったんだよね。
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