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特別スキルレベルアップ後その1
ダンジョンクリア!
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そのとたん、私の視界は真っ暗になった。そして、その真っ暗な視界の中に、大きな文字が浮かび上がる。
『【迷いの洞窟】ダンジョンクリア!』
え? ダンジョンクリア!? ほんと!? 私は内心小躍りする。全然戦闘では役に立たなかったけど、なんとかダンジョンクリアまで持ってこれたのかな!
気が付けば私たちは、ダンジョンの入り口に立っていた。フジヤさんが私の肩をばしんとたたきながら言った。
「やったやった! 無事にクリアできたじゃん!」
「できましたね! できましたね!」
私とフジヤさん、手を取り合って飛び跳ねる。フリントさんはその様子を見ながら、大きなため息をつく。
「はあ、ひどい目にあいました」
「……それ、お前が言うのか……」
シュウさんも大きなため息をつく。
『ダンジョンクリア報酬を付与しました。(貢献度順)』
ポップアップ画面を読み上げる私。すると、別のポップアップ画面が立ち上がる。あ、これ、報酬アイテムかな。
すると、フリントさんががっくりと肩を落とす。
「ええ、ええ。……見たことのあるアイテムばっかりです」
対して、フジヤさんは目を丸くしている。
「えー何これ、見たことのないアイテムがいっぱい」
「……こちらも、知らないアイテムがたくさんある」
シュウさんが目を細める。
「私も、見たことがないアイテムが大量にあります」
まぁ、私はそもそもそんなにダンジョン攻略したこともないから、見たことのないアイテムの方が、たぶん多いんだけど。
「特別スキルのレベルアップもできましたし、有意義な時間が過ごせました」
私が言うと、フジヤさんも頷く。
「うん。色んなアイデアも浮かんだし、ほんと、来てよかったよ」
「……ああ、発見ができたこともあってよかった」
シュウさんもそう言ってくれる。
「この報酬アイテムで、何かいいアイテムが作れるように頑張ります」
私が言うと、フリントさんがふんと鼻をならす。
「そうですよ、僕たちが協力してあげたんですから、しっかり頑張って下さい」
……なんか、キャラ変わってない? 私はそう思ったけど、むしろこっちがフリントさんの本性かもしれないと思ってそのまま放置する。
「……次のダンジョン攻略だが、今度はこちらで決めさせてもらってよかったな?」
シュウさんがフリントさんに念押しする。そういえば、そんな話してたね。
「ええ、そういう約束ですからね。ただし、しっかり下調べしてきてくださいよ」
「……無論、ぬかりなく準備はしてくるつもりだ」
シュウさんがにやりと笑う。楽しそうで何より。こうして、私とフジヤさんにとっての初めてのダンジョン攻略が終わりを告げた。
『【迷いの洞窟】ダンジョンクリア!』
え? ダンジョンクリア!? ほんと!? 私は内心小躍りする。全然戦闘では役に立たなかったけど、なんとかダンジョンクリアまで持ってこれたのかな!
気が付けば私たちは、ダンジョンの入り口に立っていた。フジヤさんが私の肩をばしんとたたきながら言った。
「やったやった! 無事にクリアできたじゃん!」
「できましたね! できましたね!」
私とフジヤさん、手を取り合って飛び跳ねる。フリントさんはその様子を見ながら、大きなため息をつく。
「はあ、ひどい目にあいました」
「……それ、お前が言うのか……」
シュウさんも大きなため息をつく。
『ダンジョンクリア報酬を付与しました。(貢献度順)』
ポップアップ画面を読み上げる私。すると、別のポップアップ画面が立ち上がる。あ、これ、報酬アイテムかな。
すると、フリントさんががっくりと肩を落とす。
「ええ、ええ。……見たことのあるアイテムばっかりです」
対して、フジヤさんは目を丸くしている。
「えー何これ、見たことのないアイテムがいっぱい」
「……こちらも、知らないアイテムがたくさんある」
シュウさんが目を細める。
「私も、見たことがないアイテムが大量にあります」
まぁ、私はそもそもそんなにダンジョン攻略したこともないから、見たことのないアイテムの方が、たぶん多いんだけど。
「特別スキルのレベルアップもできましたし、有意義な時間が過ごせました」
私が言うと、フジヤさんも頷く。
「うん。色んなアイデアも浮かんだし、ほんと、来てよかったよ」
「……ああ、発見ができたこともあってよかった」
シュウさんもそう言ってくれる。
「この報酬アイテムで、何かいいアイテムが作れるように頑張ります」
私が言うと、フリントさんがふんと鼻をならす。
「そうですよ、僕たちが協力してあげたんですから、しっかり頑張って下さい」
……なんか、キャラ変わってない? 私はそう思ったけど、むしろこっちがフリントさんの本性かもしれないと思ってそのまま放置する。
「……次のダンジョン攻略だが、今度はこちらで決めさせてもらってよかったな?」
シュウさんがフリントさんに念押しする。そういえば、そんな話してたね。
「ええ、そういう約束ですからね。ただし、しっかり下調べしてきてくださいよ」
「……無論、ぬかりなく準備はしてくるつもりだ」
シュウさんがにやりと笑う。楽しそうで何より。こうして、私とフジヤさんにとっての初めてのダンジョン攻略が終わりを告げた。
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