Re:ゼロ 魔人が行く異世界伝説(伝説では無い)

3.本星に向かって脱出

四十四話 脱出そして本星へむかって

44話　脱出と出発だとどっちになるのだろうか?

パネルに出てきた説明によるとコンテナの部分が大型コンテナになっている
どうやら小型ではダメなようで、操作のために何らかの機械が必要なようで
それで大型輸送コンテナが必要になっているようだ、小型の機械は無いのか?
機械はAI搭載機が推奨とされており、近くに有るのを探知し知らせてくれた
そこにある大型コンテナには強化スーツ2着と人形兵器が一緒に入っていた
このまま輸送船の頭部の部分と接続させるために運んでいると
さっきの小さいほうが邪魔になったのでリサイクラーを取り出して素材に変える
鉄材らしきものの塊になったが結構でかいので、倉庫に入れれなかった
一旦放置しコンテナの接続を行い、次のステップを確認する
人形兵器と輸送船の操縦場の端子をケーブルで接続していく、ケーブルが大きい
ケーブルを繋いだら人形兵器を起動し、メインシステムを立ち上げるようだ
台と繋がれた人形兵器はかなり大きく全長20Mは越えているだろう大きさだ
とは言っても腕や脚のパーツは骨格にあたる基礎フレームが丸見えの状態で
装甲が一切無いどころか装甲のフレームすら着いていない骨格のままである
脚部にいたっては凹みや欠け、ヒビが当たり前のように入っているありさまで
もはやジャンクパーツ、ジャンクで造ったパーツと言える程だ、錆もすごい
まともに動かない事は明白であろうこれだが、多分経年劣化ではないだろう
ひとまずはケーブルを繋ぐために首にあたる部分にある端子にケーブルを繋ぐ
そして次は起動するためコクピットに入らなければならないのだが
入るための方法が分からない、どうやって入り口部分を開けるのだろうか
機体が仰向けだしこの状態でも入れるだろう思い腹部から胸部を見て回ると
胸部の部分にバルブみたいな円形のレバー的なのがあった、回すタイプ?
本来ならカバーが付いていたのだろうが、無かったおかげで直ぐに見付かった
持ち手を掴んでまず引っ張ってみるが動かず、回してみると右に回った
しかし開かなかったため引っ張ってみるとカシューと空気の抜けるような音
擦れるような音そして小さな軋む音をあげると共に持ち手が引き出される
胸部の装甲が左右にズレるとコクピットの扉にあたる装甲が開かれた
内部を覗きこむもレバーやボタンなど見えるが使い方はまったく分からない
知識なぞ当然無いからな、一応何となく解る範囲でなんとか起動させてみる
まず重要なのはモニターを起動する事だ、そのためにはまず機体を起動させて
稼働状態にする必要があるのか?モニターだけ点ける事はできるのなら別だが
別に機体自体は動かなくても問題は無いが、それで操作が出来るとは限らないし
それに起動させるためには鍵とかパスワードとかがやっぱり必要だろう
モニターと起動しようとそれっぽいボタンを押してみるがやはり反応は無い
見渡すとモニターの近く、操作用のパネルの様な物の横に三角形の穴がある
これが鍵穴だろうから、鍵はそれなりの大きさだな、一辺1cmくらいあるだろう
右手側の操縦用のレバーと言うか操縦幹であるレバーの横の部分に
ちょっとしたスペースがありそこに三角形の棒状の物、見るからに鍵をみつけた
三角形の棒に穴や線が入っているだけで鍵と言うよりもブロック的な感じだ
未来的な形状の鍵に見えるそれを取り出して、とりあえず鍵穴に差してみる
差すだけではやはりダメだった、これもやっぱり回してみればいいのだろうか
右に左にと回してみるが一切動く気配はない、鍵穴自体回るようには見えない
形状的に逆に差している訳では無いだろうし、これでモニターを起動してみる
鍵のラインに青い光が灯り、それが鍵穴の周囲にも広がるとモニターが起動した
何やらセットアップなど色々表示されるとメインシステムが立ち上げているのか
ポップアップが浮かびモニターのタッチを求められ、そのままタッチすると
システムが起動したのか機内の光が灯り、機体が稼働状態になったのか
鈍く響く音を鳴らし初めて機体の壁の部分が透けたように周囲を写し出した
カメラが周囲を写しているのか、壁や装甲が透明になっているのか
分かりはしないが、小さいモニターに周囲が写るようでなくて良かった
そしてそのモニターには機体の情報と状態が表示されていた

機体名　M汎用型－T3P2(マキナ　ハンヨウガタ－タイプ３プロトタイプ２)
幾つかのエラーを確認しました　直ちに修理を行ってください　危険性-中
碗部と脚部ともに装甲欠損　各部位に劣化によるヒビ及び欠けなどを確認
脚部の反応なし　左腕の反応なし　脚部の危険性ー小　修理を推奨

どうやら脚部が反応しないためこに機体はまともに動けそうにないな
でも今回はこのシステムの稼働と輸送船の操縦ができればそれでいい
モニターをタッチしてこの画面を閉じメインメニューの外部機器との接続を選ぶ
ケーブルをモニター下の端子に繋げ操作を此方からの操作へ変更する
一旦機体から出て強化スーツを回収して輸送船のモニターを確認しにいく
外部操作の受付と出てきており許可を選択する、安全装置みたいな物かな
ついでに機体用の製作機材をコンテナに載せる、そこまで大きくないため
普通に載せれた、修理が必要になるかもしれないため一応載せるのだ
コンテナを閉めてコクピットに入りこみ操作を始めると同時に隔壁を開ける
レバーに付いている下側のボタンを押しながらレバーを前に出すと前に進むと
AIのおかげでそこまで難しくない、精々スピードやら圧力やら気を付けるだけだ
加速し外に向かえば直ぐに宇宙空間だ、しかし余り興味が湧かないな
此れから向かう星を見てそっちに進路を変える、紙っぺらの隕石が周囲を漂う
真っ直ぐ進んでいるとコンテナの後ろが急に凹みだし機体の脚部を巻き込んだ
カメラで外を見るとコンテナが黒く艶のある触手に掴まれてひしゃげていた
その奥には深く暗い大きな闇がありそこから触手が生えているのが見えた
輸送船も引きずられているのかスピードが落ち始めていた、解決法ならある
そう機体の脚部をパージすればいいのだ、勿体無いと思うけど仕方無いよな
脚部を切り離し、輸送船のスラスターを最大出力にして駆け抜ける
触手自体はそこまで速くないのか、それとも此方を狙っている訳ではないのか
此方を追いながらもコロニーかステーションかを闇へと引きずり込んでいた
此方は確実に星へと近づいていた、星まで追ってこられるのは最悪だが
「ごっはっ」
何か空気の壁か空間の壁とでも言うべきものにぶつかった、全身が痛い...