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16. 闘争と死の輪唱
三百二十一話 次なるダンジョンへ向かって
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321話 疑問は出ども解消ならず?
確か道中にある[殻を纏う戦域]はそのまま過ぎて[飛竜舞う断崖]に行くんだったな
[殻を纏う戦域]は何か色々あるようで面倒な事になりそうだから最後に回していた
んだったか?止めておくのが無難だとかなんとか・・・まぁダンジョンに関しては別
に勝手に行った所で自己責任でしかないんだけど、そこで何か問題を起こしたり起
きてしまった場合責任なんて取れない、しかも問題が起きやすいのだから不用意に
ダンジョンに入るべきではない・・・実際今までの経験からやめた方がいんじゃない
かと思い、元々最後に回してはいたが今はもう止める選択肢が強く出て来た、思考
としては止めるに比重を置いているがこれは次のダンジョン次第だな、どうするか
決まってつい振り返った所で違和感を感じた、いやまて・・・今にして思えばここは
本当に[屍達の踊る霊墓]だったのか?屍が踊ると言われているのにそもそも内部で
会う魔物自体が少なすぎた、最初は直近に誰かが討伐して回っていたと思っていた
がその階層以外にはあまりにも痕跡が無さ過ぎた、ドロップ品を回収しただけだと
してもわざわざ全部回収するのか?必要無い物はそのまま捨て置いているタイプの
人物が?その時は気にしていなかったし今更過ぎるが今考えればおかしい所、だけ
じゃなく不自然な所も多いんじゃないか?・・・その人物の姿形も戦闘音も無く既に
それなりの時間が経っているにも関わらず魔物が1体も居なかったのは異様な事だ
正者の気配は感じなかったから死者が来ていた可能性はあるが・・・それならそれで
ドロップ品はそのまま放置しているのに納得がいく、問題はドロップ品どころか魔
物が居ない階層ある事なんだが、居ないというより湧かないと言った方が適切か?
それに対する答えが無い事だ、もしかするとこれは考えない方がいい事だったりす
るのだろうか、多分節理や条件だのがダンジョンのルールから外れてるよな?この
世界の摂理や強制力や修正力うんぬんは多分今回関係ないし・・・エラーを起こした
ダンジョンと言う事にしておこう、多分入った時には内部の魔物は勝手に消滅して
いたんだきっとそうなんだ、別に死の気配も感じ無かったから魔人も来てはいない
だろうしダンジョンの異常と言う事で終わろう・・・ん?それじゃあの2人は途中から
何処に居たんだ?2人の様子から見るといつも通りだから異常には会っていないと
判断出来るが・・・魔物の居ないダンジョンはおかしいと思わないのかと疑問が出たが
誰かが討伐しただけと考えればおかしくも無いか・・・最初は自分もそう考えていたん
だし少し珍しい程度の事なのかもしれない、まぁもう気にしても仕方ない事だし忘
れてしまってもいいだろう、一応ここから離れた場所に行きたい・・・となると普通に
次の予定地の[飛竜舞う断崖]に直行してしまうのがいいのだろうな、大まかな方向
と位置は判っているからその近くの大通りに出ればなんとかなりそうだ、確か地図
では王国の下あたりで沼と湖それとロットエルフの森が近くにあるんだったか、こ
のダンジョンも人気は無い、理由は位置的な問題で近くにあるロットエルフの森が
原因とされている、まぁ奴等は人類と対立しているし森に近付くと襲われるようだ
からな、まず好んで近づく者はいないだろう、付近の通りを通った際に襲われたと
言う噂もあるがどうなんだろうか?ぐんぐんと勢いよく流れていく景色を横にして
いた思考を打ち切る、視界内に飛竜渓谷が入った・・・このまま行ったとしても流石
に向こうまで跳んで行ける距離では無い、前と違って足場になりそうなワイバーン
の姿も少ない、と言うより警戒が弱いと言うべきか?天敵のワイバーンイーターが
居た時とは流石に違って静かで大人しい、[飛竜舞う断崖]と聞くと誰もがここを思
い浮かべそうだな、実際に渓谷の崖を見れば見た目通りの名称と思うだろうし・・・
ここまで1体も寄ってこない事を考えると迂回するしかないか、流石に跳躍1つで
飛び越えれる幅の場所もあるにはあるが無駄にワイバーンと戦闘になっても困るし
失敗して落下も御免だから素直に迂回する方がいいかな、少し距離をとった場所か
ら周って幅の狭い渓谷の亀裂ギリギリ辺りを跨いで越えると、足の力が抜ける様な
感覚と共に脚が地面に沈んだ、どうやらギリギリ過ぎたからか脆い場所だったよう
で着地し体重が掛かったところで足元の土が崩れてしまった、この程度で崩れるの
によくこれまでもっていたな?そっちの方が驚きなんだが・・・まぁ人1人分の隙間も
無い場所のおかげで足が嵌る程度で済んだ、足を引き抜いて土を払う
「ふむ、亀裂と言えどこんなにしっかりしているのに崩れるとは」
「見る限り踏み固められているようなんだがな、不思議なものだ」
全くだ・・・踏んだ感触もしっかりした土だったんだが衝撃に弱くなっていたのか?
足を軽く振って感触を確かめ異常がない事を確認したら進む、ちょっとしたアクシ
デントはあったものこの程度なら問題は無い、300M程進んだところで大通りらしき
道へと合流した、あとは道なりに進むとして・・・確かダンジョンの近くに山があるん
だったか?いや丘か?よく判らないがそれらしき形状の物があるはず、取り合えず
それが見える位までは進んでもいいだろう、ダンジョン形式は毒沼の時と同じ環境
型のようだから入口自体は判りやすい、石積みの門だったかな?まぁ自然界にある
ハズの無い物があれば気にすればいい、それにしても大通りだと言うのに人が1人も
居ないな、行商人も冒険者も見ない・・・遠くから聞こえる魔物の声や風の音以外無く
静かでいい事だが、この近くか通路の何処かで何かあったのだろうか?まぁ関わらな
いならどうでもいい事だが、にしてもここ等一帯は荒れ地でも無いのに木々も疎らで
自然が少ない、見晴らしは良いし居着く魔物も少ないから通路としていいのだろうが
環境的には余り良くないな、別に私が気にする事ではないのだが・・・私の失敗の可能
性があるかどうかで言えば多分ない、恐らく時間と自然とこの世界の生物による影響
だろうから星の転生は失敗していないはず、とは言え前世界の物が遺物として残って
いるし強大な力を持つ魔物も残ってしまったのは失敗か?全て消去出来なかったのは
星の負担を減らすためだったか・・・それに残ったのは大人しい奴らばかりで助かって
いる、残るものが無いと新生した星に生まれる命のサイクルが崩れるから仕方ないよ
なぁ・・・走りながら本来のやっていた活動を思い浮かべるも、特に記憶や情報を半身
から引き継いでいないため良く分かってない部分も多い
確か道中にある[殻を纏う戦域]はそのまま過ぎて[飛竜舞う断崖]に行くんだったな
[殻を纏う戦域]は何か色々あるようで面倒な事になりそうだから最後に回していた
んだったか?止めておくのが無難だとかなんとか・・・まぁダンジョンに関しては別
に勝手に行った所で自己責任でしかないんだけど、そこで何か問題を起こしたり起
きてしまった場合責任なんて取れない、しかも問題が起きやすいのだから不用意に
ダンジョンに入るべきではない・・・実際今までの経験からやめた方がいんじゃない
かと思い、元々最後に回してはいたが今はもう止める選択肢が強く出て来た、思考
としては止めるに比重を置いているがこれは次のダンジョン次第だな、どうするか
決まってつい振り返った所で違和感を感じた、いやまて・・・今にして思えばここは
本当に[屍達の踊る霊墓]だったのか?屍が踊ると言われているのにそもそも内部で
会う魔物自体が少なすぎた、最初は直近に誰かが討伐して回っていたと思っていた
がその階層以外にはあまりにも痕跡が無さ過ぎた、ドロップ品を回収しただけだと
してもわざわざ全部回収するのか?必要無い物はそのまま捨て置いているタイプの
人物が?その時は気にしていなかったし今更過ぎるが今考えればおかしい所、だけ
じゃなく不自然な所も多いんじゃないか?・・・その人物の姿形も戦闘音も無く既に
それなりの時間が経っているにも関わらず魔物が1体も居なかったのは異様な事だ
正者の気配は感じなかったから死者が来ていた可能性はあるが・・・それならそれで
ドロップ品はそのまま放置しているのに納得がいく、問題はドロップ品どころか魔
物が居ない階層ある事なんだが、居ないというより湧かないと言った方が適切か?
それに対する答えが無い事だ、もしかするとこれは考えない方がいい事だったりす
るのだろうか、多分節理や条件だのがダンジョンのルールから外れてるよな?この
世界の摂理や強制力や修正力うんぬんは多分今回関係ないし・・・エラーを起こした
ダンジョンと言う事にしておこう、多分入った時には内部の魔物は勝手に消滅して
いたんだきっとそうなんだ、別に死の気配も感じ無かったから魔人も来てはいない
だろうしダンジョンの異常と言う事で終わろう・・・ん?それじゃあの2人は途中から
何処に居たんだ?2人の様子から見るといつも通りだから異常には会っていないと
判断出来るが・・・魔物の居ないダンジョンはおかしいと思わないのかと疑問が出たが
誰かが討伐しただけと考えればおかしくも無いか・・・最初は自分もそう考えていたん
だし少し珍しい程度の事なのかもしれない、まぁもう気にしても仕方ない事だし忘
れてしまってもいいだろう、一応ここから離れた場所に行きたい・・・となると普通に
次の予定地の[飛竜舞う断崖]に直行してしまうのがいいのだろうな、大まかな方向
と位置は判っているからその近くの大通りに出ればなんとかなりそうだ、確か地図
では王国の下あたりで沼と湖それとロットエルフの森が近くにあるんだったか、こ
のダンジョンも人気は無い、理由は位置的な問題で近くにあるロットエルフの森が
原因とされている、まぁ奴等は人類と対立しているし森に近付くと襲われるようだ
からな、まず好んで近づく者はいないだろう、付近の通りを通った際に襲われたと
言う噂もあるがどうなんだろうか?ぐんぐんと勢いよく流れていく景色を横にして
いた思考を打ち切る、視界内に飛竜渓谷が入った・・・このまま行ったとしても流石
に向こうまで跳んで行ける距離では無い、前と違って足場になりそうなワイバーン
の姿も少ない、と言うより警戒が弱いと言うべきか?天敵のワイバーンイーターが
居た時とは流石に違って静かで大人しい、[飛竜舞う断崖]と聞くと誰もがここを思
い浮かべそうだな、実際に渓谷の崖を見れば見た目通りの名称と思うだろうし・・・
ここまで1体も寄ってこない事を考えると迂回するしかないか、流石に跳躍1つで
飛び越えれる幅の場所もあるにはあるが無駄にワイバーンと戦闘になっても困るし
失敗して落下も御免だから素直に迂回する方がいいかな、少し距離をとった場所か
ら周って幅の狭い渓谷の亀裂ギリギリ辺りを跨いで越えると、足の力が抜ける様な
感覚と共に脚が地面に沈んだ、どうやらギリギリ過ぎたからか脆い場所だったよう
で着地し体重が掛かったところで足元の土が崩れてしまった、この程度で崩れるの
によくこれまでもっていたな?そっちの方が驚きなんだが・・・まぁ人1人分の隙間も
無い場所のおかげで足が嵌る程度で済んだ、足を引き抜いて土を払う
「ふむ、亀裂と言えどこんなにしっかりしているのに崩れるとは」
「見る限り踏み固められているようなんだがな、不思議なものだ」
全くだ・・・踏んだ感触もしっかりした土だったんだが衝撃に弱くなっていたのか?
足を軽く振って感触を確かめ異常がない事を確認したら進む、ちょっとしたアクシ
デントはあったものこの程度なら問題は無い、300M程進んだところで大通りらしき
道へと合流した、あとは道なりに進むとして・・・確かダンジョンの近くに山があるん
だったか?いや丘か?よく判らないがそれらしき形状の物があるはず、取り合えず
それが見える位までは進んでもいいだろう、ダンジョン形式は毒沼の時と同じ環境
型のようだから入口自体は判りやすい、石積みの門だったかな?まぁ自然界にある
ハズの無い物があれば気にすればいい、それにしても大通りだと言うのに人が1人も
居ないな、行商人も冒険者も見ない・・・遠くから聞こえる魔物の声や風の音以外無く
静かでいい事だが、この近くか通路の何処かで何かあったのだろうか?まぁ関わらな
いならどうでもいい事だが、にしてもここ等一帯は荒れ地でも無いのに木々も疎らで
自然が少ない、見晴らしは良いし居着く魔物も少ないから通路としていいのだろうが
環境的には余り良くないな、別に私が気にする事ではないのだが・・・私の失敗の可能
性があるかどうかで言えば多分ない、恐らく時間と自然とこの世界の生物による影響
だろうから星の転生は失敗していないはず、とは言え前世界の物が遺物として残って
いるし強大な力を持つ魔物も残ってしまったのは失敗か?全て消去出来なかったのは
星の負担を減らすためだったか・・・それに残ったのは大人しい奴らばかりで助かって
いる、残るものが無いと新生した星に生まれる命のサイクルが崩れるから仕方ないよ
なぁ・・・走りながら本来のやっていた活動を思い浮かべるも、特に記憶や情報を半身
から引き継いでいないため良く分かってない部分も多い
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