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2.移ろう歴史刻む塔

三十二話 大型の機械兵器

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32話 機械の兵士とボスの大型兵器

銃で撃たれかすったり、少しめり込んだりした傷を負いながら
背を向け走って逃げる、威力自体はそこまで高くないようだ
大通りに出て道に沿って走って進んでいく
後ろから敵が追いかけてきているが、速度で差が着きすぎている
その間に奪った銃に眼をやりどんな物か確認する
見た目は結構機械チックだな、セーフティーらしきものはあった
形状的にはどこも旧来の銃と大きくは変わってないようだ
それにやっぱりセーフティーはすでに下ろされ解除されている
筈なのだがトリガーがロックされているようで撃てない
生体認証かナノマシンとか何かしらの認証キーが必要なようだ
銃の手前の上、ストック元の上に小さいパネルがついている
何かカードかタグか指かを当てて解除するタイプのようだが
当然持ってないからこの銃は今ここにただの鈍器と化した
指を当ててみたけど何の反応もないから指紋じゃないようだし
まぁこれはエラーが出ること前提の考えなんだけどね
いやまぁいい、使えないのが分かっただけで十分だ
しかし何かしらの武器はあった方がいいかな、爆破系とか
しばらく走ってきたが倉庫とか研究所、工場は見えなかった
しかし前には軍事基地らしきものが見えてきた
小さめなので本拠地ではなく支部みたいな場所だろう
出入りのための大型の扉は閉められ扉の前に10人ほどの兵が
扉と繋がる壁の上にはセントリーガンみたいな物がある
うーんこれは1人に対して戦力、火力共に過剰ではないのか?
扉に向かって走り続け、近付いていくと敵が撃ってきた
実弾だけでなくビームを撃ってきた敵もいる、未来的だな~
あたると結構熱い、一応ビームは物理扱いで体のステータス参照
の光か火の属性か、魔法扱いの攻撃なのか···まぁ分からん
更に進んで敵の近くまで来るも誰1人として下がっていかない
別にいいんだけど扉をわざわざ開けてくれるわけ無いもんな
仕方無いので、跳んで入るしかないため上まで届くように跳ぶ
しかし軽めに跳んだ筈なのだが上を優に越えて10m位跳んでいる
身体能力の把握は大事だな、落ちている最中少し撃たれた
着地と同時に跳ねるように走りだしボスらしき敵を探す
広い空間と言うか駐車場みたいな場所にそれはあった
2mもない人形の機械、アンドロイドと言うようなやつがいて
サイボーグは違うか?サイボーグはもと人間だっけか
その中央にある10m程の人形の機械、ロボットが今起動した
多分あれがここのボスかな、1機しかないようだし
戦闘開始だ、まずは軽く攻撃してみてどうなるかだな
近くのアンドロイドに近づき大型に向けて蹴り飛ばす
結構な重さはあるだろうけど十分な威力で蹴り飛ばせた
蹴り飛ばした小型が大型の足に命中するも目立った傷は無し
蹴り飛ばした時点で小型の胴は半壊し足に当たった瞬間に
胴体は千切れて上下で真っ二つになったと言うのに
小型が足に当たって直ぐに両手に持つ銃を此方に向けてきた
狙うこともなく銃口を此方に向けた瞬間撃ってきた
乱射と言っていいほどの撃ち尽くす勢いで撃ってくる
射撃の音と着弾の金属同士がぶつかり合う音が不快感をさそう
銃口が此方に向いて直ぐに大型を中心に円を描くように走り出し
大型の横に着いた時にさっきまでいた場所が視界の端に映る
地面というか床とも言える場所はぼこぼこに凹んでおり
放たれた銃弾が跳弾し何処かに飛んでいくのが見えた
それを横目に左足を大剣で横薙ぎに斬りつける
ガァンという音と共に弾かれるも、斬りつけた跡は残っていた
そのまま敵の後ろに回り込むも敵はバックステップとともに
距離を離すと同時に銃を落とし、此方に振り向く
銃を捨てたのは人間サイズには相性が悪いと判断したのだろうか
もしくはマガジンが空になって戦闘の邪魔になると判断したか
大型は両腰にマウントされたナイフ両手に取り構える
機動性が結構厄介ではあるが、足さえ潰せれば抑えれる
間接部分は剥き出しになっているため間接を狙う
いや関節か?でも機械だし間接でいいのか?でもヒトガタだし
と考えていると敵が突っ込んできた回避でも問題無いが
大剣でナイフを防ぐ、が振り抜くようにして吹き飛ばされる
吹き飛んでいる途中に敵は追撃として距離を詰めてくる
後ろに壁が迫ってきているのが分かる、空中で勢いを殺すため
後ろに重心を掛け足を勢いよく上げてからそのまま後ろに一回転する
勢いを殺して壁に着地し近づいてくる大型に向けて飛び込む
上から大剣を降り下ろし相手は左手のナイフで防ぐも弾けない
横から右手のナイフで斬りつけようとしてくるも
大剣に力を込めて今回は前方に一回転し大型の背に回る
落ちる最中に右手で腰に掛けていた鈍器扱いの銃を取る
着地の前に急いで左足の膝間接の隙間に銃のマガジン部分を差す
対して意味は無いだろうが役に立てばマシという感じだ
相手が此方へ振り向くと同時に曲げられた間接がマガジンを潰す
動きが少しぎこちなくなった瞬間左膝で爆発が起きた
弾薬が潰されて小爆発が起き何かに引火して爆発になったようだ
足は繋がっているが動かないようだ、装甲も剥がれ落ちて
間接部分はひしゃげてボロボロになっているようだ
体を支えられずにしゃがんだような状態になっている
背中に回り登っていく、後ろからは首が斬りにくい
よくみると隙間が結構狭くなっており大剣では少し厳しい
長刀に変化させ頭を登り敵の前に出る、首の前まで来ると
一閃の元、首の外にあるケーブル達を斬り裂く
しかし敵はまだ動いているようで、敵を掴もうとナイフを捨て
掴みかかってくる、いままでよりも速度が遅くなっており
大型の胸部部分を蹴って飛び上がり、また大剣にもどす
頭部に大剣を叩きつけるようにぶつけるとわずかな穴が開く
もう一度叩きつけるも少し傷が着くくらいで穴は広がらない
頭部には立てそうなので異空間倉庫からショットガンを取り出し
銃口を穴にあててトリガーを引く、ズドッという音が響き
弾が放たれ中身を撃ち抜いた筈だがまだ止まらない
素早く銃身を折り排夾をすませ最後の2発を差し込み銃身を戻す
銃口を同じ位置に合わせ撃ち込むと同時にショットガンが砕ける
バラバラになっている間に散弾が頭部の回路や線をズタズタにする
敵は機能を停止し倒れるとともに胸部が開きコンテナをだす
まだ敵は離れてはいるがもう囲まれてるしさっさと全て回収して
転移陣に入り込もう、転移陣は足元近くに発生していたのが見えた
もう1つ急ぐ理由はもしかしたらこいつも爆発するかもしれないからな
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