上 下
31 / 326
2.移ろう歴史刻む塔

三十一話 未来の機械世界

しおりを挟む
31話 機械化された未来世界

転移終了とともに傷口に響く痛みが薄くなる
刺さっていた破片は転移中に消えたようだ
しかし戦闘終了後にも敵がなぜか残っていたな
壊した戦車もそうだし死体達も残っていた
もしかしたら全滅させた訳じゃないのか
もう1人のスナイパーにも護衛はいただろうし
それ以外にもまだ残っていたのかもしれないしな
クリア条件は全滅じゃなくボスの討伐だけだろうか
まぁ全滅させる必要は無いならボス狙いで行けるな
ボスを殺っても敵が消えるかは分からないままだけど
多分次が最後だしボスだけ狙いはやめておくか
ボスだけ殺るのが楽ならそうしたいけど
敵に囲まれたら実質終わりだから無理だよな
さて次の扉の鍵を開けてとっとと入っていこうか
ここでゆっくりしててもしょうがないしな
扉の窪みに先程手に入れた五角形の鍵を嵌める
鍵には機械らしきものが刻まれているようだし
多分機械の集団とか相手にするんだろうな
···攻撃ちゃんと通るよな?さすがにな?
行くしかないし攻撃が通らないと逝くしかなくなるだけ
なんの問題もないからな、うん···そう、きっと多分
とか思っている内にとっとと扉の奥に進み転移する
考えても仕方無いし、ドツボに嵌まりそうだしな自分は
もう慣れきった転移の感覚に浸ること5秒程で転移完了
転移する最中に転移後の場所がうっすらと確認出来る事に
今更気が付いたのだ、といっても色もなく殆どが見えない
という有り様ではあるが全体的に機械化されていると感じた
そこらじゅうにセンサーとか張り巡らされてそうなんだよな
実際地面もすべてコンクリや土ではなく金属っぽいんだよな
自然と言える物が1つもないのが特徴だな
センサーらしき物は流石に見えたりしないか
でも所々に監視カメラらしきものが建物の外に付いている
これは隠密は無理そうだな、難易度が高すぎる
ウィィィーーー
ん?音が上から聞こえてくると思い見上げると
飛行しているドローンらしき物が眼に映った、まだ見つかってない
しかし隠れる場所も少ない、このままだと確実に見つかるな
見えていたのはドローンの一部だったようで、今全体が見えた
それなりに離れているはずだが結構大きく見える
横幅2mに高さは1mないくらいの大きさだ
これが戦闘用か探知用かで対応が変わってくるだろう
結局の所結果は特に変わらないだろうけども
そして武器らしき物は特に見えない、レーザーなんだろうか
それともビームなんだろうか、特に違いが解らないんだよな
サッと物陰に隠れ曲がり角近くの壁に背を向け張り付く
左に曲がり角、前に通り道、右は奥にカメラがあるな
近づいてきてるな確実に、少し距離を取った?警戒してるのか?
カメラじゃなくてドローンのセンサーに引っ掛かったのか
熱源とか動体センサーか?まぁあっても可笑しくないよな
む?音が無くなった?離れた···いや違うな無音モードか?
恐らく近づいてきてるな、無音で近づいて此方が動くのを待つ?
···いや違うか、奇襲するつもりか無力化するなら
ゴム弾とかテーザーだろう、どっちにしろそう離れてない
なら上からか曲がり角のどっちからか来るだろうな
こんなときは大鎌にしておこう、曲がり角からくるなら
こっちの方が良いだろうし、大鎌を右に構えて待機する
少し待つもののこない、しかしまだ待ち続ける
しばらく膠着状態が続き気を抜けないままいると
ドローンが此方を向いて角から飛び出してきた
反射的に大鎌を勢い良く振り抜き突き刺した
撃ってきたのはやはり非殺傷だったようで、左腕に当たった
「しびびび」
テーザーというか電気を放ってきたようで痺れた
しかし既に勢いが付いた攻撃は慣性にそって動いた
中心部に突き刺した大鎌を抜くとすこしして爆発
あまり大きな爆発ではないが、それでも確実に異常が起きている
として警戒されるし兵もくるだろうし、これでは隠密不可だな
敵にバレたらひたすら突撃しボスを狙っていくしかない
まともな防具もないから、基本的に攻撃を受けた場合
モロにダメージを受けてしまう訳だ、なんと言ったって
上半身胴体装備なし!下半身腰布1枚!一応右肩と量腕と靴はある
ただの変態か変質者の装いだな、そして防御が不安だ
装備が無いのは仕方無いんだけど、ここクリアしたら
胴体と下半身装備造らないとさすがに本星に行くのもマズイ
村にすらはいれないぞ、とそんなのは後だ後
今はまだ警戒されているだけで見つかってないが
それもすぐ終わりを迎えるだろう、発見されると言う結末で
だからボス探しに集中しないとな、もし今回失敗しても
ボスは恐らく変わらないだろうから情報は得ておきたい
失敗する事前提ではあるが1発クリアはさすがに出来ないかな
大通りからではなく狭めの道に身をのりだし進んでいく
少し進むとこっちも大通りだった、周囲には敵兵がうろついて...
そして直ぐに発見されたのか此方に向けて銃を撃ってきた
姿は見られてないはずだけどバレたのはセンサーの類いかな
ボスはそれなりに分かりやすい所にいるはずだから大通りかな
もしくは大型の倉庫とか研究所や工場、軍事拠点とかだろうし
大通りを行けば何かしら見つかるだろ、無くてもそれもまた情報
銃を撃たれるなか突っ走っていくのか···ワイルドだな、死にそうだ
行くしかないんだけど、もうバレてるから隠れれないし
隠れれる場所もないし、何かのセンサーに引っ掛かるだろうし
敵さんはグレネードを投げて来やがったし、蹴り返してやったし
普通に殺傷グレネードだし、爆発でザマァ出来たし、中央突破?だ
まぁ敵さんは結構ピンピンしてるんだけどね、そして敵に身をさらし
敵が撃ってくる前に走り出す、まずここを一気に走り抜ける!
敵の立ち直りがやはり速い、生物じゃないからか混乱しないんだよな
そのまますかさず銃を撃って来た、後ろで一番近いのが撃ってこない
何故かと言うと実は途中で持っていた銃を敵からパクったのだ
バババババッババッバッババババッバッバッバババッ
うるさいなぁおい!撃ちすぎだろまるでマシンガンだぜこいつぁ
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊

北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

異世界転生 我が主のために ~不幸から始まる絶対忠義~ 冒険・戦い・感動を織りなすファンタジー

紫電のチュウニー
ファンタジー
 第四部第一章 新大陸開始中。 開始中(初投稿作品)  転生前も、転生後も 俺は不幸だった。  生まれる前は弱視。  生まれ変わり後は盲目。  そんな人生をメルザは救ってくれた。  あいつのためならば 俺はどんなことでもしよう。  あいつの傍にずっといて、この生涯を捧げたい。  苦楽を共にする多くの仲間たち。自分たちだけの領域。  オリジナルの世界観で描く 感動ストーリーをお届けします。

処理中です...