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16. 闘争と死の輪唱
三百十三話 ダンジョン脱出・ギミック
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313話 ダンジョンと言えば無意味そうな嫌がらせギミック?
右前辺りの方でガコンと何かが動いた音が聞こえた、もしかして隠し扉や通路的な
物が出て来たか?なら先ずそこを調べるべきだな、こっちには矢の罠が無いようだ
から端から曲がり角を確認、音がした位置と違っていてやはり何も無かったが塵の
様な物が浮いている、これは他には無かったし変化の1つだろう、音を出さない様
壁との接触を警戒しながらその曲がり角へ移動し通路を覗く、石棺っぽい見た目の
扉らしき石板が横に伸びているロープに引っ張られているかの様に中途半端に開か
れている、もう止まっているようだが・・・あの棺の中から別の部屋に繋がっている
のか?入口と同じ転移であろうがそのまま普通の扉でもおかしくない、しかし何か
居るような気がしている、見えないがあの中からだとすると普通の部屋になってい
る可能性が高いか、これは先に釣り出した方が良さそうだな、何か投げれそうな物
は無いか見渡し少し考えたが、床は頑丈で石を砕いたり掘り出せないし、あの石棺
以外固定された石棺が並んでいる壁に沿っている台位で、他には何も物が無い通路
に都合よくそんな物を見付けられる筈も無く、亜空間倉庫は不安定で止めておきた
いとなると出来るのは・・・マガセビで床なり壁なり斬りつけて音を発てるしかない
中途半端に開いている扉を突くのもいいか、そうなるとあのロープが気になるがこ
れに関しては斬れば扉が閉まったり、扉を開けるのに必要な機能が停止する可能性
が出て来る、そもそもの問題点としてはダンジョンの一部判定の場合破壊出来るか
判らないから無暗に手を出せないのだが、まぁ考えるのは突いてその反応からだな
反応されなかったらその時点でこの考えに意味が無いし、即戦闘になったのが初見
の敵だったら注意しないと危険だし、あれも罠だったらとか云々は後回しにしない
と無駄な思考に気を取られ過ぎる・・・警戒はするが無駄に考え込むより想定し行動
し対応した方が効率が良い、何より戦闘中考え込んだり事前の想定で動くのは普通
に無駄だし不安定過ぎる、そういう意味ではさっきの奴にはこれを教わったのか?
得る物は無かったかと思ったがそんな事は無かったな、今までの敵に対し注意散漫
だったのは事実だしそれは確かに消した方が良い欠点だ、静かに剣先が届く位に棺
の傍まで寄りロープを斬りつける、断ち斬れなかったが頑丈なだけなのか深く切れ
込みを入れる事は出来た、これに対する反応は無いようだ・・・今のを視認していない
のかただ反応していないだけのか判断がつかない、そうなると先に中を確認するべ
きだったか?中を覗いてみると中に居た青いオーラを纏った様なスケルトンらしき
ものと眼が合った、あっちに眼は無いがそんな感覚を感じ一歩下がる、すると棺の
中から骨が床を打つ音が聞こえた、こっちに反応して歩き出したと判断し切れ込み
を入れた場所へともう1度振り降ろしロープを斬る、先に斬っていたおかげで今度
はしっかり断ち斬る事が出来た、今回は先に斬っておいて良かった・・・ロープに繋が
れていた棺より一回り大きい石の板が棺を閉じる、当然中から押せば簡単に動く板
が開かれている途中でその腕へと突き刺す、刺突に耐性を持っているのかそれとも
ただ硬いだけなのかは判らないが刺さること無く押し返された、石板が倒れる最中
素早く引き戻したマガセビを突き出ている手首へと振り下ろす、僅かに表面へ浅い
切り傷を作る程度のダメージは与えられたが・・・先ほどのはやはり突属性に耐性があ
ると見るべきだな、しかし斬撃がこの程度の効果しかないとなると斬属性にも耐性
があると見るべきか?それならば余裕がある今の内に打撃も試しておくべき・・・だな
今僅かに上半身が前に出た事で前傾姿勢になって体勢を崩している間に拳を腕へと
撃ち込む、当たった感触からして特に有効打では無さそうだが効いて無い訳でもな
いと思われる、そもそもの威力が足りなかっただけで斬と突に比べれば耐性は無い
と言える程に低い、実際さっきの耐性を崩せた斬撃に対し今回は揺らいでもいない
のだから、殴るのが上手く行かなかったか?太い脚の骨を狙った方が良かったかも
しれないな、でも太いとその分与えられるダメージが減りそうな気もする・・・うーん
そこら辺はどうなっているんだろうか、今回の判断は間違っていなかったと思って
おいた方が良いかな、ふむ?思ったよりゆっくりしている・・・どころか出て来る様子
が無い、棺を開いただけで脚は一歩も出ていないしそれから動きが無い、こっちの
様子を窺う素振りすら無いしどうなっているんだ?これで終わりなんて事は当然な
がら無い、何せ何も手に入れれてないし変化が1つも起きていないのだから、こうな
ると倒して進むか見つからない様に進むかなんだろうが・・・流石に隠れきるのは無理
だろう、転移して入ろうが他の魔物が居ないとも限らないし、倒して進むのが無難
で安全と安定を得るには1番いいと思われる、とは言えかなりの硬度の敵である以上
倒すにはそれなりに時間が掛かりそうだ、打撃武器があれば少しはマシになるだろう
が無い物は無いし周囲にも使えそうな物は見当たらない、最悪あの石の板を叩きつけ
るのもアリか?いや大きさ的には押し潰す方が良いのかもしれないな、まぁ何にせよ
ダンジョン内の一部である以上壊れないはずだから耐久性の心配は不要だと思われる
視界に入った時点で攻撃されると考えて、取り敢えず剣で先制攻撃しておくべきかな
部屋の外だから攻撃されないなんてそんな都合のいい事ある訳・・・でもダンジョンだか
らあってもおかしくないんだよな・・・外や個々のダンジョンでルールやら条件が違うの
はこういう時面倒だ、等と考えている内に作戦を決めた時点で棺の正面には出ない様
にして横に近付いた、効果は弱くともこの狭さだと突きしかないから斜めから突きを
入れ反応を窺う、当たりはしたが怯む様子は無く突き進んできた・・・なんで今回は普通
に出て来るんだよ、さっきは板で道が塞がったとか無くなったとか、部屋が区切られた
とかそう言った判定でもあってそれが理由でさっきは停まったのか?とは言えあの通路
から出て来てくれたのは想定内ではあるし、あんな細い通路で戦闘するハメになるより
確実にここで戦える以上こっちの方が大いに助かる、長刀を十分に振れる広さは無いが
そんな事は良くある事だし、それにしてもコイツ・・・防具を1つも着けてないし武器も何
も持ってない、コイツが必要な物を持っている感じはしないが倒せば出るのか?
右前辺りの方でガコンと何かが動いた音が聞こえた、もしかして隠し扉や通路的な
物が出て来たか?なら先ずそこを調べるべきだな、こっちには矢の罠が無いようだ
から端から曲がり角を確認、音がした位置と違っていてやはり何も無かったが塵の
様な物が浮いている、これは他には無かったし変化の1つだろう、音を出さない様
壁との接触を警戒しながらその曲がり角へ移動し通路を覗く、石棺っぽい見た目の
扉らしき石板が横に伸びているロープに引っ張られているかの様に中途半端に開か
れている、もう止まっているようだが・・・あの棺の中から別の部屋に繋がっている
のか?入口と同じ転移であろうがそのまま普通の扉でもおかしくない、しかし何か
居るような気がしている、見えないがあの中からだとすると普通の部屋になってい
る可能性が高いか、これは先に釣り出した方が良さそうだな、何か投げれそうな物
は無いか見渡し少し考えたが、床は頑丈で石を砕いたり掘り出せないし、あの石棺
以外固定された石棺が並んでいる壁に沿っている台位で、他には何も物が無い通路
に都合よくそんな物を見付けられる筈も無く、亜空間倉庫は不安定で止めておきた
いとなると出来るのは・・・マガセビで床なり壁なり斬りつけて音を発てるしかない
中途半端に開いている扉を突くのもいいか、そうなるとあのロープが気になるがこ
れに関しては斬れば扉が閉まったり、扉を開けるのに必要な機能が停止する可能性
が出て来る、そもそもの問題点としてはダンジョンの一部判定の場合破壊出来るか
判らないから無暗に手を出せないのだが、まぁ考えるのは突いてその反応からだな
反応されなかったらその時点でこの考えに意味が無いし、即戦闘になったのが初見
の敵だったら注意しないと危険だし、あれも罠だったらとか云々は後回しにしない
と無駄な思考に気を取られ過ぎる・・・警戒はするが無駄に考え込むより想定し行動
し対応した方が効率が良い、何より戦闘中考え込んだり事前の想定で動くのは普通
に無駄だし不安定過ぎる、そういう意味ではさっきの奴にはこれを教わったのか?
得る物は無かったかと思ったがそんな事は無かったな、今までの敵に対し注意散漫
だったのは事実だしそれは確かに消した方が良い欠点だ、静かに剣先が届く位に棺
の傍まで寄りロープを斬りつける、断ち斬れなかったが頑丈なだけなのか深く切れ
込みを入れる事は出来た、これに対する反応は無いようだ・・・今のを視認していない
のかただ反応していないだけのか判断がつかない、そうなると先に中を確認するべ
きだったか?中を覗いてみると中に居た青いオーラを纏った様なスケルトンらしき
ものと眼が合った、あっちに眼は無いがそんな感覚を感じ一歩下がる、すると棺の
中から骨が床を打つ音が聞こえた、こっちに反応して歩き出したと判断し切れ込み
を入れた場所へともう1度振り降ろしロープを斬る、先に斬っていたおかげで今度
はしっかり断ち斬る事が出来た、今回は先に斬っておいて良かった・・・ロープに繋が
れていた棺より一回り大きい石の板が棺を閉じる、当然中から押せば簡単に動く板
が開かれている途中でその腕へと突き刺す、刺突に耐性を持っているのかそれとも
ただ硬いだけなのかは判らないが刺さること無く押し返された、石板が倒れる最中
素早く引き戻したマガセビを突き出ている手首へと振り下ろす、僅かに表面へ浅い
切り傷を作る程度のダメージは与えられたが・・・先ほどのはやはり突属性に耐性があ
ると見るべきだな、しかし斬撃がこの程度の効果しかないとなると斬属性にも耐性
があると見るべきか?それならば余裕がある今の内に打撃も試しておくべき・・・だな
今僅かに上半身が前に出た事で前傾姿勢になって体勢を崩している間に拳を腕へと
撃ち込む、当たった感触からして特に有効打では無さそうだが効いて無い訳でもな
いと思われる、そもそもの威力が足りなかっただけで斬と突に比べれば耐性は無い
と言える程に低い、実際さっきの耐性を崩せた斬撃に対し今回は揺らいでもいない
のだから、殴るのが上手く行かなかったか?太い脚の骨を狙った方が良かったかも
しれないな、でも太いとその分与えられるダメージが減りそうな気もする・・・うーん
そこら辺はどうなっているんだろうか、今回の判断は間違っていなかったと思って
おいた方が良いかな、ふむ?思ったよりゆっくりしている・・・どころか出て来る様子
が無い、棺を開いただけで脚は一歩も出ていないしそれから動きが無い、こっちの
様子を窺う素振りすら無いしどうなっているんだ?これで終わりなんて事は当然な
がら無い、何せ何も手に入れれてないし変化が1つも起きていないのだから、こうな
ると倒して進むか見つからない様に進むかなんだろうが・・・流石に隠れきるのは無理
だろう、転移して入ろうが他の魔物が居ないとも限らないし、倒して進むのが無難
で安全と安定を得るには1番いいと思われる、とは言えかなりの硬度の敵である以上
倒すにはそれなりに時間が掛かりそうだ、打撃武器があれば少しはマシになるだろう
が無い物は無いし周囲にも使えそうな物は見当たらない、最悪あの石の板を叩きつけ
るのもアリか?いや大きさ的には押し潰す方が良いのかもしれないな、まぁ何にせよ
ダンジョン内の一部である以上壊れないはずだから耐久性の心配は不要だと思われる
視界に入った時点で攻撃されると考えて、取り敢えず剣で先制攻撃しておくべきかな
部屋の外だから攻撃されないなんてそんな都合のいい事ある訳・・・でもダンジョンだか
らあってもおかしくないんだよな・・・外や個々のダンジョンでルールやら条件が違うの
はこういう時面倒だ、等と考えている内に作戦を決めた時点で棺の正面には出ない様
にして横に近付いた、効果は弱くともこの狭さだと突きしかないから斜めから突きを
入れ反応を窺う、当たりはしたが怯む様子は無く突き進んできた・・・なんで今回は普通
に出て来るんだよ、さっきは板で道が塞がったとか無くなったとか、部屋が区切られた
とかそう言った判定でもあってそれが理由でさっきは停まったのか?とは言えあの通路
から出て来てくれたのは想定内ではあるし、あんな細い通路で戦闘するハメになるより
確実にここで戦える以上こっちの方が大いに助かる、長刀を十分に振れる広さは無いが
そんな事は良くある事だし、それにしてもコイツ・・・防具を1つも着けてないし武器も何
も持ってない、コイツが必要な物を持っている感じはしないが倒せば出るのか?
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