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15.魔の目覚め/死の律動
三百一話 次なるダンジョンへ
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301話 古き戦士達の墳墓を目指して
問題無い事を確認して淡く光る入口を潜り外へ出る、入って来た所にちゃんと出た
あんな事があったがダンジョンに異常は無かったのだろう、魔物は着た時より怯え
るようになっていたが、それだけで他には何もなかったし判り易い異常は無かった
「おぉ主無事でしたか、嫌な予感がしていたのですが・・・杞憂でしたね」
「うむ、流石にこの程度のダンジョンなど大したものでは無いでしょうが、我等
2人揃って異様な感覚を感じましてな」
入り口の横に背を預けるようにして立っていた2人が声を掛けてきた、しかしこの
様子だとダンジョンの外で異変は察知出来なかったと考えていいのだろう、異様な
感覚については私が出会ったヘルエンジェルズやヘルズエンジェルの事やその時居
たあの謎の領域を差しているのだと思われる、外部から変化が見られなかった以上
ダンジョンの異常そのものを察知していた訳では無いと言う訳だ
「あの重厚でありながら魅力的な濃密な死の気配・・・随分と薄まっていましたが」
「あれは魔人の気配だったのでしょうか?ダンジョンの中でありながらもっと遠い
何処かから溢れ出ていた気配だったかのように思えます、まぁそうでもなければ」
「魔人が近くに居たとなればこの一帯も死んでいただろうからな、そう考えれば
遠くに居たか魔人では無く別の死に関する何かになりますが」
2人して考えている、バーゼスクライトは別の何かもあり得ると言っているが・・・
口ぶりからすると2人共既に魔人だと殆ど断定しているようだ、多分私の垂れ流し
ている死の気配と殆ど同一のものを感じたのだろう
「魔人だったよ、よく分からない空間に飛ばされて騎士鎧っぽいのに襲われてる
途中に魔人が出て来て、空間が崩れたと思ったら魔人の領域っぽい所で魔人と戦い
になって、それを何とか倒したら今度は空間が崩壊して時空の狭間っぽい所に飛ば
されて、だが導きがあったおかげで短時間で正解の出口を見つけれて、ダンジョン
内に戻って来る事が出来た」
「・・・」
「・・・」
「壮絶と言うか・・・」
「波乱と言うか・・・」
「どうしてそうなったのだ・・・?恐ろしい状況の連続だ」
「普通なら何度も死んでいる状況だからな」
「異空間を何度も短時間の内に飛ばされれば普通の生命なら耐え切れず死ぬので」
「死者であっても魂が砕けるかすり潰されてしまうらしいのだが・・・」
「それを平気で出来るのはまさに魔人の特徴です、神ですら負担があると言われて
いるのに・・・やはり魔人とはかなり特殊な存在のようですな」
考え込んでうんうん頷くと何か思いついたのか、それとも思考を辞めたのか頭を軽
く振った、表情が少し柔らかくなったか?そんな気がする
「まぁもういいでしょう、魔人は魔人を惹き付けるとも言われますから、これから
も魔人に狙われるかもしれませんが・・・」
「あれは災害みたいなモノでこっちからどうにか出来る物でもない・・・気にした所
で大した意味が無いのではな」
「それにしてもそれだけの事があったと言うのにこんな短時間で終わるとは」
「2時間ちょっとか?時空間の乱れでもあったんでしょうな」
「2時間か・・・そうなると時空間の乱れだろうな、体感では6時間はあった」
「これも考えるだけ無駄と言う訳で、次にやる事を進めましょう」
「次のダンジョンだな、古き戦士達の墳墓だったか?」
「その予定だ、これからそんなに遠くはないようだが」
「ここからだと古代の森に沿って行くのが一番早いし確実だな、森の中には入らな
い方が良い」
指針が決まったため移動を始める、とは速度は言え軽く走る程度のものだ
「あそこの魔物は何故か強いからな・・・それに入り込むと迷いかねんので」
「ならそうしよう、そうすると道はないという事か?」
「俺が知る限りでは無いですな、冒険者なら出入りしている可能性もありますから
ちょっとした目印位はあるでしょう」
「名前からしてもアンデッドやゴースト種のダンジョンでしょうから・・・人気もあま
りありませんし、重宝も多用もされるダンジョンではないですね」
「実際はどうなんだ?」
「申し訳ありませんが判りません、私達が死んだ後に出来たものでしょうから」
「生前に聞いた事は無いですなぁ、とは言え戦士となるとその2種がメインで他には
戦士っぽい特徴があるとしたら、リザードマンやオーガ種位では?」
「オーガ種は戦士じゃないのか?」
「闘争を好む種ではありますが・・・かと言って戦士かと言うと難しいですな」
「人類種のオーガスタやオーガノイド、類似のオークなら戦士と言えるでしょうが
魔物に関しては・・・基本的に身体能力でのゴリ押ししかしてこないので」
「成程、技術を使わないから戦では無いと言う訳か」
「そうです、まぁ身体能力だけで中堅クラスの冒険者も殺れる種族ですから」
闘うなら特殊性や技術は無い代わりに身体能力や反射神経に注意しろと言う事だな
アンデッド種が基本な気もするが可能性はある、ごちゃ混ぜになっている可能性も
あるし決めつけて動く訳にはいかないな、ゴースト種が相手だと聖弾位しか有効打
が無いしオーガ種だと身体能力差でどうなるかだ、物理に強いのが出て来られると
面倒だから、まずどういったのが出てくるか調べないと、スケルトンが出てくるの
事前情報で判っているが細かい情報が無かったからな・・・バーゼスクライトの言う
通り人気が無いのは事実だろう、人が多く行くダンジョンは相応の情報があるのが
あの情報誌だからな、情報が無いのはそう言う事か新しくて調査されていないかの
どっちかだ、少し先も見通せない位に高く多く生い茂った草や高さがバラバラな木
を横に走っていると、森の中から視線を感じた、敵意などは無さそうだが・・・森の
中に入らなければ森の魔物には攻撃はされないと考えていいか?この森との境界に
近付く魔物を1体すら見ないが・・・所々踏み固められたような土がある事から人間は
使用しているのだろう、折れた剣が木に突き刺さっているのが見えた、やはりここ
を使っている人間も居ると言う事だ、生きて帰れたかは知らないが死体やそれ以外
にも目立つ物は落ちていなかったし逃げ延びたと思っておこう、わざわざ森の奥に
入る意味も無いし確かめる気は無い、特に音も聞こえないし近くに誰も居ないはず
暫く森に沿って走っていると遠くに茶色が見えた、この一帯は大体草が生えている
しその茶色の周りも草が所々ではあるが生えていると言うのに、その部分だけが緑
が無くぽっかりと茶色に染まっている・・・あそこが目的地か
問題無い事を確認して淡く光る入口を潜り外へ出る、入って来た所にちゃんと出た
あんな事があったがダンジョンに異常は無かったのだろう、魔物は着た時より怯え
るようになっていたが、それだけで他には何もなかったし判り易い異常は無かった
「おぉ主無事でしたか、嫌な予感がしていたのですが・・・杞憂でしたね」
「うむ、流石にこの程度のダンジョンなど大したものでは無いでしょうが、我等
2人揃って異様な感覚を感じましてな」
入り口の横に背を預けるようにして立っていた2人が声を掛けてきた、しかしこの
様子だとダンジョンの外で異変は察知出来なかったと考えていいのだろう、異様な
感覚については私が出会ったヘルエンジェルズやヘルズエンジェルの事やその時居
たあの謎の領域を差しているのだと思われる、外部から変化が見られなかった以上
ダンジョンの異常そのものを察知していた訳では無いと言う訳だ
「あの重厚でありながら魅力的な濃密な死の気配・・・随分と薄まっていましたが」
「あれは魔人の気配だったのでしょうか?ダンジョンの中でありながらもっと遠い
何処かから溢れ出ていた気配だったかのように思えます、まぁそうでもなければ」
「魔人が近くに居たとなればこの一帯も死んでいただろうからな、そう考えれば
遠くに居たか魔人では無く別の死に関する何かになりますが」
2人して考えている、バーゼスクライトは別の何かもあり得ると言っているが・・・
口ぶりからすると2人共既に魔人だと殆ど断定しているようだ、多分私の垂れ流し
ている死の気配と殆ど同一のものを感じたのだろう
「魔人だったよ、よく分からない空間に飛ばされて騎士鎧っぽいのに襲われてる
途中に魔人が出て来て、空間が崩れたと思ったら魔人の領域っぽい所で魔人と戦い
になって、それを何とか倒したら今度は空間が崩壊して時空の狭間っぽい所に飛ば
されて、だが導きがあったおかげで短時間で正解の出口を見つけれて、ダンジョン
内に戻って来る事が出来た」
「・・・」
「・・・」
「壮絶と言うか・・・」
「波乱と言うか・・・」
「どうしてそうなったのだ・・・?恐ろしい状況の連続だ」
「普通なら何度も死んでいる状況だからな」
「異空間を何度も短時間の内に飛ばされれば普通の生命なら耐え切れず死ぬので」
「死者であっても魂が砕けるかすり潰されてしまうらしいのだが・・・」
「それを平気で出来るのはまさに魔人の特徴です、神ですら負担があると言われて
いるのに・・・やはり魔人とはかなり特殊な存在のようですな」
考え込んでうんうん頷くと何か思いついたのか、それとも思考を辞めたのか頭を軽
く振った、表情が少し柔らかくなったか?そんな気がする
「まぁもういいでしょう、魔人は魔人を惹き付けるとも言われますから、これから
も魔人に狙われるかもしれませんが・・・」
「あれは災害みたいなモノでこっちからどうにか出来る物でもない・・・気にした所
で大した意味が無いのではな」
「それにしてもそれだけの事があったと言うのにこんな短時間で終わるとは」
「2時間ちょっとか?時空間の乱れでもあったんでしょうな」
「2時間か・・・そうなると時空間の乱れだろうな、体感では6時間はあった」
「これも考えるだけ無駄と言う訳で、次にやる事を進めましょう」
「次のダンジョンだな、古き戦士達の墳墓だったか?」
「その予定だ、これからそんなに遠くはないようだが」
「ここからだと古代の森に沿って行くのが一番早いし確実だな、森の中には入らな
い方が良い」
指針が決まったため移動を始める、とは速度は言え軽く走る程度のものだ
「あそこの魔物は何故か強いからな・・・それに入り込むと迷いかねんので」
「ならそうしよう、そうすると道はないという事か?」
「俺が知る限りでは無いですな、冒険者なら出入りしている可能性もありますから
ちょっとした目印位はあるでしょう」
「名前からしてもアンデッドやゴースト種のダンジョンでしょうから・・・人気もあま
りありませんし、重宝も多用もされるダンジョンではないですね」
「実際はどうなんだ?」
「申し訳ありませんが判りません、私達が死んだ後に出来たものでしょうから」
「生前に聞いた事は無いですなぁ、とは言え戦士となるとその2種がメインで他には
戦士っぽい特徴があるとしたら、リザードマンやオーガ種位では?」
「オーガ種は戦士じゃないのか?」
「闘争を好む種ではありますが・・・かと言って戦士かと言うと難しいですな」
「人類種のオーガスタやオーガノイド、類似のオークなら戦士と言えるでしょうが
魔物に関しては・・・基本的に身体能力でのゴリ押ししかしてこないので」
「成程、技術を使わないから戦では無いと言う訳か」
「そうです、まぁ身体能力だけで中堅クラスの冒険者も殺れる種族ですから」
闘うなら特殊性や技術は無い代わりに身体能力や反射神経に注意しろと言う事だな
アンデッド種が基本な気もするが可能性はある、ごちゃ混ぜになっている可能性も
あるし決めつけて動く訳にはいかないな、ゴースト種が相手だと聖弾位しか有効打
が無いしオーガ種だと身体能力差でどうなるかだ、物理に強いのが出て来られると
面倒だから、まずどういったのが出てくるか調べないと、スケルトンが出てくるの
事前情報で判っているが細かい情報が無かったからな・・・バーゼスクライトの言う
通り人気が無いのは事実だろう、人が多く行くダンジョンは相応の情報があるのが
あの情報誌だからな、情報が無いのはそう言う事か新しくて調査されていないかの
どっちかだ、少し先も見通せない位に高く多く生い茂った草や高さがバラバラな木
を横に走っていると、森の中から視線を感じた、敵意などは無さそうだが・・・森の
中に入らなければ森の魔物には攻撃はされないと考えていいか?この森との境界に
近付く魔物を1体すら見ないが・・・所々踏み固められたような土がある事から人間は
使用しているのだろう、折れた剣が木に突き刺さっているのが見えた、やはりここ
を使っている人間も居ると言う事だ、生きて帰れたかは知らないが死体やそれ以外
にも目立つ物は落ちていなかったし逃げ延びたと思っておこう、わざわざ森の奥に
入る意味も無いし確かめる気は無い、特に音も聞こえないし近くに誰も居ないはず
暫く森に沿って走っていると遠くに茶色が見えた、この一帯は大体草が生えている
しその茶色の周りも草が所々ではあるが生えていると言うのに、その部分だけが緑
が無くぽっかりと茶色に染まっている・・・あそこが目的地か
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