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14.それは成長か退化か
二百八十一話 ダンジョンまでの用意
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281話 旅を始めるために
壁から2人が出てきて直ぐに必要らしい話をして手早く終らせていた、バルゼリット
の様子はバーゼスクライトと違って変わって無いように見える、がこっちも気配が
少し強くなっている様に感じる、しかしこっちは元気になっているようだ・・・何か
2人で受けた影響の違いがあるんだろうか?この2人の様子の違いから何かしら影響
を受けているのは確かなようだが、それは私なのか別の何かの影響なのか判らない
どちらも悪くなっている訳ではないのか、変化を気にしている様子が無いしこっち
が気にする意味は無いのかもしれない、やはり感じ取れるだけの繋がりが薄れてい
たようで、前のように2人との繋がりが強くなったことを確認し外に向かう
「皆中々忙しそうだ、これだけ維持してくれた者達に感謝せねばな」
「そうだな、貴族や彼ら達に報いるため何かしら報酬を与えたい、と言いたい所だ
・・・が、そこまでの余裕も権限も我らには無い、だがやらねばならんのも道理」
忙しく動き回っている貴族と思われる人達や、何かを運んでいる人達を見て2人が
何か言っている、確かに皇族としてその判断は妥当なのだろうが・・・
「かと言って直接は出来ませんし、金や物品も死者からとすると厳しい」
「ガルディバイド公爵やゴッドフリート伯爵なら話は通じるだろうが・・・それ以外
の貴族には無理だろうからな」
「その2人は出来たとしてもそれ以外に出来ないのは問題ですから」
「うむ、故に我らがやれる事は周囲の安定化よ」
「安定化?環境の安定化ですか、確かにダンジョン巡りをするなら軽い調査も兼ね
る事が出来ますが・・・主の仕事をこっちの都合で増やすのは・・・」
「何を言っている、調査なら我らの様な霊体の方が向いていよう」
「まぁそれはそうなんだが・・・いいのですか主?」
「別にいいんじゃないか?出来れば一緒に居てくれる方が色々ありがたいのは事実
だが、私がダンジョンに居る間とかその調査をやった方が効率も断然良いし」
「ダンジョン内では我らが憑いて探索する方が効率的では?」
「それはこっちの都合だろ?そっちにはそっちの都合があるんだし、やるべき事が
あるならそっちを優先していいぞ?」
「場所によってはダンジョンに着いて行きますよ、調べる必要がある場合だけ調査
に行けばいいのですから、それでもそう距離が離れる事は無いでしょう」
「ではそう言う事で決まりだ、私も探索を2人に任せきりにする訳にもいかないし」
「地力を着けるためですね、よろしいかと」
「うーむ、まぁそうだな・・・地力があってなんぼですからねぇ、判りました」
話している内に中央広間に着いた、傍から見ると1人でボソボソ喋っている怪しい
奴になっているな、周りと幾らか距離を取っているし目立っていないといいんだが
「それなら一旦冒険者ギルドに行きますか?何らかの依頼を受けるのもありかと」
「討伐依頼ならそれなりにあるでしょうし、収集依頼なら目を通して損はないかと」
チラリとこっちを見る2人、うーん?この反応・・・国のため依頼を受けてほしいって
感じかな?まぁ並行して進めれるから確かに断る理由も無い、ただ依頼を目的とし
て動く事もしないしどうしたものか・・・流石に受けている依頼を長期間放っておく
のは問題がある、何かしらのペナルティを受けるだろうしそもそも依頼人に悪いし
達成する気がないなら受けるべきでは無い、まぁ常駐依頼は受けた方が良いか?
「確かに・・・軽く見て回るか、もう良さそうな依頼はなさそうだが」
丁度近くまで来ていたため冒険者ギルドに寄る、もう昼過ぎだからか冒険者どころ
か職員すら少ないようだ・・・掲示板に近付くと大きな張り紙が掲示板の間の壁に貼
られていた、どうやら規模を縮小しているらしい、魔物活動範囲の変化に伴い周囲
の警戒と観察、不用意な魔物の群れへの干渉を減らすように、と警告もされている
掲示板を見ると環境調査依頼が多く、現状では半常駐依頼化しているようだ、他に
いつもある討伐依頼は常駐依頼すら受付停止になっている、収集依頼はあるようだ
が残っているのはよく分からない物ばかりだし、何か違うのも混ざっている
[コルァンダーとスイカズラの実が欲しい]
コルァンダーは香辛料だったはず・・・普通に店に行けばいいのでは?
[ウルヘンレッダの葉と茎を求む]
植物だろうと判るが何処に生えているか判らないし無理だな
[精霊又は人格の宿る魔本を求む]
報酬5000万ヴェレ及び5000万ヴェレかそれ相応の物品・・・かなりの希少品なんだろ
うし持っていないと無駄に受けるだけ評価を下げる依頼だ、ただ値段が正当な物か
どうか私には判らない、高めなら有りな依頼ではあるだが安いとなると・・・
[識者の神オーデルミュリオ様の加護を与えられた一品]
神の加護を付与された品か、これは無理じゃないか?何より出す人間がいるのか?
もし持っていたら呪われたり罰せられるならまだしも、加護持ちとなればかなり良い
効果があるだろうからな、手放す者が居るかどうか・・・報酬は要相談となっているが
依頼者は不明・・・もしかしたら依頼者がその神そのものである可能性もあるのか
[薬品造りの手伝い募集!]
その下には、回復薬の元となる薬品作りをしてみませんか?興味のある方は是非!
10本毎に10ヴェレとなり100本毎には110ヴェレお支払いします、と書かれている
どうなのだろうか?大量生産するのだからそれなりにはなるのだろうが・・・若手や
休業中、そっちへ進みたい者が受ける依頼の様だ、やめておこう
[霊峰に響く謎の音!]
みなさんご存じ、帝国からもその雄大な姿が見える彼の山、その姿と神秘的な気配
が漂う事から霊峰とも呼ばれています、ジャックルバーム霊峰!近付く者達が頂上
の方から偶に謎の音が聞こえて来る事がある・・・と度々口にしているのを聞いた方々
もおられるでしょう、霊峰を登ることは禁止されています、見ただけでも危険だと
言う事が誰にだって判りますからね・・・が!気になりますよね、と言う事で屈強な
冒険者さんなら出来るかもしれませんので、調べていただきたいと思います
・・・ふむ?ジャックルバーム霊峰?あの霊峰の名前そんな名前だったか?前に見た
本にはヴァニシャ・・・デャヴェグ?とか言う名前だった気がするが・・・何か言いづら
い名前だし変えたのか、確かにあそこからは何か変わった気配を感じるから気には
なっているが・・・大人しくし隠れ住んでいるなら邪魔するべきでは無いよな
壁から2人が出てきて直ぐに必要らしい話をして手早く終らせていた、バルゼリット
の様子はバーゼスクライトと違って変わって無いように見える、がこっちも気配が
少し強くなっている様に感じる、しかしこっちは元気になっているようだ・・・何か
2人で受けた影響の違いがあるんだろうか?この2人の様子の違いから何かしら影響
を受けているのは確かなようだが、それは私なのか別の何かの影響なのか判らない
どちらも悪くなっている訳ではないのか、変化を気にしている様子が無いしこっち
が気にする意味は無いのかもしれない、やはり感じ取れるだけの繋がりが薄れてい
たようで、前のように2人との繋がりが強くなったことを確認し外に向かう
「皆中々忙しそうだ、これだけ維持してくれた者達に感謝せねばな」
「そうだな、貴族や彼ら達に報いるため何かしら報酬を与えたい、と言いたい所だ
・・・が、そこまでの余裕も権限も我らには無い、だがやらねばならんのも道理」
忙しく動き回っている貴族と思われる人達や、何かを運んでいる人達を見て2人が
何か言っている、確かに皇族としてその判断は妥当なのだろうが・・・
「かと言って直接は出来ませんし、金や物品も死者からとすると厳しい」
「ガルディバイド公爵やゴッドフリート伯爵なら話は通じるだろうが・・・それ以外
の貴族には無理だろうからな」
「その2人は出来たとしてもそれ以外に出来ないのは問題ですから」
「うむ、故に我らがやれる事は周囲の安定化よ」
「安定化?環境の安定化ですか、確かにダンジョン巡りをするなら軽い調査も兼ね
る事が出来ますが・・・主の仕事をこっちの都合で増やすのは・・・」
「何を言っている、調査なら我らの様な霊体の方が向いていよう」
「まぁそれはそうなんだが・・・いいのですか主?」
「別にいいんじゃないか?出来れば一緒に居てくれる方が色々ありがたいのは事実
だが、私がダンジョンに居る間とかその調査をやった方が効率も断然良いし」
「ダンジョン内では我らが憑いて探索する方が効率的では?」
「それはこっちの都合だろ?そっちにはそっちの都合があるんだし、やるべき事が
あるならそっちを優先していいぞ?」
「場所によってはダンジョンに着いて行きますよ、調べる必要がある場合だけ調査
に行けばいいのですから、それでもそう距離が離れる事は無いでしょう」
「ではそう言う事で決まりだ、私も探索を2人に任せきりにする訳にもいかないし」
「地力を着けるためですね、よろしいかと」
「うーむ、まぁそうだな・・・地力があってなんぼですからねぇ、判りました」
話している内に中央広間に着いた、傍から見ると1人でボソボソ喋っている怪しい
奴になっているな、周りと幾らか距離を取っているし目立っていないといいんだが
「それなら一旦冒険者ギルドに行きますか?何らかの依頼を受けるのもありかと」
「討伐依頼ならそれなりにあるでしょうし、収集依頼なら目を通して損はないかと」
チラリとこっちを見る2人、うーん?この反応・・・国のため依頼を受けてほしいって
感じかな?まぁ並行して進めれるから確かに断る理由も無い、ただ依頼を目的とし
て動く事もしないしどうしたものか・・・流石に受けている依頼を長期間放っておく
のは問題がある、何かしらのペナルティを受けるだろうしそもそも依頼人に悪いし
達成する気がないなら受けるべきでは無い、まぁ常駐依頼は受けた方が良いか?
「確かに・・・軽く見て回るか、もう良さそうな依頼はなさそうだが」
丁度近くまで来ていたため冒険者ギルドに寄る、もう昼過ぎだからか冒険者どころ
か職員すら少ないようだ・・・掲示板に近付くと大きな張り紙が掲示板の間の壁に貼
られていた、どうやら規模を縮小しているらしい、魔物活動範囲の変化に伴い周囲
の警戒と観察、不用意な魔物の群れへの干渉を減らすように、と警告もされている
掲示板を見ると環境調査依頼が多く、現状では半常駐依頼化しているようだ、他に
いつもある討伐依頼は常駐依頼すら受付停止になっている、収集依頼はあるようだ
が残っているのはよく分からない物ばかりだし、何か違うのも混ざっている
[コルァンダーとスイカズラの実が欲しい]
コルァンダーは香辛料だったはず・・・普通に店に行けばいいのでは?
[ウルヘンレッダの葉と茎を求む]
植物だろうと判るが何処に生えているか判らないし無理だな
[精霊又は人格の宿る魔本を求む]
報酬5000万ヴェレ及び5000万ヴェレかそれ相応の物品・・・かなりの希少品なんだろ
うし持っていないと無駄に受けるだけ評価を下げる依頼だ、ただ値段が正当な物か
どうか私には判らない、高めなら有りな依頼ではあるだが安いとなると・・・
[識者の神オーデルミュリオ様の加護を与えられた一品]
神の加護を付与された品か、これは無理じゃないか?何より出す人間がいるのか?
もし持っていたら呪われたり罰せられるならまだしも、加護持ちとなればかなり良い
効果があるだろうからな、手放す者が居るかどうか・・・報酬は要相談となっているが
依頼者は不明・・・もしかしたら依頼者がその神そのものである可能性もあるのか
[薬品造りの手伝い募集!]
その下には、回復薬の元となる薬品作りをしてみませんか?興味のある方は是非!
10本毎に10ヴェレとなり100本毎には110ヴェレお支払いします、と書かれている
どうなのだろうか?大量生産するのだからそれなりにはなるのだろうが・・・若手や
休業中、そっちへ進みたい者が受ける依頼の様だ、やめておこう
[霊峰に響く謎の音!]
みなさんご存じ、帝国からもその雄大な姿が見える彼の山、その姿と神秘的な気配
が漂う事から霊峰とも呼ばれています、ジャックルバーム霊峰!近付く者達が頂上
の方から偶に謎の音が聞こえて来る事がある・・・と度々口にしているのを聞いた方々
もおられるでしょう、霊峰を登ることは禁止されています、見ただけでも危険だと
言う事が誰にだって判りますからね・・・が!気になりますよね、と言う事で屈強な
冒険者さんなら出来るかもしれませんので、調べていただきたいと思います
・・・ふむ?ジャックルバーム霊峰?あの霊峰の名前そんな名前だったか?前に見た
本にはヴァニシャ・・・デャヴェグ?とか言う名前だった気がするが・・・何か言いづら
い名前だし変えたのか、確かにあそこからは何か変わった気配を感じるから気には
なっているが・・・大人しくし隠れ住んでいるなら邪魔するべきでは無いよな
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