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14.それは成長か退化か
二百七十六話 己との向き合い?
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276話 自分自身というモノ
この布を貰ってしまった・・・正直腕甲や靴と簡素ではあるが装備を失い更にただの
腰布ではあるが唯一の服を失ってしまったから助かるには助かる、そこら辺の店で
普通に売ってる程度の物しか失ってないから別に無くなったのはいいんだが・・・ただ
いつものローブ代わりの布を除くと残っている布の予備が1枚しかない、普通の服は
なんか着たくないんだよな・・・なんでか判らないが、直ぐに使い物にならなくなると
しても安物ならいいんじゃないかとも思っていたのに、種族的な物だと思いたい・・・
そんな事を考えながら彼の後を着いて行くと、最初に案内された部屋へと戻って来た
通っていた通路の事は殆ど覚えていなかったせいか、少し驚いていたのは内緒だ
そしてテーブルの上には何故かクッキーの様なお菓子の乗った皿が乗っていた
「まァ、一息つこうじゃないか、飲み物を持って来るが少し待っていてくれるか?
着替えてくる、流石に客人の前でこの姿は王としてちょっと格好がなァ・・・」
ふむ、地位のある者としてはそう言ったのが気になるのだろうな
「判った、こっちは客だからなんとも言えないが・・・まぁ好きにしてくれ」
「うむ、ちょいと待っていろ」
扉から出て行かずに影に沈むようにして一瞬で姿を消した、どうやら陰で移動する
様だが・・・便利な移動方だな、吸血鬼の種族的なスキルや魔法だろうか?それとも
影か闇の魔法か?便利そうだ・・・空間魔法の転移より魔力消費も制限も少なそうだし
使い勝手が良さそうだ、どちらかというと指定の場所への転移の方が近い・・・いや
影を移動している?見た限り転移と言うより壁を透過しているように見えたし霊体
での移動の仕方に近いのか?ふと前に視線を戻すと皿の上のお菓子が何時の間にか
減っていた、もしかしてあの短時間で食べたのか?そう言えばそうか、食べた速度
には驚きだが2日も経っているし、その間彼も何も食べていなかったのだから空腹
だったのだろう、とは言え吸血鬼が普通の食事を必要とするかどうかは知らないが
・・・空腹感はあってただの趣向品なのかもしれないし、普通の生物同様活動するには
エネルギーを必要として摂取していると言うのもあり得る、1つ食べてみるも口に
含んだところでは味はあまり無いが、上に載っていたジャムの様な赤い物はどろり
と溶けていった、すると口内に鉄の様な味が広まっていく、噛んでみると中からも
同じ様にどろりとした僅かに粘性のある物が溢れ出て来る・・・これは加工した血か?
となると彼はこれを食べて血を補給していたのか、これが吸血鬼の食事なのかもし
れない・・・いや、やはりただの趣向品の可能性の方が高いか、呑み込んで少しすると
疲労感等は特に無かったものの体に活力が湧いて来た、これは・・・生命力の増強か?
回復薬のような物なのだろう、成程、そう言えば血は生命力とも言うし血の魔法は
生命に大きく関わっているのだから、それを利用し作られた効率的に摂取出来る物
に回復効果があるのは当然と言えば当然か、そもそも回復薬の中にも血を使った
製作方法が普通にあったんだし・・・本来普通のより回復効果は弱いらしいが、これは
それより圧倒的に効果が高い・・・ふむ?この血はどこか知っている味の様な気がする
これはまさか彼の血か?外に出し保管しておいた血を取り込む事で回復していたと
言う事だな、これが吸血鬼の血を取り込む事による回復能力か
「またせたァな、変わり映えは無いが」
音も気配も無くいつの間にか居なくなった場所に戻って来ていた、この移動方から
すると性質的には場所を指定する転移が近いか?顔を向ければ言葉通り最初に会った
時のような貴族らしい服を着ていた、首元の色が少し違う位で他は同じ物のようだ
「さて・・・ん?食ったか?」
「あぁ1つ貰った、すまない」
「構わんが美味くは無いだろう、ワシ用に調整されとるからな、血の味しかない」
「そうだなそれ以外の味は無さそうだった」
「言っても食欲があるって訳でも無さそうだが、お前さんも随分消耗しただろうし
外部からエネルギーを摂取する必要があったか?」
「そうだな・・・少し体が重い、まぁ疲労が残っているだけだろう」
「ふむ、それだけなら良いのだがな、それを食べて幾らか回復出来たか」
「感謝しているよ、迷惑ばかり掛けたと言うのに」
「お前さんが気に病む事では無い、そもそもあの戦いはワシが吹っかけたんじゃ
それにあの暴走も最初から予想はしていた」
「確かにそのようだったが、ワザと暴走を引き起こそうとしていなかったか?」
「それもある、最初は暴走しても一方的に押し込める程の差があると思っておった
実際実力差は歴然、圧倒的な差があるのだからな・・・ワシが負けるなんぞ万一にも
ありえんし、実際まともな一撃さえ受け取らん」
「そうだな、受けに回っているだけで精一杯だった」
「だが暴走状態は違った、お前さんは覚えとらんだろうが」
「確かに覚えてない、情報は幾つか頭に浮かんでいたが記憶は無い」
「ふむ?そこも気になるがまぁいい、先程の通り暴走しても問題無いと高を括って
いたんじゃが、暴走してからは肉弾戦は互角レベルになるわこっちの魔法を肉体や
魔法で相殺されたり撃ち落とされるわ、能力を封印されたのか機能しなくなったり
と色々と問題があったのだ、正直最後のが一番効いた」
「機能していたように思えるが?」
「再生能力はな、血を操る能力とそれに伴う魔法は大きく制限されていた、再生も
結局妨害を受けて弱体化したし、魔眼も完全に効かんかったしな」
「暴走状態のが圧倒的に強くなっている・・・本来の能力が機能していると言う事か」
「だろうなァ、お前さんの人格や性格・・・それによって機能を抑えとるんだろうよ
じゃなけりゃ人間、いや生物の社会には入れんどころか、生物はお前さんの近くに
居るだけで死んでいこう・・・あそこでそれが垣間見えたろ?」
「自然が死んで土が枯れていた・・・あれが暴走による影響だと?」
「その通りだ、被害では無く影響、唯そこに居るだけで周囲の生命力を掻き消して
いく死の権化と言っていい能力、彼の神々の権能に等しい影響力だ」
「6神か」
「フッ、だからと言って死霊にとっては居心地が良い・・・と言う訳でもない」
「む?どうしてだ?」
「簡単だ、魔人とは死を越えた死、だがそれは死を越えて存在するモノでは無い
死を越えた死と言う存在なのだぞ?死の存在である霊をもすり潰してしまうのだ」
「成程・・・覚醒しない方がいいのか」
「・・・それはどうだろうな」
「だが覚醒すればその性質が出て来るんだろう?そうなれば今までのようにあれな
いし邪魔者にしかならない」
「まぁ確かに覚醒して暴走すりゃ、この世界も終わるだろうが・・・」
この布を貰ってしまった・・・正直腕甲や靴と簡素ではあるが装備を失い更にただの
腰布ではあるが唯一の服を失ってしまったから助かるには助かる、そこら辺の店で
普通に売ってる程度の物しか失ってないから別に無くなったのはいいんだが・・・ただ
いつものローブ代わりの布を除くと残っている布の予備が1枚しかない、普通の服は
なんか着たくないんだよな・・・なんでか判らないが、直ぐに使い物にならなくなると
しても安物ならいいんじゃないかとも思っていたのに、種族的な物だと思いたい・・・
そんな事を考えながら彼の後を着いて行くと、最初に案内された部屋へと戻って来た
通っていた通路の事は殆ど覚えていなかったせいか、少し驚いていたのは内緒だ
そしてテーブルの上には何故かクッキーの様なお菓子の乗った皿が乗っていた
「まァ、一息つこうじゃないか、飲み物を持って来るが少し待っていてくれるか?
着替えてくる、流石に客人の前でこの姿は王としてちょっと格好がなァ・・・」
ふむ、地位のある者としてはそう言ったのが気になるのだろうな
「判った、こっちは客だからなんとも言えないが・・・まぁ好きにしてくれ」
「うむ、ちょいと待っていろ」
扉から出て行かずに影に沈むようにして一瞬で姿を消した、どうやら陰で移動する
様だが・・・便利な移動方だな、吸血鬼の種族的なスキルや魔法だろうか?それとも
影か闇の魔法か?便利そうだ・・・空間魔法の転移より魔力消費も制限も少なそうだし
使い勝手が良さそうだ、どちらかというと指定の場所への転移の方が近い・・・いや
影を移動している?見た限り転移と言うより壁を透過しているように見えたし霊体
での移動の仕方に近いのか?ふと前に視線を戻すと皿の上のお菓子が何時の間にか
減っていた、もしかしてあの短時間で食べたのか?そう言えばそうか、食べた速度
には驚きだが2日も経っているし、その間彼も何も食べていなかったのだから空腹
だったのだろう、とは言え吸血鬼が普通の食事を必要とするかどうかは知らないが
・・・空腹感はあってただの趣向品なのかもしれないし、普通の生物同様活動するには
エネルギーを必要として摂取していると言うのもあり得る、1つ食べてみるも口に
含んだところでは味はあまり無いが、上に載っていたジャムの様な赤い物はどろり
と溶けていった、すると口内に鉄の様な味が広まっていく、噛んでみると中からも
同じ様にどろりとした僅かに粘性のある物が溢れ出て来る・・・これは加工した血か?
となると彼はこれを食べて血を補給していたのか、これが吸血鬼の食事なのかもし
れない・・・いや、やはりただの趣向品の可能性の方が高いか、呑み込んで少しすると
疲労感等は特に無かったものの体に活力が湧いて来た、これは・・・生命力の増強か?
回復薬のような物なのだろう、成程、そう言えば血は生命力とも言うし血の魔法は
生命に大きく関わっているのだから、それを利用し作られた効率的に摂取出来る物
に回復効果があるのは当然と言えば当然か、そもそも回復薬の中にも血を使った
製作方法が普通にあったんだし・・・本来普通のより回復効果は弱いらしいが、これは
それより圧倒的に効果が高い・・・ふむ?この血はどこか知っている味の様な気がする
これはまさか彼の血か?外に出し保管しておいた血を取り込む事で回復していたと
言う事だな、これが吸血鬼の血を取り込む事による回復能力か
「またせたァな、変わり映えは無いが」
音も気配も無くいつの間にか居なくなった場所に戻って来ていた、この移動方から
すると性質的には場所を指定する転移が近いか?顔を向ければ言葉通り最初に会った
時のような貴族らしい服を着ていた、首元の色が少し違う位で他は同じ物のようだ
「さて・・・ん?食ったか?」
「あぁ1つ貰った、すまない」
「構わんが美味くは無いだろう、ワシ用に調整されとるからな、血の味しかない」
「そうだなそれ以外の味は無さそうだった」
「言っても食欲があるって訳でも無さそうだが、お前さんも随分消耗しただろうし
外部からエネルギーを摂取する必要があったか?」
「そうだな・・・少し体が重い、まぁ疲労が残っているだけだろう」
「ふむ、それだけなら良いのだがな、それを食べて幾らか回復出来たか」
「感謝しているよ、迷惑ばかり掛けたと言うのに」
「お前さんが気に病む事では無い、そもそもあの戦いはワシが吹っかけたんじゃ
それにあの暴走も最初から予想はしていた」
「確かにそのようだったが、ワザと暴走を引き起こそうとしていなかったか?」
「それもある、最初は暴走しても一方的に押し込める程の差があると思っておった
実際実力差は歴然、圧倒的な差があるのだからな・・・ワシが負けるなんぞ万一にも
ありえんし、実際まともな一撃さえ受け取らん」
「そうだな、受けに回っているだけで精一杯だった」
「だが暴走状態は違った、お前さんは覚えとらんだろうが」
「確かに覚えてない、情報は幾つか頭に浮かんでいたが記憶は無い」
「ふむ?そこも気になるがまぁいい、先程の通り暴走しても問題無いと高を括って
いたんじゃが、暴走してからは肉弾戦は互角レベルになるわこっちの魔法を肉体や
魔法で相殺されたり撃ち落とされるわ、能力を封印されたのか機能しなくなったり
と色々と問題があったのだ、正直最後のが一番効いた」
「機能していたように思えるが?」
「再生能力はな、血を操る能力とそれに伴う魔法は大きく制限されていた、再生も
結局妨害を受けて弱体化したし、魔眼も完全に効かんかったしな」
「暴走状態のが圧倒的に強くなっている・・・本来の能力が機能していると言う事か」
「だろうなァ、お前さんの人格や性格・・・それによって機能を抑えとるんだろうよ
じゃなけりゃ人間、いや生物の社会には入れんどころか、生物はお前さんの近くに
居るだけで死んでいこう・・・あそこでそれが垣間見えたろ?」
「自然が死んで土が枯れていた・・・あれが暴走による影響だと?」
「その通りだ、被害では無く影響、唯そこに居るだけで周囲の生命力を掻き消して
いく死の権化と言っていい能力、彼の神々の権能に等しい影響力だ」
「6神か」
「フッ、だからと言って死霊にとっては居心地が良い・・・と言う訳でもない」
「む?どうしてだ?」
「簡単だ、魔人とは死を越えた死、だがそれは死を越えて存在するモノでは無い
死を越えた死と言う存在なのだぞ?死の存在である霊をもすり潰してしまうのだ」
「成程・・・覚醒しない方がいいのか」
「・・・それはどうだろうな」
「だが覚醒すればその性質が出て来るんだろう?そうなれば今までのようにあれな
いし邪魔者にしかならない」
「まぁ確かに覚醒して暴走すりゃ、この世界も終わるだろうが・・・」
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