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12.共和国・人探し
二百四十七話 共和国への異常
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247話 帰国・・・?のための準備
兵士達はどうやら見回りをしているようで一通り通路を見ると帰って行った・・・
恐らく使われている家は確認しているのだろうが、それ以外は見回って異常がない
かの確認をしていると思われる、すると丁度バーゼスクライトが帰って来た
「む?起きていたのか、ところでそれはどうしたので?」
「逃げようとしていたからな、ただ情報はまったく期待出来そうにない」
「ふむ?リーダー格ではあると思うのだが・・・それでもか」
「ただの使い捨ての駒だな、そもそも教育すらまともに出来ていない国のようだ」
「確かにそう言った話を聞いた事があったがそこまで駄目な国だったのか・・・」
「それでどうして外に居たんだ?」
「先程砂が無くなったのが気になって少し確認を、防壁は機能しているようですが
この砂嵐どうやら自然現象ではなさそうです」
「やはりか・・・なんとなくそうじゃないかと思っていたが」
「恐らく砂嵐は魔物の活動による影響でしょう、本来風がここまで多く砂を運ぶ事
はありませんから・・・」
「人によるものでもなければ、魔物が意図的に攻撃や妨害としてやっている訳で
もないと言う事か?」
「はい、魔物の中には天候や周囲の環境に影響を及ぼす種も存在します・・・それも
そう珍しいと言える程少ないと言う訳でもありませんし、環境に影響を与える種は
その中でも多いのです」
「環境を自分が住みやすいように変える・・・だけでなくただ毒をまき散らすだけで
変化したと言えるからか?」
「そう、環境は意図的に変えれずとも影響を与える種が多いのです、天候に関して
は随分と減りますが」
「今回のは天候なのか?」
「いえ、恐らく環境の方だと思われますね、それも突発的な事ですから眠っていた
者が目覚めたか、なんらかの意図があって嵐を起こしたものと思われます」
「前者なら倒すか交渉なり対処しなくてはならない、後者なら放っておくだけでも
どれだけ掛かるか判らないが終る可能性が高い・・・か、しかしどっちにしろ・・・」
「直ぐに終わらせたいなら対処するしかないでしょう、長ければ1週間どころか
何か月・・・はたまた何年もかかる可能性があるので、待ちは少し不安がありますな」
「どうしたものか・・・調査はやっているんだろうか?」
「先程10人程外へ向かって行っていたので恐らくやり始めたかと」
「そうなると帰って来るのは早くて昼を過ぎる位か?情報が開示されるとしても
次の動きがあるのは夜だろうし夜までは待つ事になるか」
「ふむ、早くてそのあたりでしょうな・・・まぁ今は待つのも有りではあるかと」
「取り敢えず昼が過ぎるくらいまでは待つとするかな」
次はもう帰還する兵士次第だ、そもそも帰ってこないか帰ってきてもその様子で
魔物の強さや厄介さが幾らか推測できる・・・がまぁそこはいい、帰還兵の情報次第で
魔物相手相応に編制され派遣されるだろうその討伐隊を一目見ておきたいと思った
正直ここの全軍ですらどうしようもないなら対処出来ないと言っていいだろうから
帰るためにこの砂嵐の中を突っ切るしかなくなる、流石に出来ると思いたいが・・・
気絶させたこいつはどうしようか・・・気絶させていた地下の3人はもう逃げたか?
ベッドを見ればたまに小さく唸ったり水を飲んでいるだけの弱弱しい姿が・・・水?
どこにあったんだ?多分兄弟のどっちかがなんとかしたんだろうけど、いやそんな
事はいいんだ・・・一応奴らの拠点を確認しに行くか、この付近には見回りも居ないし
隠れて進む必要も無い、もう砂は無いがまだまだ風が強いのが難点だな、家の中を
覗けば地下への階段はそのままだった、階段を下りて正面の部屋には人の姿は無い
やはり逃げて行ったようだ・・・中に入れば幾つか物が無くなっている、この拠点を
捨てたと考えていいだろう、丁度いいし漁っていくとしよう・・・カゴや木箱を調べ
中身を出すと腐りかけのパンやら腐っている?と思われる白い肉が幾つもあった
テーブルの上には布の切れ端や痛んだ果物が転がっている、この部屋に使えそうな
物は無さそうだしもう1つの部屋も調べよう、中央に大きなテーブルとその両脇に
イスが2つ置かれている、そのテーブルの上には枯れている3種類ほどの草とそれの
調合に使っていた道具が残されていて、そのすり鉢の中には混ぜ合わされている
緑色の何かがあり、僅かに異臭を放っている・・・テーブルの下にある木箱の中を
確認すれば中に小さめの瓶が2本転がっていた、1つはすり鉢の中の物と同じような
緑色をした液体でもう1つは赤みがかった緑色の液体が入っている、流石に効果が
何かが判らない、鑑定してみても[薬液]としか出て来ないし・・・この状態だとまだ
未完成な物なのか?まぁすり潰した草の汁を混ぜただけの物だろうからそう言う
判定なんだろうか・・・どちらも苦みのありそうな匂いをしている、魔物相手になら
このままでも使えるかもしれないし一応回収しておくとしよう、残念ながら他には
使えそうな物は見つからない・・・いや小さめの布を見つけた、これも回収しよう
腰布に開いている穴を塞ぐ位は出来そうだし、置いてあった縫い針を使って穴を
縫って塞ぐ・・・大きさが少し足りなかったか、少し穴が残ったし耐久性に難がある
だろうが穴が開いているのに比べればこれでも十分かな?さてもうここに用は無い
帰るとしよう、ん?脚がぐらついた?なんだ?視界が揺れてぐにゃぐにゃになる
これは眼の異常じゃなくこの部屋の空間が歪んでいる・・・?なんだって言うんだ
普通こんなダンジョンや空間に異常の無い場所で起きる現象じゃ無い、なら起点と
なっているのは私なのか?空間が崩れていくように歪んでいくのに合わせて床の
感覚が無くなり浮遊感を感じると同時にさっきまで吹いていた風も無くなった
ここは空間の狭間か?しかし前と違って何も無い空間だ・・・ん?あれはドラゴン?
遠くにドラゴンや他の魔物の姿が見える、大きさはそこまででも無さそうだが
見ただけで今は勝ち目がないと感じ取れる、どうやら戦っている訳ではないようだ
しかし、どうやって帰れば!後ろから体が引き摺り込まれるように強く引っ張られ
視界と体の感覚がぐちゃぐちゃになる、体の重さや体に何かが触れる感覚を感じて
目を開けば元の場所に戻っていた・・・いつのまにか膝を着いていた足に力を入れると
視界は歪み足から力が抜ける、またか・・・これは感覚が戻るまで休むしかないな
兵士達はどうやら見回りをしているようで一通り通路を見ると帰って行った・・・
恐らく使われている家は確認しているのだろうが、それ以外は見回って異常がない
かの確認をしていると思われる、すると丁度バーゼスクライトが帰って来た
「む?起きていたのか、ところでそれはどうしたので?」
「逃げようとしていたからな、ただ情報はまったく期待出来そうにない」
「ふむ?リーダー格ではあると思うのだが・・・それでもか」
「ただの使い捨ての駒だな、そもそも教育すらまともに出来ていない国のようだ」
「確かにそう言った話を聞いた事があったがそこまで駄目な国だったのか・・・」
「それでどうして外に居たんだ?」
「先程砂が無くなったのが気になって少し確認を、防壁は機能しているようですが
この砂嵐どうやら自然現象ではなさそうです」
「やはりか・・・なんとなくそうじゃないかと思っていたが」
「恐らく砂嵐は魔物の活動による影響でしょう、本来風がここまで多く砂を運ぶ事
はありませんから・・・」
「人によるものでもなければ、魔物が意図的に攻撃や妨害としてやっている訳で
もないと言う事か?」
「はい、魔物の中には天候や周囲の環境に影響を及ぼす種も存在します・・・それも
そう珍しいと言える程少ないと言う訳でもありませんし、環境に影響を与える種は
その中でも多いのです」
「環境を自分が住みやすいように変える・・・だけでなくただ毒をまき散らすだけで
変化したと言えるからか?」
「そう、環境は意図的に変えれずとも影響を与える種が多いのです、天候に関して
は随分と減りますが」
「今回のは天候なのか?」
「いえ、恐らく環境の方だと思われますね、それも突発的な事ですから眠っていた
者が目覚めたか、なんらかの意図があって嵐を起こしたものと思われます」
「前者なら倒すか交渉なり対処しなくてはならない、後者なら放っておくだけでも
どれだけ掛かるか判らないが終る可能性が高い・・・か、しかしどっちにしろ・・・」
「直ぐに終わらせたいなら対処するしかないでしょう、長ければ1週間どころか
何か月・・・はたまた何年もかかる可能性があるので、待ちは少し不安がありますな」
「どうしたものか・・・調査はやっているんだろうか?」
「先程10人程外へ向かって行っていたので恐らくやり始めたかと」
「そうなると帰って来るのは早くて昼を過ぎる位か?情報が開示されるとしても
次の動きがあるのは夜だろうし夜までは待つ事になるか」
「ふむ、早くてそのあたりでしょうな・・・まぁ今は待つのも有りではあるかと」
「取り敢えず昼が過ぎるくらいまでは待つとするかな」
次はもう帰還する兵士次第だ、そもそも帰ってこないか帰ってきてもその様子で
魔物の強さや厄介さが幾らか推測できる・・・がまぁそこはいい、帰還兵の情報次第で
魔物相手相応に編制され派遣されるだろうその討伐隊を一目見ておきたいと思った
正直ここの全軍ですらどうしようもないなら対処出来ないと言っていいだろうから
帰るためにこの砂嵐の中を突っ切るしかなくなる、流石に出来ると思いたいが・・・
気絶させたこいつはどうしようか・・・気絶させていた地下の3人はもう逃げたか?
ベッドを見ればたまに小さく唸ったり水を飲んでいるだけの弱弱しい姿が・・・水?
どこにあったんだ?多分兄弟のどっちかがなんとかしたんだろうけど、いやそんな
事はいいんだ・・・一応奴らの拠点を確認しに行くか、この付近には見回りも居ないし
隠れて進む必要も無い、もう砂は無いがまだまだ風が強いのが難点だな、家の中を
覗けば地下への階段はそのままだった、階段を下りて正面の部屋には人の姿は無い
やはり逃げて行ったようだ・・・中に入れば幾つか物が無くなっている、この拠点を
捨てたと考えていいだろう、丁度いいし漁っていくとしよう・・・カゴや木箱を調べ
中身を出すと腐りかけのパンやら腐っている?と思われる白い肉が幾つもあった
テーブルの上には布の切れ端や痛んだ果物が転がっている、この部屋に使えそうな
物は無さそうだしもう1つの部屋も調べよう、中央に大きなテーブルとその両脇に
イスが2つ置かれている、そのテーブルの上には枯れている3種類ほどの草とそれの
調合に使っていた道具が残されていて、そのすり鉢の中には混ぜ合わされている
緑色の何かがあり、僅かに異臭を放っている・・・テーブルの下にある木箱の中を
確認すれば中に小さめの瓶が2本転がっていた、1つはすり鉢の中の物と同じような
緑色をした液体でもう1つは赤みがかった緑色の液体が入っている、流石に効果が
何かが判らない、鑑定してみても[薬液]としか出て来ないし・・・この状態だとまだ
未完成な物なのか?まぁすり潰した草の汁を混ぜただけの物だろうからそう言う
判定なんだろうか・・・どちらも苦みのありそうな匂いをしている、魔物相手になら
このままでも使えるかもしれないし一応回収しておくとしよう、残念ながら他には
使えそうな物は見つからない・・・いや小さめの布を見つけた、これも回収しよう
腰布に開いている穴を塞ぐ位は出来そうだし、置いてあった縫い針を使って穴を
縫って塞ぐ・・・大きさが少し足りなかったか、少し穴が残ったし耐久性に難がある
だろうが穴が開いているのに比べればこれでも十分かな?さてもうここに用は無い
帰るとしよう、ん?脚がぐらついた?なんだ?視界が揺れてぐにゃぐにゃになる
これは眼の異常じゃなくこの部屋の空間が歪んでいる・・・?なんだって言うんだ
普通こんなダンジョンや空間に異常の無い場所で起きる現象じゃ無い、なら起点と
なっているのは私なのか?空間が崩れていくように歪んでいくのに合わせて床の
感覚が無くなり浮遊感を感じると同時にさっきまで吹いていた風も無くなった
ここは空間の狭間か?しかし前と違って何も無い空間だ・・・ん?あれはドラゴン?
遠くにドラゴンや他の魔物の姿が見える、大きさはそこまででも無さそうだが
見ただけで今は勝ち目がないと感じ取れる、どうやら戦っている訳ではないようだ
しかし、どうやって帰れば!後ろから体が引き摺り込まれるように強く引っ張られ
視界と体の感覚がぐちゃぐちゃになる、体の重さや体に何かが触れる感覚を感じて
目を開けば元の場所に戻っていた・・・いつのまにか膝を着いていた足に力を入れると
視界は歪み足から力が抜ける、またか・・・これは感覚が戻るまで休むしかないな
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