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11.皇族の指名と継承

二百二十六話 くだらない雑談

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226話 平穏な蛇と魔の会話・・・

「まぁその神龍も管理者側っぽいからお主は会う事にありそうじゃな、ワシらとは
関わる事は無いが・・・お主はなぁ」
「・・・なんかそう言われると会う事になりそうな気がしてきた」
「ふぅ食った食った、満腹じゃぁ~満足じゃぁ~」
そう言って今度は新しく用意された飲み物を飲み始める、茶色いし紅茶か?
「まぁ会うじゃろ、魔人であればどの世界にとっても滅びの脅威と言っていい」
「それって敵対必至って事か?」
「いや~そこはどうじゃろな、お主から少し管理者側の気配もするし・・・会うなら
そっちの用件でじゃないか?」
「そんな事まで判るのか?」
「まぁシステムと何度か会っておるからの、その気配に近い物を感じるんじゃ」
成程・・・となると感じたのは私の黒ではなく近くにいるであろう金の気配の事だな
システムの気配は創造と管理をしている白の方だし金と銀創ったのも白だし・・・
あれ?でも白を作ったの自分じゃん?じゃぁ黒の気配でもあるのでは?うむ?
「その反応・・・合っとるんじゃな?ふっ・・・何も聞かんさ」
「まぁ別に聞かれても困らないが」
「ふっ聞かんさ・・・じゃからワシが女といちゃいちゃにゃんにゃんしておるのは
言わんでくれぇ!頼む!最近確かにちょっと仕事サボりがちだけどちゃんと必要な
分はやっとるから!後生じゃ!ワシ言う事聞くから!ワシの初めてやるからぁ!」
「いや別に告げ口したりはしないよ・・・繋がってる訳でも無いし」
「ホントか!いやぁ流石じゃのパパ!」
こいつ本当は気付いているんじゃないか?まぁ世界蛇創ったのも白の方だから正確
には違うんだけど、私の事を白の端末の1つとか思ってるんじゃないだろうな・・・
「良かった良かった、持つべきものは肉体関係を結べるほどの相手じゃな!」
いや違うな・・・こいつ思ったよりバカかもしれない、自分と同じ関係者位の考えか
まぁそれで良かったのかもしれない、別に真実を知られても問題は無い相手だから
教えてもいいが知らせる意味も特にある訳じゃないからこのままでいいだろう
「お?なんじゃ?拒否せんのか?なーんじゃお主もワシのカラダ狙いか?ん?」
食後の一杯なのか飲み終えると席を立ち、近づいて下から覗きこんでくる
「ワシは雌雄同体でもあるからの、よいぞ~朝からと言うのも背徳的じゃな」
「いややるとは言ってないだろ?」
「沈黙は肯定と同義よ、一戦やろうではないか」
「一戦?ふむ・・・まぁ準備は特に問題ないから構わんが、そっちは食事直後だろう」
「いや一戦と言ったが戦う訳じゃないからな?うーむ仕方ない奴じゃのぉ」
「・・・なんだその子供を見るような生暖かい目は?」
「ふっ気にするでない、人生経験の違いと言う奴じゃよ」
「そう言うものか?」
「そうじゃ、そんで何しに来たんじゃ?挨拶だけじゃつまらんじゃろ」
「挨拶だぞ?定期的に顔を出せって言ってたろ?」
「そりゃそうじゃが・・・ふむ、そう言えば求めておった素材じゃが幾つかこっちで
入手できたから補充しておいたぞ、こっちで半分近く使ってしもうたが」
「そうなのか?だがまだ足りないんだろ?」
「金属はほぼ足りておるが生体素材が足りておらんな」
「そうか・・・そろそろ持っている物でも足りそうかな」
「そろそろ造ってくれい、名前も決めねばならんし」
「そう言えばそっちはなんて名前着けたんだ?」
「まだ着けとらんぞ?」
「着けてやれよ・・・名前が無いのは不便じゃないか?」
「いやここにはワシ等しかおらんから困らんかったな」
「それもそうか、だが増えたら呼び分けが必要じゃないか?」
「そうじゃなぁ、確かに増やしたいと思っておったが・・・素材が足りんからの」
「自我がそれなりに成長しているなら名前があった方が良いとか説明書に書かれて
いた気がするが」
まぁその自我を気にせず道具として使うなら別にどうでもいいのだが・・・
「まぁ自我が不要なら気にしなくてもいいが」
「そう言えばそんな事が書かれていたような無かったような?ワシとしては従順で
あってくれるなら自我はあったほうがいいのう、唯の人形ではつまらんしそれなら
ゴーレムで十分じゃろ?」
あぁ代用ならゴーレムがあったか、高性能なのは難しいだろうがそれなりのならば
錬金術師に依頼すれば2日程で用意出来るようだし・・・自我を確立出来るだけの品質
だと結構な値段もするし製作に時間も掛かる、その分戦力も高く出来て便利らしい
「なら名前を着けるのはありじゃないか?そっちの方が愛着も湧くだろうし」
隣に設置してある棚から丁度目についた説明書を取り出し確認する
「えぇっと・・・固有名を持つと自我の確立が強くなり主人の望む方向に変化していく
型番号のままでは基本人格プリセットから離れる事が出来ない、個性を出したい
より好みに近づけたい場合は固有名を着けプリセットから変化させていくといい・・・
って書いてあるな」
「ぷりせっと?」
「人格プリセット・・・最初から入っている基本的な人格のデータ、安全や機能性の
ために定められた5つのセットから選択してください」
「あぁ起動時最初に決めたアレか」
「正式版以外のデータを取り込んだり改造を行った場合正常な機能が出来なくなる
可能があります、だってさ」
「そっちは出来ん・・・いややろうと思えば出来んことも無いのか?壊したくないし
やめておくかの、ワシが選んだのメイドなんじゃがどんだけ変えれるんじゃ?」
「特に書かれてないし別にどうとでも変えられるんじゃないか?何かあった時は
人格の変化をリセットし基本プリセット選択に戻す事を推奨と書いてあるし」
「そうか・・・そうならんようにせんとな」
「まぁ無茶をしなければ大丈夫だろう、バックアップを取れば人格や記録データも
保存も出来るようだし、あのポッド1機につき2機保存出来るんだと」
「成程のぉ、良い具合にまで成長したら一度保存しておくのがいいんじゃな」
「説明書ちゃんと読んでおけ、なんなら基本的な事はどの機体でも知ってるよう
だから気になる事があったら聞けばいいんじゃないか」
「いや軽くは見ておいたんじゃ、人格は他の機体と共用したり成長分を他の機体に
読み込ませる事で最初から人格が成長した状態に出来る事もな」
「なんでそんな所だけ覚えて・・・他にも造るからか」
「うむ!シンの造った機体にもやるか?幾らか成長するだろうしの」
「そうだな・・・特に気にしていないが成長するなら悪いものでもないか」
「次まで名前を決めておくから造る時は言ってくれい」
「分かった」
「ワシは食ったし用も無いから寝る!ふて寝だ!ではな!」
「うむ・・・?」
ドスドス階段を上がって行くその後ろに、いつのまにか食器を片づけきったまだ
無名のアンドロイドがついて行く、恐らく今から名前を考えるのだろう・・・うん
その階段の反対側にある扉へ向かいその扉を開く、何やら機械の部品やら金属片
やらが増えているアンドロイドの製作機たるポッドのある場所だ、取り敢えず
自分の方を確認すると綺麗になっていた、どうやら掃除してくれているようだ
いやここで汚れるかは知らないが前より綺麗になっているから掃除されている








ーsideニア
なんで書かれておる文字を普通に読めるんじゃ?ワシですら半分も読めんかった
と言うのに・・・やはりあれも魔人の特性の1つなんじゃろうか?あらゆる[世界]の
壁を越え世の摂理から離れた者、そう言えば奴ら普通に話しておるし言語の壁は
なくあらゆる言語を統一言語化でもしておるのか?それなら聞いた者の知っている
言語に聞こえるしどの言語であれ読みも聞きも出来る・・・ワシはまだ中途半端
奴らは本当になんなんじゃ・・・[宇宙]砕いて来るのはやめてくれぃ、泣く
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