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11.皇族の指名と継承

二百二十四話 共和国の前にあっちこっち

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224話 取り敢えず順番に向かう

準備のために物音を発てるのも寝ている彼女達に悪いのでやめて寝たままになる
そう言えばずっと少女ちゃん人形が大人しいのはどうしてだろうか?普通なら
自分で動いているのに昨日からずっとくっついたままで動いていない・・・今も首の
後ろに居てずっと枕代わりになっているし、まさか調子が悪くなっているのか?
起き上がって確認するため掴んでも反応せず軽く引っ張るだけで取れた・・・
どうやら掴んでいなかったようだ、ずっとローブで支えていたがローブを外して
いたら落ちていたな、取り敢えず突いてみるも反応が無い・・・いや今動いたな
もしかして寝てるのか?そう言えば法国で魂を取り込んでからは殆ど動いていな
かったが・・・これは私の変化や魂を吸収した事の影響を受けているのかもしれない
なんで人形なのに目が変化しているのか疑問もあったが魔法の人形なんだしそんな
ものだろうと思う事にした、前もそうだったが丸い目が横棒になっているのは目を
閉じていると言う事でいいんだろう、拾った時は目を開けていたが意識のあるなし
ではなく休眠状態にあるかどうかで変わっていると思われる・・・もう1回寝ておくか
そしてまた夢?思考の中?に来る、今更自分を見ると裸だった事が分かったんだが
これは自分以外を持ってくることが出来ないからか?自分の中なんだし意識さえ
出来ればなんとかなると思うんだが・・・試しに亜空間倉庫から何か取り出してみる
としよう、武器とか出して外に転がったりすると困るし宝石とか硬貨でいいか
いつも通り倉庫を開き取り出そうとするも倉庫の空間は開いてもそれ以上の干渉は
出来なかった・・・まぁそうだよな、自分の思考内でしかないし物を持ってこれる
訳が無いのは当たり前だ、そもそも倉庫を開いたが魔法を使っている感じがしない
これは自分の想像でしかないのだろう・・・実際に開いている訳ではないと言う事だ
だとすると物なり現象なりを思い描く事が出来ればそれが出現するのでは?
取り敢えず宝石を想像してみると目の前に石が出てきた、輝きも無い赤いだけの石
これはしっかりイメージ出来ていないのが原因だろうか?次にマガセビを意識する
途端いつも通りの右手に現れ握っていた、慣れ親しんでいるかどうかで変わるのか
確認の為にもあの3人を思い浮かべる、シノとユノとアイカだ・・・付き合いの長い
相手となると3人しかいない、まだ出会ってから一月も経っていないが最長だ
出てきたのは体格が似ていると思われる白い人型の何かだ・・・私は彼女達をこんな
風に認識していたとでもいうのか?いくらあやふやでもそれっぽい色合いにはなる
だろうに・・・一気に3人選んだのが駄目だったのか?なら1人づつやってみるとして
一番右・・・ユノからだな、人型を見ながら頭に思い浮かべ色を付けていけば一気に
そっくりな姿が出来上がり、シノも意識してしまえば簡単に成功した、成程・・・
感覚を掴めてしまえば2・3人なら一気にできる気がする、最後にアイカを意識して
・・・?なんで髪が金色に?瞳も青い色だし体格は一緒だと思うが色が違うぞ?
ん?微笑んだ?ここでは意識していない事は起きるはずがないが、無意識?いや
そんな事は無いはず・・・それにその状態で彼女は停まったままだ、他の2人には何も
変化は無いようだが、何でアイカだけ変化したんだ?うーん・・・謎だ、何処かで
考えていたか彼女のイメージがあの表情だったから?だがそれなら最初からそう
なっている筈、分からんな・・・最近の自分に起きている変化のせいか?これ自体が
その変化の影響だし、にしてもなんで3人共裸なんだ?いつも通りをイメージして
いたんだが、そもそも裸なんて知らないのにどうやってその情報を補充したんだ?
まぁそうなると本来の姿とは違っている可能性の方が高いか、気にしないでおこう
人間の情報が手に入ったと思えばいい、さて真っ暗なのは落ち着くからいいんだが
こうも何も無いのは無いでつまらない物だな、地面も無いから浮かんでいる感じを
利用した景色にでもするか?うーん白と黒に別けて黒に月を白に太陽でも浮かべて
それっぽいのにしよう、上下か左右にするかだが上下の方が景色としてはいいかな
そんな事をやっていると僅かに明るくなったような気がした、外が明るくなったか
いや左右の方が景色として見るならマシか?だが上下の方が珍しいからこれで決定
意識を起こそうとすると閉じた眼に明るさが入る、どうやら朝になっているようだ
どことなく体が重くなっている、気のせいか・・・?起き上がってみると寝る前よりも
重くなっているのが感じ取れる、何故だ?手を閉じて開いてを繰り返し動きを確認
するも動きがぎこちなくなっている、体をうまく動かせなくなってしまった・・・
指が意識していない動きをする、指が曲がったまま伸びなかったり1本だけで動かす
事が出来ない等の弊害がある、現状戦闘で困るようなものでもないし別にいいか?
少女ちゃんをベッドに置いたまま窓から外に跳び出る、軽く蹴って飛び降りようと
したがうまく足が動かず倒れるに様にして落ちてしまった、着地は問題なく出来た
が足まで影響があるか、歩く分には問題ないが曲げた状態から伸ばす動きがちゃんと
機能していない、脚に力が入らなくなっており伸ばす事が出来ず前に重心が傾いて
倒れるだけになっている・・・まだ起きて来るまで時間があるだろうからそれまでの間
体を動かしてなんとか改善しておかないと・・・思考は問題なさそうで良かった
・・・・・
・・・
それから歩きは問題なく走りも問題なかったため武器を振ったり飛び跳ねて動きを
確認しながら元と同じ動きが出来るように矯正と調整を行っていくと、何度か同じ
動きをやっている内に体が適応したのか問題なく元の動きが出来るようになった
とは言え身体能力の上昇のせいか意識して押さえておかないと無駄に力が出てしまう
欠点は残ったままだが、適応範囲が上がったおかげか押さえれる幅が増えている
ふむ・・・先にニアの方に顔を出しておくか、この時間帯ならもう起きてるだろうし
珠を取りだして起動する、いつものあのぐわんぐわんする空間転移に慣れきったのか
転移中何も感じる事が無かった、それに転移が早くなった?気がするな、そして少し
懐かしさすら感じ始めるような木造の部屋へ出た、部屋の中は整えられ椅子が置かれ
カーペットが敷かれ、そして壁に木材や金属板が立てかけられている・・・物置か?
ドアを開けると何か香ばしい香りと甘い香りが漂ってくる、食事中だったか?
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